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#読書感想文

本を読んで感じた気持ちや考えたことを、言葉にしてnoteに残してみませんか?おもしろかった本の感想や学びを「#読書感想文」で教えてください!

急上昇の記事一覧

【みんなで平等をつくる】 書評#81

みなさん、いつもお世話になっております! 本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。 自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします! 今回は、初の絵本です! 絵本でありながら、かなり内容の濃いものでした! ※書影(画像)は、版元ドットコム様から頂戴しています。いつも、ありがとうございます! 目次 基本情報シャノン・ウェバー(文) ジェイド・オーランド(絵) 寺西の

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西村博之「論破力」読書感想文

論破はしたい。 もっと、論破力を身につけたい。 そう思って読んでみた。 すると著者は、論破はしないほうが身のためという。 実生活では、論破力は諸刃の剣。 取扱注意。 その場で相手をやり込めたところで、実は意味がない。 副作用のほうが大きい場合もある。 あくまでも、人生うまくいくことが目的。 相手を変えるより自分を変えるほうが簡単。 論破力はあくまで手段・・・と著者は冷めている。 『ひろゆきの処世術』というサブタイトルがあってもいい著者の西村博之は、いわゆる “ ひろゆき

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【読書感想文】ヘミングウェイの青春の書であり、雄弁な反戦小説 (1411字)

ヘミングウェイの『武器よさらば』の原書を読みました。1929年に発表された作品であり、ヘミングウェイの従軍の経験を基にしていると言われています。 イタリアで戦う兵士として志願したヘンリーは負傷して、看護師のキャサリンと出会い、二人は愛し合うようになります。最初は戯れのような恋でしたが、やがて真剣に愛し合うようになりました。キャリサリンの妊娠が分かり、二人は幸せになれるはずでしたが、過酷な運命が待ち受けていました。 この小説には、二つの面があります。一つは戦争の悲惨さを描く

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ポール・ウェイド「プリズナー・トレーニング」読書感想文

おもしろさには、レベルがある。 笑えるおもしろさもあるし、ジーンとするおもしろさもあるし、読書に限れば鬱々とするのだっておもしろい。 直訳すると “ 受刑者のトレーニング ” となるこの本は、取り乱すほどおもしろい。 なにが取り乱すのか? 順を追って述べさせて頂くと、まずは、受刑者の運動は限られている。 出役日は、昼休憩を兼ねた30分と、還室後の18時からの15分。 免業日は、10時、15時、18時からの15分。 それ以外に運動をすると懲罰になる。 転役したくて、わ

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 読書日記|シティーガール未満

 図書館でタイトルに惹かれて読書。好きなテイストの本でした。風景描写が特に印象的。東京の街とその土地にまつわる思い出が詰まった本。東京に住んだことがない私でも、共感できるエピソードがあったり。逆に東京という街がそうさせるのかもと思う事も。読書中にも、東京と自分の距離感について考えました。  若い書き手さんの書く東京は新鮮です。だいぶ前に銀座について書かれたアンソロジー集を読んだことがあったのですが、そちらとは文章の空気感は違っていてそこが良かった。銀座という街にしろ東京とい

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【読書エッセイ】大人の女子サッカー部は面倒だけど楽しそう! - 『女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと』キム・ホンビ(著), 小山内園子(訳)

 仕事関係で女子サッカーについて調べることがあった。  小学生の頃、2002年のワールドカップ日韓大会があったので、当時、テレビっ子だったわたしは連日ハイライト映像を浴びせられ、サッカーに対する興味を人並み程度植え付けられている。それでも、女子サッカーを知ったのはなでしこジャパンが女子ワールドカップで優勝したとき。あくまでサッカーのメインは男子なんだと思っていた。  ところが、あるネット記事に女子サッカーの方が盛り上がっていた時代もあると書いてあり、ビックリした。  ま

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総編集…コリン・ソルター 日本語版監修…奈良信雄『美しい人体図鑑 ミクロの目で見る細胞の世界』

