お題

#わたしの本棚

あなたの本棚はどんな本棚ですか? 並んでいる本のラインナップ、何度引っ越しても手放せない1冊、並べ方や棚へのこだわり、積読になってしまっている本たち……。みなさんの本棚のことを教えてください!

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のほほん 毎日読書♫

毎日夕方、必ずどこか外に出かけて少しの時間でも見つけて本を読む。 忘れたくない箇所をページのあちこちを押さえながらスマホ撮影、夜スケジュール帳の端に「これこれ」 ササッと書き留める。これが私の読書の、いつものいつも。 記憶力に難が有りの私をサポートしていたのだが、近頃少々まずい。 年を取ると仕事が雑になる。書き留める文字が いい加減過ぎるのだ。走り書きの域を遥かに越えて 「あ? ん? は? いや 待て…」 無かった事にする、もはや私の常套手段。かなり困ってる。 ★ 矢

読む鈍器

可処分時間のほぼすべてを京極堂に支配されている。『姑獲鳥の夏』の序盤の、京極堂と関口の会話は踊る、されど進まず、な時間が長すぎて「いったい何を読まされているんだろう。」と訝しみながら小刻みに中断しつつ読み進めていたあの頃が懐かしい。 京極堂の憑き物落としスイッチが入ってからはもう中断なんてできなくなってしまう。ページを繰る手が止まらない。しかし重い。文庫本だっていうのに信じられないくらいに厚くて重い。とても寝転がってなんて読めない。分厚くて重たいので持ち歩くのは難しく、通勤

包まれる鈍器

これまで中古で本を買うという経験をほとんどしてこなかったので、メルカリで見つけた『魍魎の匣』がとても綺麗な状態で届いた時にはちょっと感動してしまった。新品ではないので裁断したてのような紙の「キレ」は感じられないものの、シミや角折れなどもなく、新品で買えば1,650円のところ半額程度で入手できたので大満足である。京極堂シリーズは表紙がおどろおどろしいため、ソファやテーブルにそのままポイと置いておくと自分で仕掛けた罠に自分でびっくりしてしまうので、正和堂書店のオンラインショップで

ページの上に、ひろがる色彩。

先日も本についての文章を書いたばかりではあるのですが、実は、このごろ思うように本を読むことができていません。 職場でちょっとした環境の変化があったせいなのか、とにかく、すぐに眠たくなってしまいます。 眠る前に本を読もうとしてページを開いても、いつのまにか船を漕いでしまうのですよね。 以前はそんなときでも無理をして読み進めようとしたものですが、今は体の声に耳を傾けるように心がけています。 "のんびり、ゆっくり読んでいけば良いよね" そんな気持ちで、先日購入したばかりの長田

『姑獲鳥の夏』と約束したこと

『姑獲鳥の夏』を読んでいる。京極堂のシリーズ第1弾。 いつかそのうち、と思っていた京極堂ワールドの門を叩いたのは7月初旬の父の十三回忌に帰省をした頃のことである。移動時間もたっぷりあるし、法要の各種待ち時間もたっぷりあるであろうし(法要のスケジュール感を毎回すっかり忘れてしまうのはどうしてだろう)、京極堂に入門するのにとてもいいタイミングのような気がした、のだ、あの時は。文庫なのに千円を超えるのか、と驚きながらもAmazonで事前に買い求め、カバーをかけてバッグに入れて帰省

整理整頓と定位置管理

 私の部屋は雑然としている。狭い部屋に7つの本棚がある。きれいにジャンル分けしているわけではないが、同じ作家の本はだいたい同じ場所にあり、外国語の本は外国語の本がある場所にある。  雑然としてはいるが、どこに何の本を置いているのかは比較的すぐにわかる。間違っても、数学の本が並ぶ棚に小説などは置いていない。  ちょっと調べものとか、引用したい本があるとき、探しても探しても見つからないということはまずない。もし見つからないとしたら、過去に処分してしまったことを忘れている場合が

