うさる

小説・漫画など創作について語ります。 ブログ「https://www.saiusaruzzz.com/」 /一次創作。カクヨム「https://kakuyomu.jp/users/moruboru」なろう「https://mypage.syosetu.com/2352249/

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    うさるといいます。 本や漫画、ゲームなどの創作が大好きで、思いついたことがあるとひたすらそれについて語りたい。 そんな思いから2016年4月からはてなブログで「うさるの厨二病な読書日記」という、小説、漫画、アニメ、ゲームを始めとした創作について思ったことを好きに語るブログを書いています。 5年半ほど続けた先日、読者数が1000人を超えました。 読んで下さったかた、本当にありがとうございます。 ◆2021年7月から、ブログと並行してnoteを始めました。 ブログは主に

      • 「自分がオタクかどうかは他人との比較で決まる」という発想が、自分の中ではオタクではないのだが。

        「オタク」は、自分にとって完全に人とコンセンサスがとれない言葉になっている。  言葉というのは生き物で、その場にいる人の中で最も多くに機能しうる意味が意味として機能する。  ソシュールが言う「ラングによってパロールは生成され、パロールによってラングが形成される」だ。(確か)  ネットスラングを初めとする新しい言葉は特にそうだ。 「増田」も、はてなを知らない人からすれば「増田さん? 誰?」となるだろうし。  自分の場合は、「アニメやゲームにほとんど興味がない人」には「アニメや

        • 「推しの子」が面白いと思うのは、自罰感情という負のエネルギーに満ちた話だからだ。

          ※原作のネタバレがあります。注意してください。 ※いま現在発売中の11巻までの感想です。  ↑の記事は、評判になっているからとりあえず言及しただけみたいな内容なので、何か言うのも何なんだけど これは首をひねった。  冒頭から吾郎の視点で始まるから、すぐに吾郎→アイへの感情がメインの話だとわかると思う。  アイのビジュアルが多いのは「吾郎の視点(推す側)」の話だからだ。タイトルもまんま「推しの子(になる)」だし。  主人公は「推し」ではなく「推している側」(吾郎)だと冒頭か

          • ある地点から話が進まない物語について。

             毎日楽しみに読んでいた美里さんの「禁猟区」が終わってしまった。    noteで何回か紹介しているが、自分は美里さんの作品が好きで、今まで17作品中8作品読んでいる。  今日終わってしまった「禁猟区」は、今まで読んだ作品の中で一番面白いと思っていた。  美里さんの作品は「ある一定の地点」にたどり着くとそこでいきなり終わってしまう。 「転」で話が終わってしまい、「結」までいかないのだ。 「一定の地点」はあえて言葉にすると、「主人公二人の関係が二人とって明確になってしまう地点

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            「書く意味も読む意味も自分で守るものだ」って言ったばっかりじゃないですか。

             ちょっと待てい。  ↓に「効率よく消費することを目的化した、今の世の中の構造に違和感がある」って書いたばっかりやん。  何で丸乗っかりしようとしているんだ。  どうなってんだ、おい! とセルフツッコミしてしまった……orz  「消費すること」自体は今の社会では仕方ない。  でも自分の利益を追求するために、物事の意味や内面まで「効率よく消費するもの」と見るのは違和感がある。  十代、二十代の時なら、自分が生きる(生きざるえない)社会の中で自分の可能性を追求する必要がある

            「なろうで書籍化を狙うための動画」を見たら凄い世界だった。

            「初動がどれくらいだったら書籍化を狙えると思うか」という質問に、実際に書籍化した作家さんが答えている動画があったので見てみた。  すごい世界だった。  なろうやカクヨムは、ある程度は「ランキングを攻略するゲーム」の感覚でやらないとシステム上、上にいくのが難しいのはわかる。  書籍化を本気で狙う人はそこにここまで特化しているのかと衝撃を受けた。  小説だけではなく漫画も(広告やあらすじだけで判断して申し訳ないが)男向けだと「美少女に囲まれた俺つええええのチート主人公が無双

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            「君が獣になる前に」全8巻感想。結末にがっくりきたが、それでもこの話が持つ可能性が好きだった。

            *ネタバレ注意。  7巻を読んだ時点での予感的中、どころか予想の十倍ひどかった。  まさかあんなモブに毛が生えた程度のキャラに突貫工事で背景をくっつけて、「誰の中にでも獣はいる」みたいなこれまで三百回くらい聞かされた一般論にまとめて終わりになるとは……。  目の前で大勢の人間がもがき苦しみながら死んでいく様を見ていられるのは、「世界を壊したい波が来るかこないか」ではなく「とっくに一線を超えている人間の所業」だ。 「脅された」という理由で出来ることとは思えない。  ストー

            「自分の足で歩く感覚」を取り戻すために、ベルトコンベアから離れたい。

             どうも最近の流れ?に自分の中で違和感がある。  経済成長の時代に、人間の仕事はベルトコンベアの前に待機していて流れてきたものを処理するだけになると言われていたけれど、今は趣味や遊び、日々の考えに関してそう感じる。  以前から言われていることだけれど、「注目をパッと引くものが注目を集めるだけ集めて『これが注目を集めていますよ』と差し出され、それを消費して終わり」で、自分が能動的に何かをしている感覚がない。  ベルトコンベアの前に待機していて、目の前に流れてきたものにその瞬間

