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#マンガ感想文

推しキャラクターへのラブコール、印象に残っているセリフなどなど、「#マンガ感想文」であなたの熱いマンガ愛をぶつけてください!

人気の記事一覧

ちばてつや「あしたのジョー」マンガ感想文

実はよく知らないマンガだった。 よく見ると、55年前のマンガになる。 読んだことがないのに、読んだつもりになっている。 矢吹丈、力石徹、丹下段平という名前も、泪橋という交差点が明治通りにあることも、名言だってラストシーンだって知ってはいるのに、あらすじはよく知らない。 改めて読んでみた感想としては、全12巻のうち5巻終盤までの第一部がおもしろい。 矢吹丈と力石徹との対戦となる 力石のストイックさ、減量のすさまじさ。 その死で第一部が終わる。 どうしてボクシングのマンガ

底の知れない物語-原作『風の谷のナウシカ』

何度読んでも読み終えた気のしない物語、というものがあるけれど、『風の谷のナウシカ』はわたしにとって、まさにそういう物語だ。 映画版の同作はご覧になったかたが多いと思うけれど、原作は、映画版とはまるで違う。物語の背景も奥行きも、ストーリーさえも。 たとえば巨神兵ひとつとっても、その存在の意味深さがまるで違って、初めて原作を読んだ時には仰天した。 なにしろ、子どもの頃からDNAに刻まれてしまうのではないかと思うほど何度も観てきた映画版『風の谷のナウシカ』では、巨神兵は「意思を

今週は福本伸行さんの漫画を読みました。(毎日1冊KindleUnlimited読書)

Kindleで出版した「チャンスが広がるnoteの書きかた」が、 発売後10日経ってもカテゴリで1位&ベストセラーマーク獲得中! たくさん読んでいただけて、本当にうれしいです。 ありがとうございます!近日中にペーパーバック版も刊行予定です。 直見さんは私の本をきっかけにnoteを始めたそうです! 記事の中で本の紹介ありがとうございます✨ けんいちさんも、読書記録のなかでのご紹介ありがとうございます! 毎日1冊KindleUnlimited本を読むことにしています。 (

『絢爛たるグランドセーヌ』が提示する新世代の少女主人公

最高のバレエ漫画をご存じですか……!!! いや~もう私はドはまりしてしまって、紙で全巻買ってしまいました……。好きですこの漫画が……!!!! 本当に素晴らしいマンガです!!!! バレエ漫画といえば、山岸凉子先生の『アラベスク』や『テレプシコーラ』がもともと私は大好きで、ほかにもさまざまな少女漫画が描いてきた分野ですが。この漫画が画期的なのは、もうね、 主人公の奏ちゃんが「バレエのプロとして生きる」ことに常に自覚的なところ……!!!!!! そもそも少女漫画の部活漫画やス

¥500

「囀る鳥は羽ばたかない」 第58話 感想

第58話    まずは表紙。百目鬼の肩に頭を乗せてもたれかかる矢代が、飼い主に甘える猫のようで可愛くてたまらない。  どんどん百目鬼に傾いていく矢代の心が表れているように見えた。  綱川が三角の事務所を訪れる。久しぶりに三角と天羽の登場だ。  挨拶を済ませると綱川は、「奥山組のこと矢代に探らせてた理由は?」と単刀直入に切り出す。  三角の言う「4年前の借り」とは、平田が事件を起こした時、平田を三和会で拾わないよう、天羽を通じて綱川に三和会幹部に対する口添えを頼んだことだ

忖度なし!何度も読み返すマンガ10選

心理の勉強で、 統計について学んでいます。 最初は「頭に入ってこねぇ・・・」 となっていましたが、 少しずつ統計専門用語たちとお友達になってきました。笑 焦らず、こつこつ顔晴ります♪ 共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨ 教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌 どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。 共育LIBRARYりょー

