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連載再開したのでHUNTER×HUNTERの好きなシーンを100個紹介するよ!

新刊、でますね!!!!(2024年9月4日)

37巻が2022年11月9日だったので、2年待たずして読めるなんて。冨樫先生頑張りすぎです(ありがとうございますありがとうございます)。


神絵が、、!!
©︎HUNTER×HUNTER

毎回「休載」って言葉や「連載再開」って言葉を見るたびにHUNTER×HUNTERのことを思い浮かべてしまいますが、今回はそれが本当に起こるとは..。心臓に悪い。


そうして、このHUNTER×HUNTER38巻(文字にするとすごい!38巻出るの!!??)がもっとみんなの元に届くようになんかできないかなー、なんかやりたいなーって思い、考えているうちに


そうだ、ハンタの魅力を紹介しよう!

という安直なところに辿り着き、好きなシーンを考えたら


100個浮かんだ

ので100個紹介します。

⚠️注意書き
・読み返したとかではなく、思い出すだけで書きました
・そのため正確な表現じゃない部分があると思います
・が、ハンタは僕の人生に深く関わってるので、そんな風に消化されてるんだなと思ってもらえたら助かります
・一度も読んだことない人は置いてけぼりです


今回読んでほしいのは

・HUNTER×HUNTERが好きな人
・ハンタ読んだけどもっと魅力を知りたい人
・新刊心待ちにしてる人
・アニメを見たけど漫画はまだ読んでない人
・ハンタの好きなシーンを語りたい人
・ハンタの夢を見たことある人

です。逆にこういう人はそっとブラウザを閉じてください。

・HUNTER×HUNTERを読んだことない人
・HUNTER×HUNTERを観たことない人

多分全然楽しめないと思います。。


本来なら好きなシーンの画像をふんだんに貼りながら紹介するんですが、逆に今回はそれがちょっと勿体無いなと。みんなの中でも好きなシーンが消化され人生に効いてるのに、ここで切りはりされたものを見せられると、それが矮小化される可能性があると思うんです。なので、読んでみてうまくイメージが出てこない場合にはそのシーンを見るために読み直してみてください(たぶん、その結果全部読むことになるんですが…)。


なので今回のゴールは

・HUNTER×HUNTERを読み返してもらう
・ハンタの新刊をより楽しみになってもらう
・ハンタの新刊を予約する
・ハンタの好きなシーンを誰かと語る

です。
前置きが長くなってしまいましたが、それだけ愛憎詰まってるからだと許してもらえたらと思います。それでは、どうぞ。。



1.「あたしがあの域に到達したのは20代の後半…」

グリードアイランド編。レイザーとのバトルで、ゴン、キルア、ヒソカの合体シーン。誤差1%以内の精度で念の攻防力を調整したキルアに対してビスケのはなった一言。

これどんな気持ちだったんでしょうね?
もちろん、ゴンとキルアはビスケの弟子。この期間でしっかりと念能力者としての基礎を叩き込み、誰とでも戦えるように育て上げたのは誰でもないビスケ自身。

でも、その育てたキルアが10代で到達している境地に自分は20代の後半で到達している。「おそろしい才能」って表現。ビスケが今現役ではなく単なる教え手としてのみ生きてるならそこに嫉妬の気持ちはないのかもしれない。だけど、今なお最前線でプレイヤーとしても活躍しているビスケ。自分より多くの才能を持つ弟子を見て、しかも自分が試行錯誤の結果たどり着いた境地を余すことなく教え最短ルートを提供しているビスケ。

どんな気持ちなんでしょうか。それでも負けないという気持ちなんでしょうか。諦めもあるんでしょうか。わたしが育てたという気持ちなんでしょうか。わかりません。だけど、ビスケこそが本当の師匠、誰かに何かを教えるに足る人物だと思いました。


2.「それいいね◇」

「もしボクが団長を殺したら?」ってヒソカの問いにマチはこう答える「ありえないわね でも答えてあげる」「どこまででも追いかけてあたしがアンタを殺す」。対立のシーン。幻影旅団と裏切り者のヒソカのバチバチのシーン。

そんなマチの強い感情に対してヒソカが言ったのは「それいいね◇」。

何この寂しそうな表情?どういう気持ちなのよヒソカ。マチとどんな関係?そんなチャラチャラしてるって描写いる?思い返せばヒソカはマチ初登場シーンでもマチを食事に誘っている。返事もなく消えてるマチに「残念♡」と。え、なんなのどんな関係?ふざけてしか誘えてないけど、結構ここにヒソカの本心みたいなものを感じてしまった。と言うのもその後、団長とのバトルの後「前金もらっちゃってたからね 少しコイツ縫ってから行くよ」て、マチの中にも特別な感情あるじゃん。シンプルにマチが全体的に超優しいってのはあるけど、それ差し引いてもあるよね、何かがこの二人には。


3.「そーだったかな…」

ストーリーや脚本に注目が集まるハンタですが、絵もハンパない。このシーン、ゴンがキルアを連れて実家であるくじら島のミトさんのところに遊びに行った時のシーン。

ミトさん何度もジンからの預かり物を捨てて、ばーちゃんがそれを再度拾って、と。その中に入ってるカードを「えいっ」と折ろうとするとミトさん。そんなミトさんがジンのことについて語った時、ばーちゃんがミトさんが迷子になって、ジンが見つける隠れん坊をしてる時の話をしてる時のミトさんの「そーだったかな」。

この表情。少女のような、大人の女性のような、何かに想いを馳せているミトさんの表情。ジンから親権を奪ってゴンの母親として振る舞うミトさん。だけどミトさんにも当然少女の時代があって、その頃に想いを馳せるミトさんは本当に魅力的。

みんな「ゴンの母親」もっというと「口うるさい母親」みたいな見られてなかったミトさんが一人の女性として見えるようになる瞬間をこの1つのコマに詰め込んでます。すごい。

「俺の母親はミトさん」って何度も言うゴン。だけど、僕はこの瞬間からミトさんがゴンの付属品ではなく、確かに存在する一人の人に見え始めました。すごい。


4.ドキドキ2択クイズ

「恋人と母親どっちを助ける?」って問いに対して「沈黙」というのが答えのシーン。

もちろんこれ、この不自由な2択で、答えないって答えを出すところ最高にクールなんですが、この2択を迫られたことに怒ったレオリオ、それを止めるクラピカ、答えを聞いてばーさんすまないって謝るレオリオ、「何を謝る?お前みたいなやつに会いたくてやってる仕事さ」ってこたえるばーさん、、、良すぎません?最高、このやりとり。

さらに極め付けで「うーん、わかんないや」という主人公、笑う二人、もうクイズは終わったんだよ、と。でも本当にその場面になったら?という問いを投げかけるゴン。おいおいおいおい、もうここまでで超満足したから!読者はもう誰かに語るには十分なものもらったから!ていうかそもそも「沈黙」時点で十分なんよ!そっから先は消化できないって!