赤毛のアンとコーディアル

 小さな頃、赤毛のアンの物語に心を奪われて、あれから何十年も経っているのに、今もまだ、赤毛のアンって書くだけでそわそわしてしまうくらい好きです。  私は確信しています。それは私だけではないことを。というわけで、赤毛のアンが大好きな方達のことを勝手に「赤毛のアン仲間」と呼ばせていただきます♪私はギルバートも好き。あ、それはまた別の話。 🍓  赤毛のアン仲間の皆さんもそうだと思うのですが、「ラズベリーコーディアル」というよくわからないけど素敵な飲み物に憧れました。  これ

掲載*墓洗ふ初めましてを告げし後

岡田 耕 掲載誌:『俳誌要覧』2017年版  東京四季出版 2017年3月10日発行 ☆季語『墓参り』は、お盆の頃の初秋の季語。自分の宗派や地域性なのか自分では、お盆はご先祖様が自宅に来るもので、お彼岸はこちらからお墓に会いに行くもの、という感覚があります。 なので、この句もあえて彼岸入りのこの日に置きました。 季語「墓参り」については、伊藤映雪 さんが詳しく説明されていますのでご紹介します。 (岡田 耕) 【スキ御礼】掲載*葭を縫ふこゑの横糸行々子

【人生の100冊】8.有吉佐和子『非色』

最初に読んだのは大学生の時、そして10年くらい前に再読した。 『非色』の文庫本は昭和42年初版、そして私が持っているのは昭和50年で十五版のものだ。 どこで購入したかは忘れたが、色褪せ具合から古本屋で買ったことは間違いない。 初版当時は私も生まれていないし、令和の時代から考えれば、昭和50年なんて大昔のことのように思える。 しかもこの本の時代背景は戦争直後だというのに、全く古さを感じさせないのがすごい。エンターテイメントと私小説との両方を兼ね揃えていて、内容も深い。 この

ここでちょっとブレイク!ライオンズ広報部夏の読書感想文「成瀬は天下を取りにいく」

いつもライオンズの取り組みや、選手、そしてライオンズOBについてお伝えしているこのnoteですが、ここでちょっとブレイク!夏休み期間ということもあり、今日はライオンズ広報部員による「成瀬は天下を取りにいく」のプチ読書感想文をご紹介しようと思います。 なぜ「成瀬は天下を取りにいく」の読書感想文なのか? 作家である宮島未奈さんが滋賀県よりお招きし、ベルーナドームにてセレモニアルピッチを務めていただくコラボイベントを、明後日14日(水)に開催します。このイベントが水面下で動き出

句集紹介 中村姫路『暦日』

句集『暦日』 中村姫路  二〇二四年  文学の森  作者は昭和五十四年、「山歴」に創刊入会。青柳志解樹に師事。平成三十一年、「山歴」終刊後、令和元年、後継誌「暦日」の創刊主宰。句集『暦日』は、『赤鉛筆』『千里を翔けて』につづく第三句集。  作者の師の青柳志解樹は「山歴」創刊のことばで「『自然即自然(じねん)』の自然は、おのずから存在する自然であり、自然(じねん)はおのずからなる在りよう、つまり変化とか創造にかかわるものであり、この二者は一体であることは言うまでもありません

爆イケな本棚をDIYした話

タイトルという名の釣り はじめまして、都内でインフラエンジニアをやっているおじさんです。 タイトルの通りなのですが、現在住んでいる部屋に手頃なスペースがあったので本棚を自作しました。 DIYに関しては素人もいいところですが、そこそこの完成度になったのではないかと思っていますので、DIYに興味はあるけどあと一歩が出ないって人たちの背中を押す記事になれば幸いです。 🔔読む前にDIY初心者に向けて書いているのでところどころうんちくを挟んであります、適度に読み飛ばしてください。

