ほんのひととき

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“旅や本にまつわる読みもの”を日々お届けするウェブマガジンです。月刊誌「ひととき」の人気連載や特集の一部、文化・歴史をテーマとする書籍の内容や、ウェブ限定記事もお楽しみいただけます。[運営]株式会社ウェッジ

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    ひととき2024年11月号【特集】作家・澤田瞳子さん 湖北、観音の里へ

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    922形・923形ドクターイエロー御朱印帳

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    そうだ 京都、行こう。御朱印帳BOOK 秋冬版 ([バラエティ])

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    京都古社に隠された歴史の謎 知られざる古都の原像と信仰

    古川順弘
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    語りだす奈良 1300年のたからもの

    西山 厚

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  • 「ひととき」の特集紹介

    旅の月刊誌「ひととき」の特集の一部をお読みいただけます。

  • 旬・美・遊

    旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。

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    おすすめの展覧会をご紹介します。

  • 柳家喬太郎の旅メシ道中記

    当代一の落語家・柳家喬太郎師匠。お声がかかれば全国あちこち、笑いを届けに旅に出ます。旅の合間の楽しみは、こころに沁みる土地の味。大好きなあのメシ、もう一度食べたいあのメシ、今日もどこかで旅のメシ──。この連載「旅メシ道中記」では、喬太郎師匠の旅メシをご紹介します。

  • 甲斐みのりの新幹線で建築さんぽ

    日本各地の建築に詳しい文筆家の甲斐みのりさんと一緒に、開業60周年を迎える東海道新幹線に乗ってすてきな建築を巡る連載です。新幹線駅の近くで購入できる、甲斐さんおすすめの手土産もご紹介!

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    ひととき2024年11月号【特集】作家・澤田瞳子さん 湖北、観音の里へ

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    西山 厚

最近の記事

作家・澤田瞳子さんと、人に寄り添う美しき観音像を訪ねて|[特集]湖北、観音の里へ(滋賀県長浜市)

仏像巡りの前に訪れたい、高月観音の里歴史民俗資料館 林の間をするすると一直線に上るリフトを降りて、土の道を進むと、標高421メートルの賤ヶ岳の山頂に着いた。眼下には、濃い緑の山々と広大な琵琶湖。水面にはさざ波が立っている。竹生島は見えるが、対岸はかすんでいて見えない。古代の人々は「淡海(近江)」と呼んだ。右手には「鏡湖」といわれる余呉湖が青く輝いている。戦国時代、ここが激戦の場だったとは信じられないほど、静かで穏やかな風景だ。  琵琶湖の北、湖北地域は、畿内と東海、北陸を結

    • 【ハニワと土偶の近代 】ハニワと土偶がもたらした近代美術と出合う(~12/22)

       今でこそ、子供の頃からハニワや土偶について学ぶ機会があるが、実は、歴史の教科書に登場するようになったのも、「芸術」として語られるようになったのも近代以降のこと。本展では、「出土モチーフ」が美術の世界を中心に、工芸、写真、映画、演劇、文学、伝統芸能、思想など、幅広い領域に登場する系譜を丹念にたどり、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を探る。  出土品を克明に描いた明治時代の考古図譜から現代のマンガまで、取り上げる時代とジャンルの幅広さも大きな特徴。ハニワや土偶に影響を

      • 展覧会[信長の手紙]室町幕府滅亡直前の様子を物語る、新たな書状現る(東京都文京区・永青文庫)

        新たな文書は、2022年に永青文庫と熊本大学永青文庫研究センターが共同で行った調査によって見つかったもの。室町幕府滅亡直前の、信長の新たな一面を明らかにするものでした。 永禄11年(1568)、足利義昭を室町幕府第15代将軍に擁立した信長ですが、これまでは、信長が義昭を排除して実権を握ろうとしていたと言われてきました。ところが最近の研究では、信長は義昭と共に幕府体制を続けようとしていたという説が有力とされています。では、なぜ信長と義昭は決裂したのでしょうか。 信長と義昭が

        • どんぐりのちくわパン(北海道札幌市)|柳家喬太郎の旅メシ道中記

           パンもちくわも、お互い「まさか」と思ったでしょうね。初めて一緒にオーブンで焼かれたときは。「どうして出会ってしまったんだろう」と。そこでちくわの穴に入って仲を取り持ったのが、飴色玉ねぎとツナマヨを合わせたツナサラダ。こうして札幌市民が愛してやまない「ちくわパン」が生まれたのでした。  考案者は、地元で人気のベーカリー「どんぐり」の創業者である野尻就二さんの妻・好子さん。お客様の要望で作ったそうですが、「ちくわ×パン」の無茶ぶりに真摯に向き合った奥さんはすごい! ちくわの穴

        作家・澤田瞳子さんと、人に寄り添う美しき観音像を訪ねて|[特集]湖北、観音の里へ(滋賀県長浜市)

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        記事

          朝ドラ「虎に翼」にも登場した、現存する日本最古の控訴院建築|甲斐みのりの新幹線で建築さんぽ(名古屋駅)