 「人体図鑑」と聞くと、まず骨格や内臓を想像するかもしれません。  しかし、この本はそれらよりもずーっと小さな細胞たちについての図鑑。  光学顕微鏡、電子顕微鏡、X線、血管造影、シンチグラフィ、CT/MRI、樹脂注入法、染色といった技術を用いて撮影された写真がずらり。  ミクロな世界がダイナミックに写し出されています。  特にグロテスクな写真があるわけではないので、血が苦手な方にも比較的安心して読めます。  ウイルスや細菌の写真なのに、まるで前衛的なアート作品を見て

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(読書)千度呼べば

新川和江 (内容紹介) 抒情詩の可能性をひたむきに追い求め、 豊かに紡ぎ続けて70年になんなんとする詩業の、 全作品中から選びぬかれ、 劇的に配列された41篇の恋の情景。 かなわぬ恋、 破れた恋の切なさ哀しさ、 こんなにも苦しくて、 こんなにも甘やかな「あのひと」への思いを 鮮烈に歌いあげる。 日本語という美(うるわ)しき 言霊(ことだま)の 幸(さきわ)いを、 この一冊に込めて。 ☆☆☆ 彼女の名前は 教科書で見た覚えがあるのだけれど 彼女の詩は覚えていなかった。

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三島由紀夫「永すぎた春」読書感想文

比喩が多彩なのが、三島由紀夫の好きな点のひとつ。 定番の『~のように』とか『まるで~だった』が連発しない。 比喩といっても何種類もあるらしいが、そこは文学者でもないので勉強中ということにする。 で、この比喩の類が陳腐すぎると、かつ安易な小説だと、それだけでおもしろくない。 が、三島由紀夫の放つ比喩は、上手い具合に “ シニカルさ ” を混ぜ込んである。 人物を冷ややかに眺めながら、現実を冷ややかに横目で見て、人々の崇高な行為や想いなども、実のところは鼻で笑っている。

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僕はノンフィクションが読めない。酒井聡平の生き方が綴るもの。

僕は戦争の話が苦手だ。 小説ばかり読んできた僕は、ノンフィクションが読めなくなった。どうしてもそこに書いてある事実を事実として飲み込むことで、言い様のない不安に駆られることがあるからだ。 ある人は、どうして広い視座で話すことから逃げるのですかと真正面から問いかけてくる。僕も自分で考えたこともある。現実で起きてることを自分の世界のこととしてどうしても向き合えない。 何か軽い発言になってしまうのでは。 何か無知を露呈して傷付けてしまう人がいるのではないか。安易に感じたことを

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原田ひ香『口福のレシピ』のお料理をつくってみた

美味しい本が好きです。小説だけど料理レシピのような本。文章だけで想像して創造するのが好き。 はじめの1ページのこれに、やられちゃいました。白せりって?せうゆ、かけまする、って?いつの時代?こういう時代かかった古き良き時代好き。 昭和初期の洋食黎明期と令和のSNS、忙しい人を助ける献立アプリ。昭和と令和をつなぐ料理と家族と人のあたたかさが伝わってくるお話しのお料理を作ってみました。 春菊蕎麦と春菊の茎の胡麻和え 令和の料理家留希子が春菊が苦手な同居人の風香のために、作っ

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20字deドストエフスキー全集

『罪と罰』 ソーニャの愛はラスコーリニコフに届くか? シラミ老婆はよかったが、あの娘の殺害は? ポルフィーリーの奴、許すまじ。あの野郎! メルメラードフさん、冥福をお祈りします。 監獄は苦にならない。シベリア生活が続く。 『白痴』 日本人が登場する。腹切りってイメージか。 無条件に美しい人。果たしているだろうか? 最強の恋愛小説という評価する人もいるが。 『悪霊』 内ゲバの実態はこんなものか。深層心理は? 文豪の魂の底に棲む悪魔。少女陵辱の場面。 浅

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著…せきしろ×又吉直樹『まさかジープで来るとは』

 せきしろさんと又吉さんの自由律俳句とエッセイが交互に載っている本。  交互に載ってはいるけれど、お互いに対してメッセージを送り合っているわけではありません。  だから、不思議な読み応え。  自由律俳句もエッセイも、日常生活のふとしたおかしさや哀しさ、人間らしい情けなさといったものが切り取られていて、とってもシュール。  色んな光景が自然と頭に浮かび、読み返す度にクスッと笑えます。  この本を読んでいると、ひとりでに打ち上がってはドン! と開いてすぐ消えていく、そん

