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もうすぐ2巻が発売されるので、「ケントゥリア」のどこが面白いか、どこが好きかを語りたい。
※この記事は暗森透「ケントゥリア」の最新話までのネタバレが含まれます。未読のかたは↑から第一話・二話、最新二話が無料で読めます。
「ケントゥリア」はストーリーの進み方や起伏、シーンの緩急のつけかたが独特だと感じる。こう言ってはなんだが「面白く感じるはずがないのに、なぜか面白い」そう思ってしまうのだ(ナニヲイッテイルカワカラナイ)
「ケントゥリア」は孤独な少年ユリアンが奴隷の妊婦ミラと出会うとこ
「見えないばけもの」は「作品の暴力性」という「見えないばけもの」に自覚的だったら、そうとう面白かったと思う。
先日読んだ「見えない化けもの」について。
名端がこう言っているように、この話のメインの言及ターゲットは「男社会」である。
だが指摘が多く見られるように、描かれている「男社会」にリアリティがない。
その感覚が正しいかどうかはともかく(問題ではなく)『男社会』に言及することがメインに関わらず、その『男社会』にリアリティを感じなければ話に入り込めない。
かと言って、「ざまあ」のような「藁人
なぜ「その物語は何かを隠蔽している」と考えるのか&「隠蔽するための物語」作品まとめ
◆「隠蔽するための物語」とは何なのか。
先日、コミックDAYSに掲載された「天を夢見て」を読んで、「これは『隠蔽するための物語』ではないか」と思った。
「隠蔽するための物語」とは何か。
「言わない」ことで効果を狙っているわけではなく、「言えないこと」がある。その「言えないこと」を隠すために作品が存在している。
「言えない内容そのもの」と「『言えない(語れない)』という事実」を同時に隠してい
「親を裏切り家から逃げ出さなければ、自分の人生を生きられない問題」について。
↑の記事の続き。
引き続き、漫画「天を夢見て」について。
初めて読んだ時は「自己実現のために全てを裏切ることをどう思うか」という話として読んだ。
だから「そもそも他人からの承認でしか『自分』を保てないなら、それはもはや自分ではないのでは」と思い、あまり興味がわかなかった。
だがどうも引っかかるものがあったので、もう一度読んでみた。
その結果、この話は「主人公が自己実現すること(悪魔
善意や愛情、良識からであったとしても「自分」を浸食されそうになれば、悪魔にならざるえない。
最初読んだ時は、
幼い頃から天使になりたかったんじゃないのか?
他人に承認されれば(選ばれれば)何でもよかったのか?
他人の承認なしでは「自分」がまったく成り立たないということ?
と「?」が十個くらい浮かんでまったくピンとこなかった。
ただ何か引っかかるものがあるので、少し考えてみた。
自分が「天を夢見て」で一番引っかかったのは、ガブリエと妹(ラミ)が主人公・ライアンの生き方や考
女性をエンパワーメントする田滝ききき「タワマンで不幸にならない方法」が好きすぎる。
◆女性の可能性を抑圧する「ガラスの天井」との戦いをコメディで描く。
この話はタワマンをモチーフにして「女性が社会において求められる規範や受ける抑圧」をテーマに据えて描いているコメディだ。
「タワマンで不幸にならない方法」と同じテーマを描いていた「セクシー田中さん」では、物語の序盤、女性を抑圧する「ガラスの天井」の話が出てくる。
「タワマンで不幸にならない方法」のいちごも「セクシー田中さん
【「セクシー田中さん」考察】「朱里の進学先をなぜ短大から専門学校に変えてはいけないのか」など。
「『セクシー田中さん』調査報告書 (公表版)日本テレビ」の中で出てきた、原作者(以下作者)が疑問を口にした箇所について考えてみた。
◆作者が気にしていたのは改変そのものではなく、キャラがブレること。
報告書を読んだ限りでは、作者が一番気にしていたのは「改変されること」ではなく「キャラがブレること」だ。
何度か出てくるが、作者はドラマ化する上で「すべて原作通りというわけにはいかないこと」「改
「ライチ☆光クラブ」や「鉄血のオルフェンズ」のような、閉じられた子供の互助コミュニティの話が好きだ。
古屋兎丸と和山やまの「ライチ☆光クラブ」のコラボ本を買ったことをきっかけに、「ライチ☆光クラブ」への熱が再燃している。
本編を読んだ時は、ジャイボはイカレたヤバい奴としか思わなかったが、コラボ本の短編で描かれたゼラへの恋心を前提にして本編を読むと、まったく別のキャラに見える。
本編でも「ゼラが本当に好きだったから、大人の男になることが怖かった」という内面が、もう少しジャイボに寄り添う形で描か