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超獣伝説ゲシュタルト(著:高河ゆん)【世界の中心は私なのだ。当たり前なのだ。マンガ紹介なんだ「ところで、これ超獣のつもり?」いや、イラストが良かったんで】

プロットは大事です。
物語はストーリーが命です。
プロットが破綻した物語を書いてしまうと、
だいたいは面白くありません。

しかしこの宇宙には、
破綻したプロットを使っても、
普通以上に面白いお話を書いてしまわれる、
化け物、もとい漫聖がおられる。

そう、そのひとりが高河ゆん先生。

少女マンガ家ですが、
少年マンガ枠にも普通に進出しております。
そういう枠が無意味な存在。
本作はガンガンファンタジーという、
ドラクエのコミカライズ作品なんかが良く載っていた雑誌に掲載。

***

美形の聖職者の青年と(非暴力主義者)

それにくっついていく奴隷の少女。
(と見せかけて元々はワガママ男だったらしい)
こいつが主人公で、遺産相続戦に参加しているらしい。
強くて乱暴るギーニな奴。

それに悲劇の失恋したメガネ剣士。
上の連中が絡むと悲恋要素が限りなく薄くなりますが、

それにダークエルフっぽいおねーさん。
貴重な突っ込み役です。

この4人で旅をしていく西遊記オマージュファンタジー。
そう、西遊記が元ネタでしょうこれは。

***

いやはや。
投げっぱなしの伏線。
おそらく適当なプロットライン。
物語のゴールが何度か変わってるぽい雰囲気。
割と怪しい雰囲気が醸し出されるも、

実際には破綻の色が見えません。
逆に面白い!

あの赤の書物って回収したわりに使われなかったし、
キャラ再登場も計算している風に見えないし。

割と思い付きで転がしているにも関わらず、
何かの連続性があって続きが気になります。

結局、このお話はどの方向に向かっているんだ?
そしてちゃんと完結!面白い!

ブックオフで発掘したマンガに人生を打たれました。
いや、まあ、そんな大げさな話でもないですけど。

絵面で書店を賑わせている作品とは思いましたが、
まさか、本当に面白い作風とは。

若い時に、高河ゆんという奇才に出会ってしまい、
人生がめちゃくちゃになって良い思い出となりました。
以上。


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