5.「でも掴んでくれたじゃん」

嵐の中船上で争うクラピカとレオリオ。飛ばされるカッツォ。走り出すレオリオとクラピカ。でも届かない。そこにダイブするゴン。足を掴んで二人でゴンに説教。で、「でも掴んでくれたじゃん」と。そこから「非礼を詫びよう レオリオさん」「水くせぇ」と和解。

ここのポイントは、レオリオが金の亡者に見えてたのにカッツォを助けるためにいち早く走り出したところ、かつ、それをクラピカが見てたところ。二人の関係性は、ゴンをきっかけに深まる。本来だったら仲良くならない二人が仲良くなるシーンですね。

さらに深掘りすると「掴んでくれたじゃん」というのは結果論。これ二人が掴まなかったらどうなったんでしょう?もちろん掴んでもらえるだろうなぁくらいは思っていたんだと思いますが、ここにある程度のゴンの自暴自棄感があります。僕は主人公としての振る舞いだからこんなものでもいいんじゃないかと思ってましたが、ここ深く考察している人は「ゴンはジンに捨てられて、自分自身に価値がないと無意識部分で思っている」と言ってました。一定ありそうです。ただ、ミトさんの存在や島のみんなから受け入れられてる部分からもここはそんなことなくて、考えすぎでは、、というのも。あ、でも、「もうこれで終わってもいい、、、」につながるとしたら、もしかしたら、、。



6.「暴力こそがこの世で最も強い能力」

コムギに出会い、様々な能力がこの世界にあることを知ったメルエム。自身の強みである「暴力」をこのように評する。

わかってる、わかってるんですよ。強がりですよね?過去の自分の行いと向き合うことの難しさ、その結果答えを出したような気持ちになる。中学2年生。自らを肯定するために真理のように掲げるお題目。この時はまだ思春期。ここからメルエムの成長が始まります。


7.昼下がりのコーヒーブレイク

チェーンジェイルで捕まった団長。そして相手は復讐者。どんな人であれ人生の一大事。そんななのに、そんななのに団長、それ日常だって?取るに足らない出来事だって?普通なら強がりですよ。でもこの場面に関しては相手の心音等で虚偽かとか飾ってるとかわかっちゃうセンリツがいるから、これ本音だから。

「もう一度言ってやろうか?」。おい、もう煽るなって。死を毎日享受している心音。もうやめてやれ。

ちなみに僕たちはよくヤバいことが起こった時にこのセリフを使います。こっちは実際心音バクバクでビビりまくってますが、これをいうことで落ち着けるのでオススメ。


8.「信じて受け止めてくれる?」

旅団の仲間にも明かしてなかったメモリーボム。自分の持ってる記憶を誰かに伝えるために頭に弾を打ち込む。操作系能力者に操られてるんじゃないか?って疑うフィンクスに対して、ノブナガの「信じろ あれはパクだ」。くぅ、、、ノブナガかっけぇ。そしてここで幻影旅団がただの極悪非道な集団じゃなくなった。結成時のメンバーに打ち込んで自ら死ぬパクノダ。ここから先の幻影旅団の物語を考えるとこの時のシーンがさらに際立つ。


9.メモリの無駄遣い

念の多様性を示す意味でもカストロのダブルはとても印象的だった。ドッペルゲンガーを生み出し攻撃を多様化する。そこそこ強かったと思うんですよね、カストロ。能力も使い方によっては別に悪いものではない。たぶんドッペルゲンガーに出会ったら死ぬってやつも念能力の消耗とかけて描いててよきだし。

ただこのヒソカの「メモリの無駄遣い」って名言によって、完全にカストロは雑魚に成り下がっていましました。いやいや、お前普通に腕とかキレてるから、マチいなかったら生活に支障出るレベルの大ダメージだから。何余裕こいてんの?って思わなくもないですが、これがゆえのヒソカの狂気的な強さだからやむなし。かこいいよヒソカ。でもメモリの無駄遣いと評されたカストロの本当の敗因はそこじゃなかったよね、と思うわけです。


10.ツェリードニヒの能力とクラピカの強制「絶」

ツェリの能力が「絶」状態で発動する。クラピカのチェーンジェイルは相手を強制的に「絶」状態にする。ツェリは緋の目を持ってる。幻影旅団以外に能力を使ったらクラピカは死ぬ。死して強まる念。
ファクトだけ並べても考察が捗ります。一緒に考察しましょう。


11.行列のまわりでうろうろしている連中、てんでダメだ

ヨークシンで多くのグリードアイランドを落札したバッテラ氏。グリードアイランドに挑む参加者の審査場面。オファーが出された後すぐ動くもの、全く動かないもの、周りをうろつくもの。突如後ろから話しかけるプーハット。物事の本質から考えるといろんなことが見えてくる。レアなゲーム。制限がある参加者。とすれば当然に「枠」を残しておきたいというのが人情。そういうことが、本質。こういうものが見抜けるかどうか。自分の判断に準じれるかどうか。そんなことがわかる。とある起業家かつ投資家が言ってた。これが真理だと。最後の「あーいうウンチクたれてんのに限ってうからなかったりするんだけどな」ってのもいい。ビスケが最初に立ち上がってるのもいい。


12.「ボ」

ゴンに似た男が発する「ボ」。それに呼応する生き物。背に乗る姿から巨大であることがわかる。でもさらにそんなものじゃない、その下には当初の男が映らなくなるほどの巨大な生き物が。そんな生き物も「ボ」。スケールが違う。主人公が追い求めてるものは、とても遠い。


13.「パクはお前らに感謝してたぜ」

パクノダが死んだ後、再びヨークシンでフェイタンとフィンクスに会うゴンとキルア。彼女の記憶を見た旅団の二人は、そのときのパクの見ていた景色も合わせて見ている。死んだことを伝える。悲しそうなゴン。「感謝してたぜ」と伝える。もう争うことはしない。恨んでもない。仲間が死んだことを悲しんでないわけでもない。でも日常に戻る。彼らにとって「死」はとてもすぐ傍にあるものだから。


14.「コムギ いるか」「はいな いますとも」

そろそろ書くか、このシーン。
黒塗りのシーン。セリフしかでてこない。「コムギ いるか」「はいな いますとも」簡単な会話。なんの変哲もない。だけどもうここでやばい。あのメルエムが。蟻の頂点、いや生物の頂点として生を受けたメルエムが、甘えるように、縋るように声を発する。もう目が見えないのかな。手も触れてないのかな。盤を跨いでるのかな。横にいるのかな。漫画なのに、絵も含めた総合芸術なのに、絵のないこのシーンが今までになく想像力を掻き立てる。もしかしたらこれはメルエムの視点なのかもしれない。「一度も勝てなかなったな」というメルエムに「なんの まだまだこれからですよ」というコムギ。一生続いてほしい。この二人はこのまま一生続いて、お願いだから。眠くなったなんて言わないで。このまま。ずっと。暗闇が終わる。二人が現れる。景色が歪む。


15.無駄な努力ご苦労様

「無限四刀流!!」で強そうにみせつつ、ヒソカにダメージを与えた試験管。試験管ということはプロのハンターということ。強い。きっと念も使えるんだろう。その上で選んだのが「無限四刀流!!」なわけだ。負けフラグがすごすぎる。避けるのは難しい、だけど取るのは簡単。試験管はキャッチするのに半年かかったが、ヒソカは戦闘中にできるようになってしまった。そこで「無駄な努力ご苦労様」である。「くそオーーーーオーーー」の顔のまま首から上だけになる。こわい。ヒソカに勝つことを願って、一歩ずつできること増やしてたこの試験管を想像するとつらい。頑張る方向性が違ったんだろうか?カストロと合わせて、常に努力の方向性は意識したいなって思うようになった。



16.七色弓箭レインボー

こんなんいったらあれだけど、もう絶対負けるやん。レインボーって。ポックルさん、「練」苦労しただけでなく、「発」これ?あってる?師匠ちゃんといた?そんな発にまとまるくらいなら纏とかがんばろ。この七色弓箭レインボー見た瞬間にポックルがやられるのわかっちゃったよ。

ただ庇うわけじゃないけど、ハンター試験で出会ったポンズを巻き込んでチームアップしてしっかりと幻獣ハンターとして活動してたのはよき。強さが全てじゃないのはそのとおりなんだけど、やりたいことやるためには強さみたいなものって必要なのか、なんて考えるきっかけに。


17.ポンズ頭を撃ち抜かれる

ハンター試験編で一定の活躍を見せたポンズ。試験には合格しなかったけどポックルと行動を共に。なんでポックル?っと思わなくはないけど、領域が近いのかもしれない。その上でポックルが捕まった後、しっかりと逃げて手紙を書く。強い念能力者に届くように。いい活躍。その次の瞬間、名前も出てないようなキメラアントが「狩りって面白エ」と銃をぶっ放す。

僕これ最初場面切り替わったんだと思ったんですよね。ポンズが撃たれたわけじゃないでしょ、と。流石に人気キャラよ?人気投票で8位とかになったこともあるキャラよ?こんなモブ殺すみたいに殺す?そんなことある?って。でもこれ流れ的にポンズよね、、。あっさり殺されてるよね。。まじか。。


