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【‘‘原作と映像化’’/ルックバック考・序論】

今月末、6月28日に公開上映される映画で『ルックバック』というアニメーション映画があり、一番楽しみにしている。
『ルックバック』という作品は『チェーンソーマン』の作者でも有名な藤本タツキ先生の長篇読み切り漫画であり、アニメーション映画を見るにあたり、昨日のことではありますが原作を買って読み終えたので至急この記事を書いて感想を少しまとめることにしました。

『ルックバック』という作品は、読み出したらとまらない、気付けば一気読みさせられるものがあり、
私の中ではかなりの衝撃的な作品だったという印象を受けました。
物語の概要としましては、小学生の藤野と不登校の京本の漫画を描く女子二人の人生を描いた物語であり、藤野と京本の出会いと性格の正反対な少女たちの結びつきとその先の運命は後に考えさせられるものがありました。
私自身が『ルックバック』を読み終えて一番先に思い浮かんだことは京アニの事件でした。
理不尽さや不条理、分からない思いをどう受け止め向き合うかを考えさせられるものがあり、解釈の仕方は人によって異なるものを提示されるものがあるなと感じました。

『ルックバック』のアニメーション映画のポスターと本作の予告編はもう既に公開されていて、原作をアニメーションにする場合、90分あるいは2時間程の尺でどこまで映像として落とし込めるのか、またどのような形として描くのかが気になるところでもあります。
注目すべき点として、映画化された原作が評価される理由として、原作の魅力を存分に引き出した映像表現はアニメーション技術によって重要な要素だと思っています。
『ルックバック』は長篇の読み切り漫画であるからこその良さというのもあるかもしれませんが、映画化することによって、原作の世界観やストーリーを原作を未読な人たちに広く知らせることができる作用があるものだと感じます。
映画を見たきっかけで、原作を読もうと思うきっかけが生まれる場合もありますし、またその逆のパターンも考えられます。
映画と原作、漫画や小説によっては異なる表現手法というは良し悪しのものをそれぞれ持っている為、どのメディアが一番良いものかということを断定するのは難しいことだと思います。
原作の映画化によって、気付けなかった新たな視点で物語を楽しめるのも映像化の良さでもあるのではないかと考えられます。
原作と映画化作品を比較して、どちらが良いかを議論する機会も生まれるだろうし、読む人たちや見た人たちの解釈から映画化によって原作ファン以外の人々にも作品を知ってもらう機会が生まれることだろうと思いました。
私なりに『ルックバック』という作品の特徴としまして、読み切りの漫画作品だからこその良さがあるし、映像化するにあたっては尺が恐らく足らなくなるだろうし、映像化した時にどのようにアレンジしてエピソードを盛り込むのかが注目したいと思いますし、必ずこの映画は劇場で直接見て感想もまとめたいと思いました。
神格化された漫画をどのような形にするか、劇場公開までもう既に楽しみでワクワクしています。




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