           名古屋の建築散歩で一番におすすめしたいのが、名古屋城の東側に位置し、江戸時代の武家屋敷地区がルーツのエリア「文化のみち」。第二次世界大戦の戦災 を逃れたことで、名古屋の近代化の歩みを伝える歴史的建築物が多く残る一帯だ。中でも1922(大正11)年に、名古屋控訴院*・地方裁判所・区裁判所の合同庁舎として建設された「名古屋市市政資料館」は、今もっとも話題の建築。日本初の女性弁護士の一人で戦後に裁判官を務めた三淵嘉子さんがモデルのNHK連続テレビ小説「虎に翼」で、東京地裁など複数

          朝ドラ「虎に翼」にも登場した、現存する日本最古の控訴院建築|甲斐みのりの新幹線で建築さんぽ(名古屋駅)

          月岡芳年の浮世絵と現代のアーティストが織りなす神秘の空間──ホテル雅叙園東京「月百姿×百段階段〜五感で愉しむ月めぐり」

          「月百姿」とは幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、月岡芳年(1839-1892)の晩年の大作。日本や中国の物語や詩歌、歴史上の逸話、武士や女性、妖怪や幽霊など、月にまつわる百の場面が描かれたシリーズです。 本展では、浮世絵コレクターとして知られる斎藤文夫氏のコレクションの中から「月百姿」の作品20点を前後期に分けて展示。現代のアーティストによる月をモチーフにした魅力的な作品にも出会えます。 文化財建築で味わう浮世絵99段の階段が絢爛な7つの部屋を繋ぐ文化財「百段階段」で

          月岡芳年の浮世絵と現代のアーティストが織りなす神秘の空間──ホテル雅叙園東京「月百姿×百段階段〜五感で愉しむ月めぐり」

          【山中漆器】日本古来の漆工芸を革新し続ける(石川県加賀市)

           山あいの静かな街・山中温泉には、古くからその名を知られたものがいくつもある。ひとつはもちろん「温泉」。また日本三大民謡のひとつとされる「山中節」。  そして安土桃山時代、良質で豊かな木材を活かすことから始まった「山中漆器」。なんと生産額は漆器産業の中で全国一!* 「山中漆器はとても自由。チャレンジできる余地があるからこそ、今日まで発展してきました」  と語る浅田漆器工芸専務、浅田明彦さんが手がける漆器も挑戦的だ。メタリックカラーの「うつろい」シリーズ、伝統の技法を現代

          【山中漆器】日本古来の漆工芸を革新し続ける(石川県加賀市)

          近代土木建築史に輝くダムの金字塔。この秋、佐久間ダム見学のチャンス!(静岡県浜松市)

          ダムマニアと呼ばれる人々の間で“別格”と言われる佐久間ダムをご存じだろうか。静岡県浜松市天竜区佐久間町と愛知県北設楽郡豊根村に跨る一級河川・天竜川本流に建設された重力式コンクリートダムである。 戦後復興の象徴なぜ別格なのか。大きな理由は、このダムが戦後日本の土木技術を結集して作られた、ダム建設史上の金字塔に輝く重要なダムであることだ。 佐久間ダムの着工は1953(昭和28)年。戦後復興期に急増した電力需要に応えるため、日本の技術力を結集した国家プロジェクトとして進められた

          近代土木建築史に輝くダムの金字塔。この秋、佐久間ダム見学のチャンス!(静岡県浜松市)

          「めがねのまち」のモニュメント|伊藤美玲(眼鏡ライター)

          鯖江駅を出ると、「めがねのまち さばえ」と書かれた大きな眼鏡型のモニュメントが出迎えてくれる(上記写真)。シンプルでいて力強い、街の象徴たるモニュメントを前にすると、毎回ワクワクせずにはいられない。今日もこの地に来た証にとそれをカメラに収めるのは、私にとってもはや取材前の儀式のようなものだ。 眼鏡業界をメインに取材をする“眼鏡ライター”の私は、毎年1~2回はこの鯖江を訪れている。というのも、福井県鯖江市は国産眼鏡フレームの9割以上を生産する一大産地。世界的にも高級フレームの

          「めがねのまち」のモニュメント|伊藤美玲(眼鏡ライター)

          不東の精神 大谷徹奘(法相宗大本山薬師寺執事長)

           中国四大奇書の一つ『西遊記』に登場する三蔵法師のモデルとなった玄奘三蔵をご存知でしょうか。およそ1300年前の唐時代に活躍なされた高僧です。  玄奘三蔵は真の仏法を求めて単身で中国からインドへ。鎖国政策を破っての旅は、捕まれば死罪、更に灼熱のタクラマカン砂漠、万年雪の天山山脈など辛苦の連続です。旅立ちに際し「インドに達して真の仏法を会得するまでは、一歩も東(中国)には向かわない」と誓われます。これを「不東の精神」とよびます。  玄奘三蔵の求法の旅を、明時代に呉承恩が『西

          不東の精神 大谷徹奘(法相宗大本山薬師寺執事長)