18.「僕ちょっと強いかも♡」

明らかにゴンやキルアよりも強いカイト。そんなカイトが焦って「逃げろ!!」っていう敵キャラがネフェルピトー。まだ能力全然使ってないから流石に負けても逃げるでしょという大方の予想を全部裏切って頭だけになったカイトを抱いて「僕ちょっと強いかも♡」ですよ?こわ。超怖い。


19.動くと殺す

「念」って概念が入ってきて、念をうまくつかってるやつが強いっていう天空闘技場編。そこに念能力無関係にキルアが脅しをかけるシーン。超かっこいい。違うんよね、バトルと暗殺は。今まで身につけた技術は適切な場所で使えば新天地でも活かせる。


20.通さないよ てか通れないだろ

天空闘技場の上で待ち構えていたヒソカ。念を習得してないゴンとキルアにいうセリフ。極寒の地で全裸で凍えながらなぜつらいのか分かっていないようなもの例えも秀逸。見えてない者と見えてる者の差。現実世界でもよく使う。「それ極寒の地で全裸で凍えながらなぜつらいのか分かっていないようなものだから」


21.おそろしい、でもそれ以上に悲しい子

キルアが電気を発に応用する場面でビスケが言ったセリフ。暗殺一家のエリートだとはいえ、自分がなぜこんなことをするのかわからない頃から致死量の電気を浴び、生き残ってきたキルア。ゴンと出会い、そのこと自体の今後の人生に活かしていく心の持ちに。自暴自棄のキルアとひたすら前向きなゴンという構図のようだが、本当のところは逆なのかもしれない。すでにキルアは十分自分の人生を歩む覚悟を決めてるのかもしれない。


22.もうこれで終わってもいい

ネフェルピトーにカイトを殺されたことを知ったゴン。数十年の鍛錬の末辿り着く極地の力を発揮した。制約と誓約といえるかもしれない。もうこれで終わってもいいという究極の誓約。クラピカの命を賭ける、に近い。ゴンはゴンさんになり、ピトーを圧勝。でも悲しそう。キルアはこの時どう思ってたのかな?一緒に頑張って修行してここまで辿り着いて、でもその結果、自分はめちゃくちゃ大事な友達だと思ってるのに、その友達が命を簡単に投げ出している姿を見て。「いこう」って言われた時、一緒になのか?ゴンだけなのか?そんなことが気になるキルア。そのキルアの気持ちから「もうこれで終わってもいい」を見ると、ゴンの本当の身勝手さ、自暴自棄加減、ジンと親子である様が垣間見える。


23.脳をクチュクチュ

捉えられただけじゃなく、ピトーに脳をクチュクチュして、記憶をしゃべらされるポックル。やめてくれ。元々ハンターよ?あの最難関資格所得者で、売ったら7代遊んで暮らせるライセンス持ちよ?それがこの始末。ポックル何か悪いことしたのかよ、精一杯頑張ってたやん。奴が持ってなかったのは強さだけで、それがそんな、ここまでされるような悪いことなのかよ。カイトと違って誰にも怒ってもらえない、そんなことがあったと知られないような最期。ほんとかよ。ほんとか、よ。



24.極限状態における2択でもなおぶち壊す発想

ハンター試験、最後の最後で5名全員で行けるが時間がかかる道、3名だと早い道を選ばせる。皆が皆、どちらかを選ぼうとする中でゴンだけは5名から入って3名の道に行くという「ぶち壊す」発想を持っていた。極限状態、前提から問い直すことは難しい。だけどそういう時こそ前提を疑い、ぶっ壊す発想を持つことは現実世界でもとても重要。よく使う。「本当にそれ2択なの?」って思想で窮地を脱したことが何度もある。ありがとうゴン。


25.新人潰しのトンパ

ハンター試験に登場するトンパ。新人潰し。何度もハンター試験に参加し、才能ある人が志半ばで死んでいくことを楽しむ。ある種の記念受験組。

初めは「こいつの生き方何が楽しいの?」って思ってたけど、残酷なショーを楽しむ人間は確かにいて、それを金で手に入れるか、ノウハウと能力で手に入れるかの差はあれど、対して違いはないのかもしれないと思うようになった。人の残虐性をしっかりとわかってるからこそ生まれたキャラクター。トンパが衰え、試験についていけなくなった時、手元に何も残ってないことを知ってどう思うのか、興味ある。


26.キルアだけ合格

翌年のハンター試験はキルアだけが合格。圧倒的な強さで受験生を全滅させた。流石に運の要素がでかすぎて、試験としてのていをなしてないから、敗者復活させたれよと思うけど、それはそれでこういう異質な人が出てきた場合に合格者が一人になるのがハンター試験。その昔はジンの年がそうだった。ただ、そう考えると、ジンの凄さが少し減る。まぁキルアくらい?ってのは(キルアがすごくても)ちょっと悲しい。もっと未知にすごいやつであってほしかった。


27.言いなりのネテロ会長

究極の生命体に「個の極地」とまで言わしめたネテロ会長。でも、そんなネテロでも、許可省の偉いに人にはいいなり。「それはハンター協会が泥をかぶれということですか」と。なんだそれ。やめてくれ。そんな権力とか構造とかから無縁であってくれ。どうでもいい。それに唾吐いて、ひっくり返すのがハンターだろ。何従ってんだよ!がっかりだよネテロ。頼むよ。俺らの憧れでいてくれよ。ほんと頼むよ。。ハンタの中で一番悲しかったシーンかもしれない。



28.ウボォーの「別に何も」

殺してしまった人のことをどう思ってるんだってクラピカの問いに対して、「別に何も」と答えるウボォー。極悪非道な幻影旅団像が健在の頃はこれでよかった。でもほんとにそうなのか?本当に、本当の意味で「別に何も」って答えたのか?謎が深まる。


29.感謝の正拳突き

ネットのミームにまでなった「感謝の正拳突き」。感謝と正拳突きを繰り返し、初めは朝から晩までかかっていたものが、いつしか日があるうちに終わるように。そして祈る時間が増えた。その結果、音を置き去りにした。なんと。

「強さ」というものは常にいついかなる時も、何のために?が付き纏う。ある種の答えは「感謝」なのかもしれない。今の自分があることに感謝することは、それすなわち過去も未来も含めて今この瞬間を圧倒的に高密度にすること。感謝の所作はその現れ。そりゃ音も超えるわ。密度が違う密度が。



30.「大切なものは欲しいものより先に来た」

世界樹の上でジンからゴンに語られる話。こちらも若き頃は全く意味がわかりませんでした。何を言ってるの?言葉間違ってる?そんなふうに思ってました。一通りいろんなことを経験した後、こちらのセリフ、「全部入ってる…」そう思いました。衝撃です。王家の墓の秘密を探りにいく、それを手に入れるまでに多くの仲間と挑戦を繰り返した。欲しかった「秘密」は、おまけだった。その過程、一緒に歩んだ仲間たち、そして試行錯誤した時間こそが大切、いや言い切るとダサいですね。ここは感じて欲しいです。何かチャレンジングな目標を掲げて、それを手に入れるまでに必死に走るその経験、その過程こそ僕たちはずっと覚えてる。そういうことです。


31.「道草を楽しめ 大いにな」

その流れでこちらも。であるならば、ですよ。手に入れるまで人生が始まらないわけじゃないんですよ。今まさに欲しいものを追いかけているこの瞬間こそが人生そのもの。とすれば、楽しまないと。思いもよらないところに行くことになる、今を。もっと逸れて、最初想像してなかったようなところに行って、そこでまた今この瞬間想像もできないことを味わって、笑って、泣いて、歯を食いしばって、恥かいて、もう一度笑って、そういうことが人生。だったら、それを楽しもう。大いに。

