酒粕さん

文字を書きたくなった時の置き場

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マガジン

  • 「されど、ホワイト企業」

    新卒で入った会社で心折られ、持ち直し、退職するまでの軌跡です。 「ホワイト企業でも耐えられなかった」自分への皮肉を込めて書きました。 前中後編+幕間で4記事の予定です。 ※現在はまだ勤めています。

  • 「キモがられる勇気 - 三十路と哲人の対話篇」

    ちょっとイカれた哲人が、彷徨える三十路を救いゆく。 某ベストセラーを意識しまくった、ハートフルな(?)パロディです。 実在する友人をモデルにしています。

最近の記事

されど、ホワイト企業 / 幕間 「黄昏」

時の流れは早いもので、約1ヶ月にわたり職場を離れて心を休めた日々から、もう5ヶ月が経とうとしている。 復帰間もない頃は、些細な心的ダメージを受けただけで空き部屋に隠れて号泣…なんてこともあったが、今となってはこのように取り乱すこともなくなった。 効いているのかどうか分からない精神安定剤も、徐々に切る形で、今となっては要らなくなった。 あと問題があるとすれば、「如何にして強い心を持ち、この“今”を乗り切るか」なのかもしれない。 気力を失った前科者に向けられる、冷ややかな眼

    • 不安がくれた着想 〜「キモがられる勇気」後書〜

      当記事は、5記事に分けて書いた創作パロディ「キモがられる勇気」のあとがきになります。 やっと自由記述に戻せるぞ…!という達成感のままに綴る、ただの雑記です。 ▷ 制作のきっかけ このnoteアカウントは、昨年11月頃からやけに投稿数が増えており、その大きなきっかけとなったのが「適応障害の症状が出て、約1ヶ月間休職した」ことでした。 自分は、どうも現職の“お役所仕事”が肌に合わなかったようです。 (詳細は、過去記事で長ったらしく語っております) 休職したのは昨年11月が初め

      • キモがられる勇気 〜第5夜:「死してなお」爪痕を遺す〜

        これは、とある三十路が哲人との対話を通し、人生のヒントを得る… いや、そんな高尚でも何でもない物語です。 前記事「第4夜 自分の世界の中心は自分でしかない」の続きになります。 本記事は、これまでの4記事に“耐えられた”方に贈る、感謝を込めた完結篇です。 前夜までのあらすじ ●●大学の地を通じて知り合った、哲人と三十路。 住所不定・無職として長らく彷徨い、人生に“詰み”を感じ始めた三十路は、藁にもすがる思いで哲人の住処を訪ねた。 両者の対話の中で、哲人は“鼻毛”をもとに世界

        • キモがられる勇気 〜第4夜:自分の世界の中心は自分でしかない〜

          これは、とある三十路が哲人との対話を通し、人生のヒントを得る… いや、どう考えてもそれほど高尚ではない物語です。 前記事「第3夜 余計な羞恥を切り捨てる」の続きになります。 これまでは哲人の奇行に着目してきましたが、今回は哲人が自身の哲学について語ってくれます。 一方、つい数日前まで腐っていた三十路は、哲人のお陰もあり(?)、とうとう漸進を始めます。 今回も、暫し三十路のモノローグを挟んだのち、哲人ワールドに毒されて頂けますと幸いです。 前夜までのあらすじ ●●大学の地

        されど、ホワイト企業 / 幕間 「黄昏」

        マガジン

        • 「されど、ホワイト企業」
          3本
        • 「キモがられる勇気 - 三十路と哲人の対話篇」
          6本

        記事

          キモがられる勇気 〜第3夜:余計な羞恥を切り捨てる〜

          これは、とある三十路が哲人との対話を通し、人生のヒントを得る… いや、全くもってそれほど高尚ではない物語です。 前記事「第2夜 ペースに乗せる関係構築」の続きになります。 前記事の時点で相当訳の分からない内容だったと思うので、この記事まで見に来て頂いている貴方は、既に洗脳され始めているのかもしれませんね…。 どうか日常の思考に支障をきたさない程度に、今回もお付き合いください。 前夜までのあらすじ ●●大学の地を通じて知り合った、哲人と三十路。 住所不定・無職として長らく彷