歳時記を旅する54〔西鶴忌〕前*西鶴忌きつねうどんに揚げ一枚

土生 重次 (昭和五十六年作、『歴巡』)  井原西鶴『好色一代男』(一六八二年)の主人公の世之介は、親の言いつけで京都から江戸に向かうが、駿河の江尻という宿場で若狭・若松という姉妹に出会う。親しくなった世之介は、京都に姉妹を連れ帰ろうとするが、道中の小遣銭が乏しくなり、三河の芋川という村で名物の平打ち饂飩を打つことを習い覚え、旅人を相手に饂飩屋を始める。しかし、片手に三味線をはなさず、うかとしているうちに店はさびれて、姉妹も尼になって出家してしまう。 大阪のきつね

レ・ミゼラブル

英語だけでは英文学は読めない  英語で小説を読むためには、英語を知らなくてはならないが、英語だけでは作品全体を読むことができないことはザラにある。  「1984」で有名なジョージ・オーウェルの「Down and Out in Paris and London」をPenguinの英訳で読んでいたときも、文中にフランス語が多かった。フランス語の部分は、フランス語のまま。フランス語の部分はわからないから邦訳で確認したことがある。  トルストイの「戦争と平和」は、大部分はロ

今日は故郷の長野に帰っておりました。昔、蔵書好きだった頃の本棚の前で懐かしさに立ち尽くしました。 (帰るたびのことですが) その一部をご紹介。選ぶのがまた楽しい。 当時からエンタメ系の楽しい読書が好きだったことが偲ばれます。 カバーがみんな変わってました。 持って帰りたい!

とっておき私の10冊

私はそれほど多くの本を読んでいるわけではありません。 そして、最近は物を増やしたくなくて、電子書籍を買うことがほとんどです。 先日、不要な本を処分したのですが、もしも10冊だけ手元に紙の本を残すとしたらどれだろうと考えました。 実家に置いたままの本もあるのですが、それは除外して、今手元にある本の中から10冊、選んでみました。 これは紙の本で残しておきたいと思った本たちです。 そうなると、詩歌や絵本や、装丁が好きな本が多くなりました。 とっておき私の10冊です。 まず1冊

あの夏の句を凍らせて

冷蔵庫が熱をもっております あれやこれを冷やすのに大忙しな上に パターンパターン せっかく冷えた空気も たびたびの開閉に ぐんぐん冷蔵庫の外側はあちちです さらに夏も本番 氷を使う事が増え 製氷機の氷だけでは間に合わない日々 仕方なく氷をなるたけお安いお店で購入してまいります 氷が溶けてしまわないように 1日の用事を頭の中で組み立てて 買い物の1番最後に「氷を買う」 を、忘れ無いように 正直、中々面倒であります が 家族はそんな小さな苦労をつゆ

読みかけの本

世の中には三種類の人間がる。 積読する人間、積読しない人間、そして積読”できない”人間だ。 かくいう私は間違いなく三番目のタイプに当てはまるのですが、要は「躊躇せず気になる本に手を出し続けていった結果、自分の読書スピードでは対処しきれずに読みかけの本が大量発生する」というちょっと考えれば誰でもわかる結末から抜け出せないタイプの残念な読書好きなのです。読みかけの本はいくら積み上げたとしても所詮”読みかけの本”に変わりはないので、「入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにし

『二十一世紀に生きる君たちへ』 司馬遼太郎 著

歴史小説で有名な司馬遼太郎が、子供たちへ向けて書いた初めての随筆『二十一世紀に生きる君たちへ』は、小学校6年生の国語の教科書に掲載されました。 教科書に載ったのはわたしが小学生ではなくなって何年も経った後のことで、10年ほど前までこの文章を知らずにいました。 たまたまわたしが営む店にて常連様と雑談中に話題にのぼり、すぐにこの随筆を読んだその時の感動は忘れられません。 それは短くも丁寧な文章で、そのすべてが心打つ言葉の連続ですが、わたしがとくに惹かれたのは、「自然物としての人

