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  • 読書感想文シリーズ

    読書感想文、マンガ感想文の話を入れてあります。

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    映画感想文に提出したもの、及び映像作品に対するコメントを入れてます。 (アニメ感想は分離しました)

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    アニメ作品の感想を入れてます。

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    小説や詩とを入れてあります。ご自由にお読みください。

最近の記事

超獣伝説ゲシュタルト(著:高河ゆん)【世界の中心は私なのだ。当たり前なのだ。マンガ紹介なんだ「ところで、これ超獣のつもり?」いや、イラストが良かったんで】

プロットは大事です。 物語はストーリーが命です。 プロットが破綻した物語を書いてしまうと、 だいたいは面白くありません。 しかしこの宇宙には、 破綻したプロットを使っても、 普通以上に面白いお話を書いてしまわれる、 化け物、もとい漫聖がおられる。 そう、そのひとりが高河ゆん先生。 少女マンガ家ですが、 少年マンガ枠にも普通に進出しております。 そういう枠が無意味な存在。 本作はガンガンファンタジーという、 ドラクエのコミカライズ作品なんかが良く載っていた雑誌に掲載。

    • 凶鳥フッケバイン(著:佐藤大輔)【しかしこれはただの読書感想文では?「親衛隊上級読書紹介文、だ。わからんのかっ!」】

      作品をほとんと完結させることないまま、 この世を去った怪物作家。 佐藤大輔。 代表作はこれとか。 日本とドイツの1949年大戦を描いた作品だが、 序盤とクライマックスの海戦だけで、 それ以外は書かれることなく未完となっている。 登場するメカは、だいたい朝鮮戦争くらいのもの。 ただ日独のものであり、 アメリカは開戦劈頭にカナダ経由でドイツに侵攻されて崩壊していく。 とまあ、仮想戦記なんだけど、 設定が緻密で、細部が深いので、 仮想戦記ものでは、最も芸が細かい。 あとは

      • アメリカンブッダ(著:柴田勝家)【おのおのがた。読書紹介は何事も毒見が大事にござる。さあっ、さあっ】

        戦国武将じゃない方の柴田勝家によるSF短編集。 おのおのがた、出陣でござる。 ぶおぶおー。(効果音のつもり) さて。勝家どのの人となりとは違い、 作品はまじめなSFにござる。 まずはメタバース世界で一生を過ごす特異な少数民族について。 それから南方熊楠とシャーロックホームズを出した冒険SF推理譚の短編。 こちらは「ヒト夜の長い夢」の前日譚的な話。 そして表題作のアメリカンブッダは、 メタバースで数億年いや、数十億年を過ごしたかもしれない人々が、 現実世界のアメリカ合衆

        • 狂骨の夢(著:京極夏彦)【僕が読書感想文を書いている時、後で気づいたのだが、その時すでに物語は始まっていたのだ】

          京極堂センセのあのシリーズ。 三作目。 とりあえず三作目まで読んで、 いちばんおもしろいと思ったのがこれ。 やっぱり、まったく関係ないと思われたすべての手掛かりが、 実はすべて巨大なひとつの絵の部分でしかなかった。 これこれ。 これがいちばん興奮するのよ。 これまで何気なく読み飛ばした細部に、 すべて意味があって、 つながっている。 世界はつながっているのだ。 すべて意味があるんだっ 人間は、そういうのに大興奮。 猫にネコジャラシをブラブラさせるようなもん。 猫はネコ

        超獣伝説ゲシュタルト(著:高河ゆん)【世界の中心は私なのだ。当たり前なのだ。マンガ紹介なんだ「ところで、これ超獣のつもり?」いや、イラストが良かったんで】

        • 凶鳥フッケバイン(著:佐藤大輔)【しかしこれはただの読書感想文では?「親衛隊上級読書紹介文、だ。わからんのかっ!」】

        • アメリカンブッダ(著:柴田勝家)【おのおのがた。読書紹介は何事も毒見が大事にござる。さあっ、さあっ】

        • 狂骨の夢(著:京極夏彦)【僕が読書感想文を書いている時、後で気づいたのだが、その時すでに物語は始まっていたのだ】

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        • 読書感想文シリーズ
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          217本
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        • 「モコモコ怪獣は今日もモコしてる。」シリーズ
          5本

        記事

          箱の中の失楽(著:竹本健治)【箱の中身はなんじゃろな? もしかして、読書紹介かな?「そういう話じゃないんだよ」】

          日本4大奇書。 しかし、私が見るに、いまいち残念なミステリ。 アイデアはすごく良いんだけど、 投げたボールを処理しきれなかった。 まあ、このアイデアをうまくまとめろって、 無理難題だけど。 テーマは、 メタミステリー。 要するに、ひとつのミステリーが、 上位のメタ世界のヒントになり、 上位世界のネタバレが、 さらに上位の上位世界で行われるという、 どこまでもメタ謎解きが続いていく作品。 だ、だが。 結局はミステリ愛好家の学生たちの物語である。 そこらへんが限界。 これ