          キモがられる勇気 〜第3夜:余計な羞恥を切り捨てる〜

          キモがられる勇気 〜第2夜:ペースに乗せる関係構築〜

          これは、とある三十路が哲人との対話を通し、人生のヒントを得る… いや、決してそれほど高尚ではない物語です。 前記事「第1夜 ヒトを俯瞰せよ」の続きになります。 もしこちらをお読み頂けた方で、訳が分からなかったという方は、ここで引き返すことをお勧めします。 おそらく、更に訳の分からない内容となっておりますから。 前夜までのあらすじ●●大学の地を通じて知り合った、哲人と三十路。 住所不定・無職として長らく彷徨い、人生に“詰み”を感じ始めた三十路は、藁にもすがる思いで哲人の住処

          キモがられる勇気 〜第2夜:ペースに乗せる関係構築〜

          キモがられる勇気 〜第1夜:ヒトを俯瞰せよ〜

          これは、とある三十路が哲人との対話を通し、人生のヒントを得る… いや、それほど高尚ではない物語です。 哲人のモデルは、頭のイかれた知人です。(←褒めてる) 某ベストセラーのパロディ臭漂うタイトルになっておりますが、内容は全くもって原作リスペクトではございません。 某ベストセラーを愛好する方には、先回りしてお詫び申し上げます。 ごめんなさい。 プロローグプロフィール:哲人 19X6年9月22日生。●●大学▲学部卒、▲学研究科修士課程修了。 女性。常識人のフリをしている

          キモがられる勇気 〜第1夜:ヒトを俯瞰せよ〜

          されど、ホワイト企業 / 中編 「対峙」

          これは、仕事のストレスにより体調を崩し、休職を願い出てから復帰するまでの約1ヶ月間のエピソードです。 先日投稿した前編の続きになります。 今回は日記テイストにするつもりでしたが、勢いで書いているとどうも色々突っ込んでしまい、今回は9000字超…非常に長ったらしくなったので目次をつけています。 11月6日の出来事だけで3000字以上食い、以降は極めてどうでもいい話を挟みつつ、だんだんマシになっていく感じになっております。 適宜すっ飛ばしながら、お付き合い頂けますと幸いです。

          されど、ホワイト企業 / 中編 「対峙」

          されど、ホワイト企業 / 前編 「遊離」

          これは、ひょんなきっかけから仕事によるストレスを強く意識し、心を病んでいくエピソードです。 書きたいことを思うがままにぶち込んだら、8000字超になっていたため、目次をつけました。 全てお読み頂けると大変嬉しいですが、間違って当記事のリンクを踏んでしまった方は「結」だけ流し読みでもしてもらえたら、ちょっと嬉しいです。 「前編」だけで「起承転結」しているのは、あまり突っ込まないでください。 ▷ 起 ー自己分析、回顧ー性格診断サイトや自己分析ツールというものは、見かけるとつ

          されど、ホワイト企業 / 前編 「遊離」

          ☆0kgになりました

          つい先月のこと。生々しい体重の話をしようと思う。 本文中では、肥満体型の人を卑下する表現が出てくるため、苦手な方はご注意ください。 確か、中学3年の頃だったか。初めて体重が60kgに到達した。 当時は1年に5kg弱のペースで体重が増加していたため、概ね予想していたことではあったが、当時は精神が未熟だったこともあり、今ほど楽観的には受け止められなかった。 大してウケないのに、必死に自虐ネタに走ったりもした。 大学入学以降は増加が落ち着き、60kg台をゆるやかに変動し続けた。