感想文なの?ファンレターじゃん。~『少しだけ昔を語っても?』~

読みに来て下さり、ありがとうございます。 Canvaを以前より使いこなせて、少しだけ満足のゆにです。理想には程遠いけど、ちょっとレベルアップできたかな。 #挨拶文を楽しもう 今日はクロサキナオさんの著作の読書記録です。 皆様の感想文が素晴らしすぎて、すっかりタイミングを失っていました。 一人でも多くの方に書籍を手に取ってもらいたいので、ネタバレになるような表現は極力控え、主に私の感想を記します。 読んで感じたのは、次々と訪れる困難と、困難に立ち向かうナオさんの強さ。

キヨシロー

どちらのキヨシローか? 渥美清さん 山下清さん ビート清さん 思いつく限りのキヨシさん出てまいりましたが‥ あ!氷川きよしさん 少しお若いところのお名前も出てまいりました でも、いずれも 「ロー」が足りません 忌野清志郎のキヨシローなのですから 今年 note をはじめて沢山自分の「好きなこと」を思い出してきました その中でも わたしはだいぶんキヨシローが好きだったなあ って 忘れていた事 もろもろっと 思い出すのです キヨシローの歌聴くと 好

積んどく?積読

読みに来て下さり、ありがとうございます。 積読を積むことに、罪悪感が薄れてきた ゆにです。 先日父からも、積読がたまっていると聞かされました。 さすが親子。遺伝かもしれません。 #挨拶文を楽しもう #なんのはなしですか 読書リハビリを続けたおかげで、読書量が増えました。 以前紹介した積読のほとんどを消化できました。 まだまだリハビリ進行中の私の本棚にある、まだ1ページも読んでいない積読を紹介します。 (左から順に) 知的文章術 誰も教えてくれない心をつかむ書き方 

「幸福論(ラッセル)」(2007年読書記録)/月刊誌『TOPPOINT』

1冊目(「2007年読書記録」について)の紹介はこちら。 幸福論(ラッセル) (岩波文庫 青 649-3)この読書記録は、ラッセルの幸福論よりも雑誌「TOPPOINT」の話が多い。 当時の部署を異動後に読むこともなくなったが、ネットで検索してみるとまだ続いており、ネットで読むことも出来るようだ(紙の月刊誌購読が必須)。 ビジネス書の要約が手軽に読めるという意味では良い雑誌。 物理的にはとても薄い本(50頁)、でも10冊のビジネス書の内容が適切にまとめられた雑誌に、月々12

俳書紹介 広渡敬雄『全国・俳枕の旅62選』

全国・俳枕の旅 62選 広渡敬雄  二〇二四年 東京四季出版  芭蕉が『奥のほそ道』で歌枕の地を訪ね、それらのあるものは俳枕とされて、既に三百年超の歴史がある。 「俳枕は殆ど歌枕と重なり、俳枕のみは底が浅く空しい」との批判があるが、著者は、芭蕉による俳枕の性質の経緯と発句の本質から、俳枕は、俳句の詠まれた場所とその自然を第一義とした場合があってもよいのでは、という。  本書は全国の名句の生れた「名所の地」六十二か所を俳枕とし、その地にゆかりのある俳人を取り上げる。  例

文フリ大阪12応援♪ ウミネコ書店さん

9月になりましたね。 今週末に近づいている文フリ大阪応援隊として、今回第二弾をお届けいたします。 第一弾はこちらから。 つるとき書店さんと我らがウミネコ書店はお隣同士です。 かー25とか−26ですよ。 さて早速ウミネコ書店の宣伝をしていきます。 まずは編集長のぼんラジさんのnoteにレッツラゴー! こちらに大事な情報は全て書いてありますので、是非是非お読みくださいね。 ウミネコ書店ウェブカタログはこちら 実は、上の本棚の上の棚がありまして。 さて今回の文フリ大阪

