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この人と働くのが辛いなぁと思う時には。

先日、仕事でちょっとしたトラブルがありました。

職場あるあるだと思うのですが
私と先輩で対応した案件で
うまく情報共有できていなかったことを
お客さんから怒られてしまい。

あとから客観的に見ると

私は確認する必要を感じてなくて、
普通に処理してしまった
先輩は伝える必要を感じてなくて、
私に伝えていなかった

先輩は「確認してくれればよかったのに」
私は「前もって言ってくれればよかったのに」

つまり、後から考えれば
どっちにも悪意はなくて
情報共有の仕組みが悪いことがわかった、
というだけなのだけれど、、、

先輩が私に確認不足だと注意し、
それだけでは気持ちが収まらなかったようで、
他の社員さんやら上司やらに
私が悪いというようなことを伝えたようでした。

一方的にわたしの確認不足の問題、と言われてしまったようで、受け止めるのが苦しかった。

理不尽だよなぁ

頭の回転が遅いわたしは、
すぐに反論もできず、
あとからもやもやがお腹の中にわきあがり、
しばらく消化ができなかったのです。

こういうとき、皆さんどうされているんでしょう。

私はまだ解を持ち合わせていません。


この人と働くのが辛いなぁ、と思う時
思い出す文章があります。

『孤独と不安のレッスン』鴻上尚史

この本によると、
「他人ではなく他者との関わりが人を成熟させる」という。

「他者」というのは、ただの「他人」とは違い、
自分とは異なる価値観や考え方を持つ人だけれど、
付き合わなければならないような人、のこと。

例えば上司や職場の人間関係
義理の両親などなど・・・
「他人」なら完全に距離を置くということもできるけれど
「他者」はなかなか難しい。

相容れない人だけれど
ならばどのようにコミュニケーションをとれば
お互いストレスを少なくできるのか
どのくらいの距離を置くのが心地よい関係を作れるのか

その試行錯誤こそが人を成熟させると
鴻上さんは言います。

劇作家の鴻上さんは 役者さんに舞台に上がって
劇の役を演じてもらわなければならない。
役者さんたちは
時には喧嘩をしたり
時には恋愛がもつれたりすることもあり、
そんなどろどろの人間関係になったとしても
舞台の日は決まっていて、
お客さんを必死に集めているスタッフもいて
会場も抑えていて、、、
幕は上がってしまうのだ。

そんな修羅場を乗り越えてきている
百戦錬磨の?鴻上さんでも
時に「のたうち回りながら、他者と関わっている」と書かれていて、
救われた気持ちになる。

そうか、、、私のこの苦しさも仕方のないものだな
今成熟している最中なんだ、と自分に言い聞かせ、
自分の気持ちのおさめ方や
先輩とのコミュニケーションの仕方を
辛抱強く模索していこう、と思えるのです。


数日後。

近くで事の顛末をみていたある社員の方から、
「あの事、何か上の人から言われた?
気にしなくていいからね!
(先輩さんは)わーわー言ってたけど、
全然大丈夫だから気にしないで」と
声をかけてもらいました。

私に他意がないことを
理解してくれていた人がいた、
そのフォローの言葉がありがたく、救われました。
少し泣きそうになってしまった。

ぐっと受け止めるのは苦しかったけれど、
先輩に反撃しなくてよかったなぁ。

感情的にならずに自分の中で消化したことを
あたたかく見てくれてる人がいたことがとても嬉しく、
守ってもらえているなぁと思い、
周りの人の優しさを感じられた出来事となりました。


理不尽なことなんて、日々こまごまあって。
わたしはそれらをうまく逃すのがとても下手だけど

いろんな人たちの優しさを
ありがたく受け取りながら

正面切って戦うでも、
逃げるでもなく、

かわす、とか
自分をなだめすかす、とか

そういう新たな技を少しずつ覚えていきたいものです。


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