【本誌118話】得体の知れないもの 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年10月号のネタバレを含みます。 24.09.04感想文スト奇想天外\(^o^)/ いまの本誌ジェットコースタームーヴメント終わってどっちかっていうとポップなお化け屋敷ワンダーランド\(^o^)/ たのしいお\(^o^)/ タイトルがない!と思ったらこんなところに...とか、賢治くんが逃げ若っぽい~とか、最後の展開に思わずヒョッッて喜んでしまったところとか、おもしろいところ沢山あって今月すごくエンターテイ

『ガラスの仮面』面白すぎた

何度読んでもなぜか続きが気になって止まらなくなってしまう長編漫画というものがこの世には存在しており、私のなかで『NANA』と『スラムダンク』と『ガラスの仮面』はその三大巨頭である。なぜ何度も読んでるのに新鮮に続きが気になるのか、そのメカニズムはよくわからない。不思議な成分でも絵に含まれているのだろうか。よくわからないが、今回の『ガラスの仮面』も止まらずに結局夜更かしして仕事を放り投げて読んでしまった。仕方ない、『ガラスの仮面』の続きを読むこと以上にやりたいことなんてこの世にな

¥500

腐女子が読む呪術廻戦 本誌 261話 感想

注意:ネタバレを含みます。筆者は五条悟ファン、夏五派です。 五条悟は2度死ぬ  236話で真っ二つになった五条悟の死に様を見てからずっと、私はいつか必ず悟が復活すると信じてきた。  たとえどんなに絶望的な展開になっても、最終話までわずかな希望に縋り続けるつもりだった。  しかし、261話を読んだ今、もはや一縷の望みもなく、悟は決して復活しないのだと思い知った。    私が悟復活を願う理由と根拠は236話の感想で述べたが、何より、大好きな五条悟に最後まで最強でいてほし

ルックバック|英語版のセリフと比べてみた

我が家にはルックバックの英語版もある。私が2年前のクリスマスに息子にあげたプレゼントだ。 だけど…残念なことに今だに息子は読んでいない。 なんてことでしょう。 だから私がnoteで英語版を活用したいと思う。 あの数々の名セリフ、英語版ではどうなるのか比べてみました。 サイズは英語版が大きめ日本の漫画本に比べ、英語版はひとまわり大きい。 ちなみに英語版はアメリカ英語です。 日本語版のルックバッグはカバーつき 英語版はなし 日本語版はカバーを外すと藤野の部屋 英語版は

人生について悩んだとき、いつもそばにマンガがあった

こんにちは。 子どもの頃からマンガが大好きで、今もたくさんのマンガを読んで、日々の癒しと心の支えになっています。 以前、とある方にとあるテーマで「おすすめのマンガを教えて」と言われました。 テーマは忘れてしまいましたが、自分らしく生きるとか、なんかそんな感じだったと思います。 それまで真剣に好きなマンガについて、なぜ好きなのか、どんなところが好きなのか考えたことがなかったけど、おすすめを聞かれたときに、どんな風に伝えるかをわりと真剣に考えました。(根がマジメなので。笑)

今日漫喫で読んだマンガのゆるゆる感想

①夏目友人帳31 大好きな的場さんエピソードの続き 妖と田沼くんの会話とか興味深かった ②黄泉のツガイ8 新たな敵とか出てきてワクワク 安定の面白さ ③君と宇宙を歩くために1 2 マジヤバ!心がここ数年読んだマンガで一番震えた!ずっと泣きっぱなし マンガ大賞受賞作で何となく手に取ったけど、うん、色々思うところあった!④桃源暗鬼21 スーホの紅い(白い)馬には、やられた 鬼と桃太郎の子供の差別イクナイ ⑤あかね噺13 最高だぜ!まいける兄さんの真打ち昇進試

9年間灼熱カバディ1話から最終回まで追っていたオタクの心情

このnoteは灼熱カバディの武蔵野創先生作品にハマってから抱いてきた1人のオタクの気持ちを表現したnoteです。灼熱カバディを読んでる前提の記事です。このnoteのタイトルに興味を持って、読もうとするなら灼熱カバディは絶対読んだ方が良いです。 2024年7月末の最終話までマンガワンと裏サンデーで全話無料公開中です。8月以降もマンガワンなら1日8話ずつ無料で読み進めることができます。 灼熱カバディとは マイナースポーツ『カバディ』にかける男子高校生たちの戦いを描いているスポ