歳時記を旅する54〔西鶴忌〕中*灯火親し句集に栞る葉書かな

 佐野  聰 (平成三年四年作、『春日』) 一六七五年、西鶴は三十四歳で、結婚して十年近くともに生活をしてきた九歳年下の妻を疱瘡(天然痘)で亡くす。  この年に「脈のあがる手を合してよほととぎす」から始まる千句近い俳諧を詠んで、大坂俳壇の俳諧師の追善句も加えた『独吟一日千句』を刊行し、妻に手向けた。 句は、読み続けた句集に手を止めたところ。栞にする葉書もまた読み返したくなる。涼しく、長くなった秋の夜。 (岡田 耕) (俳句雑誌『風友』令和六年九月号「風の軌跡

色ならターコイズブルー

レーダーチャートが好きだ。来世でグラフに生まれ変わるならどのグラフになりたいかと問われたら「レーダーチャート!!!!」と喰い気味に答える準備があるくらいにはレーダーチャートのことが好き。ちなみに「来世で生まれ変わるなら」シリーズに対するわたしの回答、家電なら「炊飯器」、卒業式の歌なら「巣立ちの歌」、ふりかけなら「混ぜ込みわかめ」です。よろしくお願いします。 おいおいおいおい、急に「レーダーチャート」なんて横文字を出して、置いてきぼりにしてくれるなよ。わかります、そのお気持ち

できるだけモノを少なくしたい私のデジタル習慣

暮らしや持ちものをすっきりさせるために、 スマホでできることはまず試してみようと なるべくシンプル化する方法を模索しています。 ITの知識はそれほどないのですが、 初心者なりに私が日々心がけている 無理なく取り組む習慣についてまとめました ✐ ◌ 使用しているデバイススマホはiPhone SE(第3世代)を使っています。 機能にあまりこだわりがないので、 コンパクトでシンプルなイメージのSEを 第2世代から継続して使っています。 本当は裸で持つのがあこがれなのですが

【エッセイ】三島由紀夫は近くて遠い 

写真は、三島がよく通っていた、熱海の喫茶店ボンネット。その方面に旅行する際はできる限り立ち寄る。三島と深い交流のあったマスターはもう90歳を超えてなお接客をつとめており、彼の話などお聞かせくださる。変わらずお元気だろうか。 三島といえば、高校まで学習院で、同じ学習院の先輩であり、そこに親近感を覚える。実際、彼の作品中には、学習院についての記述も多い。そう、そうだよね、とうなずける場面もある。(最近、全く学習院と無関係の作家が、学習院華族女学校についての本などを参考にして、華

読書日記(2024年7月)

本格的に暑く(という言葉が生易しく思えるくらい、暑く)なってきて、家の中にますます引き籠るようになった7月。読書がはかどるかと思いきや、ついついスマホをいじってしまう。 異動してからほぼ残業ゼロだったのだけれど、ここ最近少しずつ仕事が立て込んできて、働いているなあ、という感じの月だった。残業はもちろんうれしくはないけれど、一応ちゃんと戦力になってきている、という実感をそこで覚えてしまう。よくない。 ひとりでカラカサさしてゆく|江國 香織 だいぶ前に図書館で借りて読んだ本が

ライオンズと本屋大賞受賞作「成瀬は天下を取りにいく」のコラボレーションが実現するまでのおはなし

「ねぇ、この本読んだ?」 手渡された本の表紙には、埼玉西武ライオンズのユニフォームを着た女の子のイラストが。 ”天下を取りにいく”というワードが、ライオンズのユニフォームのイラストとも相まってインパクトがありました。言うまでもなく、ライオンズオフィスでも話題の一冊でした。 その本こそ、のちに本屋大賞を受賞する「成瀬は天下を取りにいく」。 このたびライオンズでは、8月14日(水)の福岡ソフトバンクホークス戦のセレモニアルピッチに「成瀬は天下を取りにいく」の作家・宮島未奈さ