          箱の中の失楽(著:竹本健治)【箱の中身はなんじゃろな? もしかして、読書紹介かな?「そういう話じゃないんだよ」】

          オーブランの少女(著:深緑野分)【あれはね。おばあちゃんがまだ双子姫だったころの読書紹介なのよ「ふ、双子姫!?」】

          ミステリ短編集。 単行本の表紙には、 神戸のお嬢様学校の制服を着た女の子。 中学生くらい。 さて、この先生は、 日本人なのにヨーロッパを舞台にしたミステリ小説を平気で書いてしまう人です。 主人公はアメリカ兵で、 第2次大戦で欧州に出征。 フランスやドイツを転戦しながら、 主に料理の話とかで盛りつつ、 バンドオブブラザーズな展開で戦争の日常を描き、 と見せかけて実はミステリだという。 まあ結論としてミステリなんです。 この作品は読んでないので深くは語りませんが、 要す

          オーブランの少女(著:深緑野分)【あれはね。おばあちゃんがまだ双子姫だったころの読書紹介なのよ「ふ、双子姫!?」】

          サーミの血(2016年)【映画紹介と映画感想は、違う種族なんだよ「え?」「そんなのおかしいよ」】

          スウェーデン映画。 リベラル国家スウェーデンにおいても、 かつて人種差別にもとづく強制的同化や、 優生政策が行われていたことがありました。 その被害者となったのは、 北部の少数民族サーミ。 本作は、サーミの女の子が、 強制同化施設から逃げ出し、 スウェーデン人のふりをして生活してしまうという、 逃亡映画となります。 きっかけは、 「野蛮人には進学とか無理だから」 と言われたこと。 スウェーデンなので、 どちらも白人に見えるのですが、 これはインディアンとアメリカ白人

          サーミの血(2016年)【映画紹介と映画感想は、違う種族なんだよ「え?」「そんなのおかしいよ」】

          偽りの忠誠 ナチスが愛した女(2017年)【そうだ。私の軍服コレクションも見るかね「結構です。私は映画の紹介に来ただけですから」】

          ダサいタイトルですが、 第一次大戦のドイツ皇帝ウィルヘルム2世が、 亡命して老人になり、 その老皇帝の元を訪れてあーだこーだという、 スパイミステリものです。 先の大戦に敗れ、オランダに亡命した老皇帝は、 いまだ復位への希望を捨ててはいませんでした。 野心枯れるということがない系のおじーちゃんです。 しかし時はナチスの時代。 ドイツ軍の大尉が派遣されてくるのですが、 皇帝とナチスはやはり、そりが合いません。 復位を最終目標とする皇帝夫妻は、 生まれた時から上流でして(当

          偽りの忠誠 ナチスが愛した女(2017年)【そうだ。私の軍服コレクションも見るかね「結構です。私は映画の紹介に来ただけですから」】

          ソニア ナチスの女スパイ(2019年)【うちの子がね「ふむ」映画紹介の2重スパイだったの?「つまりあなたのスパイでもあったと」】

          まあた、ナチスの女スパイものかよ。 すいませそ。 でもこれスウェーデンの女優さんの話なんです。 実話系です。 (実話系といっても脚色はされてる) なんか、このひと。 ナチスの協力者っぽいよね? と噂されてた名女優さんらしくて。 ただ結末から言うと、 ソニアさんは2重スパイです。 最近になって、 実はナチスパイの振りした連合国スパイだった。 ということが明るみになって、 それで映画化されたんです。 まあ、映画なんで、 この映画みたいなことが実際に起こったわけでもないと

          ソニア ナチスの女スパイ(2019年)【うちの子がね「ふむ」映画紹介の2重スパイだったの?「つまりあなたのスパイでもあったと」】

          手紙は憶えている(2015年)【私が映画紹介だ。私の使命はとある映画を紹介することだが、私はその映画の中で誰が犯人だったのか? 今でも探しているのだ】

          ホロコーストネタで、ナチ戦犯ミステリー。 まさかの叙述トリックミステリー。 まさかのミステリーかよっ! ユダヤ人プロデューサーがお金を出してくれるので、 お題にのっとって映画を作る人たちがいるのですが、 まれにその中に化け物がいます。 そうです。隠れた名作です。 まず主人公のおじいちゃんは老人ホームのボケたじいちゃんです。 毎週、妻が死んでることを忘れており、 教えられるたびに落胆しますが、また忘れます。 しかし彼には友人がいます。 「奥さんが死んだら、俺との約束を