マンガで知り考え、ドラマで感動する/Shrinkー精神科医ヨワイ

2024.09.12(木)おそらくnoteにUPするタイミングは後になりそうなストック記事になりそうだけど忘れないうちに少しずつ書きます。 (書いているのは9/08で大筋下書きに書いてました) 今回はマンガとテレビ化が同時で、知るきっかけになったnoteもそれぞれ別の方が書いているnoteを同時に知ったのでそれもここに書いておきます。 Shrink〜精神科医ヨワイ〜/原作・七海 仁 漫画・月子マンガ 集英社のページがまだhttpだった(; ̄ー ̄A アセアセ・・・ なの

「ふつうの軽音部」を読んでください(直球)

この記事で言いたいこと「ふつうの軽音部」を読んでください。 そのためにいっぱい魅力を語ります。 作品情報原作・クワハリ、漫画・出内テツオによる連載漫画。2023年1月からジャンプ+にて毎週日曜日更新。 あらすじ高校入学を機にクソ高いギターを買ったJK・鳩野ちひろは、かねてから念願していた軽音部に入部する。 初心者ながらもひたむきに努力を重ねロック道を追求するちひろの姿に魅せられた仲間がひとりまた一人と集い、ガールズバンド「はーとぶれいく」を結成する。 概要を説明する「ガ

「ポーの一族」萩尾望都さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

かつて、TVで カズレーザーさん司会、 夢枕獏さんとかが、 円卓で語っていた 萩尾望都さん。 80才くらい? ご本人も、VTRで出ていた。 表現の翼を与えられた人。 愛憎版を入手して、再読した。 内容は殆どおぼえてなかった。 主人公エドガーが、吸血鬼で、 ストーリーは、時代も場所も コロコロ変わる。 エドガー、メリーベルの兄妹、 後に、アランがバンパネラ(バンパイヤー) に加わる。 永遠の命を持つ3人が 時をさまよう様子が悲しい。 あの時代に、この設定はすごい。

今ハマっているマンガ『真なる男』(LINEマンガ)

まずは全然違う話ですが、noteのコツとして、想定するターゲットを決めて、その読者の期待に応えることが大事なのだそうです。 例えば、「投資に関する情報」を投稿している人が、ある日突然「今日食べたランチ」などを投稿するとフォロワーが離れていく、というようなノウハウ記事を見たことがあります。 「フォロワーを増やすぞ」「インフルエンサーを目指すぞ」「収益化するぞ」という野望を持っている人は大変ですね。 私の場合は、ある程度テーマはあっても、基本的に「雑記」なので、書く内容に特

【推しの子】漫画158話感想

【推しの子】原作漫画の感想 アニメ勢にとってはネタバレになるので注意 少しスペースを空けます きましたねニノでてきましたね そして衝撃の最後のシーン やはりニノはルビーを狙っていたわけですね 動機はアイ狂信者になったため アイを超える存在になることを許さない認めないため まあ予想どおりの展開 さて問題最後に刺されたルビーは本当は誰なのか? 1.ルビー本人 まあ無いでしょう アクアとあかねはニノが襲ってくることは十分理解している 東京でのライブツアー最終日 アイが襲われた

合格にとらわれた私

今日は家族でイベントに来て、整理券取って、今待ってま~す✋(゜∀゜) 家族はあちこち見に行ったんだけど、諸事情(足指骨折💦)の為、私はベンチでずっと読書してま~す✋(゜∀゜) 最近また中受のばかり4冊買ったんすよwで、読む時間あるかも分からなかったから、とりあえず読みやすそうなの1冊 持ってきてたんだけど、 もうよんじゃった~(゜∀゜)笑 あ~こんな事なら何冊か持ってきていれば良かったね。 本当入り込めて、泣けるマンガ😭 セミフィクションだそうなので、全くの創作でもないみた