          【モネ 睡蓮のとき】晩年のモネがたどり着いた境地に迫る(10/5~2025年2/11)

           印象派の巨匠として知られるクロード・モネは、後年になるにつれ、より抽象的かつ内的なイメージへと表現が変容した。晩年、モネの最たる創造の源となったのは、自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面だった。そして、この主題を描いた巨大なカンヴァスによって、部屋の壁面を覆い尽くす構想が、最期までモネの心を占めたという。  本展の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、大画面の〈睡蓮〉の数々。モネ晩年の作品20点以上が一堂に会する。

          【モネ 睡蓮のとき】晩年のモネがたどり着いた境地に迫る(10/5~2025年2/11)

          【巾着田曼珠沙華公園】500万本のヒガンバナが彩る幻想的な風景と、1300年の歴史の地層(埼玉県日高市)

          この世のものとは思えない──。 そんな大袈裟なフレーズさえもしっくりとくる幻想的な風景に出会いました。 ここは埼玉県日高市にある花の名所「巾着田曼珠沙華公園」。この日は約500万本あるというヒガンバナが一斉に見頃を迎えており、平日にもかかわらずたくさんの人で賑わっていました。 数は少ないものの白いヒガンバナもあり、燃えるような赤とのコントラストはじつに鮮やか。木漏れ日を浴びたヒガンバナが際限なく広がる光景は、まさに圧巻のひと言に尽きます。 最寄駅は、西武池袋線の高麗駅。

          【巾着田曼珠沙華公園】500万本のヒガンバナが彩る幻想的な風景と、1300年の歴史の地層(埼玉県日高市)

          切っても切れない大事な島|沖昌之(猫写真家)

          猫写真を撮り始めたのが2014年。 2015年に新潮社より『ぶさにゃん』という写真集が刊行され、我ながらプロっぽいことしてるじゃんと思っていたのですが、撮影場所は自宅から徒歩30分圏内とテリトリーが異様に狭く、趣味で猫の撮影をしている友達のほうが猫島を訪れた回数が多くて、こんなプロ恥ずかしいなって気持ちと、自分が猫島に行ったらどんな写真を撮るんだろうという興味が相まって、猫島に行ってみようと決意したのが2017年。 3年近く動かなかった重い腰をあげ、向かった先は香川県の佐

          切っても切れない大事な島|沖昌之(猫写真家)

          それは、おかえりの街:歌川広重「阿波鳴門之風景」|赤木美智(太田記念美術館学芸員)

          私は、徳島県徳島市の出身である。高校卒業までをこの街で過ごし、大学からは大阪、30代以降は東京で暮らしている。今回は故郷の徳島市ではなく県の北西に位置する鳴門市について書きたいと思う。鳴門市は、西は香川県に接し、北東には兵庫県淡路島が控える、徳島県の玄関口のひとつである。 30年近く昔のことだが、私は大阪の大学を受験するため徳島―和歌山航路の高速船に乗っていた。和歌山を経由し大阪に向かうルートである。現在、本州と四国を結ぶ自動車道が3つあるが、当時はいずれも開通していなかっ

          それは、おかえりの街:歌川広重「阿波鳴門之風景」|赤木美智(太田記念美術館学芸員)

          平安時代にタイムトラベル!秋に咲く桜で宮廷文化「蹴鞠」本来の姿を表現|笹岡隆甫 花の道しるべ from 京都

          秋に咲く御会式桜桜は、秋にも咲く。京都で最も有名なのは、妙蓮寺(京都市上京区)の御会式桜だろう。10月の御会式*の頃に咲き始め、紅葉の時季に見頃を迎える。十月桜とも呼ばれるこの桜、冬にはいったん花が少なくなるが、春にも再び見頃を迎える。2つの季節に楽しめるわけだ。  この十月桜、いけばなの世界では、珍しいものではない。毎年秋には稽古花として使われるほど、入手が容易でなじみがある花材だ。また、秋に春の風情を表現することができるので、イベント等でも重宝する。 「岡崎明治酒場」

          平安時代にタイムトラベル!秋に咲く桜で宮廷文化「蹴鞠」本来の姿を表現|笹岡隆甫 花の道しるべ from 京都

          道の駅に日本最大級の室内エアアスレチックが登場【京都府南丹市・ひよしプレイアリーナ】

           京都府南丹市の道の駅「スプリングスひよし」内に、日本最大級の広さを誇る室内エアアスレチック「ひよしプレイアリーナ」がオープンした。アスレチックの仕掛けは約30種類あり、全長約100メートルの周遊アスレチック、スリル満点の4メートルのビッグスライダー、ボールプール、ふわふわトランポリンなどバラエティーに富む。エアアスレチック内には乳幼児向けのエリアも設けられているので、小さな子供から大人まで楽しめる。  また、「スプリングスひよし」内には、レストラン、温泉、温水プール、キャ

          道の駅に日本最大級の室内エアアスレチックが登場【京都府南丹市・ひよしプレイアリーナ】