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          ジェンダーレス装備を追い求めて

          昨今は各方面でジェンダーフリーが推し進められており、ウン十年前に比べれば、出生時の性別によって180度運命が変わってしまう…なんてことも、マシになってきたことだろう。 しかしながら。冠婚葬祭というものは、未だ融通の効かないものだ。 別に自分は、伝統行事等にありがちな女人禁制だとかを批判する意図はない。 強いていえば、問題は”婚”と”葬”ぐらいだ。 主役以外の大勢の人間までも、日常とはかけ離れた厳しいドレスコードが求められる。それは皮肉にも、男女二元論の世界。 仮に主役が

          ジェンダーレス装備を追い求めて

          ライブ、俯瞰、自問自答

          先日、とあるアーティストのライブに行った。 女性ボーカルの3人組インディーズユニットで、追い始めて2年弱というところだ。 元々個人で活動していた3人が、三者三様の魅力…可愛らしい声質からみなぎる力強さ、透き通る声質から七変化する表現力、撫でるような声質から溢れる優しさを結集させ、様々なジャンルの音楽に挑戦している。 曲も自分好みな雰囲気が多く、知るや否やすぐさまハマってしまった。 そんな同ユニットも今や鰻登りにファンを増やし、あのZepp DiverCity Tokyoでワ

          ライブ、俯瞰、自問自答

          聖夜の酒飲み雑記

          今年は少し暖かいと思っていたのに、12月になってから一気に冬が訪れたような気がする。 そんなある日、大学時代の友人が近くまで遊びに来てくれることになり、車を出して色々な場所をドライブした。 うどん屋、展望台、うどん屋、和菓子屋…と食い倒れ、そして日が落ちる頃、友人の提案でイルミネーションに行くことになった。 国営讃岐まんのう公園。 広大な土地と起伏を活かした、圧巻のイルミネーションで有名だ。 そもそも人類はいつから、暗闇に微細な光源を散りばめることに喜びを感じ始めたのだ

          聖夜の酒飲み雑記

          父親は、自分と似ている

          歳を重ねるたびに、自分という人間がますます父親に似つつあるように感じる。 10代の頃は「社会性を欠いた頑固おじさん」という目で見ていたのに、気がつけば自分までそれに近づいている。 大勢で行動することが苦痛になった。 賑やかな場所が苦手になった。 流行り物を拒むようになった。 人生の憂いについて思いを巡らせるようになった。 ネガティブな内容ばかり列挙してしまったが、逆に楽しみを感じるところも近いように思う。 もはや自分の人生は、「もし父が平成の世に生まれていたら」の世界

          父親は、自分と似ている

          バイクの免許を取った理由

          令和3年10月、二十代後半にして普通自動二輪免許を取得しました。 社会人になって、いきなりバイクに乗ろうなんて思った理由は 「乗りてぇなぁ~~」と思ったからです。 逆に、この理由以外でバイクの免許を取る人なんているのでしょうか?警察官などの方で、仕事に必要だからとかでしょうか? まあ何でもいいか… ということで、以下は「乗りてぇなぁ~~」と思うに至った経緯です。 ただの根暗の、文章書きたい欲の権化です。 読む価値は保証いたしませんが、悪しからず… ーーーーーーー

          バイクの免許を取った理由

          剃るか否か、1900字の迷い

          汗ばむ季節になってきた。 長袖が少し鬱陶しくなり、袖をまくる。 袖口から覗いた前腕に、1cm強のそれが、無数にそびえ立っている。 薄黒く日焼けた肌が、それの存在を尚更際立たせる。 腕毛だ。 ーーーーーーーーーー そもそも、何故ヒトに毛が生えるのだろう。 そこから気になった自分は、「毛が生える 理由」などとググった。こんな唐突な内容にまで真摯に答えを返してくれようとするGoogle先生は、実に先生なる表現に相応しい存在なのだと思う。 なるほど、頭髪は直射日光から身を保護

          剃るか否か、1900字の迷い