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ブロガー/文学・ビジネス書・学術書などの書籍を通して【エッセイ】【書評】【読書関連】などの記事を執筆しています。📱💻 連作長編『知力を磨く』/長編[書評]『思慮する読書』/長編[評論]『虚無と結実』-愉楽の批評理論-/長編[エッセイ集]『泡沫の謠』等々があります。

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『揺蕩う素養』

◆Ⅰ.幸の調べより豊かさや幸せを考えるとき、‘‘素養’’という言葉が脳裏を過ることがありました。 私たちは、日々の暮らしの中で見たものや感じたことを胸の中に記憶して、あるときそれについてふと考えることがあったりします。 あのとき、怒ったこと、笑ったこと、泣いたこと、感情には必ず理由があって、感情の向こう側に家族がいたり、友人がいたり、恋人がいたりします。 相手が笑うと、自分もつられて笑って、怒ってると嫌な気持ちになるし、泣いていると悲しい気持ちになるので感情の作用によって、

    • #2024年上半期映画ベスト10 ①バジーノイズ 🥇 ② 悪は存在しない 🥈 ③ オッペンハイマー 🥉 ④ 青春18×2 君へと続く道 ⑤ホールドオーバーズ ⑥ ブルーロック エピソード凪 ⑦ パスト ライブス/再会 ⑧ 哀れなるものたち ⑨ 関心領域 ⑩ ルックバック

      • 【感想】映画『ルックバック』

        『ルックバック』の全国上映が始まり、翌日に映画を見に行きましたが、アニメーション映画としてはかなり完成度の高い出来映えであり、劇場スクリーンだからこそ見る価値のある映画だと感じさせられました。 以前、原作を読んで感じたことは、こちらの記事にまとめ記した記事があるので参照して頂けたら幸いです。↓ 映画を見終わり、映画の入場者特典でもらったネーム漫画を読んでいると、自然と脳内で見た映像が流れ出してきました。 原作と映画では、少し描かれ方が違っていて、原作を読んでいる時の時間の流

        • 【‘‘趣味の変容’’】

          多趣味について思うことがありました。 多趣味とは、言葉通りにたくさん趣味を持つことを意味しているものだと考えられますが、そうした趣味に関して‘‘好き’’だという熱量はあるけれど、熱量がどれほどの大きさで密度なのかということは個人レベルで違うものだと思われます。 好きなこと=趣味という結び付きには若干の違和感が私の中のにはあり、好きなことを一つに絞ってそれを全力でやることも趣味だと思うし、たくさんのことを浅く広く楽しむこともまた趣味だと感じています。 私は、広く浅く好きなことを

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        『揺蕩う素養』

        • #2024年上半期映画ベスト10 ①バジーノイズ 🥇 ② 悪は存在しない 🥈 ③ オッペンハイマー 🥉 ④ 青春18×2 君へと続く道 ⑤ホールドオーバーズ ⑥ ブルーロック エピソード凪 ⑦ パスト ライブス/再会 ⑧ 哀れなるものたち ⑨ 関心領域 ⑩ ルックバック

        • 【感想】映画『ルックバック』

        • 【‘‘趣味の変容’’】

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          明日見に行く『ルックバック』今からめっちゃ楽しみだな😊🎬

          明日見に行く『ルックバック』今からめっちゃ楽しみだな😊🎬

          【感想】映画『蛇の道』

          先日『蛇の道』という映画を見ました。 本作は、1998年に上映されました『蛇の道』のリメイク版であり、角川シネマコレクションというYouTubeチャンネンルで期間限定で公開されていたので、リメイク版を見る前にこちらを鑑賞しました。 物語の概要としましては、宮下という男が殺された娘の復讐に彼に手を貸す謎の男の新島という男の正体を追っていきながら、彼の瞳の奥にある狂気を映画内から感じられ、物語の後半で新島の発した‘‘お前が一番嫌いだ’’というセリフで全ての真実が明らかとなるので

          【感想】映画『蛇の道』

          【‘‘衝動とは何か?’’】

          ー衝動とは何か、趣味性から考える衝動の正体- 衝動という言葉は、自分でもコントロール出来ないほどの情熱のことであり、理由や説明することも皆無で没頭している状態、すなわちゾーンに入っていること、もしくは取りつかれたかのように何かに向かっていることも意味しています。 ‘‘衝動’’を幽霊に取りつかれているという言葉で置き換えられ、衝動とは何かを問う谷口嘉浩さんが記されました『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』という本が非常に面白く読みました。 夢中や没頭を分かりやすく説明す

          【‘‘衝動とは何か?’’】

          【感想】映画『あんのこと』

          先日『あんのこと』という作品を見ました。 今年見た映画の中では、かなりショッキングを受けた作品であり、この物語は実話をもとにした作品でどこまでの内容を実話でフィクションが織り込まれているのかは気になったが、上半期の映画作品では間違いなく見逃せない映画であることは確信しました。 物語の概要としましては、売春や麻薬の常習犯である香川杏という女性が主人公であり、ホステスの母と身体の悪い祖母と暮らしていて杏は日頃から暴力的で罵詈雑言を浴びせる母親によって育てられ、学校をやめて母の金銭

