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#読書感想文

本を読んで感じた気持ちや考えたことを、言葉にしてnoteに残してみませんか?おもしろかった本の感想や学びを「#読書感想文」で教えてください!

急上昇の記事一覧

言葉を紡ぐ全ての人におすすめ! 『言語化100の法則』

読みに来て下さり、ありがとうございます。 今日は、交流のあるnoterさんが関わった本を紹介するので、ちょっと緊張している ゆにです。 失礼がありませんように。 見当違いなことを書きませんように。 私のフォロワーさんで66日ライラン仲間でもある、つくだとしおさんが編集協力した本を読みました。 つくださんによる、本のご紹介記事はこちら。 この記事によると、つくださんは、『言語化100の法則』の第5章と第6章の執筆を担当されたそうです。 編集者つくだとしおさんが、出版のた

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【読書コラム】いじめをする側に誰だってなり得る - 『娘がいじめをしていました』しろやぎ秋吾(著)

 学校の先生をやっている友だちから凄い本があると教えてもらった。しろやぎ秋吾さんの『娘がいじめをしていました』だ。タイトルだけで胸が痛くなる。  ある日、自分の娘が学校でいじめをしていたと知るお母さん視点から物語は始まる。  このお母さん、学生時代にいじめられていた経験があるので、どうしていいかわからなくなる。未だに当時の嫌な記憶がフラッシュバックするぐらいなので、いじめをしている娘に対して嫌悪感も抱いてしまう。  とにかく謝りにいかなくては。娘がいじめてしまった子の親

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アンラッキー777(読書記録22)

■舞台は新幹線から高級ホテルへ前作『マリアビートル』では新幹線という移動する密室の中でアクションや陰謀が張り巡らされていたわけですが、今回は高級ホテルというまたしても閉鎖的な空間が舞台に。 主役の天道虫はただホテルから出たいだけなのに、生来の不幸体質がそれを許さない。 部屋を間違えれば業者に出くわし、エレベーターに乗れば因縁のある業者が乗っていて、不幸な女性に助けを求められ。ただホテルから出ることが、困難な任務へと早変わり。 前作と違ってエレベーターや階段という縦の移動手段

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2024年6月読書記録 強烈な短編集二つと太宰治

 6月に読んだ海外小説は3冊、『プロット・アゲンスト・アメリカ』は別記事で感想を書く予定です。 グレイス・ペイリー『人生のちょっとした煩い』(村上春樹訳・文春文庫)  村上さんの翻訳なのと、表紙にエドワード・ホッパーの絵が使われていることに惹かれて購入しました。  強烈な短編集です。個人の短編集でここまでエッジが効いた作品ばかり集めたものは読んだことがありません。  村上さんの翻訳だからと、カポーティやフィッツジェラルドの短編のような美しく繊細な作品を期待していたら、シ

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【276冊読んだ】2024年上半期のお気に入り(だいたい)10冊

これまでnoteには旅の話ばかり書いてきたけれど、実は旅より好きなものがある。本だ。 2024年上半期に読んだのは276冊。そのうち特にお気に入りの10冊を、小説とエッセイに分けて紹介してみたい。 【小説】『マリエ』(千早茜) 大好きな千早茜さんの作品。目次の時点でわりと深めに刺さってしまい、いったん本を閉じて深呼吸した。 主人公のまりえは、夫から「恋愛がしたい」と打ち明けられ、40歳を目前に離婚することとなる。 そんな第一節のタイトルは「離婚、新しい香水、白いシー

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2024年6月、読んだ本振り返り

2024年6月、noteに書き留めた本を振り返ります。 「企業変革のジレンマ 「構造的無能化」はなぜ起きるのか」 「正欲」 「世界は贈与でできている―資本主義の「すきま」を埋める倫理学」 「人生のレールを外れる衝動のみつけかた」 「ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~」 「他者と働く─「わかりあえなさ」から始める組織論」 「心理学的経営: 個をあるがままに生かす」 「人生の勝算」 「独学の地図」 「組織不正はいつも正しい ソーシャル

