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ジェンダーについて

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性別による社会規範についてなど。
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「女帝が夫の寵姫(男の娘)と恋に落ちて駆け落ちする話」を4月15日(土)から始めま…

 以前からコツコツ書いていた 「レニ&リオ ~皇国の女帝ですが夫の寵姫(男の娘)を好きにな…

うさる
1年前
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「愛されなければ生きていけないから、愛されるために『自分』すら手放す」という話に…

これを読んで、以前自作小説に来た感想について考えたことを思い出した。  簡単に説明すると…

うさる
2週間前
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「おじさんの詰め合わせ」の「おじさん」とは誰なのか?

 少し前に話題になったこの件について。 「おじさんの詰め合わせ」という言葉自体が「性別が…

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うさる
3週間前
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「虎に翼」第69話感想 寅子は穂高先生に「お前を見損なった」と言ったのだと思った。

 明日の第70話のあらすじを見るともう一度、二人で話すようだ。 「和解して終わりかな?」と…

うさる
2か月前
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女性をエンパワーメントする田滝ききき「タワマンで不幸にならない方法」が好きすぎる…

◆女性の可能性を抑圧する「ガラスの天井」との戦いをコメディで描く。  この話はタワマン…

うさる
2か月前
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【「セクシー田中さん」考察】「朱里の進学先をなぜ短大から専門学校に変えてはいけな…

「『セクシー田中さん』調査報告書 (公表版)日本テレビ」の中で出てきた、原作者(以下作者…

うさる
3か月前
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フェミニズム文学とは何なのか。

※「フェミニズム」自体が内実が明確に定まっていない言葉なので、「自分が考えるフェミニズム文学とは何か」という話である。  評判がいいので「虎に翼」を観出した。とても面白い。  ただフェミニズムをベースにしているかというと(自分の中では)微妙だ、と思っていた。つい先日までは。  それが寅子が法律事務所を辞める展開を見た時に、「このテイストでラストまで行ってくれるなら」と俄然期待が高まった。  自分が考えるフェミニズム文学の条件は、 「主人公の影(シャドウ)が出てくる」 であ

自分が考えるフェミニズムと、いまネットで広まっているフェミニズムとの違いは何か。

 自分が考えるフェミニズムは、いまネットで広まっているフェミニズムとどこか違う。  むし…

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うさる
4か月前
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女性キャラを「自分」と紐づけて考え、問題にする女性がいるのは何故か。

 もうこの話題はいいかなと思っているのだが、タイトルの件だけ気になったので自分の考えを書…

うさる
4か月前
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「風よあらしよ」の感想。「悪者になってはならない」は女性にとっては、もはや呪いに…

 野枝が大杉栄と出会うまでは凄く良かった。  子供時代、十代の野枝はとても魅力的だ。  何…

うさる
4か月前
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「マヴァール年代記」が田中芳樹の最高傑作である理由を、今から1万1500文字かけて語…

◆ン十年ぶりに読んだ「マヴァール年代記」が余りに面白すぎて興奮が治まらない。  田中芳樹…

うさる
4か月前
19

色々引っかかることがあっても、「ケントゥリア」を面白いと思い期待する理由。

 第一話の序盤は読んでいて引っかかるポイントが多かった。 「奴隷」は資産なので、労働力に…

うさる
5か月前
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構造的な差別解消のために、個別の差別は許されるのか。

「中央公論4月号」の中で、「世界」「正論」「中央公論」の編集長三人による対談が掲載されて…

うさる
5か月前
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「サバルタンは語ることができるか」は何を語っているのか。

 前回の記事で「ドラマの中に社会問題を見出すという前提で書かれた記事が、社会によって周縁に追いやられた子供たちの問題をスルーして、『男子高ワチャワチャノリが大好きなホモソドラマというのも一理ある』と言っている件」について言及した。  その時に、そう言えば同じことに滅茶苦茶ブチ切れていた人がいたなあと思って、「サバルタンは語ることができるか」を思い出した。 *以下は自分の読解に基づいた感想なので、気になる人は元の本を読むことをお勧めします。 「サバルタンは語ることができるか