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鑑賞*俎板に尻のはみ出す大根かな

吉田 富枝 平成4年「扉」入会。平成19年「風友」創刊同人。 平成21年 句集『半夏生』上梓。 句集『半夏生』所収。平成十八年~十九年作。 俎板の上にどん、と置かれた大根。 首が右で、尻は左にはみ出した。 どうやら首の方から使うらしい。 尻の方は辛みが強くて繊維質。 味噌汁の具や大根おろしに向いている。 尻だからって捨てないで、最後まで使い切ろう。 (岡田 耕)

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【なぜ美人ばかりが得をするのか】 書評#80

みなさん、いつもお世話になっております! 本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。 自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします! 今回は、「美」についてです! 美の定義の難しさ・奥深さを、改めて感じます。 ヘッダーは、KitaSanさんの作品を使わせていただきました! 実は、文化による「美」の差はそれほどないのではないか?という考え方が本書で示されています。

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【詭弁の話術】詭弁とハサミは使いよう

オススメ度(最大☆5つ) ☆☆☆☆ 〜気軽に読む詭弁エッセイ〜最近、論理や詭弁に関する本が面白くちょくちょく読んでいるのだが、本書はかなりくだけた内容であった。 詭弁を論理的に分析する、というよりも「詭弁に関するエッセイ」として読んだ方が良い。1974年、約半世紀前に刊行された本なので、今の時代にはそぐわない表現も多々見られるが、詭弁として使われる手法(!?)は最近の詭弁や論理に関する本と比べても大きく変わらない。 そもそも、ギリシャ哲学が詭弁とともに発達しているのだから

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著…今泉忠明『それでもがんばる! どんまいな犬と猫図鑑』

 犬と猫の生態をユーモアたっぷりに教えてくれる本。  わたしはこの本を読んで、まず、犬と猫の先祖が同じだということに驚かされました。  恐竜の絶滅後にヨーロッパや北アメリカで生息していた「ミアキス」という生き物が平原で進化して集団行動をするようになったものが「イエイヌ」。  森で進化して木登りに適したしなやかな体になったものが「イエネコ」なのだそうです。  犬と猫は性格も習性も見た目も全く違うのに、同じ祖先を持っているのですね。  この本は、そんな「真逆の兄弟」とも

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【読了】DIE WITH ZERO|人生で一番大切なことは?お金の使い方がわかる本。

1日でも早く読んでほしい。 特に20代の方に・・・。 タイムマシンがあったら、20代の私に渡してあげたい。 そんな本に出会いました。 ビル・パーキンスの『DIE WITH ZERO』です。 本の紹介 この本は「思い出づくり」が人生で最も大切な仕事だと教えてくれます。経験を増やすことで、人生が豊かになり、その経験が後の人生にも喜びをもたらすという考えです。 特に印象的だったのは、人生における「小さな死」という概念。これは、人生の各段階が終わることを指し、例えばティーンエイ

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著…平山雅康『中学3年分の数学が面白いほど解ける65のルール』

 先に解説を読んでから例題を解き、ポイントをばっちり押さえてから練習問題を解くという流れの本。  だから、数学の授業から離れてから随分経ち、基礎を忘れてしまった大人も、問題をスイスイ解けて達成感を得られます。  因数分解、二次方程式、食塩水の文章問題、二次関数、順列、確率…。  これらを中学校の教室で解いていたあの頃が懐かしい〜。  わたしは中学生当時勉強について行くのが精一杯でしたが、例えば乗法の公式を利用すれば203×197といった計算も電卓無しでパッと「3999

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お金はおまけだ | 『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』

最近、ちょっと本を定価で買いすぎていたので、unlimitedでなんかいいのないかな、と探していた中で気になった一冊。 サクッと読めた割に楽しめる内容。 大富豪の教え、とかめちゃくちゃ怪しいじゃあないですか。それでも気になるお金のこと。 まぁ、書いてあることはとってもベーシックで至極当然のことが書いてある。 なのに何故かほんのちょっとだけ仕事に向き合う姿勢が変わったというか、 「腐ってる場合じゃないな、目の前の仕事に一生懸命取り組もう」 という気持ちになれた一冊で

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