三宅香帆
文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。著書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』他…
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なぜ働いているとtimeleszにぐっときてしまうのか(という名の、timeleszコンサートに初めて行ってきた感想)
8月、人生初の男性アイドルコンサートを観に行った。timeleszさんのコンサートである。仙台でチケットが取れたから、と友人たちが誘ってくれたのだ。私は普段女性アイドルを楽しんでいる民なので、女性アイドルのコンサートには何度も行ったことがあるのだが、男性アイドルのコンサートははじめてだったので楽しめるか緊張していた。 が、そんな緊張は杞憂でした、楽しかった!!!!!!!!!! ちなみに仙台に観に行った翌日早朝、Netflixで新メンバーオーディション企画の番組が配信される
¥500『それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史』が面白かった話と家族制度について考える(最近考えている話・後編)
このnoteでは、『虎に翼』が今描いている結婚制度の是非について書いた。今回はその続きである。 「国が家族ごとに戸籍を与えるのがおかしい、欧米では個人で戸籍管理しているのだから日本もできるはず」という意見は至極全うだと思う。実際、マイナンバー制度は戸籍(家族単位で管理)から個人番号(個人単位で管理)に移行するためのものであるはずだ。だとすれば、日本的な家族共同体単位社会から、欧米的な個人単位社会(結婚はあくまで個人間の契約であり、家=先祖や親は関係ない)に移行するのが良い、
¥500『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』と『ダーティポップ・ビジネス ボーイズバンド詐欺事件』をめぐるボーイズアイドルと責任の問題
最近読んだ『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』がとても面白かった。 作者の中原一歩さんがふだん音楽畑にいないノンフィクション作家であるからこそ、それゆえに小山田圭吾さんをひとりのミュージシャンではなく、ひとりの「大きな炎上によって仕事や健康を損なった人間」として扱いつつ、真相に迫っていたところが印象的だった。 あわせて、偶然同じ時期に観ていたのが、netflix配信ドキュメンタリーの『ダーティポップ・ビジネス ボーイズバンド詐欺事件』である。 3話
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