          手紙は憶えている(2015年)【私が映画紹介だ。私の使命はとある映画を紹介することだが、私はその映画の中で誰が犯人だったのか? 今でも探しているのだ】

          コールドアンドファイヤー 凍土を覆う戦火(2018年)【映画紹介は、はじめてデンマークの地に渡った。そして】

          デンマークとプロイセンの間で戦われた、 1864年の普丁戦争が舞台です。 世界史を勉強すると、 プロイセンによるドイツ統一の最初の戦争であり、 ここから宰相ビスマルクの外交と、 参謀長モルトケのコンビにより、 プロイセンが次から次へと格上を倒していく。 という歴史の話がありまして、 まあ当時のデンマークは決して強くはないですが、 ロシアやイギリスのバックアップを受けて、 プロイセンの攻撃を過去に撃退したことがあります。 (1848年革命と同時期) その時、ビスマルクは

          コールドアンドファイヤー 凍土を覆う戦火(2018年)【映画紹介は、はじめてデンマークの地に渡った。そして】

          博士と狂人(2020年)【映画を観てきたすべての人に映画に関する辞典を書いてもらう映画紹介だっ】

          19世紀後半。 イギリス。 とある先生の転落から始まります。 アメリカの元軍医である主人公は、 戦争のトラウマからくる不安が高じて、 殺人事件を犯してしまい、 精神病院で一生を過ごす次第になった人物。 折しも、英語の言い回しをすべて辞書化するという、 野心的なプロジェクトが推進されていましたが、 適切なスタッフが足りません。 牢獄の中で、新聞の募集広告を観た元軍医は、 あらん限りの知識で、それに答えようとします。 めでたく辞典は完成しますが。 彼は、元の牢獄生活に戻る

          博士と狂人(2020年)【映画を観てきたすべての人に映画に関する辞典を書いてもらう映画紹介だっ】

          ピータールー(2019年)【今回の映画紹介の真相は、200年前にさかのぼる】

          百聞は一見に勝る(?) (ちがう、逆だよっ) つまり19世紀初頭のイギリスが知りたければ、 19世紀初頭のイギリスを舞台にした映画を観るのが早い。 映像は、文章よりも情報量が圧倒的に多いのです! というわけで、 19世紀初頭。 英国で、労働者がデモを起こしたとき、 軍隊が突っ込んできて大惨事になったことがありました。 ワーテルローの戦いにかこつけて、 ピータールーの虐殺と名付けられ。 今作は、その再現ドラマ的映画となります。 それ以上でも以下でもないので、 特に語るこ

          ピータールー(2019年)【今回の映画紹介の真相は、200年前にさかのぼる】

          オーシャンオブファイヤー(2004年)【この映画紹介は、あ、あつい、あちゃ、何もしなくてもあちぃ!火ぃっ】

          アメリカの野生馬。マスタング。 野生馬といっても白人が来てから持ち込まれたものですが、 知らずのうちに勝手に逃げ出し、 野生馬に戻った品種がマスタングです。 実は、つい数百年前まで、北米に馬の種類がいました。 いましたどころか、 馬はむしろ北米を進化の主舞台にしていた生き物で、 ユーラシア大陸の馬はむしろ分家。 しかし北米では、古代人類は馬の真価を見いだせず、絶滅。 (人類が滅ぼしたかどうかは判然としませんが) 馬は白人が再導入するまで、この大陸にはいなかったのです。

          オーシャンオブファイヤー(2004年)【この映画紹介は、あ、あつい、あちゃ、何もしなくてもあちぃ!火ぃっ】

          シューテム・アップ(リトライ映画紹介)【やってやる、やってやるぜ「何を?」もういちど、映画紹介をだ!】

          600記事を超えると、過去記事が消えていく。 マガジンに入れてあるから文章は残るけど、 サムネイルが消えて色が消えていく。 悲しい。せっかく作ったのに。 昔の、しかもただの感想文とはいえ悲しい。 さて、もうそろそろ消える頃合いなので、 今回は過去一、失敗記事である今作を、 リトライしてみようと思う。 なんと「いいね」が3しかついてない。 分析してみよう。 前回の失敗はネタバレを回避しようとしたからだ。 やはり、ネタバレを恐れずに突き進んだほうが、 味のある文章を書ける

          シューテム・アップ(リトライ映画紹介)【やってやる、やってやるぜ「何を?」もういちど、映画紹介をだ!】

          ビューティフルマインド(2002年:主演:ラッセル・クロウ)【君はまだ信じてくれるかい。映画感想を】

          天才数学者、ジョン・ナッシュの物語。 ナッシュというのはナッシュ均衡という、 いわゆるゲーム理論の基礎をなす数学を思いついた人。 いわゆる囚人のジレンマですね。 映画作中では、 なぜウルトラ美少女があまりモテないのかを、 例えとして使っていましたが。 そうです。 ナッシュ氏はいかにも男性らしい気の利かなさなのです。 理系脳です。 しかし、ナッシュ氏はとりあえずモテました。 圧倒的な天才感と、その朴訥なところがアリだと思われたみたいです。 とにかく、上記のような例を出さ

          ビューティフルマインド(2002年:主演:ラッセル・クロウ)【君はまだ信じてくれるかい。映画感想を】