「恋愛」だけでも「部活」だけでもない!増えゆく「青春」のマンガたち【#マンガの話がしたい】

最近「青春マンガ」とでもいうべき作品が増えているような気がしている。 「青春マンガ」というのはわたしが勝手に言っているだけのジャンルなのだけれど、少年少女が主人公で、そこには恋愛や部活や学校生活、友人たちとのやりとりが中心に描かれ、エピソードによって恋することも部活にうちこむこともある。でも、どれかひとつにしばられない。 「恋愛マンガ……?いや、部活マンガか……?いや、そうだな――、あえて言えば『青春マンガ』かな」という感じで、なにかひとつのテーマにしばられず、若さゆえのキ

善意や愛情、良識からであったとしても「自分」を浸食されそうになれば、悪魔にならざるえない。

 最初読んだ時は、  幼い頃から天使になりたかったんじゃないのか?   他人に承認されれば(選ばれれば)何でもよかったのか?   他人の承認なしでは「自分」がまったく成り立たないということ? と「?」が十個くらい浮かんでまったくピンとこなかった。  ただ何か引っかかるものがあるので、少し考えてみた。  自分が「天を夢見て」で一番引っかかったのは、ガブリエと妹(ラミ)が主人公・ライアンの生き方や考え方にやたら干渉してくるところだ。  二人の干渉が善意(愛情や良識)からであるこ

高橋留美子『金の力』/買おうか迷ってる人向け感想

高橋留美子さんのマンガで、 2024年4月にリリースされた 『金の力』を読んだ感想です。 50〜60代男性以外は 買って正解だと思いますよ。 シニア世代が読むと、 現在過去の自分が重なりすぎて 感情移入が激しく、 ちょっと疲れるかも。😅💦 📚️ 陰惨な描写、 後味の良くない内容がないので どの年代でも読めます。短編6話。 📚 ホワイトカラーの お金に余裕のある シニア層男性が主人公。 10歳ほど年下の 笑顔の明るい女性に思いを寄せ、 その女性がキーマンとなって 話が

連載再開するので、HUNTER×HUNTERの好きなシーンを100個紹介するよ!

新刊、でますね!!!!(2024年9月4日)37巻が2022年11月9日だったので、2年待たずして読めるなんて。冨樫先生頑張りすぎです(ありがとうございますありがとうございます)。 毎回「休載」って言葉や「連載再開」って言葉を見るたびにHUNTER×HUNTERのことを思い浮かべてしまいますが、今回はそれが本当に起こるとは..。心臓に悪い。 そうして、このHUNTER×HUNTER38巻(文字にするとすごい!38巻出るの!!??)がもっとみんなの元に届くようになんかできな

少年ジャンプ+名作読切紹介『兵士とブリキ屋』

オリジナル連載マンガを初回無料で読むことができる少年ジャンプ+をご存知でしょうか。 SPY×FAMILYや怪獣8号など人気作品に目が行きがちですが、私個人としてかなり楽しみにしているのが読切作品になります。 そこで私がこれはすごいと感じた読切をご紹介していきます。(もちろんたくさんあるので複数記事を作成していく予定) まず最初にご紹介する読切は、 『兵士とブリキ屋』です。 終戦記念日の翌日である2022/8/16に公開された読切で、取り扱うテーマは戦争。 内容は人間

「親を裏切り家から逃げ出さなければ、自分の人生を生きられない問題」について。

 ↑の記事の続き。  引き続き、漫画「天を夢見て」について。  初めて読んだ時は「自己実現のために全てを裏切ることをどう思うか」という話として読んだ。  だから「そもそも他人からの承認でしか『自分』を保てないなら、それはもはや自分ではないのでは」と思い、あまり興味がわかなかった。  だがどうも引っかかるものがあったので、もう一度読んでみた。  その結果、この話は「主人公が自己実現すること(悪魔に選ばれること)」にポイントがあるのではなく、「天使の陣営から出ること」にポイン