僕らは時に道草のために無理難題に挑むことさえあります。その目標達成したいって気持ちは嘘じゃないし、それに本気ですけど、でも、その道の途中をどれだけ楽しめるか、そんなことを考えて生きてます。ジンに教えられることは多い。そしてなぜ彼はこんな境地にいるのだろう。謎は深まる名シーン。


31.ヒソカは属さない

えええええええええ、ヒソカって幻影旅団だったのーーーーー!!!!ってめちゃくちゃ驚かせてからの、ぺりぺりぺり。No.4を剥がすヒソカ。えっぐ。なにそれ。「そろそろ狩るか」っておいおい。最強の幻影旅団の中でも異質、いや、というか旅団でさえなかったわけだけど、異質中の異質。最強だと理解しているから。くぅーーーー。


32.暗黒大陸の存在

世界最大の雲を突き破る巨大樹。それが、栄養不足で育たなかった木だと伝え、この世界は、僕らが知ってる世界はほんの一部、世界全体からしたら五分の一にも満たないサイズだとわかるシーン。衝撃。あの時の殴られたような衝撃は、僕の後の人生に大きな影響を与えた。TVのコメンテーターが暗黒大陸のことを、まー危ないって言ってもしれてるでしょ的に語る描写。いかに自分の今持ってる知識と常識だけで語ることが愚かなことかを物語ってる。僕たちは、たぶんまだ暗黒大陸を知らない。これは比喩でも何でもなく、僕たちの世界というか、凝り固まった見え方は暗黒大陸を認識できてない。きっと今僕らが生きてる世界も本当の世界のごく一部なんだと思う。


33.絶好調を100とすると35くらいか

キメラアント編、間違いなく一番活躍したのはモラウ。シーハンターという立場ながら、彼なりのハンター美学に従い、常に結果を残してきた。そんな彼が疲労に次ぐ疲労でギリギリに。でも、そこでも結果を出す。今の自分の解像度を上げて、できることを冷静に見極め、最高の結果を出す。彼が一番プロハンターなのかもしれない。


34.「どうやら覚悟が足りなかったのは余の方だ」

コムギに対して負けたら左腕を差し出せと揺さぶるメルエム。それに対してコムギは、負けたらゴミになる、だから一度でも負けたら死ぬと覚悟して挑んでいる、そんなゴミの左腕を差し出していいのか?と投げ返す。メルエム、左腕を差し出せと言った自分のしょうもなさ、思い至らなさ、覚悟のなさ、そのどれもが合わさって「どうやら覚悟が足りなかったは余の方だ」と自分の左腕を引きちぎる。必死に治そうとする護衛軍、それに賛同するコムギ。そのコムギを打たないと殺すぞというが、コムギは「ワダすを殺すならどうか軍儀で・・・」と。かこよ。そしてメルエムかっこわる。そのかっこ悪さ、とても必要。すごく必要。変わる、変容の時。全てを持ってると思っているものが、何も持っていなかったと気付くこと。それに伴って考える。生きる意味を。


35.離隠

メルエムの編み出した「離隠」。一瞬躊躇した後にコムギが死路だとわからせる。怒るメルエム。盤外の一手。コムギが語る、自分の生み出した手で、まるで自分の子供で、それを自分が殺したと。ここでメルエムは初めて他者が、自分以上に優れた他者がいることを認めたんじゃないかな。豊かさというか、生きる意味みたいなものは、今自分が見てるようなものだけじゃなくてたしかにあって、ぶん殴られた気持ちだと思う。


36.「総帥様のお名前は?」

メルエム、コムギが続きますが、これは仕方ない。というかキメラアント編、ゴン、キルアの覚醒、会長の本気、それでも敵わない護衛軍って配置しておきながらつまるところやってるのはメルエムとコムギの恋愛ものだったのかもしれない。今振り返ってみると、それ以外の方がスパイスで、メインはメルエムコムギ。少年から青年になる思春期ど真ん中のメルエムが、圧倒的な存在であるコムギに近づいていく話。こんなふうに矮小化しちゃうともったいないけど、そんなふうにも読めちゃうのがハンタのいいところ。コムギに思わず名前を聞いたメルエム。逆に問い返された時に答えられなかったメルエム。この忘れちゃうようなちょっとしたやり取りで、ネテロ会長は目的を達することができた。愛って言葉にするとちゃちくなっちゃうけど、人知を越える時ってそういうときなのかもしれない。


37.「こんなに幸せでいいんでしょうか?」

最期の時をコムギと軍儀で過ごすと決めたメルエム。そんな中でコムギの「離隠」。挑戦的。再び怒るメルエム。さっきまでの超越者感はどうしたよ?年上のお姉さんに弄ばれる思春期の少年かよ。死路にする手を打つメルエム。新手。コムギの新手。自分の子供を今度は自分の手で生き返らせるコムギ。生き返る。悲しかった思い出も生まれ変わる。

それをさらにメルエムの逆新手。「ワダすが こんなに 幸せでいいのでしょうか?」「ワダすに ワダすみたいな者に こんなに素敵な事がいくつも起きて いいんでしょうか・・・_?」ぐ、モニターが見えなく。思い出してるだけなのに。。逆新手返し。ぐ。もう書けない。読んで。。




--閑話休題--

この時点で朝から始めて夕方に。
トイレ休憩もなく、カロリーメイト片手にタイピングタイピングで、、。え、こんなに時間かかるの?と同時に、こんなに時間ってすぐ経過するの?って充実も感じてます。今日残りもやれるところまでやる!寝るまでやる!

--戻ります--



38.オーラ別性格分析

念能力を知った時、僕たちの現実世界と一気に距離ができました。だけど逆にこのヒソカの「オーラ別性格分析」。これによって、あれ?もしかして、僕らも念が使えるのかな?ってなりました。このことは、後まで響いてきます。


39.ゼパイルさんの念

贋作に念を宿らせているゼパイル。他にも、特殊な作品には念が宿っている。この事実、衝撃だった。僕らの世界とハンタの世界は地続きだった。僕らにも念は使える。気がついてる気がついてないはともかく。


40.「ヒョオ♪」

ヨークシン編。旅団の強さが異次元で、戦っても絶対に勝てる相手じゃないということを前提に始まる尾行。3つの頃から命懸けの尾行ごっこをしていたキルアの本気。見つかったら即死。ノブナガと目があう。逃げ出すキルアとゴン。フィンクスにみつかるキルア。暗殺者モードに切り替え本気の蹴り。掴むフィンクス。地面に指を突き刺し無理やり振り解くキルア。フィンクスの賞賛の「ヒョオ♪」。ここまで一回も息できなかった。緊張感えぐい。この緊張感に比べたら僕らの世界のあらゆることはたいしたことない。平常心。自然体で挑める。


41.「結局アマチュアじゃん」

解体屋ジョネス。大量殺人犯。懲役968年。圧倒的に強くて怖いやつ。そんなやつと戦うキルア。心臓を抜き取る。「か 返…」の声も虚しく心臓を破壊されるジョネス。「殺人犯って言っても結局アマチュアじゃん オレ一応元プロだし」。レオリオが負けてもいいからキルアに戦うなって言ってるのもポイント高いよね。


42.視ただけで精神が折れてしまった

ハンター協会からキメラアントを倒すために訪れたネテロ会長、モラウ、ノヴ。圧倒的な強者感。そして実際便利な能力と共に活躍するノヴ。ただし、ネフェルピトーの円に触れる間際で完全に精神が折れてしまった。髪も抜け落ち、常に震えるようになった彼。一方で同じものに触れた時に、ゴンとキルアは再び挑む。この違いは何から生まれてるのか。自分がまだまだ成長できると信じられているかどうかなのか。わからない。僕たちはノヴなのかゴンキルアなのか。


