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三宅香帆のエンタメ評論ゼミ

評論家・三宅香帆のエンタメ評論のノートです。 エンタメの見方のコツ、おすすめの本、読んだもの見たものの感想、文芸批評や日々の雑感について書きます。月8記事(週2)更新です。 …
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記事一覧

『光る君へ』は今が一番面白い

紫式部が主人公の大河ドラマ『光る君へ』。放送開始直後から私は騒いでいたので、このドラマを…

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三宅香帆
2日前
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受信できるテキストの分量

文化庁の読書調査の結果が話題である。私もいくつかコメントを提出した。本を読まない話題には…

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三宅香帆
2日前
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『極悪女王』と親殺しの旅路

Netflix『極悪女王』が面白かった……!!!! 1980年代に活躍したプロレスラー、ダンプ松本…

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三宅香帆
2日前
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好感度を持てる「はて?」しか受け入れられない問題ー『虎に翼』最終回に寄せて

『虎に翼』について考え続けた半年間だった、ように思う。 それはやっぱりこの作品が素晴らし…

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三宅香帆
2日前
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作家業にしばしば横たわる、撮られるときの服どうするか問題

というわけでこんな話誰も興味なさそうな気がするが、noteは私の好き勝手喋りたいこと喋る場で…

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三宅香帆
9日前
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それは狭さの問題

今日はかなり抽象的なことを書くので、なかなか伝わりづらいと思うのだが、それでも書こうとし…

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三宅香帆
3週間前
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最近考えている、女性管理職の物語はどうしたら描かれるのか問題

先日、作家の朱野帰子さんとトークイベントを開催した。 仕事する女性をたくさん描いてくれている朱野さんとがっつり喋ることができて、本当に楽しかった。ありがとうございました!!! そのうちトークイベントレポがサイボウズさんから出るはずです! さて、このトークイベントで話したことが面白くて、新幹線の間中考え込んでしまった。それは、「日本の物語では、社会的に”強者”と言われる、仕事する女性たちの葛藤が描かれなさすぎるのでは?」という話だ。 朱野さんが「とくに女性主人公の物語で、

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『絢爛たるグランドセーヌ』が提示する新世代の少女主人公

最高のバレエ漫画をご存じですか……!!! いや~もう私はドはまりしてしまって、紙で全巻買…

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三宅香帆
3週間前
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なぜ働いているとtimeleszにぐっときてしまうのか(という名の、timeleszコンサートに…

8月、人生初の男性アイドルコンサートを観に行った。timeleszさんのコンサートである。仙台で…

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三宅香帆
1か月前
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グローバル資本主義に日本がすり潰されないために―映画『ラストマイル』感想

映画『ラストマイル』を見てきた。私はもうめちゃくちゃ面白かった……!! 個人的に、『ラス…

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三宅香帆
1か月前
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『それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史』が面白かった…

このnoteでは、『虎に翼』が今描いている結婚制度の是非について書いた。今回はその続きである…

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三宅香帆
1か月前
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『虎に翼』と家族制度について考える(最近考えている話・前編)

『群像』で「夫婦はどこへ?」という連載が始まった。 この寄稿からはじまった問いをもとに、…

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三宅香帆
1か月前
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『ガラスの仮面』面白すぎた

何度読んでもなぜか続きが気になって止まらなくなってしまう長編漫画というものがこの世には存…

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三宅香帆
1か月前
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『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』と『ダーティポップ・ビジネス ボーイズバンド詐欺事件』をめぐるボーイズアイドルと責任の問題

最近読んだ『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』がとても面白かった。 作者の中原一歩さんがふだん音楽畑にいないノンフィクション作家であるからこそ、それゆえに小山田圭吾さんをひとりのミュージシャンではなく、ひとりの「大きな炎上によって仕事や健康を損なった人間」として扱いつつ、真相に迫っていたところが印象的だった。 あわせて、偶然同じ時期に観ていたのが、netflix配信ドキュメンタリーの『ダーティポップ・ビジネス ボーイズバンド詐欺事件』である。 3話

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