うさる

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小説・漫画など創作について語ります。 一次創作。カクヨム「https://kakuyomu.jp/users/moruboru」なろう「https://mypage.syosetu.com/2352249/」ブログ「https://www.saiusaruzzz.com/

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うさるといいます。 本や漫画、ゲームなどの創作が大好きで、思いついたことがあるとひたすらそれについて語りたい。 そんな思いから2016年4月からはてなブログで「うさるの厨二病な読書日記」という、小説、漫画、アニメ、ゲームを始めとした創作について思ったことを好きに語るブログを始めました。  2024年からはnoteをメインに活動しています。 ◆カクヨム・小説家になろうで一次創作をしています。(苦虫うさる名義) 「男の娘(女性に見える男全般)×女の子」のジャンル「疑似百合

    • 【エルデンリング考察】トリーナ=宵眼の女王なのか&影の地の構成について。

      ※本記事には「エルデンリング」本編及びDLCのネタバレが含まれます。 ↑の記事の余談で書いていたら長くなったので分割。  DLCをプレイして、「設定上はトリーナが宵眼の女王だったのだろうな」と思った。  何らかの理由で没ネタになった……というより、設定だけ残してストーリー化はしなかったのかなと感じた。 「影の地」は生命の理が階層化されている。  地上で火の幻視であるメスメルに焼かれた人間は、赤い花が咲き乱れる場所で死儀礼の鳥たちによって「魂の死」を迎える。そして肉体を石

      • 【エルデンリングキャラ語り】ティエリエを好きになったのは、トリーナの愛によって自尊心を取り戻す展開が好きだからだ、と気付いた。

        ※本記事には「エルデンリングDLC」のネタバレが含まれます。  ↑の話の続き。  マリケスやモーゴット、「ブラッドボーン」のローゲリウスのような「真面目すぎておかしくなってしまうキャラ」が大好きだ。ティエリエも最初はこのキャラたちと同じ系譜だから好きなのかな、と思っていた。  だが、ティエリエに感じるものは他のキャラたちとはどこか違う。  何が違うんだろう。  考えた末、ティエリエがトリーナに向ける感情ではなく、トリーナがティエリエに向けた愛情にティエリエを好きになったポイ

        • 「共同体の論理」と自己を同一化してしまうと、その論理が自分を殺すとしても逆らうことができなくなる。

           あるかた(以下発言主)の発言が「職業差別ではないか」と批判されているのを見た。  発言自体は確かに批判されるべきものだと思うが(権力を持つ立場の人間や特定の業界で力を持っている人間ならいざ知らず)謝っても許されず、多数から責められ続けるほうが自分は怖い。  既に謝罪して発言を取り消したようなので、そのことについては特に言うことはない。  ただ謝罪に至った経緯や謝罪の内容、反応で気になることがあったので、そのことについて自分の考えを書きたい。 ◆謝罪する時にやってしまいが

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        • 【エルデンリング考察】トリーナ=宵眼の女王なのか&影の地の構成について。

        • 【エルデンリングキャラ語り】ティエリエを好きになったのは、トリーナの愛によって自尊心を取り戻す展開が好きだからだ、と気付いた。

        • 「共同体の論理」と自己を同一化してしまうと、その論理が自分を殺すとしても逆らうことができなくなる。

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          なぜ「その物語は何かを隠蔽している」と考えるのか&「隠蔽するための物語」作品まとめ

          ◆「隠蔽するための物語」とは何なのか。  先日、コミックDAYSに掲載された「天を夢見て」を読んで、「これは『隠蔽するための物語』ではないか」と思った。 「隠蔽するための物語」とは何か。 「言わない」ことで効果を狙っているわけではなく、「言えないこと」がある。その「言えないこと」を隠すために作品が存在している。 「言えない内容そのもの」と「『言えない(語れない)』という事実」を同時に隠しているため、表面上は筋が通ったストーリーに見える。  なぜ表層では語られていないの