43.「しんどーーありゃ盗めねーわ」

クロロvs.ゼノ&シルバ。世界一の暗殺者たちを相手に戦うクロロはどこか子供っぽい。0.1mgでクジラとか動けなくする毒を浴びせたクロロに対して「問題ない」と自分の髪の毛で毒が回らなくしながら話すシルバ。頂上決定戦ぽい。それに「問題ないすか」とか思うクロロは、やはり団長というよりも単なる盗賊の青年。いつもは無理してるのかな?こっちが素なのかな?そんなことを想像せざるを得ない。であるならば、クロロはなぜ団長然とした振る舞いをしてるのか?こんなところからもの旅団の成り立ちが気になる。


44.「ったくゴツいったらありゃしない」

ゴスロリのビスケ。でもその真の姿は、鍛え抜かれた最高の肉体により膨れ上がった戸愚呂弟ばりの体躯。その真の姿を見せた時、相手は為す術もなくやられる。一度殴って生き残っただけの相手に「やっぱあんた強いよ」っていうシーン。かっこよすぎる。船の中ではそんな姿に惚れる男も出ててきてなおよい。ビスケの恋愛パート。


45.我々は何物も拒まない だから我々から何も奪うな

些細。ほんの些細な略奪。でもそれは一族の誇りを、その全てを傷つける。代償はでかい、計算なんてしない。ただ伝えるだけ、このメッセージを。

初めから持っていたのか、流星街のこのやり方により生まれたのかわからないサンアンドムーン。太陽とシスコムーンからきてるのか?わかんないけど、流星街の恐ろしさを伝えるよいシーン。ただ、それは本当なのか?ブランディングに過ぎないのか?そこはまだわからない。


46.半径4m(つーかそれが限界

「円」(そのエリアに入ったものの状態を把握する能力)は、ある時から広ければ広いほど強さの証明になっていった。コルトピの「ぼくの複製は円の機能も果たすから」と50個つくったビルを全て円にしてみせたり、ゼノの半径300メートル、のちはネフェルピトーの禍々しいどこまでも届く円。

一方、ノブナガである。オレの円は半径4mで十分(つーかそれが限界)である。すばらしい。これをみて、ノブナガざっこwwっていう人がいるけど、その人は念がなんたるかを全くわかっていない。自分の特性と能力をよくわかっているからこそ、この近距離における最適解をノブナガはしっかりつくりだした。自分の刀が届く範囲にしぼることで、ノブナガはその範囲における最強になる。その美学、わかんないかなぁ〜?


47.人とは本当に面白いな

盗賊の極意により、他人の念能力を奪うクロロ。念は原体験が大きな影響を与えるもの。だから、念能力には他の人には全く考えも及ばないこだわりが色濃く含まれる。「殺す」と「壊す」で行動が異なる念能力。「殺す」は操っている人間の性質に依存し、首を絞めたり、刺したりするが、「壊す」は一律に首を切り離そうとする。人形と動かない人間、クロロからすればどちらも同じにしか見えないのに、元の年能力者には明確な違いがあるんだろう。想いを馳せる。彼や彼女らはなぜその能力が発現したのか。


48.「鎖がいい」

クラピカの念の習得。師匠が何を具現化するかは慎重に考えた方がいいという中、クラピカは即答「鎖がいい」。「なんでだろうな?」「冥府に繋がれておかないといけない連中が野放しだから」。囚われてるのはお前では?という師匠を無視して歩き出すクラピカ。

まともに向き合わないクラピカによくここまで念能力を教え込めたと思う。ただ、あらためてそこで鎖を具現化することに決めた深層心理は?やはりイズナビの言うとおり、過去に、幻影旅団に、復讐に自分自身も囚われているからだといるからなのではないだろうか。クラピカの念能力がいつか使えなくなった時、クラピカはまた全力で笑うことが出来のかもしれない。


49.強くなる気がしたからと指を切り落とす

ヨークシン編。指から弾を飛ばし、会場にいるヤクザ連中だけでなく、念能力「緑の下の11人」まで貫通したフランクリン。指、なんかぷらんぷらんなってたから、切り落とさなきゃならない事情があったのかな?とか思ったら「なんかその方が強くなる気がしたから」。っ!!!なんか?気がした??半端ない。覚悟とかじゃない。その直観に従う胆力!そして実際に飛躍的に能力が向上した。そういうこと。ここある種の制約と誓約。ただしそのことを本人は認識せずに行う。半端ない。フランクリン、ここだとただのフランケンシュタインの出来損ないみたいな風貌だけど、徐々にとても本質思考で、真に仲間想いであることがわかって、彼の沼に、ハマる。。




50.ハンター冥利だろ

前日にジンが予想した通りの展開を見せる十二支ん。どんな気持ちなの?って聞くと、狙った通りに獲物が動く、ハンター冥利だろ、って。ひぃ。違うんよ、ただ単に損得とかじゃないんよ。彼の美学、その美学の発露にすぎないんよ。これ使おって、なんか人生で上手くいった時「狙ったとおりに獲物が動く、○○冥利だろ」っていってる。


51.十二支んに加入

レオリオとクラピカ、十二支んに加入。もう意味ないよねこの瞬間十二支ん。ただの仲良しグループ。強さも忠誠心も不要。こうやって組織はダメになる。試験内容も中庸。へぼい。ハンターという職業の価値もネテロがいなくなってどんどん下がっていく。ガッカリしたって意味でとても良いシーン。


52.ゴレイヌの能力

白いゴリラと黒いゴリラを発現させるゴレイヌの念能力。えええ?何それ?どんな原体験?あれなの?幼少期ゴリラに育てられたの?もしくは育てたの?どんな生い立ち?そして相手を入れ替わらせる、自分が入れ替わる、どういうこと?森羅万象は繋がってる、とかそういこと?ゴレイヌの生い立ちが一気に気になり始める。ゴレイヌが過去ゴリラっていじめられてたって可能性まで浮かんでくる。


53.「死ぬまで死ぬなよ」

キメラアント編の亜種、ジャイロ。最後のボスはこいつなのでは?と思わすほどの不気味さ。みんなが勝手に振る舞ってるとはいえ所詮あくまでキメラアントとして。こいつは違う。強力な精神力で、そもそもキメラアント編から離脱。また一から積み上げ始める。彼が積み上げた先、どんな世界が出来上がるのか、そして彼自身どんな登場をするのか、今からとても楽しみ(回収されない可能性は多分にある)。でも、言葉は思った以上にポジティブ。


54.「オレはここで死ぬ」

念能力が使えて、マフィアで働くスクワラなんて一般人より強いに決まってる。そんなスクワラが追いつかれた瞬間に死を覚悟したのが、パクノダとノブナガのコンビ。記憶をさらう、忠告をする、破ったから殺す、割と真摯な振る舞いをするパクノダとノブナガ。彼女らは決してスクワラの大切な人を傷つけることはないだろう。自分たちの目的達成以外に興味ないのだから。


55.「こちらが理詰めで話し情報を提供すれば」

ライオンを絞め殺すシーンからスタートする第一王子ベンジャミン。そりゃ筋肉バカ、王族にありがちな傲慢さを想像させるでしょ。でも一国のトップに立つと決めた男はそんなもんじゃない。冷静さも併せ持つ。「私設兵を全員ここへ呼べ!」と聞くシーン、可愛ささえある。部下と上下関係は作るが、彼らの能力にリスペクトと誇らしさを持っているのが窺える。もっと単純化しようよ、勧善懲悪でいいんだよ、思考を楽にさせて。みんな勝ってもおかしくないってなんだよ。


56.「ブタやサルの皮剥ぐだけじゃただの解体じゃん?」

クラブで女の子を見繕って、殺す第四王子ツェリードニヒ。それで満足するのかと思ったらこれである。文化的教養なき者を人間扱いしない。家畜と一緒。人間を殺すから芸術といわせることで、単なる人殺しではなく、サイコパスであることをこの一瞬で僕らに植え付けた。こわい。こんなやつが実在するのほんとに怖い。


57.「担でオレが圧倒されるなど」

ヨークシン編、最後まで邪魔してくるゼンジ。銃を向けられたクラピカ。「どけ」。このセリフを吐くクラピカの風貌は、かつてゴンやレオリオと一緒にハンター試験を目指していた時のクラピカではなかった。僕らも現実世界でビビってしまった時よくこれを言う「このオレが担で圧倒されるとは・・・」。