なぜ「その物語は何かを隠蔽している」と考えるのか&「隠蔽するための物語」作品まとめ

◆「隠蔽するための物語」とは何なのか。  先日、コミックDAYSに掲載された「天を夢見て」を読んで、「これは『隠蔽するための物語』ではないか」と思った。 「隠蔽するための物語」とは何か。 「言わない」ことで効果を狙っているわけではなく、「言えないこと」がある。その「言えないこと」を隠すために作品が存在している。 「言えない内容そのもの」と「『言えない(語れない)』という事実」を同時に隠しているため、表面上は筋が通ったストーリーに見える。  なぜ表層では語られていないの

葬送のフリーレンのあらすじを簡単にさらっと書いてみた

葬送のフリーレンのあらすじを簡単にさらっと書いてみた※プロモーションを含みます 今回はマンガ大賞受賞作、読んでよかった漫画ランキングでも1位に輝いた、おすすめの漫画『葬送のフリーレン』について書いてみようと思います。 葬送のフリーレンは冒険ファンタジーです。 物語は魔王が倒された後の世界から始まります。ゲームのRPGでいうとエンディングの後から始まるのです。すごい発想! 作品に流れるゆったりとした時間の中、散りばめられたユーモアと、主人公のフリーレンをはじめかつて一緒に

ジブリ

 書き忘れてましたが、先日zoom読書会内で「シュナの旅」という宮崎駿さんが描いた漫画と、ジブリ作品を語る会があり、参加しました。今回も楽しかったです。  「シュナの旅」は1枚1枚がアートみたいな作品で「これぞ宮崎駿!」といった感じの傑作でした。  宮崎作品で好きなのをあげていこうという話になり、自分は「ナウシカ」「カリ城」「トトロ」「千尋」「もののけ姫」「ハウル」「風立ちぬ」をあげました。  ちなみに「ナウシカ」と「カリ城」はジブリ作品ではありません。宮崎駿以外のジブリ作品

「夜叉御前」山岸凉子さん(マンガ感想文)(*ネタばれ注意)

解説は、夢枕獏さんで、 「花とゆめ」「ララ」という 少女誌の昭和51~52年号に 触れていた。 懐かしい! 木原敏江さんの「摩利と新吾」の時代。 あの頃、少女漫画と、大人マンガが 混じっていたな。 山岸さんは、もちろん、大人マンガの人。 日出処の天子なんて、深すぎ!! そして日本画のような絵。 この作品集もおどろおどろしい 作品だった。 不老不死の巫女になった少女の話。 人を動物や虫にかえてしまう女の話。 津波や笛吹き童子の話。 琵琶法師と平家につられて 海に潜ってい

名作「どろろ」は「ゲゲゲの鬼太郎」を安易に真似ただけの作品なのか?解説

今回は手塚治虫の大人気作「どろろ」の深堀り解説いたします。 本作誕生のキッカケが「ゲゲゲの鬼太郎」に嫉妬したからというのは有名なエピソードですが果たして「どろろ」は安易に真似ただけの作品なのか??今回は水木しげるとの関連性を深堀りして 「どろろ」の本質に迫っていきますので是非最後までお付き合いください。 暗くダークな世界観を持つ「どろろ」手塚作品の中でも「火の鳥」「ブラックジャック」に匹敵するほどの人気作。 手塚先生自身も認めているように「ゲゲゲの鬼太郎」に 影響を受けて

あかね噺 十三巻 主人公は誰?