          なぜ「その物語は何かを隠蔽している」と考えるのか&「隠蔽するための物語」作品まとめ

          「親を裏切り家から逃げ出さなければ、自分の人生を生きられない問題」について。

           ↑の記事の続き。  引き続き、漫画「天を夢見て」について。  初めて読んだ時は「自己実現のために全てを裏切ることをどう思うか」という話として読んだ。  だから「そもそも他人からの承認でしか『自分』を保てないなら、それはもはや自分ではないのでは」と思い、あまり興味がわかなかった。  だがどうも引っかかるものがあったので、もう一度読んでみた。  その結果、この話は「主人公が自己実現すること(悪魔に選ばれること)」にポイントがあるのではなく、「天使の陣営から出ること」にポイン

          「親を裏切り家から逃げ出さなければ、自分の人生を生きられない問題」について。

          善意や愛情、良識からであったとしても「自分」を浸食されそうになれば、悪魔にならざるえない。

           最初読んだ時は、  幼い頃から天使になりたかったんじゃないのか?   他人に承認されれば(選ばれれば)何でもよかったのか?   他人の承認なしでは「自分」がまったく成り立たないということ? と「?」が十個くらい浮かんでまったくピンとこなかった。  ただ何か引っかかるものがあるので、少し考えてみた。  自分が「天を夢見て」で一番引っかかったのは、ガブリエと妹(ラミ)が主人公・ライアンの生き方や考え方にやたら干渉してくるところだ。  二人の干渉が善意(愛情や良識)からであるこ

          善意や愛情、良識からであったとしても「自分」を浸食されそうになれば、悪魔にならざるえない。

          終わってしまうのがとてつもなく寂しいので「エルデンリングDLC・Shadow of the Erdtree」がどれだけ好きかを語ってウダウダしたい。

          ※本記事には「エルデンリングDLC」のネタバレが含まれます。  ついにレダ戦直前まで来た。  ラウフの古遺跡に入った時点で「ああ、もう少しで終わりかな。うわああ終わっちゃうのかーーーーー」と寂しくて仕方がなかった。  これまでゲームをしていて、「(面白いから)終わって欲しくない」と思うことがあっても「寂しい」と思うのは初めてだ。他のフロムゲーでも「エルデンリング本編」でもこんな気持ちにはならなかった。 「Shadow of the Erdtree」のストーリーが終わってしま

          終わってしまうのがとてつもなく寂しいので「エルデンリングDLC・Shadow of the Erdtree」がどれだけ好きかを語ってウダウダしたい。

          「愛されなければ生きていけないから、愛されるために『自分』すら手放す」という話には、どこにも救いがない。

          これを読んで、以前自作小説に来た感想について考えたことを思い出した。  簡単に説明すると「女の子×男の娘」のカップリングにおいて、それぞれ性規範を逆にして抑圧した話を書いたら「女の子のほうが可哀想。男の娘はヨシヨシされていて狡い」(意訳)という感想がきたという話である。  女の子のほうは「お前は強いしその地位に生まれた責務もある。お前が判断して責任を負え」と絶えず言われ続ける(本人もその価値観を内面化している)男の娘のほうは容貌だけに価値を見出されて性的なモノ扱いされ続け

          「愛されなければ生きていけないから、愛されるために『自分』すら手放す」という話には、どこにも救いがない。

          【エルデンリングキャラ語り】串刺公メスメルは、なぜこんなにもエモいのか。

          ※本記事には「エルデンリングDLC」のネタバレが含まれます。  メスメルはエモい(エロいとも言う)  外見ではなく、設定や性格がエモい。  レラーナが、カーリア王女という地位を捨てて影の地までメスメルを追っかけてきたと聞いても「それくらい狂ったように惚れ込む奴が一人くらいいるだろう」と納得できてしまう。  メスメルは一見すると冷静に理知的な話しぶりなので、何となく聞いているだけだと「そんなものか」と思ってしまうが、よく読むと言っていることが矛盾だらけだ。  というよりも無

          【エルデンリングキャラ語り】串刺公メスメルは、なぜこんなにもエモいのか。

          「リベラル」は正義依存ではなく、名称依存ではないか。

           ↑の記事は無料部分しか読んでいないが、それに派生してSNSで「リベラル」という語がトレンドに上がっているのでそのことについて話したい。 「リベラル」は厳密な定義があるわけではないし、一般的な場面で使われているケースで言葉の定義が定まっているようにも見えない。 「左派」とほぼ同義で使っている人もいれば、アイデンティティ政治を重要視する人を指す人もいるし、「現代において進歩的と思われる言動を取る人」を指す人もいる。 「右翼ー保守ー慣例重視ー(国家)保護主義ー現体制支持」と「左