【書店はしご】購入本紹介【大阪梅田】 #4

サムネが購入した本たちです。 GWに本を爆買いしました。 本の厚みが嬉しいです。 もくじ 日本で買い物を済ませます。 noteを初めてからというものの、みなさんのおすすめ本が気になります。 紹介上手なんですから…。まったくもう。 困りますよ!? 普段、海外で生活しているので、気軽に本を購入できません。 日本で一気買いをしようと企みました。 欲しい本その1事前に、母におねがいしていた本があります。 世界史の教科書がほしい。 きっかけは みどりさん とっても

最近読んだ本たち(2024年7月8月分)

このところ、夜のむわあっとした暑さがましになった。秋の気配をわずかに、しかし否応なしに感じてせつない。このあいだまで「暑い、暑い」とぼやいていたのに。 7月後半に娘たちが夏休みに入り、あわあわと過ごした約1か月、本は空いた時間を見つけて読んだ。鶏のさっぱり煮をつくるそばで文庫本を開いたり、お風呂の準備が整うまでの時間に読んだり。 なんだか、こっそり本を読んでいた受験生の頃を思い出した夏だった。「本より教科書か参考書を読みなさい!」と小言を浴び続けた高校時代。青かった。

鑑賞*彼の世から届く伝言鉦叩            

佐野 聰 消え入りそうな鉦叩の声は、どこか別の世と繋がっている気がする。 鎌倉時代、一遍上人は、すべての人は南無阿弥陀仏を唱えることで極楽往生が叶うと言った。 鉦叩の名も、鉦を叩いて念仏を唱える踊り念仏を思わせる。 (俳句雑誌『風友』令和六年三月号「私の好きな一句」) ☆鉦叩(カネタタキ)の鳴き声の音声は、こちらで紹介されています。 (岡田 耕)

読書日記(2024年8月)

長期休暇だ、さあ本を読むぞたくさん読むぞ、と思っていたら、夏風邪にやられてお盆休みまるまるを寝込んで過ごした8月。ウイルスが恨めしい。 読む方にも書く方にもぜんぜん身を入れることができなかったけれど、久しぶりに「めちゃくちゃ好き!!!!!」という作家さんに出会えたのでプラマイプラスとしよう。 ねにもつタイプ/なんらかの事情/ひみつのしつもん|岸本 佐知子 訳文や訳されている作品がすごく好みだなあ、と思っていた、翻訳家の岸本佐知子さん。 彼女がエッセイ本を出されていることを

まんまと…

最近、職場の人に本を薦めていただきいつもの推し作家さんのではない本を読みました。 私の推しは、原田マハさんと青山美智子さんと上橋菜穂子さん。イラストレーター桜田千尋さんが好きだから【満月珈琲店】シリーズも買っています。 さて…薦められたのは、薬丸岳さん。 オススメはどの作品ってのは言われなかったので、本屋さんへ行った私はひとまず…デビュー作に手を伸ばしました。 【天使のナイフ】 ミステリーはほぼ読まないから、新鮮でした。 ページをめくる手が止まりませんでした。 少年犯

歳時記を旅する53〔敗戦忌〕中*敗戦忌男の首の金鎖

 佐野  聰 (平成三年四年作、『春日』)  俳人の金子兜太は、昭和二十年八月十五日をミクロネシアのトラック島で迎えた。 「その朝起きてすぐにできた句が〝椰子の丘朝焼しるき日日なりき〟という句です。そして、山頂の警備隊からもどり、みんなに敗戦の事実を告げて、その晩はささやかに椰子酒を酌みかわしました。そのとき、なんというか、大きな安堵感とともに、どうしようもない喪失感を同時に味わって、その二つのいりまじった気持ちの中で作った句が、〝スコールの雲かの星を隠せしまま〟…」(『