「あかね噺」というマンガが2022年から「週刊少年ジャンプ」で連載されています。 第二巻が出た際に、帯に庵野秀明監督が推薦文を書いていると知って興味を持ち、即購入しました。 実際読んでみたら、文句なしに面白い!! 2023年には、マンガ大賞第2位に選ばれました! が、しかし・・・ 最近、段々と勢いがなくなってきたような気がしておりました・・・ ところが! 最新刊の十三巻、主人公あかねの兄弟子まいけるの真打昇進試験が、一冊丸ごと使って描かれています。 再び話が盛り上がっ

わたしの漫画を読むときのこだわりを語らせてくれ

漫画を読むことがすきです。 今日はちょっとわたしの本棚も紹介しちゃうぞ!ちらっ。 少女漫画よりは少年、青年漫画を好みます。キュンよりウワーーって感じがいいですね。かといって暴力的なのは苦手です。揃ってる漫画と矛盾はしてます(笑)。 あとちょっとこだわりあるんで聞いてもらっていいですか。 その① カバーをつける 1冊ずつカバーをつけてます。汚れ防止です。デメリットは表紙下にあるおまけ漫画に気づかないことアリ!不覚。 まだわたしが買って開けてない漫画をカバーつけずに夫

【読書コラム】なぜか娘を愛せない! 毒親ドラマのパイオニアにいまさらハマり、原作が描いた毒親の向こう側に心打たれた - 『イグアナの娘』萩尾望都

 資料作りをするときなど、音がないと寂しいので、Amazonプライムで適当にアニメやドラマを流している。BGM感覚なので見たい作品というか、見るつもりのなかった作品を選ぶことが多い。  だから、レコメンドされるまま、自動的に再生しているんだけど、先日、菅野美穂主演で1996年に放送された『イグアナの娘』が流れ始めた。  タイトルとあらすじは知っていた。娘がイグアナに見えてしまう母親の話。親子のコミュケーションの難しさを描いたとして、心理学の本などでたびたび紹介されていた。

少年ジャンプ+名作読切紹介『テキーラとブーメラン』

読切ご紹介シリーズ第2弾。 今回の読切は、 『テキーラとブーメラン』です。 価値観や文化の異なる学生たちを中心に繰り広げられる物語は『考えさせられる』に尽きます。 ですが決して何かを押し付けたり、説教がましくないのがこの作品の魅力。 誰かから誤解されてると感じることはあっても、 『自分自身が誰かのことを誤解している』というのは気が付きにくいもの。 読切はページ数が少なく短時間で読めてしまうため、内容を詳細に解説したりすることはしません。 是非ひとりでも多くの方に読んで

読んだ本から自分のウィークポイントを知る#75/うつを知る

2024.08.10(土)この読書シリーズも長らく止まっていたんですが、 家にたくさんの積み上げられた本 積読ってやつですよねー シェア本棚の本を入れ替えしたい 1年ぐらい同じ本だからラインナップを変えようかなと 残さないならメルカリへ 再読しないなら次の本を読む費用にしたいし、本がほかの人と出逢ってくれると思ってる と思っているので、読書したものを記録していきます。 この夏に取り掛かれば、少しずつ何とかなるはず! マンガでわかる!うつの人が見ている世界私は、本業

HUNTER×HUNTER38巻感想・考察【旅団編】 25年も…待たせやがって

旅団部分以外の記事も公開しました。 連載再開まで1か月を切ったHUNTER×HUNTER。 例によって、再開直前話までの話が掲載された単行本が発売されたので、感想・考察をまとめたり復習したりしようとしたんだけど、旅団の過去が描かれたことについて語ってるだけでそれなりの長文になってしまったので、全体考察と復習は別記事にして、後日アップします。 本記事では、前半で25年分の思いの丈を述べて、後半で旅団とクルタ族の因縁について考察しています。 概要の復習をしたい方はこの記事をど

エルメスの道

今宵もzoom読書会に参加。画像の本を紹介しました。エルメスの依頼で描かれたエルメスの歴史を描いた本ですが面白かったです。 創業者は元々1801年生まれの馬具職人で、馬車の衰退に伴って会社は馬具や鞍の生産メインから革製のバッグなどファッションにシフトしたそうです。

