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「こころのうちを言葉にする」 本や映画、陶芸、アート、旅 etc..から感じたこと考え…

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「こころのうちを言葉にする」 本や映画、陶芸、アート、旅 etc..から感じたこと考えたことを綴ります。 毎週月曜更新。

最近の記事

20年前に出会いたかったコミュニーケーションの本/『君はどう生きるか』鴻上尚史

先日、AERAの人生相談コーナーで有名な 劇作家、鴻上さんの新刊が出たということを知り、いそいそと夜に近くの本屋さんへ買いに行きました。 『君はどう生きるか』/ 鴻上尚史 おそらく、中学生、高校生へ向けて書かれた本なのです。が、40代前半にして未だコミュニケーションに苦労している私にとっては、あまりに勉強になることばかりが書かれていて、夜中になるのに止められず一気読みしました。 ------- 『君はどう生きるか』というタイトルから、 どんな職業を選び生きていくのか、

    • 熱中症がおしえてくれたこと。

      「熱中症は突然に。」 あーの日あのときあの場所で 水を飲まなかったら〜♪ いやー古いですね昭和ですね 失礼いたしました。 毎日猛暑が続いておりますが 皆様におかれましてはいがかお過ごしでしょうか。 体調など崩されてないといいのですが、、 どうぞお体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。 というのも、 わたくし先日、突然、熱中症になりまして、、 その時の記録をしておきたく、 noteに書き記すことにしました。 まったくの個人的記録のため、 適当に読み流していただ

      • なにもかも言葉にしようとしなくていい/ 映画『違国日記』を観て

        先週末、小雨が降る中、ひとり映画館へ。 ある人のおすすめでこの映画を観に行きました。 『違国日記』 漫画が原作の映画のようです。 最近はみなさん口コミをみてから映画を観に行くことが多いのでしょうか。 わたしはあまり先入観を持ちたくなくて、 ホラーかそうでないかチェックするくらいで、 あまり何も前情報を見ずに観に行くのですが、 結果。 とってもいい映画でした。 というより、 とっても好きな映画でした。 ---- 事故で急に一度に両親を亡くした女の子(早瀬憩)が

        • 職場ランチから抜ける勇気をくれた『吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる』

          今の職場で働いて4年半になりました。 私は社員ではなく、外部の人間なのですが 社員さんのご厚意で最初の頃から社員さんたちと私は複数人で一緒にランチをしていました。 皆さん明るいし、あまり陰口みたいのはないしで、楽しい時間ではあったのですが、 3年目頃からそれがだんだん苦痛になってきて、ランチは一人になりたいと思うようになってしまいました。 社員と社外の人間、という立場の違いから、 対等に話せるわけではないので、 基本的に社員さんの話を、相手を立てつつひたすら聞く、という

        20年前に出会いたかったコミュニーケーションの本/『君はどう生きるか』鴻上尚史

        • 熱中症がおしえてくれたこと。

        • なにもかも言葉にしようとしなくていい/ 映画『違国日記』を観て

        • 職場ランチから抜ける勇気をくれた『吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる』

          軽井沢への旅で出会えた素敵な女性の話。

          先日、軽井沢へ行きました。 自然が大好きな私は、ずっと新緑の軽井沢に行ってみたいと思っていて、 念願叶っての2泊3日の旅。 新緑がまぶしく輝き、 涼しい高原の霧やすがすがしい空気を吸い込み、 鳥のさえずりやカエルの合唱を聴き、 新鮮な野菜をたっぷり食べ 五感全てで思いっきり満喫してきました。 同時に、いつかやっぱり リビングから木が見える静かなおうちに住みたい。 森の中の環境はなんて心癒され元気がもらえるのだろう。 望みを再確認しました。 以前、山に住みたいんです、とあ

          軽井沢への旅で出会えた素敵な女性の話。

          この人と働くのが辛いなぁと思う時には。

          先日、仕事でちょっとしたトラブルがありました。 職場あるあるだと思うのですが 私と先輩で対応した案件で うまく情報共有できていなかったことを お客さんから怒られてしまい。 あとから客観的に見ると 私は確認する必要を感じてなくて、 普通に処理してしまった 先輩は伝える必要を感じてなくて、 私に伝えていなかった 先輩は「確認してくれればよかったのに」 私は「前もって言ってくれればよかったのに」 つまり、後から考えれば どっちにも悪意はなくて 情報共有の仕組みが悪いことが

          この人と働くのが辛いなぁと思う時には。

          北欧の人たちから取り入れたくなった習慣。

          人生初めての海外は、 ひょんなことから 北欧フィンランドでした。 (今改めて考えると、なんと幸運だったのかと思います) 10代の多感な時期に行ったので わたしの人生に大きな影響を与えた旅で。 それ以来北欧はなんだか親近感があり、 この本も表紙の森の空気感に惹かれて手に取りました。 まず、写真がとても美しい! そして、内容も読み応えがあります。 日本での暮らしに疲れきり、北欧に移住した筆者は、徐々に心満たされた感覚で暮らせるようになります。 デンマーク人との会話を通し

          北欧の人たちから取り入れたくなった習慣。

          自分を疲れさせてくるあの人の正体は。

          ゴールデンウィークもあけたある日のこと。 突然夫が生のホタルイカを買って来た時、その事件は起きた。 今思えば私はとっても疲れていたのだと思う。 食べた後は疲れがどどーっと出てしまい、 その日の夕食の食器も夜に洗えなくて、 翌朝洗うような日々が続いていた。 その日も、今晩は楽をして、 ごはんとみそ汁と何か焼いてどうにか乗り切ろうと思っていたところに、出かけてた夫が急に生のホタルイカを買って来たのだった。 えええ~~~わたし今日めっちゃ疲れてるんだけど。。。 なぜ今日?