          「リベラル」は正義依存ではなく、名称依存ではないか。

          【エルデンリングキャラ語り】「闇の推し活から光の推し活へ」ティエリエのストーリーが好きすぎる。

          ※本記事には「エルデンリングDLC」のネタバレが含まれます。  こんな思いを秘めてオリジナル自作グッズまで作ってしまう男の前で、推しの蜜を四回も吸う。 「なぜ何も言って下さらないのですか?」と嘆いているところに「俺はトリーナ様のお言葉聞けたけど? え? ティエリエ君は聞けなかったの? うそおん、何で? 聞きたい? トリーナ様のお言葉聞きたい? 聞く? 聞くよね?」と近づき、「止めて止めて、嘘をつかないで」と言っている相手に無理矢理お言葉を聞かせ発狂させる。 「あなたが許せな

          【エルデンリングキャラ語り】「闇の推し活から光の推し活へ」ティエリエのストーリーが好きすぎる。

          「おじさんの詰め合わせ」の「おじさん」とは誰なのか?

           少し前に話題になったこの件について。 「おじさんの詰め合わせ」という言葉自体が「性別がどうこう以前に、揶揄のニュアンスが強く不適切だ」と批判されるのは仕方がないとは思う。  ただ発言全体としては、 「おじさん」という語は「中高年男性であること」自体を揶揄したものではなく、「旧い派閥政治の論理の中で、権力闘争を勝ち抜くような人間」を指しているのがわかる。  つまりここで言う「おじさん」は、「すべての男」が含まれているわけではない。  だが批判している人はもちろん、擁護し

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          「おじさんの詰め合わせ」の「おじさん」とは誰なのか?

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          創作は、自分の思考の枠組みに作品を押し込めるのではなく、作品に自分の思考の枠組みを合わせたほうが楽しく読める。

           創作は自由に読んでいいと思う。  だが前提が足りていないと「読めない」のではと思っている。  以前「『金田一少年の事件簿』を読んで、『高校生がこんなに殺人事件に遭遇するわけないだろ』というツッコミは感想なのか」という話をした。  先日、それに近い「何周目の話題だろう」と思う話を見かけた。  新本格の草分けのひとつである「十角館の殺人」の冒頭で、登場人物の一人がその話をしている。  トリックを主にすえて書く「新本格」というジャンルは、「ミステリーも人間を描くべきである」

          創作は、自分の思考の枠組みに作品を押し込めるのではなく、作品に自分の思考の枠組みを合わせたほうが楽しく読める。

          負けるとわかっていても引けなくなるのは「何かを得たいから」ではない。「自分がしてきたことが無駄だった」と認められないから。

           8月15日(木)読売新聞の特集「戦争の末路ー戦後79年ー」に掲載された、作家の小川哲が語る「日本が戦争に突き進み、敗戦が濃厚になっても止められなかった理由」が面白かった。  要約すると「日本が開戦した理由は満州という土地に対する執着であり、やめられなかった理由は土地に投下した資本(金銭・人命)が無駄だったと認めるわけにはいかなかったから」という話をしている。 「実際に価値があるから『価値がある』のではない。価値がなければならないから価値を与え、利益を回収できると信じる」

          負けるとわかっていても引けなくなるのは「何かを得たいから」ではない。「自分がしてきたことが無駄だった」と認められないから。

          【アニメ感想】「千年女優」は「『推し』を追いかけ続けるために運命に閉じ込める話」だった。

          ※ネタバレ注意。  ずっと観たかった今敏監督「千年女優」を見た。  この話は「推し活」が行き過ぎることの怖さを表した話だと思った。  どこでそう感じたかを、この話の構図を説明しながら話したい。 ◆「千年女優」で「千代子が鍵の男を追いかけ続ける運命」を作り出し、閉じ込めているのは立花である。 「千年女優」は、「千代子が初恋の鍵の男を永遠に追いかけ続ける状況」が作内劇の装いで千代子自身の運命として繰り返される。  この運命が繰り返されるのは、作内で示唆されるように「千代子が

          【アニメ感想】「千年女優」は「『推し』を追いかけ続けるために運命に閉じ込める話」だった。