進吾

普段映画やドラマの感想を書くのですが、セクシー田中さんについては両社報告書を読んで感想…

進吾

普段映画やドラマの感想を書くのですが、セクシー田中さんについては両社報告書を読んで感想が長大になったので、ここに記すことにしました。

最近の記事

まとめ 哀悼の意 (6/6)セクシー田中さん問題

「人の命」と「続作の完成」が永遠に失われる事になったセクシー田中さん事件。組織を罰する事で全ての命を平等に守り、企業利益より作品文化を尊ぶ第三者の客観報告が必要だと述べました。自己改善はネットにも必要だと述べました。 最初の問いを振り返ります。 ・問1:原作者最後の言葉の意味は?〜最後の言葉「攻撃したかったわけではなくて。ごめんなさい」をどう受け止める?〜 ・問2:原作者最後の瞬間は?〜他者に優しく寄り添える作者なのに、なぜ自死を選んだか?〜 ・問3:原作未完への悲憤を、

    • 先生の「作品」に寄り添う (5/6)セクシー田中さん問題

      「人の命」と「続作の完成」が永遠に失われる事になったセクシー田中さん事件。ここまで第三者報告が必要と述べました。最後に、日本社会に著作人格権の保護意識が必要だと思います。 私は、原作漫画は「セクシー」という単語を再定義し未来に残し得たと思います(例えば単語「団塊の世代」が残るようにです)。命の喪失が親族を傷つけるように、創作物の喪失は文化を傷つける。将来の文化を守るのは人類の利益のためです。人類利益のためにこそ、その根源にある個人の創作意欲が大切で、しかしそれは傷つきやすく

      • もう一つの「ごめんなさい」 (4/6)セクシー田中さん問題

        「人の命」と「続作の完成」が永遠に失われる事になったセクシー田中さん事件。最後の言葉「ごめんなさい」を受けた、両社の「こちらこそごめんなさい」の一言が必要だと、前回述べました。 最後の言葉の投稿(1/28)と同時に削除した原作者投稿(1/26)でも、明確に謝罪しています。これは原作者自身が書いたドラマオリジナル展開(9話、10話)についてです。 ・「9話、10話の脚本にご不満をもたれた方もいらっしゃるかと思います。どのような判断がベストだったのか、今も正直正解が分からずに

        • 「ごめんなさい」という自責の念 (3/6)セクシー田中さん問題

          「人の命」と「続作の完成」が永遠に失われる事になったセクシー田中さん事件。最後の言葉は「攻撃したかったわけではなくて。ごめんなさい」でした。この最後の瞬間でも諦めぬ第三者報告が必要で、「削除後生存ルート」はネットの自己改善にあると、前回述べました。 今回は「ごめんなさい」が、何を謝罪しているのか、情報の少ない報告書から推測したいと思います。結論は、「孤独な造反」の落とし穴にあります。 まず「孤独」と「造反」の2つに分けて説明します。 原作者は、自身の意向(=投稿削除)に

        まとめ 哀悼の意 (6/6)セクシー田中さん問題

        • 先生の「作品」に寄り添う (5/6)セクシー田中さん問題

        • もう一つの「ごめんなさい」 (4/6)セクシー田中さん問題

        • 「ごめんなさい」という自責の念 (3/6)セクシー田中さん問題

          攻撃したかったわけではなく、何をしたかったのか?(2/6)セクシー田中さん問題

          「人の命」と「続作の完成」が永遠に失われる事になったセクシー田中さん事件。最後の瞬間でも諦めぬ第三者報告が必要と前回述べました。 ここでは原作者に寄り添って、最後の言葉の省略文を考えたいと思います。攻撃したかったわけではなく、何をしたかったのか? まず「攻撃」という言葉を考えます。発端は、12月末の脚本家投稿で、「ドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えされられた」「この苦い経験」(TV局報告書p.38)との内容について、出版社報告書(p.51)は「原作者の我

          攻撃したかったわけではなく、何をしたかったのか?(2/6)セクシー田中さん問題

          新事実に驚いた報告書 (1/6)セクシー田中さん問題

          「人の命」と「続作の完成」が永遠に失われる事になったセクシー田中さん事件。両企業(TV局,出版社)の報告書を読みました。新事実開示は良いですが、結局「保身」しかない。特に個人事業主(脚本家・原作者)を守る気はない。守るのは、自社組織>自社の社員>取引先(他社と個人事業主)>>他者社員と他社が取引する個人事業主でした。結論として、組織を罰する事で全ての命を平等に守り、企業利益より作品文化を尊ぶ第三者の客観報告が必要だと思います。 いろいろ疑問だったこの事件ですが、新事実開示で

          新事実に驚いた報告書 (1/6)セクシー田中さん問題

          参考文献リスト (0/6)セクシー田中さん問題

          以下の6記事が本文となります。 ・新事実に驚いた報告書 (1/6)セクシー田中さん問題 ・攻撃したかったわけではなく、何をしたかったのか?(2/6)セクシー田中さん問題 ・「ごめんなさい」という自責の念 (3/6)セクシー田中さん問題 ・もう一つの「ごめんなさい」 (4/6)セクシー田中さん問題 ・先生の「作品」に寄り添う (5/6)セクシー田中さん問題 ・まとめ 哀悼の意 (6/6)セクシー田中さん問題 上記の本文中では、原作者・脚本家・TV局報告書・出版社報告書と一般化

          参考文献リスト (0/6)セクシー田中さん問題