58.「お前もう一度水見式やってみろ」

緋の目が発動。念の絶対量が増加。師匠の発言。全ての念系統が100%使える絶対時間。ポックルの色んな能力が使える全く考えられてないレインボーとは意味が違う。これよ、これこそが主人公の能力。



59.「動機の言語化かあまり好きじゃないしな」

「どうして関係ない人を殺すの?」無垢な、だけど強い意志を込めたゴンの質問に「関係ないからじゃないか?」と。それに「動機の言語化か あまり好きじゃないしな」といいつつ、いや、むしろ、本質はそこに、、と考え込むクロロ。怖い。ただ怖かった。けど、今は意味が変わってる。純粋な青年としてのクロロ、こっちが素なのかもしれないと思わされる。その上で、そんな純粋な青年が関係ない人を殺すに至った過去。そんなことを想像してしまう。


60.「オレでなきゃ見逃しちゃうね」

超有名ネットのミーム。あまりに速い手刀。クロロがネオンを気絶させる。大暴れ。それを見抜いた強キャの暗殺者。バトルシーンも描かれず、「なぜオレは死んでないんだ!」で退場。悲しい。けど、そのギャップがまたよい。



61.念魚

一番ガッカリしたかもしれない。幻影旅団の最強の団長の能力が、ねねねね念魚?しょっっぼ。って。これはこの念魚に相当色んなモノ付随してもらわないと成り立ちませんぜ冨樫先生、、とか思ってたらもちろんそんなことはない、あくまでどこかのイケてない能力者の能力だった。盗賊の極意。際立たせるぜ。


62.「このゲームは仮想世界ではなく現実世界のどこかで行われている」

ゲーム機を前に消える。ゲームの中に入る。ここはゲームだ。だが、実際に死ぬこともある。くぅーゲーム編かーいいねぇ!そんな凡夫の考えるようなことを一瞬でひっくり返す。もう一つの可能性。グリードアイランドは現実世界。ただそこに転送されているだけ。ぎゃ。すげ。考えもしなかった。そんなのあり?すご。発想が突飛すぎる。よく気づいたな、ーーーー。


63.「すごい使い手の集まりだなぁ」

グリードアイランドが現実世界にあるとわかった幻影旅団。そしたら奪うでしょ、盗賊だもん。招かれざる来訪者。船を借り、島に乗り込む。かこよ。常にイレギュラー。ルールなんて無視。目的のための最短ルートを常に模索し、本質思考でそれを実行する。その組織が幻影旅団。かこよ。このシーンあまりにカッコ良過ぎて、今まで行ったことないところとかに乗り込む時、このシーンを頭で流しながらいきます。そうすると大抵のことはたいしたことじゃなくなります。エリミネイトに比べれば割と受け入れてもらえるし。


64.エリナとイータ

グリードアイランドが現実だとわかったとき、一番怖かったのは、運営メンバーが人間だってこと。え、どういうこと?こいつらこのゲームのために一生捧げてるってこと?自分の人生を丸まま?こわ。それをさせてしまえるジン=フリークス、こわ。自分の作りたいゲームのために、人をパーツにして、かつそのパーツに生きがいまで与える。こわ。


65.「なんという鍛え抜かれた肉!!」

ゴンとキルアの師匠になるくらいだから強いんだろう。強いんだろうけど、この表現よ。何も言わず、髪の毛を食った快楽殺人者に武闘家として相手願いたいと言わしめる極地。「運がいい 念での戦いならあんたを殺してた」。ひぃ。


66.「あいつは嘘をついている」

嘘つきには2種類いる。ビスケとキルアのように意味のある嘘をつくやつと、ヒソカみたいに意味のない嘘をつくやつ。いやちょっとまって意味のない嘘って何?やば、そんなやついるの?え、ほんとにいるの?というか僕の人生にも登場してたのもしかして。過去のもやもやしたやり取りが、意味のない嘘だったのかもしれないと理解った瞬間、氷解する。え、あれそういうこと。一瞬の会話にそんな人生を変える力持たせないでよ。


67.「バイバイ」

グリードアイランドでゴンとキルアが飛んで行く時、「これ以上いると本当に親の気持ちになっちゃう」って一緒に行くことを拒んだビスケ。いやいや、飛んだ後見えないところでバイバイって手を振る姿、もう完全に親だから。大事な人を送り出すシーンだから。もう永年ゴンとキルアの保護者だから。よかったね、最初に壊さなくて。大事なモノ手に入れて。


68.「そりゃ悪手だろ蟻んコ」

空から降りてくるネテロ。そこにカイトを殺し、ノヴの心を破壊し、「あいつワシより強くね?」とネテロ自身も認めたネフェルピトーが飛びかかる。そのピトーにネテロがいうのがこれ「そりゃ悪手だろ蟻んコ」。ひー何パターン想像したのかな?その中でもこれが悪い手だってなんで??と思ってたら吹っ飛ばす、戦場から切り離す、一瞬にして、これによって最大戦力の一つを労力なく排除。たしかにピトーにとって最悪とも言える一手。そんな高速思考、急にドラゴンダイブきたら無理だって。太ももも限界まで膨れるって。


69.逃ゲロ/友達だ

埋め込んでやがった。あースッキリした。ビスケにボコボコにされながら言われた「見切りの速さ」。弱点。キルアのせいじゃない。環境のせい。その環境、親子、兄弟の関係。僕らも日々教育という名で縛られてるのかも、縛っているのかもしれない。頭の中の針というわかりやすい描写だけど、これは単にキルアが自分を今まで形作っていたものと今、この瞬間に心が大事だと決めたものとの葛藤の結果、ちゃんと自分の選びたいものを選べたってだけ。針はおまけ。大切なのは、その葛藤をしたこと、そしてそれに打ち勝ったこと。もうキルアは最強になった。もう負けない。もう逃げない。


70.「オレを…オレをゴミみたいにみやがった」

命をかけ、そしてそれゆえに実力以上を発揮しモントゥトゥユピーと戦うシュート。まだ翔べる。限界。ボロボロ。だけど、一つでも削る。そして気を失わない。念能力が解けないように。たった一つだけ小さな目玉を消しただけ。でも、それでも効果があると信じて。

そんなシュートが瀕死の状態で目の前にいるにも関わらず、ユピーは無視した。彼の中では戦いでもなかった。シュートの命とプライドと仲間を賭けた勝負は、ユピーの中では虫を追い払ったかのような、そんな種類のものでしかなった。シュートの悔しさ。怒れ!ナックル!!ここで怒らなくてどうする!!!やるぞ!!!


71.「オレも旅団の一部」

「あれ、クロロ?」マチがそんな疑問を持つのに十分な変化を持って登場したクロロが言ったのがこれ。生かすべきは蜘蛛。オレは頭だが、オレを生かすのは最優先でなくていい。そんなことを結成メンバーに伝えたクロロ。誰も実践できてない。クロロを殺してでも鎖野郎を殺そうとするフェイタイン、フィンクス。団長を助けようとするパクノダ、マチ、ノブナガ。どっちも団長に依存。囚われ過ぎ。前者は逆に、団長の言葉を大切にし過ぎ。影響受け過ぎ。大好きかよ。フランクリン、ここでしっかりとアウフヘーベン。最悪の場面なんて、最悪じゃないよって言い切る。もうこのあたりで、幻影旅団もう一つの主人公やん。


72.36巻の表紙

ここはちょっとこれだけで。あえて、ね。


73.「お前は頭がいいが馬鹿なのが欠点だ」

ゼノ。孫であるミルキに。蜂サイズの爆弾つくる可愛い孫。バカ。でも頭いい。このセリフ、なんかおじいちゃんとしての愛情に満ち溢れてんだよなぁ。



74.解放リリース

で、全員爆発するなんて思わないって!解放だよ解放。みんなの想像通りの解放してやれよ。殺さなくてええやん。怖いわその思想。何が「解放してやったぜ この世からな」だよ。こわ。


75.「デスノートみたいですね」

盗賊の極意。元の念能力者が死ぬと使えなくなる。ゴーストライターに占ってもらおうとしたシズクに使えなくなったと伝えるクロロ。てことは、ネオン死んだの?え?ほんとに?だってさ、クラピカが若頭まで上り詰めたノストラード組でしょ?クラピカ易々とネオン死なせないでしょ?え?なんでなんで?そこは生きてるでしょ。どんだけ組織がぐちゃっても、実質のリーダーがクラピカなんだったらネオン殺させないって。なんで死んだんだ?え、本当に死んだの?他の可能性は?