純粋さをつらぬけ。

誰かから見て、どれほどくだらなくたっていい、 誰かから見て、何の価値もないと言われてもいい、 それが自分のしたいことであればあるほどそれでいい。 いつも通りの3行日記として、 いつも通り写真に少し言葉を添えて、 そのまま終わらそうと思ったのですが なんだかもう少し書きたい気分になりました。 今日は創作大賞の中間選考結果発表がありましたね。 通過された方々、おめでとうございます。 そして、今自分が持てる力、心を、魂を、 全てを注ぎ込んで書いた作品が選ばれず、 誰の目にも入

【おすすめ本】子供時代は知らない街角(山田詠美/晩年の子供)

子供の頃のこと、どれくらい覚えていますか。 例えば、幼稚園の通学路、友達との初めてのケンカ、好きだったテレビ番組。我ながら、ぼうっとした子供で、記憶は少ないし、覚えていても断片的なイメージだったりします。それでも、何かの拍子に蘇る思い出があって、あの経験をした一人の子供が今の自分と地続きであると思うと、不思議な気持ちになります。 「子供時代」はだれもが通ってきた知らない街角のようです。 今週は、最近読んだ本ではなく、本棚から一冊を紹介します。山田詠美の「晩年の子供」という短

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蝉時雨~小村雪岱の黒

ゆ か た に ア イ ロ ン B G M は 蝉 し ぐ れ ジジジジ、、ジジジジ、、ミーンミーンジジジジ……….. セミの声を聴きながら 下手な俳句を詠んだなら、 無性に小村雪岱の絵が見たくなった。 食器棚の上の秘密の書庫へ手をのばす 届かない。 踏み台に登って、、手に取る、見つけた。 すきだ 小村雪岱 いつだったかは、「人様のお役に立つnoteにしたい●| ̄|_」とかつぶやいたのですが、、、(///∇///) 結局「おのおのが各々らしくあることが!一番

このところの読書日記 弍

夏には、各書店でいろんな文庫フェアなどが行われているので、ついフラフラと何冊か購入してしまい、そのまま読み終わらなかった(どころかまだ手をつけていない)本が何冊も。 私はどこかで積読に憧れていたから、それはそれで夢が叶っているとも言える。 読んだものの印象を、幾つか残しておく。 「檸檬」 梶井基次郎 悩んだ末に最初に手にとったのがこれで、結局私は高校時代から何も変わっていない、と言うか高校時代が読書のピークだったのだろう、と思う。 いきなり表題作から読むのもいかがなもの

書き出しカルタを作って遊ぶ

外は大雨で、仕事も忙しく、家の中で朝から晩までPC画面しか見ていない、これで本当に生きていると言えるのか、そんな一日(8/29)。風呂に入って夜十時、何か人間らしいことがしたいと家の中を見回すが、本を読むエネルギーはない。 さて、どうしよう。そんな時に思いついたのが「書き出しカルタ」である。好きな書き出しを五十音集めてカルタにしてみるのだ。いきなり全音はハードルが高いので、1列につき1つ、好きな書き出しを並べてみた。 以下に列記する。①家にある②すべて違う作家の作品、とい

『暁の寺』 三島由紀夫 著

店主おすすめの一冊と、個人的に気に入っているツボをご紹介いたします。 今回は、『豊饒の海』第3巻『暁の寺』です。 第1巻、第2巻についてははこちら。 『暁の寺』は、タイのバンコクを舞台に始まります。 20代で初めて読んだ時、三島が描くバンコクの情景に強く惹かれるあまり、その後2回タイ旅行に行きました。 湿気を纏った空気、チャオプラヤ(メナム)川のカフェオレ色と木々の緑、蜃気楼のようにあちこちにゆらめく寺院の金色、甘みの濃い果物、控えめで穏やかなタイの人々、漂う気怠い雰囲気…