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2024年6月の読書記録

【教養・実用】 ヒロシマ・ノート 大江健三郎 はじめて読みました。かの大江が戦後間もない(と言っていいでしょう)、1960年代前後に広島を訪れた際の記録です。原爆の爆風と放射線による直接的な後遺症で苦しみ、死に至る方がまだまだ多かった時代。大江の冷徹な文章は人類に何を訴えているのか。 「この人間の世界について、善悪二元論とでもいうべき考え方を適用する人たちは、すでに数多くないだろう。それは滅びてしまった流行だ」と本書に書いた大江。世界は真逆の方向に向かっているように見えます

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キラキラ✨ひかる 125_20240701

そして、バトンは渡された週末の大学スクーリングの移動中に1冊読書をした。 今日はその感想文。 読んだ本は瀬尾まいこ著『そして、バトンは渡された』 私が仲良くしているnoterさんがお勧めの作家さんとして瀬尾まいこさんを紹介くださっていた。いつか読もうと思っていた。 先月、本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』をきっかけに、少し読書する気が復活していたところだった。 この『そして、バトンは渡された』も2019年の本屋大賞受賞作品だった。2021年には映画化もされていた

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📚33【私の家】の歴史と記憶と秘密と 797

※ヘッダー画像は表紙部分です ※Amazonアフィリエイト•プログラムに参加しています 私の家青山七恵(1983年埼玉県生まれ、2007年芥川賞、2009年川端康成文学賞) 集英社 315頁 2019/10/10初版 初出2018/4月号〜2019/2月号「すばる」 まるで予備知識なく読み出してみたら、章ごとに主人公が変わり、途中で登場人物の関係性が解らなくなってしまった。 おいおい、私‼︎ 記憶力と読解力は大丈夫かい? 気を取り直して帯を読んでから読み直してみた。

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創作大賞応募作【閉鎖病棟から青空を見ていた】を紹介いただきました

自分にとことん向き合って書いた、「閉鎖病棟から青空を見ていた」が、紹介されました。創作大賞応募作です。#創作大賞 #エッセイ部門の急上昇にものったので、想像したより、多くの方に読んでいただきました。 「閉鎖病棟」という言葉から、「暗い話でいやだな」「自分とは関係ない」と思った方もいるかもしれませんが、「青空」が象徴するように、「絶望」だけではありません。何となくの生きづらさや虚しさ、苦しみを感じてる人に届けたいと願って、思いを込めて、書きました。 ご紹介くださったのは、太

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句集紹介 秋山巳之流『うたげ』

句集『うたげ』 秋山巳之流  二〇〇三 北溟社  作者は昭和十六年岡山県倉敷市に生まれる。俳誌「河」(角川照子主宰・角川春樹副主宰)同人。角川「短歌」「俳句」編集長を歴任。  後の月角川照子の背後より 「俳句倶楽部銀座」「ぴあ俳句会」(平成十三年時点)。  頬被とりて卯波の客となる  句集に『萬歳』、著書に『魂に季語をまとった日本人』『わが夢は聖人君子の夢にあらず―芭蕉遊行』。  義仲寺に香手向けをり破芭蕉  タイトルの「うたげ」は、長年にわたる編集者としての仕

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おすすめ本ランキング⑥

【2024年2Qおすすめランキング】 恒例の、四半期ごとに読んだ本のうち、おすすめ10冊を紹介するシリーズ。すでに投稿済みの内容ですが、時々振り返るのも良いと思っています。 今回は、2024年4月から6月までに読んだ33冊から10冊を選択! 1. 『コモンズのガバナンス―人びとの協働と制度の進化―』エリノア・オストロム 女性初ノーベル経済学賞受賞者によるコモンズ共同管理の実証・理論に係る研究。日本の入会、フィリピンの水利、カナダの漁場など豊富な成功・失敗事例を基に、自

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瀬戸内晴美「女の海」読書感想文

瀬戸内晴美を読まなければ。 のちの瀬戸内寂聴の『いのち』を読み終えて思った。 それを著す95歳の瀬戸内寂聴は、体の不調で書くこともできなくなりつつある。 ラストには自嘲する。 今まで400冊以上書いたがベストセラーがない。 もう片目が見えなくなっているし、ペンを持つ指も曲がっている。 それでも断筆することなく未練がましく書いていると、3ページほどとりとめもない。 が、最後の一文だけは力強い。 あの世から生まれ変わっても、私はまた小説家でありたい。それも女の。 こ