          自分を疲れさせてくるあの人の正体は。

          こころを整えるには、誰だって、一人になる時間が必要だ。

          先日、雨が降った日。 朝通勤していて、大きな駅で乗り換えようとホームから階段を降りている途中、下から5段目くらいだったかと思う、 濡れていた階段で足がつるっと滑って、 ぎゃー!こける!! と思ったところ おっとっと、、、という感じで不思議に身体が立ち直り、普通に歩いて降りた。 あれ? 派手にこけて青アザできるとこだったよね、いつもの私なら。 やったー!だいぶ体幹が鍛えられてきたかもしれない、と嬉しくなったのでした。 ピラティスをはじめて、もうすぐ11ヶ月。 疲れやす

          こころを整えるには、誰だって、一人になる時間が必要だ。

          気の合う友達を見つけられなかった理由。

          先週末、織物を体験しに行って来ました。 丸一日かけて、好きな糸を無心に織り、 できたストールは不恰好だけど愛着いっぱいです。 一緒に行ったのは、ひょんなことから ものづくりが好きということが分かった友達。 わたしも作るの好きだよー!あれもつくってこれも、、、というような話で盛り上がり、 「こんなのあるよ!」 「じゃあ今度一緒に織りに行こう!」 ということになり、一緒に満喫し、大満足の休日。 でも、こんな風に自分が心から好きだと思うことで人とつながれたのは、実は初めてに

          気の合う友達を見つけられなかった理由。

          もうここに自分の居場所はないんだ、と思う時。

          久しぶりに、きっかけがあり、 新卒から10年働いた会社の同期に会いました。 とても高級で素敵なレストラン、 美味しいものを食べながら、女子会。 久しぶりにみんなの顔を見れて嬉しかった。 でもなんだか、もうここには居場所がないんだ、と終始感じてしまった会になりました。 みんな、話しかけてくれたし 自分も少しは話したのだけど 自分がどういう話題を投げかけていいのかもわからず、 おそらくみんなもそうなのだろう 子供がいる人 いない人 管理職として働くみんなと 派遣の自分 共感

          もうここに自分の居場所はないんだ、と思う時。

          『にがにが日記』を読んで/ 何気ない愛しい日常

          先週、『にがにが日記』という本を読みました。 何気ない日常なのだけど、岸さんの視点で捉えられたのは愛しい日常にみえる。 日常を文章でタイムカプセル的に閉じ込めてみたら愛しいものになるのかな? オマージュ的に真似してわたしの日常を書いてみたいと思います。 『あまあま日記』 登場人物 あき・・・(夫) ふゆ・・・(妻) 4月30日 朝からあきと家の近くを散歩。 新緑がきれい。ほんとの新緑というより少しだけ緑色が濃くなっている。 曇り、涼しい。 途中、小川沿いの、川

          『にがにが日記』を読んで/ 何気ない愛しい日常

          稲垣えみ子『家事か地獄か』シンプルな幸せを考える

          昨年読んで、1番衝撃をうけた大好きな本。 『家事か地獄か』 すごいタイトルです。 好きすぎて、何度も何度も読んでいます。 いわゆる、やさしい感じの家事本などではなく、 ラディカルな提案満載の なかなかにパンチのある本。 この本は、わたしにとって、自分の幸せに究極に必要なものは何かを考えるきっかけとなりました。 朝日新聞の花形記者だったえみ子さん。 東日本大震災を経験し、 やむにやまれぬ事情で家電を手放すことになり、 最終的には、会社も辞めてしまい、 収入がとだえた

          稲垣えみ子『家事か地獄か』シンプルな幸せを考える

          陶芸で自分をゆるめる

          陶芸をはじめてもうすぐ3年になる。 最初はおじさんの趣味、くらいにしか思ってなかったのに、ひょんなことで始めてみたらこんなにもどはまりしてしまった。 土に触れ、こねて、くっつけて、削って、、、 子どもに戻ったみたいに無心にひたすら形をつくるうち、あっという間に時間が過ぎる。 釉薬をかけて焼くと、偶然にすてきな色に焼き上がってきたり、はたまたへんてこな代物になるときもあり、コントロールできない部分がまた面白い。 次はこうしたい!ああしたらどうかな?と、試行錯誤するプロセ

          陶芸で自分をゆるめる

          『Last Days 坂本龍一 最期の日々』 を観て「生きる」を考える

          ソファーで旦那さんが寝ている隣で、 スマホをみながらリラックスしていたある夜 テレビからたまたまNHKスペシャルが流れてきて、思わずぐぐっとひきこまれてしまった。 坂本龍一さんの最期の日々と、 彼が最期まで生み出し続けた音に。 番組では、坂本さんが書いていた日記のはじまりの8桁の数字の日付と、(20240414みたいに) その日の数行の日記、 そしてご家族が残していたビデオや写真、音楽を通して、最期の日々が綴られます。 人が死ぬってことはどういうことなのか 生きるっ

          『Last Days 坂本龍一 最期の日々』 を観て「生きる」を考える

          築地散歩から考えた 夫と旅のペースを合わせる方法

          先日、思い立って夫と築地に行ってきました。 行ったことがなくて、どんなところだろう?という興味と、美味しい海鮮丼を食べたいという希望があり、魚を特集した雑誌を片手に電車で一時間ほどかけて向かいました。 ところが、築地に着いてみると、駅から既にインバウンドの外国人で込み合っていて、夫はすぐさま引き気味に。朝の電車並みの混雑に、早く食べたいものあるならそれ食べてかえろう?と急かされてしまいました。 わたしはぶらぶら冷やかしながら、お店を決めたかったのです。目的のお店、と言わ

          築地散歩から考えた 夫と旅のペースを合わせる方法