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気の合う友達を見つけられなかった理由。

先週末、織物を体験しに行って来ました。
丸一日かけて、好きな糸を無心に織り、
できたストールは不恰好だけど愛着いっぱいです。

一緒に行ったのは、ひょんなことから
ものづくりが好きということが分かった友達。

わたしも作るの好きだよー!あれもつくってこれも、、、というような話で盛り上がり、
「こんなのあるよ!」
「じゃあ今度一緒に織りに行こう!」

ということになり、一緒に満喫し、大満足の休日。

でも、こんな風に自分が心から好きだと思うことで人とつながれたのは、実は初めてに近いかもしれない。

今までもその時々でなんとなくウマがあう友人に出会ってはこれたけど、この人は気が合うな~!と思える友達をなかなか見つけられずにいたので、
自分の好きなことでつながれたことが、
とっても嬉しいのです。


"好き"で人とつながることを
意識するようになったきっかけがあって。

それは、小川奈緒さんのお家で開かれたワークショップ後のこと。
お茶タイムも終わって、お開きになりそうなタイミングだった。
みんながワイワイ盛り上がる中、奈緒さんが一人で立ってらっしゃるのを見つけたわたしは
今がチャンスとばかりに、
奈緒さんが書いた、映画『窓辺にて』というブログに共感した話を
熱量強めに話しかけに行ってしまったのだ。

あれこれ奈緒さんに映画の素敵さやら、ブログを読んだ感想や、映画の俳優さんの話などをした挙げ句、

「わたしの周りには、『窓辺にて』を好きな人がいないんです」とぼやくと、

「そうなんですか?」

と奈緒さんは意外な感じでおっしゃった。
それはただの相槌だったかもしれないのだけど、でもその時感じたのは、

そうか、もしかしてきっと奈緒さんの周りには、この映画を好き!って語れる人がいるんだろうな、ということ。

なんでわたしの周りにはいないんだろう?

そして、周りにいないからといって、また、
憧れの人が同じ映画を好きと言っていたからといって、
熱すぎる熱量で話にいってしまった自分を猛省しました。

いきなりそんなに語られても、
相手からみたら
なにこの人?という戸惑いしかないというか

よく知らない人から
同じ映画好きです!!!みたいなこと
熱くつらつら語られても正直困るよなぁ。

奈緒さんは大人な対応をしてくださり、
優しく話してくださったけれど、、、

帰宅しながら、
穴があったら入りたいというような
いたたまれない恥ずかしい気持ちになったのでした。


そして、数日後、気づいたこと。

わたしは、普段の生活のなかで
人に"自分の好き"を発していないんだ。

例えばこの映画が好きだとか、こんな人が好きとか、こんな類いの本が好きだとか、
自分からなかなか言わないから、
同じようなものが好きな人が近くにいたとしても
気づかれないし、近づいてこれるはずもない。

また、

たまたま自分が好きなものを好きな人を見つけると
普段抑えて発していないものを
わかってもらいたい気持ち、共有できるかもという期待が合わさって、
爆発するかのように
相手に気持ちが流れ出してしまう。

これって、自分にとっても、
周りの人にとっても、
あまり好ましいことじゃないな、と思いました。


これが好きと言ったらこの人にどう思われるだろう?
という心配をこえて、
自分ってこういう人です、
と伝える勇気を出してみる。

誰かに直接"好き"をぶつけるんじゃなくて、
自分の"好き"を、
そっと自己紹介のように
優しい形で差し出すようにできたら。

きっといろんな人たちと
これから
優しくつながれるんじゃないかって希望を抱きながら、

"人と心地よくつながる"ということ、
まだまだ試行錯誤の最中なのです。



#人間関係 #人間関係の悩み #試行錯誤 #友達 #つながり

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