            「資本主義は人間を隷属させ、肥大化していく神である」というマルクスの思想は、今の時代、もう少し注目されても良いかもしれない。

             AIが出てきた昨今、マルクスの思想を調べ直したいと思い、手始めに白井聡「マルクス 生を呑み込む資本主義」を読み出した。  びっくりするくらいわかりやすい。  自分もちゃんと勉強したことはないので、色々なものからの聞きかじりを、自分の頭をまとめがてら話したい。(正確なことを知りたいかたは、ご自分で調べて下さい)  マルクスは、資本主義を人間に制御不能なシステムだと考えていた。  資本主義は人間を労働力という商品にし、その商品として生きることを強いる。そして労働力として生きるこ

            「【推しの子】」感想。「母を救えなかった息子」問題について。

            「【推しの子】」を既刊11巻いっき読みした。  人気があるだけあって凄く面白かった。  読んでいてちょっと気になることがあったので、そこへの言及。  *ネタバレ注意。  11巻までの話の文脈だと、この話の根本の問題は「母を救えなかった息子問題」だ。  吾郎の中の「救えなかった母」はアイではなく「吾郎母」だ。 「吾郎を出産することによって母が死んでしまった」→「自分が母親を殺してしまった」という罪悪感から話が始まっている。  文脈から見ると、吾朗がアイの息子に生まれ変わった

            「好きな配信者が死んだ話」の感想。

             昨日、読んだこの話について。  現実に起こった事件を想起させる部分もあるけれど、とりあえず完全に創作として読んだ感想を書きたい。 (*ネタバレ注意)  凄く良かった。  自分がこの話で一番良いなと思ったのは、ルカと福田にとってアマニが「本当に神だった」ところだ。 「神」とは何か。 「人ではないもの」だ。  もっと言うと「生身の人間ではなく(神という)概念」だ。  ルカと福田にとって、アマニは都合よく扱える概念だから「神」なのだ。  二人の中には、アマニが死んだ原因や

            「『帝一の國』どこに納得がいかないか」と「『鉄血のオルフェンズ』のどこが好きか」が同じなので、まとめて話したい。

            *タイトルの通り、「帝一の國」のネガティブな感想が含まれています。注意してください。 *「帝一の國」及び「鉄血のオルフェンズ」のネタバレが含まれます。 「帝一の國」は「ライチ☆光クラブ」のアンチテーゼのような話だった。  11巻の巻末の「マヨネーズ皇帝」は「ライチ☆光クラブ」とまったく同じ話をしている。 「帝一の國」は、最終的には「マヨネーズ皇国」を作った高天原と裕次郎が「ラスボス」になることで、「マヨネーズ皇国」を子供の反抗期だったと結論づけている。 「帝一の國」は、帝

            「Chat(チャット)GPT」にドストエフスキーの「悪霊」のあらすじを聞いてみた&そのあと考えたこと。

            「Chat(チャット)GPT」に小説のあらすじを出してもらった上記の記事の中で、 「話に一貫性がなくてストーリーが混乱していても面白い話はある。ただそれはあくまで例外で、話の骨格の時点で筋道が混乱しているものは、面白いとは感じにくい」と、「チャットGPT」にあらすじを考えてもらったことで改めて学んだと書いた。  では逆に「話に一貫性がなくてストーリーが混乱していても面白い話」のあらすじを「チャットGPT」は出せるのか。聞いてみた。 「ドストエフスキーの『悪霊』のあらすじ

            「女帝が夫の寵姫(男の娘)と恋に落ちて駆け落ちする話」を4月15日(土)から始めました。良かったら読んで下さい。

             以前からコツコツ書いていた 「レニ&リオ ~皇国の女帝ですが夫の寵姫(男の娘)を好きになったので、帝位を捨てて二人で駆け落ちしました~」 が、全13章260話で完結する目処がめでたく立った。やったああああ。  内容はタイトル通り「強くて元気な元女帝の女の子が、夫の寵姫だった絶世の美女(のように見える男)を守りながら二人で大陸を旅する話」  今日から毎日12時30分ごろに一話ずつ更新します。 (なろう) https://ncode.syosetu.com/n3229id/

            「前提になることを読み取れていないかもしれない」のは、自分にとってはけっこう怖いことだ。

             上の記事を読んだ後に他ブコメを読んだら、自分の読んだことと違うことを主旨として読み取ったコメントの半分くらいを占めていてビビった。(同じことを読み取っていた人もいたけど)  自分の読み方がおかしいのかなと思って、二回くらい記事を読み直したけれど、やっぱりそれが主旨のような気がする。  なのでブコメで「自分はこう読んだけれど合っているか不安」みたいなことを書いたら、ブログ主のよしきさんが「ここが主旨です」という引用スターをつけてくれたので、「良かった。合っていた」とホッとした

            世界が存在することを確認するためにテロを起こす話・「パルチザン伝説」の感想の続き。

             読んでいるあいだ、「何かに似ている」と思っていたけれど、読み終わった後で世界観が美里さんの作品に似ていると気付いた。(美里さんは、自分が好きなカクヨムの作家さんだ)  二作目の「兄貴の本命」について「主人公の夏来が唯一認識出来る『現実』(世界)が、自分を〇す兄なのでは(意訳)」という感想を読んで「なるほど」と思ったことがある。 「パルチザン伝説」も「兄貴の本命」と同じ造りだ。  主人公から兄への手紙という体裁を取っているが、この「兄」に実在する人物だという質感がない。