私は、はらぺこあおむしと宗田理と赤川次郎で出来ている。

皆様、読書の記憶っていつぐらいから覚えていますか? 私は、子どもの頃、家に絵本がたくさんあったにもかかわらず、残念ながらあまり読んでもらった記憶がありません。 ただそのかわり、保育園でたくさん絵本を読ませてもらいました。 その中で一番印象に残っているのは、有名なこの絵本です。 色が鮮やかで、何度も読み返した記憶があります。 確か、母にねだって買ってもらいました。 今でも書店で見かけると、つい手に取ってしまうぐらい好きな本です。 ◇ それから何年か経ち、勉強のためで

シェア型本屋&カフェ BOOKY──本と音楽を愉しむアナログな空間(神奈川県藤沢市)|本の棲むところ(10)

JR藤沢駅の北口から歩くこと約20分。一軒家をリフォームした「シェア型本屋&カフェ BOOKY」は、かつて宿場町だった風情ある街並みを抜けた先の住宅街にある。 棚主の個性が光るシェア本棚シェア本棚はエントランスを入ってすぐの壁際にあり、月額2,800円(入会時5,000円)で誰でも棚主になることができる。現在は25の棚主が入居している。食べ物や音楽、絵本など、テーマを絞って本を並べている棚主も多い。 それでは、個性豊かな棚の中からそのいくつかをご紹介したい。 ほかにも、

noteはじめました(自己紹介)

はじめまして。わたし書房です。 高円寺の共同書店『本の長屋』で一函借りておよそ半年が経ちました。 この度本の長屋の管理部にも所属することになり、いいタイミングと思いnoteでの活動を始めます。 ここでは本の長屋の活動と私自身の趣味や日常・過去のお話を書いていく予定です。 わたし書房の活動について現在、わたし書房としての活動は主に2つです。 ①共同書店『本の長屋』函主 そもそもですが、共同書店って何?と疑問に思われている方が多いのではないでしょうか。 共同書店は別名シェア

「読書」という人を惹きつけるもの

私は何故か読書が好き。 特に、推理小説や恋愛小説など物語を読むのが好き。 両親が読書家でも無く、本に特別囲まれた環境で 育ったりもしていない。 「読書」この趣味にどう興味を持ったのだろう? そんな事を考えていると気になって仕方がなかったので、 本の世界に入った時のことを振り返りながら読書という 趣味について魅力について深掘りしていきます📕 《本との出会い、小説との出会い》 時は遡り遡り…小学生時代。 1年生だった私は学校の図書室に驚きを持ちました。 保育園の時には各クラ

句集紹介 秋山巳之流『うたげ』

句集『うたげ』 秋山巳之流  二〇〇三 北溟社  作者は昭和十六年岡山県倉敷市に生まれる。俳誌「河」(角川照子主宰・角川春樹副主宰)同人。角川「短歌」「俳句」編集長を歴任。  後の月角川照子の背後より 「俳句倶楽部銀座」「ぴあ俳句会」(平成十三年時点)。  頬被とりて卯波の客となる  句集に『萬歳』、著書に『魂に季語をまとった日本人』『わが夢は聖人君子の夢にあらず―芭蕉遊行』。  義仲寺に香手向けをり破芭蕉  タイトルの「うたげ」は、長年にわたる編集者としての仕

物語の中へ迷い込んで。

色んな本を読みはしますし、 泣けるものも笑えるものも大好きなのですが… 小説において、わたしの"好み"は比較的偏っています。 物語の中に迷い込んで、こちら側にはもう 二度と帰って来れないのではないか… そんな気持ちになるお話がとても好きです。 今日まず紹介したい本はこちら。 森見登美彦さんと言えば、 「夜は短し歩けよ乙女」や「ペンギン・ハイウェイ」 「四畳半神話大系」「有頂天家族」などなど 有名な作品はたくさんあるかと思いますが… 実はわたしはそれらの作品は読んだこと