76.ひとといふもの

ここは全文読んでほしい。

さあ 乾杯しやう
乾杯しやうぢゃないか 人といふものどもに
善人も悪人も
いつの世も人は繰り返す
膿むには余りに長く
学ぶには余りに短い
時の螺旋状
だからこそ好く欲し
好く発するのだろう?
命など 陽と地と詩とで満たされるほどのものなのに

©︎菊池正央「人といふもの」(民明書房)より一部抜すい

本当その通りだよね。
そして、ないのかよ、民明書房。



77.「何で わかるの…?」

キメラアント。はじめに食べられた人間。守ろうとしたクルト。守れなかったレイナ。キメラアントになり、姿形を大きく変え、それでも故郷の村に帰る。怖い。当然化け物扱いされる。母親。疲れて果ててる母親。入り口から少しだけ姿を見せるレイナ。全然違う姿。でも「…イナ? レイナ!?」叫ぶ母。「何で わかるの…?」「わかるよォ お母さんだもん」。立ち去ろうとするブロヴーダ。「ありがとう 食べよう?」「一緒にご飯食べよう?」。呼び止めるレイナ。こんなハッピーエンド誰も想像してなかった。


78.鎮魂歌です

鎖野郎に殺されたウボォーギン。初期メン。クロロの気持ちは?冷酷非道な団体だったらそれで終わり。メンバーの入れ替え。それだけ。生かすべきは蜘蛛そのもの。構成員はパーツにすぎない。

でも、そんなこと全然できてない。人間くさい。くさすぎる。速すぎて見えない手刀をネオンに浴びせ、きっかけをつくり、ぐっちゃぐっちゃの「大暴れ」。ウボォーギンが一番望んでたこと。「ウボォーさん聞こえますか? オレたちから貴方への鎮魂歌です」。

いやいやいや、構成員は機能なんじゃないですか?全然そんなことないじゃないですか。大事な仲間。ゴンがキルアやレオリオやクラピカに抱いているような気持ちをクロロはウボォーギンに抱いてる。だって、ウボォーギンじゃないんですよ?「ウボォーさん」なんですよ。プライベートだと絶対そう呼んでるじゃないですか。どういう関係よ。絶対潜ってきた修羅場、得も言われぬ達成感、そういうものを一緒に乗り越えてきたじゃないですか。もう単なる極悪非道の集団として幻影旅団を扱えないよ。たすけて。


79.「コミュニケーション取れると思ったんでしょ?」

ミケ。動物に愛されるゴン。当然入ればどうにかなると思ってた。だけどミケを見た瞬間ゴンは震える。こわい、ここに居たくない。徹底的に訓練された猟犬は、もはや動物ではなかった。あの眼。今想像しても震える。


80.「レイザー頼んだぞ」

誰か一人でも自分の名前を呼んでくれて、役割を与えてくれれば、生きていていいんだって。ジンとレイザーの関係はそういう関係だった。そして今はもうジンは覚えてもないかもしれないが、レイザーはその言葉をずっと胸に、息子が来た時に話そうって決めて今日まで生きてきた。そして話した後も、その話を胸に生きていく。


81.ぐぐぐっ

ヒソカのアレがアレするシーン。ゴンとキルアが育ったことをアレがアレすることで表現するなんて誰が考えつくのよ。こわいよヒソカ。そんなヒソカとチームアップする胸熱展開も、もうこの気色悪さで撃ち消えよ(もっとやれ)。「チームの勝利ってやつさ」じゃねーよ。


82.シャルルサーチ

レオリオ。最高にカッコよかったのは念について聞かれた時「もう覚えたぜ」。纏だったけど。でも、この兄貴、現実にいたらめちゃかっこいいし頼れると思うんですよね。シャルルサーチの香水をつけ、人との交渉を一手に引き受け、仕事にも誇りを持ち、仲間のために怒れる。最高の兄貴。ついていきたい。


83.2人セゾンキミガイナイ

船の中。生き残るために必死に考えるカチョウ。センリツという味方を得、策を練る。脱出が叶った!と思ったのも束の間、無数の手。「フウちん!!!」「ボシュ」。元気な姿。よかったぁ。と思ったら2人セゾンキミガイナイ。ぐふ。あの右下の死に顔トラウマよ。能力、2人のうちどちらかが死ぬとその者の姿になり、死ぬまで護る。ぐ。つら。


84.「ありゃ伸び代デケーぞ」

会長選。壇上に担がれるジン=フリークス。ゴンが生死を彷徨う中、ゴンの元に向かわないジンにキレて「いっぺん死ね!!」と念の拳をぶつけ、ふっとばすレオリオ。もちろんジンはわざと喰らったわけだけど、レオリオのいいやつ具合が際立つ。そしてこの会長選、ジンの一番の収穫はレオリオってやつに会えたところ。「ありゃ伸び代デケーぞ」と。いろんなやつを仲間にして、三つ星にもなったジン。人を見る目は確か。そんなジンに認められるレオリオ。わくわくする。戦いで期待されてないレオリオだけど、手に入れてるものは大きいのかもしれない。いつか戦いパートでも活躍するかも…!!


85.「素敵な女のコを2人も助けてきたってね・・・」

B・W号の中で逃げるカチョウとフウゲツ。それを助けるのは?ハンターのキーニ。絶対に単独犯が必要な任務。そう言い切り、覚悟の心音をセンリツに聴かせる。娘と妻に自信を持って会えると思うんだ。素敵な女のコを2人も助けてきたってね…。パンっ。撃ち抜く。ハンターになり、能力もあり、そこまでいろんな努力があったんだと思う。でも死場所を探してた。一人の偉大な男が人生をかけて助けた2人が幸せになってほしい。…なってほしい。。


86.「ま ただの才能だな」

レオリオの攻撃を喰らったジンが、レオリオの技を使う。しかも応用まで。そして副会長の「そういう念能力ですか?」って問いに、打撃系の能力は一回くらいと大体マネできる「ま ただの才能だな」と。びびったー。ジンの能力そうやって奪うだけのやつかと思った。クロロの劣化版じゃん。しょぼい、、って思いかけてたー。ただの才能かー。

…そんなのありなの?たぶんレオリオ結構頑張って放出系の能力使えるようになったよ?それを喰らっただけで?え?え?ま、でもいいか、ジンはレオリオ認めてるし。まだあるでしょ彼の活躍の場所は。


87.「こちらレオリオと申しますがァーアーーーア!!!」

ゾルディック家。特殊な一族。ダチに電話するってスタンスのレオリオ。雑に「そちらから名乗るべきなんじゃないですか?」と切られた後の対応。まじでこの世界に、一般人の感覚を持ち込んでくれる。兄貴。この怒号はキルアにまで届き「懐けー」と。おいキルアよ、レオリオは多分キルアが思ってる何倍もお前のこと思ってるぞ?大事にしろよほんと。


88.「勝負すっか お?」

クロロ、マチ、シズクを前にして最弱のレオリオ。囚われてるゴンとキルアのために「何見てんだ あ? コラ?」「勝負すっか お?」という輩ぶり。ぱねーっすレオリオ兄さん。強さがわからないわけない。旅団がみんなヒソカみたいな感じだって知ってる。でもこの演技。伝えるためにやむを得なかったとはいえすごいチャレンジ。恐れてなかったのか?って思われそうだけど、その後めちゃドキドキしてるからとっても人間。最強の人間。ハンタの中で一番人間で、そして一番すごいのはレオリオかもしれない。



