私の苦手なあの子 消しゴム編⑦完結

12月になり冬休みに入った。

相変わらず、学校にはほとんど行っていなかったから、冬休みだろうが何だろうが関係ない。でも、そろそろ進路を何とかしないといけなかった。クラスの半分は受験が終わり、高校生になるのを楽しみにしていた。

こんな大事な時期に登校拒否になった私にお母さんは、「学校が嫌なら就職したっていいんだよ」と言ってくれた。だけど、就職なんてもっと嫌だった。だったら、どこでもいいからいける

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嬉しいです!ありがとうございます!
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自転車日本縦断【完】

自転車旅が終わって、しばらく経ってしまったけど、今の素直な気持ちを残しとこうと思います。読んでくれたら嬉しいです😆

2017年夏、買ったばっかりの自転車で大学生活はじめてのチャリ旅をしました。

それから、3年。

大学の長期休みを使って、ちょっとずつ走り続けた道がやっとひとつにつながりました。

正直、日本縦断するのがこんなに時間がかかるとは思ってなかったです。もっとサクッと出来るもんだと思

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スキです💛
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はじまりのはなし…エピローグ⑮(終)

また年賀状が書けなかった。

小春日和の陽気な日差しが、小さな窓から射し込んだのかと思えば、もう大晦日の朝だと言う。

私はまた、数日間眠り続けていたらしい…異常なくらいの暖冬で、気候の変化が感じられず…携帯電話に表示された日付を見た瞬間は、目を疑ったし…狐に摘まれたような気持ちになった。
それでも私は彼の言う通り、精神病院に入院しているとは思えないくらい能天気で、突然のタイムスリップにショックを

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その長い夜が明けるときまで【3】

人が何に救われるのか、なんてそんなことは本人にしか分からないことだ。ふとした瞬間に自分の中の何かが少しずつ解かされていく。それはほんの少しずつ。それと同じで人が何に対して追い立てられるのかそんなことは他人には理解出来ないのかもしれない。
きっと、時間が進む速度と正反対に徐々に迫る闇が自分を覆っていく息苦しい空気で空間を満たしていこうとする。それを払いのけるか、それに飲まれるか、どちらが正解なのかは

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ありがとうです!!またお待ちしていますね。
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《東魔女の森》三部作を書き終えて

ほっとした。
最初はこの一言につきた。

次に来たのは、感情の奔流だった。

この作品を愛していた。
愛していた。

二人の幸せを願いながら、この二人に幸せなんてない。と、思っていた。

でも愛していた。

この世に赦されない罪はたくさんある。

けれど、愛という罪は、誰が裁くのだろうか。

そのこたえのひとつを、出したと思う。

《愛するという罪は、愛された人間にしか裁けない》

他者の介入など

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ありがとうございます。さようならは言わないでね。

冷たい金木犀 あとがき

ネタばれ無し。

 ただの散文詩に近いあとがき。

 言葉遊びのようなあとがき。

 異性の友人たち。

 何人かは恋愛感情が原因で友人ではなくなってしまった。

 ああなんて面倒くさいのだろうと思った。

 ああなんて残念なことだろうと思った。

 私の中で友人に戻ることなどできなかった友人たち。

 私は私自身を、不器用な人間だとは思う。

 彼らから壊しに来たこともあるし、私が大切に積み上げ

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冷たい金木犀 最終話

目を開けて、倒れているであろう秀に駆けよろうとしたのだが、実際に倒れていたのは名も知らぬ男の方だった。

「あ」

 秀が、拳を振りぬいたポーズのまま、苦笑した。

「やっちった」

 数秒気絶していた男は、目を覚ますと、何やら捨て台詞を吐いて、のこのこと退散してしまった。残されたなつ子に「あの人はやめておいた方がいいかもね」というと、「その通りだね」とため息交じりの返事が返ってきた。

 なつ子

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冷たい金木犀 13

混乱した。どうして。家に戻ろうか。でも、前に進みたい。どうして邪魔をするのか。私はなんていうのが正解なのか。

「よかった」

 なつ子がほっと、胸をなでおろした。何がよかったのだろう。

「みのり、ごめん」

「……どうしてなつ子ひとりじゃないの」

 本当にききたいのはこんなことではないはずなのに、私はそんなことを問うている。

「俺? 君の彼氏に元彼女を取られた人」

「そうだったの?」

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冷たい金木犀 12

彼が出ていってしまってから、状況がうまく把握できず、しばらく私は彼の部屋のソファに座って、ぼんやりと壁を見つめていた。

 この部屋に住む人は、私を置いてどこかに行ってしまう運命なのだろうか。

「運命……」

 鼻で笑ってしまう。こんなさみしい運命なんてない。やっと見つけた友情。この人にならと思えた人に、置いてきぼりを食らってしまった。

 なつ子と仲直りしたといったら、彼は戻ってきてくれるのだ

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冷たい金木犀 11

律太さんと、夜中の二時まで語らい、そろそろということで私は自室に戻った。律太さんはどこで眠るのだろうかと心配になったが、秀を適当に端に寄せてベッドで寝るのだそうだ。確かに秀の部屋にあるベッドは少し大きめのものだったので、なんとか二人で横になれそうだ。

 次の日は、私が一番に起きた。アラームの音で目が覚める。八時。今日は二限にゼミの集まりがある。いつもより睡眠時間が少ないが、きつくはない。

 秀

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