赤裸々なホームレス生活に仰天!:『失踪日記』レビュー

吾妻ひでお氏の『失踪日記』は、漫画でありながら、読者に強烈なリアリティを突きつける作品。 突如の失踪から始まり、自〇未遂、路上生活、肉体労働、アル中・精神病棟入院まで、作者の過酷な体験が赤裸々に描かれています。 今回は、この作品から得られた3つの視点について、より深く掘り下げます。 1. リアルな食の描写路上生活中の食の描写は、読者に強烈なインパクトを与えます。 森の中で発見したのが「野鳥をとるワナ」。 そのワナにはエサとして、ミカンがぶら下げられていました。 そ

【読者を虜にする圧倒的画力!】楳図かずお『わたしは真悟(1)』レビュー

去年『うずまき』というマンガを読んでから「ホラーマンガ」というジャンルが一気に気になりだしました。(『うずまき』についての記事はこちら) そして、今回手に取ったのが楳図かずおさんの『わたしは真悟(1)』です。 本作はなんと、2018年度に、世界有数のコミックイベントであるフランスのアングレーム国際漫画祭にて「遺産賞」を受賞した作品。 「遺産賞」は、時代を超えて残すべき作品に与えられるもので、日本人では3人目という快挙です。(一人目は水木しげるさん、二人目は上村一夫さん)

【オサムとアトムと 番外編】鉄腕アトムとデビルマン

*グロテスクな描写があります。ご注意下さい。 *「デビルマン」のラストについての言及があります 私は「鉄腕アトム」をリアルタイムで読んだ世代ではありません。単行本や復刻版で、初めて読みました。 アトムを読み始めた頃、古本屋さんで単行本を漁っているとこんなシーンを見つけました。 「青騎士」の一場面です。人間に危害を加える可能性のある「青騎士型ロボット」は分解されることになり、捕らえられたアトムの父親と母親が虐待されています。 この非道なシーンを読んでいると、「あれ、何だ

日記:9/14(土) ・最短最速で移動できるように段取力を高めていきたい🚃 →移動中の時間も無駄にしたいように📝 ・胃もたれからくる疲労感が💦 →食べないことも内臓を休める方法👍 ・月末の動向を考えたら、休みはすべて勉強📚 →とにかく「視野を広げる」ための知識を蓄える時期⏰

【読書コラム】いじめをする側に誰だってなり得る - 『娘がいじめをしていました』しろやぎ秋吾(著)

 学校の先生をやっている友だちから凄い本があると教えてもらった。しろやぎ秋吾さんの『娘がいじめをしていました』だ。タイトルだけで胸が痛くなる。  ある日、自分の娘が学校でいじめをしていたと知るお母さん視点から物語は始まる。  このお母さん、学生時代にいじめられていた経験があるので、どうしていいかわからなくなる。未だに当時の嫌な記憶がフラッシュバックするぐらいなので、いじめをしている娘に対して嫌悪感も抱いてしまう。  とにかく謝りにいかなくては。娘がいじめてしまった子の親

読書推せん文コンクールの書き方を教えてください(by小学生)

「教えてください」シリーズも3回目。マンガ感想文コンクール、映画感想文コンクールに続き今日は「読書推せん文コンクール」です。 募集期間は、2024年9月13日(金)まで。もう少し時間があるから、書いてみるのもいいんじゃないかな! 文字数が250~300字だから、チャレンジしやすいよ。 Xの方では、6月にポストしていたのですが、noteは今日になっちゃった。たしかこのポストをしたのは、全国紙に一面広告が載っているのを見た日だったと思う。このコンクールがはじまって4年目なんで

アッと驚くクライマックス「七色いんこ」の謎。

今回は代役専門の役者が主人公という異色作品 「七色いんこ」をご紹介いたします。 天才役者にして実は泥棒という奇天烈な設定もさることながら 実在する数々の演劇や映画がモデルになっている本作は 手塚治虫の趣味趣向が結集した作品となっております。 手塚治虫が世界のどういう名作に影響を受けてきたのか 本作を通して見ていきますのでぜひ最後までお付き合いください。 本作は1981年3月から「週刊少年チャンピオン」にて連載されました。 あらすじは 代役専門の舞台役者「七色いんこ」が主