          【感想】映画『あんのこと』

          【‘‘私たちの働き方と文化的な営みについて考える’’】

          『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本について、以前から本書の感想を書こう書こうと思っていたのですが、社会人としての自分が何故、学生の頃と比べると本が読めなくなってしまったのかということを本書から痛感させられることが多くて様々な理由が当てはまって、自分の中で言葉として咀嚼しきれないものがあったからだと感じています。 本書でも指摘されている通り、‘‘本を読む時間はあるのに、スマホを見てしまう’’ という項目は現状の私自身と重なるものがありました。 確かに、スマホを開

          【‘‘私たちの働き方と文化的な営みについて考える’’】

          【‘‘原作と映像化’’/ルックバック考・序論】

          今月末、6月28日に公開上映される映画で『ルックバック』というアニメーション映画があり、一番楽しみにしている。 『ルックバック』という作品は『チェーンソーマン』の作者でも有名な藤本タツキ先生の長篇読み切り漫画であり、アニメーション映画を見るにあたり、昨日のことではありますが原作を買って読み終えたので至急この記事を書いて感想を少しまとめることにしました。 『ルックバック』という作品は、読み出したらとまらない、気付けば一気読みさせられるものがあり、 私の中ではかなりの衝撃的な作

          【‘‘原作と映像化’’/ルックバック考・序論】

          【感想】映画『バジーノイズ』

          先月に見た映画で『バジーノイズ』という作品を見ましたが、現時点では上半期ベスト一位と言ってもいいほどであり、個人的にはかなり素晴らしい作品でありました。 音楽を題材にした映画は、数多く見てきましたが、『バジーノイズ』は別格であることはもちろん、映画の中で音楽がこれほどまでに溶け込む感覚は初めてでありました。 物語の大筋としましては、音楽の作曲に没頭する孤独な青年である清澄のもとに、彼の奏でる音楽をたまたま聴いた潮という女性は彼の音楽の虜となります。 彼女は、彼の作曲した音楽を

          【感想】映画『バジーノイズ』

          【‘‘映画批評・評論の役割’’】

          読書や音楽から得られる感動もまた違うものだし、映画もまた同じであると思うことがありました。 本を読むよりも、映画を見ることの方が機会が多い気がする。 それは、映画ならではの映像表現が直接脳内へと感動へと伝えられるから、イメージを既に映像として形作っているからだと考えられます。 映画監督は、物語を通じて観客の私たちに感動を与えることを目的として考え、映画から鑑賞者に夢や希望といったものを与えて、映画を見て感動することで自然と心が動かされる働きがあり、こうした働きは映画の力である

          【‘‘映画批評・評論の役割’’】

          【‘‘映画関連の動画を見て思ったこと、感じたことをゆるゆると語っていく’’】

          最近のマイブームは、映画を見ることにハマっていて、この数ヶ月の間だけでも映画を見るにあたって月に5~6本近くは劇場で見るようになりました。 読書も空いた時間で少しずつ読み進めてはいるものの、圧倒的に映画を見る時間を割いているなという感じであります。 最新の映画情報を知る為といった方法や自分の見た作品に対して思ったことを他の誰かはどのような考えを持っているのかと気になった時にはXにおける映画好きな方のポストを見たり、映画YouTuberさんの映画感想や考察といったものは非常に参

          【‘‘映画関連の動画を見て思ったこと、感じたことをゆるゆると語っていく’’】

          【感想】映画『碁盤斬り』

          先日『碁盤斬り』という草薙剛さん主演の映画を見に行きましたが、時代劇の映画ということで、私自身は普段時代劇というのはなかなか見ない傾向なのですが、これがまた素晴らしく面白い映画であり、囲碁を題材にしたかなり渋い作品ではありますがかなり楽しめました。 物語は、浪人の柳田格之進による冤罪事件の復讐劇や娘のお絹と離ればなれになってしまった武士としての誇りや生きざまを描いており、人情味溢れていて、格之進の姿はとてもかっこ良かったです。 格之進が嗜む囲碁には格之進の人間性が表れるものが

          【感想】映画『碁盤斬り』

          【感想】映画『ミッシング』

          先日『ミッシング』という映画を見に行き、本作を鑑賞した時、私の中の石原さとみさんという一人の役者さんにおけるイメージ像の全てが一変されるほどの演技力に圧倒されたことを記憶しました。 『ミッシング』という作品の物語は、愛する娘の美羽ちゃんという小さな女の子の失踪によって、母の沙織里はネットでの誹謗中傷や世間の憶測による言動によって、極限まで精神が追い詰められていきながら、夫との温度差やテレビ局側の視聴率獲得を目的とした意識、弟に向けられた疑いの眼差しなど、暗闇から光が照らし出さ

          【感想】映画『ミッシング』

          【感想】映画『関心領域』

          第96回アカデミー賞授賞式が終わって二ヶ月が経ちました。『オッペンハイマー』に次ぐ、アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の5部門にノミネートされ、国際長編映画賞と音響賞の2部門を受賞した傑作である『関心領域』を先日見に行きました。 『関心領域』という作品は、どの映画にもない特質な想像力を問われる映画だなという印象を受けました。 関心とは真逆である無関心という心理状態がこれほどまでに恐怖感を抱いたことは初めてであり、強制収容所の隣で幸せに暮らす所長のル

          【感想】映画『関心領域』