89. 師弟関係(一応)

B・W号で、クラピカが仲間を集めてチームを作る。イズナビ、ハンゾー、ビスケ、バショウ、センリツ。ビスケはキルアの推薦があったからあれだけど、同期、同僚、師匠というクラピカが出会ってきて、信頼できると思っているメンバーを集めてるのとても胸熱。一人で戦う力がほしいっていって、でも出会った人たちを大事にしてしまうクラピカだからこのメンバーが集まった(そういう意味でビスケも信頼できるキルアからの紹介だし)。クラピカは復讐者。だけど、仲間に恵まれてしまう。そういう存在。


90.「現在も書いてる途中か…だ!!」

新大陸紀行。暗黒大陸を渡り歩く冒険譚。「東」と「西」。200年以上前の本。だけど現在見つかってるのは「東」だけ。どんな可能性がある?見つかってない?挫折して書かれてない、、?もう一つあるだろ、「現在も書いてる途中か…だ!!」。

衝撃。200年以上前で、まだ書いてる途中って選択肢が浮かぶことそれ自体。思考の深さと速さが常人じゃない。思い至れない。この発想の飛躍。考えてみれば暗黒大陸、全然ありえる。でもそれは僕らが答えを知ったからあり得ると思えるだけ。持ってる情報が同じできっとその「答え」に辿り着けない。しかも書いてるやつ、「ドン=フリークス」。絶対ジンの親父やん。あ、いやもっと上の代かもしれないけど、血縁者やん。ゴンもそいつの血を引いとるやん。なにその妄想捗る展開。


91.「あと10人…♪」

クロロvs.ヒソカ。熱烈な戦いの結果、クロロの勝ちで勝負は終わった。マチの「戦う相手と場所はちゃんと選ぶことだね」って発言を受けてハッとしたヒソカ。どうした?何かを知ったヒソカ。「戦う相手と場所を選ばないことする」と宣言し、すぐにコルトピを瞬殺。コルトピの顔、普通にトラウマになる。神の左手悪魔の右手ギャラリーフェイク好きだったのに。能力も、名前も、語源も(楳図かずおと細野不二彦)。戦うシーン、いや、戦うことなく一方的に。そして近寄るシャルナークも瞬殺。初期メンなのに。ブランコトラウマなるって。手のところくるってなってるからヒソカあえてあの形で放置したよね。ヒソカって異物を抱え込んだことにより、壊滅の危機に陥る幻影旅団。


92.「チームの勝利ってやつさ」

グリードアイランド編。ゴン、キルア、ヒソカの夢の共演。合体。ドッジボールという競技で、死を覚悟したバトル。最後の最後倒れるゴン、それで勝ちかと思わせてる時に、「カンペキに勝つ、だろ?」とヒソカ。しっかり勝ちにこだわって結果を出してみせたヒソカに賞賛が集まる中、「チームの勝利ってやつさ」って。ヒソカ!おま、絶対言わないことじゃんそれ!!冗談かもしれないけど、思わず言っちゃっただけかもしれないけど、それでもあのヒソカに「チームの勝利」って言わせることができるやつなんて、この広い世界にこいつらだけよ。いいもんみえたー。


93.「抱いていただけますか」

B・W号。クラピカ乗船の目的は、仲間の緋の目を、最後の緋の目を取り戻すこと。それが最優先。そのためならどんなことでするのがクラピカ。クラピカの自己認知の中ではね。

クラピカが一度関わった人たちを大事にしないわけないんですよ。慈愛。そう慈愛だ。そんな目で第14王子ワブルを見るなよ。大切そうに抱くなよ。まだ身動き取れなくなるぞ。でも、それこそがクラピカ。


94.「えーとリオレオ」

ゾルディック家に帰ったキルア。助けに来るゴン、クラピカ、レオリオ。ゴンの姿が見えた時子犬のように擦り寄るキルア。それとは対照的に、クラピカやレオリオはおまけ。レオリオなんて名前間違えられてるから。でも、ほんとにいつもキルアのこと大事にしてるのはレオリオだったりするからねっ!


95.「人間の飽くなき悪意を」

最強の人間vs.最強の生物。予知さえ可能にしたメルエムに、個の極地が挑む。どちらが挑戦者か。音を置き去りにした感謝の正拳突き、これまでの全てに感謝しながら戦うネテロは、コムギに出会う前のメルエムには勝てたのかもしれない。皮肉だ。抜け殻のようなネテロ。負け、完膚なきまでの敗北、そんなことが頭をよぎった我々を「貧者の薔薇」が再び驚かせる。


96.「お前を殺すよ? ここで 今」

インナーミッション編。「キルアを殺すのあり?」ってヒソカに言われた時のイルミの顔、トラウマ決定。どんだけゆがんだ愛情をキルアに持ってんだよ兄貴よ。


97.「またぶっとばされっぞ!!」

終始ゴンに興味のない最低親父ジン=フリークス。カイトに謝り方を教え、送り出す際、「またぶっとばされっぞ!!」。見てんのよ。ちゃんと見てんの。知ってんの。気にかけてんの。そういうの出さない、出せないだけ。思春期の子供なだけ。親と子って関係じゃないけど、ジンはゴンのことをちゃんと大切に思ってる。


98.「ワリーけどお前二の次だから」

アルカ/ナニカと一緒にいることを決めたキルア。キメラアントとの戦いの最中、ゴンはキルアを何度も拒絶した。自分が、自分が、自分が。キルアはその切なさに耐えながらも、自分の役目を、ゴンのためにできることをやりきった。制約と誓約によりゴンさんになったゴンを治すために動いたのもキルア。やるせない。だけど、そんなことを冗談で言い合えるようにキルアは成長し、ゴンは反省の機会を得た。そして、二人はバラバラに。別れのシーン。「じゃあ また」。ずっと一緒だった。でもこれからはそうじゃない。


99.なぜならオレは「出来る」からだ

ゾルディック家インナーミッション。レオリオとゴトーの会話。ゴトーもレオリオもキルアのことを大切に思ってる。だからこそ、ゴトーの要求は当然だし、レオリオの一般人感からは不可能に見えることが多い。そのことをレオリオと少し一緒にいただけのモラウは1mmもズラすことなく把握、理解し、手を打つ。「条件はオレが聞く」「オレがダチと話してんのになんでかわらないとならないんだ?」「いい質問だ 答えはとっとと代われ」「いやだね ひっこんでな」「わかった だがひとつだけ頼みがある おそらくおまえさんは そんなことできるわけない と言うだろう」「そしたら素直に携帯を渡せ なぜならオレは「出来る」からだ」。ハンター冥利。


100.----------

ここ書こうと思っていたものもあるんですが、やっぱりやめました。100個目はここまで読んでくれたあなたの好きなシーンを教えてください。Xでもコメントでもなんでも。あなたの好きなシーン知れるのとても楽しみです。





あとがき

おそらくぼくたちは、現実世界に最もHUNTER×HUNTERを取り込んだ団体だと思います。VCのロゴは水見式モチーフ、映像メディアのロゴは幻影旅団のビデオテープモチーフです。また、宣材写真は、旅団がグリードアイランドに招かれざる客として入り込むシーンです(船も後ろに映ってます!)。

笑ってるけど


でも考えてみたら当たり前で、僕たちはハンタからは絶えず影響を受けてるのだから、それがそのまま僕たちの「発」として現れてしまう、それだけのことでした。


「こんなところにもハンタが…!!」

といつも驚くばかりです。おそらくあなたの生活の節々にハンタは潜んでいると思います。

あー、連載再開、新刊、楽しみ!!!!

こんな素晴らしい漫画を
冨樫義博先生、ほんとうにありがとう!





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38巻読んだら、こっち語りましょう!


カストロ、実はすごいのに


メルエムよ…


暗黒大陸の大枠は、まずクラピカ視点で見るとわかりやすいよ


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