天国の読者に動かされる創造の筆―ルックバック再読―

途中、ページをめくる手が止まり、代わりに心が動きだす。そういう名作は沢山ありますが、漫画ルックバックもその一つ。映画も好調ですね。 現実の悲劇(京アニ事件)を否応なく想起させるため、俯瞰で見て「悲劇で金儲け」と嫌悪する人もいるでしょう。この種の嫌悪感は私は映画「すずめの戸締まり」で感じました。ただ本作漫画は少し違いました。これは前者で「地震」がファンタジーエンタメとして描かれるのと、後者で「絵描き」が人生の苦難として描かれるのとが、大きく違うからだと思います。この点、本作が

好きなものは好きと言いたい|『ブルーピリオド』を読んで

私はマンガ『ブルーピリオド』が好きです。 「『ブルーピリオド』ってどんな話?」と思われる方のためにもまずはあらすじを。 手短にいうと、高校生たちが美術大学の合格を目指して努力する姿を描いた青春漫画です。 主人公たちがあれこれ苦しみながらも努力する姿に勇気をもらったり、美術のプチ知識が学べたりするなど、私がこのマンガが好きな理由はいろいろとあります。その中でも、いちばんの理由は「自分の好きなことを好きと言っていいんだよ」というこのマンガのメッセージに背中を押してもらったか

「次にくるマンガ大賞」が発表されましたね。【#マンガの話がしたい】

先日、8月28日水曜日に「次にくるマンガ大賞」が発表されましたね。 マンガに関する賞は昨今数多くありますが、「次にくる~」は「ニコニコとダ・ヴィンチ(ともにKADOKAWAグループ)が創設した一般読者参加型のマンガ賞」という賞で、なんといっても一般の人の投票で順位が決まるというのが特徴でしょう。 そしてタイトルのとおり、「次にくる」であろう作品が選ばれる主旨となっているます。(まあ、ここは「次にくるとは?」とか「もう来てるのでは?」といった感じで、毎年、物議をかもす部分でも

鷹見くんと幸山厘という求道者について考えている

 ミョングミラーデチーター。(ナーサシス地方のあいさつ)  またふつうの軽音部について考えています。この作品いくら考えても細かい所作からいろんな想像ができて面白いです。  26話でバンドの名前決めるのにファミレスでウダウダしてるのがとてもいいなって思いましたね。藤井さんが胸襟を開いて楽しそうに話してるのも素晴らしいけどはとっちや厘ちゃんが積極的に話に参加してるのもイイな~って思います。どこかしら相性がいいメンバーと話をしてるから、ヨンスくんたちとバンド名決めてるときとかなり

転んでも恥をかいてもバンドが爆散してもロックしろ ふつうじゃない『ふつうの軽音部』の話

 最近は自分がギターを弾きながら七転八倒してる日記ばっかり書いてるのでたまには漫画の記事とか書きます。  たぶんおれが記事書かなくても天下のジャンプの漫画なのでみんな知っているかもしれない、「ふつうの軽音部」という作品のお話です。2巻が発売されてちょうどお話的にも大きく転がってきたので、ぜひ紹介させてほしい……。 まずは読んでみてほしい  まあまあそんなわけでご紹介していきたいのだが、なんと本作は話がガッツリ面白くなりだす第8話「弾けないギターを弾く」まで無料公開されて

ミケランジェロを主人公にした作品紹介

7月にローマやフィレンツェを訪れました。目的は主にミケランジェロに関わる現場を見ることだったので、その写真などを特集して投稿する予定でしたが、急遽気が変わりまして💦、こちらから先に投稿することにしました。 ミケランジェロに関する、私の好きな2作品を紹介いたします。 ①L'avventura di Michelangelo(ミケランジェロの冒険) まず、こちらフィレンツェのウフィツィ美術館の売店で、衝動買いしてしまったものをご紹介いたします。 下の写真が表紙ですが、下記の通