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推される存在になる方法:『推し活経済 新しいマーケティングのかたち』レビュー

近年、「推し活」という言葉がすっかり定着。 多くの人が、好きなものや人を熱狂的に応援するようになりました。 そんななか『推し活経済』という本は、この「推し活」をビジネスに活かすためのヒントをわかりやすく解説しています。 とくにユニークなのが、「コア」と「サテライト」の連動が欠かせないという考え方。 コアとは、推しの核となる部分。 一方、サテライトはコアを補完し、新規顧客の獲得やファンへの熱狂を促進する役割を担います。 今回は、本書から学んだ3つの視点をご紹介します

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亀のはなし / 二項対立を分節する脈動たちを多様に変調しながら重ね合わせると、世界の現れ方が自在になる -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(66_『神話論理3 食卓作法の起源』-17)

クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第66回目です。『神話論理3 食卓作法の起源』の第三部「カヌーに乗った月と太陽の旅」の最後のところを読みます。 これまでの記事は下記からまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 「ふたつの虹」『神話論理3 食卓作法の起源』p.188に掲載された神話M417を見てみよう。「ふたつの虹」という神話である。 まずはどういう話か、様子を見てみよう

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最近読んでいる本(16) #157

読んだ本のストックがたまってきたので感想を書き残したいと思います。 さかなのなみだ さかなクン (著) ↑狭い世界でなく、大きく広い世界に目を向けて過ごそうということを伝えているさかなクンの絵本。魚の世界にも狭い世界にいると一匹をいじめるということが起こるとのこと。そんな世界でストレスを抱えて生きるより広い視野をもって好きなことにチャレンジしていくことが大切だということを学べる素敵な絵本でした。巻末でさかなクンのこれまでの生い立ちも知れて、努力家で好きなことに打ち込んでき

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「アタラクシア」を読んで|読書感想文

スコットランドから一時帰国中のまると申します。 金原ひとみ著「アタラクシア」の読書感想文です。 あらすじ男女6人のお話です。 由衣はパリに一時期モデルとして過ごすものの、日本に帰国。ファッション雑誌関連の翻訳の仕事をしている。 なんとなく結婚をして、なんとなく過ごす日々。 由衣がなんとなく結婚した男性(桂)は由衣のことをとても愛している。桂は由衣が自分を愛していないことも承知している。それでも彼女が好きなのだ。 由衣はパリで生活している時に出会った男性(瑛人)と日本で

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読みたいことを、書けばいい。(田中泰延著、ダイヤモンド社)

※ Amazonのアソシエイトに登録しています。 ふざけた本だった。おじさんが、ずっと最初から最後まで悪ふざけをしている感じだった。だから、この本を紹介するかどうか迷った。自分だけで、こっそりよんでクスっとすればそれでいいかなという気がしたのだ。 この本の根本原理は、「自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい」ということにある。著者は、この本を書いてきっと自分でプークスクスと面白がっているはずである。 ふざけている本が面白いとは限らない。ふざけているのにつまらない本とい

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6月の購入本紹介📕

どうも、カンイチです🙌🏻 今月も6月に購入した本4冊を紹介します📕 今回も、良書ばかりでした👍🏻 では、早速見ていきましょう! 【2050年の世界 見えない未来の考え方】2024年の現在から、2050年だと今から26年後の世界である。 僕は今年50歳なので、2050年だと76歳になっている。 生きていればですが、、、 少子高齢化が進む日本、年金問題は大丈夫なのだろうか? はたまた近隣諸国の問題。 様々なことが起きそうな日本ですが、この先のことをただ、不安に思っているだけでは

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活発な暗闇を読んで

家に詩集を一冊買うなら、とりあえずこちらを。 あまりにも脳が活発で、noteに連続投稿してしまいそうな夜にもおすすめ。 詩って…と苦手意識のある方にも読んでいただきたいです。 装幀も素敵でしょ? 読書感想文になっていないなぁ。   ひょっとしたら詩は読むもんじゃなく、感じるもんかもしれません。 江國香織 編 【活発な暗闇】

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