カレンダー・ガール(最終話第10話 日曜日の結末)
応接室の中に入ると日風翼会長と、その娘の姿があった。娘の舞は、オレンジ色のワンピースを着ている。予想とは裏腹に、太陽のように朗らかな笑みを浮かべていた。
「はじめまして。九石陽翔です」
陽翔は、相手に挨拶をする。
「はじめまして。いえ、あなたの方は初めてじゃないんでしょうけど。日風舞です」
舞が名乗った。
「舞は、自慢の娘でね」
日風翼がそう説明する。
「あら、そうかしら。お父様はたくさん養子がいらっしゃるもの。わたくしなんか、そのうちの1人に過ぎないんでしょう」
「