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されど、ホワイト企業 / 前編 「遊離」

これは、ひょんなきっかけから仕事によるストレスを強く意識し、心を病んでいくエピソードです。
書きたいことを思うがままにぶち込んだら、8000字超になっていたため、目次をつけました。

全てお読み頂けると大変嬉しいですが、間違って当記事のリンクを踏んでしまった方は「結」だけ流し読みでもしてもらえたら、ちょっと嬉しいです。

「前編」だけで「起承転結」しているのは、あまり突っ込まないでください。

▷ 起 ー自己分析、回顧ー

性格診断サイトや自己分析ツールというものは、見かけるとついついのめり込んでしまう。
用意された質問にあれこれと答えていくだけで、胸の内を言い当てられたような、ほのかな心地良さを感じる。
色々な診断結果を見ていると、稀に「あれ?」と感じるケースもある。そんな時は、ツール自体がデタラメだと捉えてみるのもいいが、もしかするとそれは未知なる自分の表れなのかもしれない。考察のしようは無限大だ。

有名どころの診断は一通り済ませてきたと思う。

16タイプ診断(”MBTI”と呼ぶと某団体に怒られます)では、INTJ
エニアグラムでは、タイプ5・1・4あたりが強く出る。
エゴグラムでは、CP・Aが高くNPが低い。FC・ACは並。
ストレングスファインダーでは、上位5資質が着想・内省・責任感・未来志向・収集心だとか。

ただし、会社の研修で受けたストレングスファインダー以外は、複数の野良サイトの結果を総括しただけなので信憑性は何とも言えない。
何年も前に本物のYG性格検査やBIG5を受けたこともあるが、さすがに時間が経ち過ぎて覚えていない。

とは言いつつ、これらだけを見ても何となく己の人柄は浮かび上がってくる。

  • 知識欲の赴くままに情報をかき集めることが趣味のようなもの。

  • 責任感が強く完璧主義の理屈屋なのでクソ真面目な印象を与えがち。

  • 頭の中では常に思考が四方八方に行き交っており、物事の本質を考えたがる。

  • 他者の目には自分がただの平凡な存在として映っているような気がして、つい卑屈になる。

  • 行動を起こす前にウンウン考えまくるビビり屋。

  • 世間体や地位名声に興味がない。

  • 人と一緒にいると気を張り過ぎて疲れるため、基本的に人付き合いには消極的。人間嫌いと言われても致し方ない。

…そんなところか。


考え事に没頭しすぎる性質は、時には厄介なものだ。
例えば、ほぼほぼ王道ルートを辿ってきた自らの人生について。
小中高と勉強に勤しみ、大学(院)時代は単位取りと研究室生活に勤しみ、そして今は会社勤め。

受験勉強は苦痛だった。特に数学や古典が面白くなかった。
しかし、受験戦争に勝ち抜いたのちに楽しい生活が待っているのかなと思うと、十分闘うモチベーションになった。

大学の講義は意味不明だった。アカデミック界隈で相当の功績を持つ方々に教鞭を取ってもらっているのに、自分はただ目に入ってくる宇宙語を書き写すかのように、単位を取るための行為だと割り切っていた。
しかし、単位を集めて無事に大卒の称号を得れば、今後の人生のある程度の安寧が保証されるのかなと思うと、試験の時ぐらいは宇宙語を操ってみようと思えた。

研究室生活は、これまでに比べると穏やかな日々だった。テーマが決まらず苦悶したこともあったが、興味を持てる分野に関わらせてもらえて、飛ぶように3年が過ぎた。


今で、会社員になって3年半と少し。

学生の頃とは異なり、労働の対価として賃金を受け取れるようになったが、その賃金に見合う苦痛は想像以上のものだった。
もし、残業時間がべらぼうに長いだとか、業務量がえげつないだとか、上司先輩からのパワハラが酷いだとか、何か恨みの対象にできるものがあるならまだ良かった。
ところが皮肉にも、自身の勤務先は世間的にも名の通った「ホワイト企業」なのだ。周囲の人々とも、特段これといった軋轢はない。

となると、何故ここまで身が入らないのだろう。
なぜ頭の中で、「労働」と「絶望」の文字が重なるのだろう。
安月給だから?より良い未来が想像できないから?

…いや、この手のお役所系大企業は、歳を食いさえすればカネが上がるじゃないか。


自分よりも過酷な労働に奔走する人々には、心底頭が上がらなかった。

。。ふとSNSを開けば、日付が変わる頃の時間に「退勤」「しごおわ」の文字が流れる。
。。電車待ちや信号待ちのさなか、会社携帯を手にしたビジネスマンは「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。早急に確認し…」と口走り、真顔で汗を流す。

。。宵闇のカップルを甘く照らす光彩は、残業のともしび。
。。WEBサービスやらDXやらの背後に佇むものは、眼下のクマが似合うブルーライトの猛者。
。。災害時にテレビに映し出される光景は、労働基準法第33条あおてんじょうのきんむじかんの一人歩き。


劣等感にも等しい感情に苛まれるがまま、「本業:会社員」として週5日分の生きがいを失っていた自分は、週の残り2日と、ホワイト企業からの恩賜ゆうきゅうきゅうかを盛大に活用し、生きる目的を見出すことにした。

金曜日や月曜日に有休をくっつけて、飛行機を駆使して遠方を鉄道旅してみたり。
普通自動二輪免許を取って、山道を駆ける楽しみを全身で味わってみたり。
イベント会場に出向いて、日本酒を飲んだくれたり同人CDを買い漁ったり。
学生時代の友人と会って、四国観光案内に連れ回したり飲み交わしたり。


我ながら、素晴らしい充実ぶりだと思う。
これらこそ、生きる目的

精神の均衡を保つには、ちょっと体力をいじめながらでも、歓びに飛びついていかねば。


▷ 承 ーたったひとつのフレーズー

四国に引っ越す前に二輪免許を取り、まだまだド下手クソだった頃、知人にバイク歴10年近くの玄人を紹介してもらい、何度か特訓 兼 ツーリングに協力してもらっていた。

今年10月、とある週末のこと。
その玄人が四国ツーリングをしてみたいというので、久々に再会することになった。

四国は瓶ヶ森林道(UFOライン)や愛媛県道383号線(四国カルスト)をはじめ、のどかな快走路に恵まれている。しかし、目ぼしい見所に至るまでは結構な長さの細い山道が続くケースが多い。
インカム越しに話そうにも、目の前の情景だけでは間が持たず、他愛のない雑談を交わしていた。

玄人
「酒粕さんさぁ、四国来てからぼっちでしか走ってないやろ?」

同行者との距離の取り方が下手とでも言いたいのだろうか。少しだけ悪態をついてしまった。

自分
「1回だけ、高校同期のバイク乗りの友人に会いに静岡には行きましたけど、あとは全部ぼっちです。
SNSでバイク友達探す人もいますけど、ああいうの面倒くさいとしか思わないんですよね。
2,3人ならまだしも、それ以上のマスツーとか絶対嫌ですし。一人が好きなんです。基本的に人間と関わりたくないんですよね。あははっ(棒)」

ネガティブ発言をし始めると、たまに話し相手を顧みず暴走するのは自分の悪い癖だ。

玄人
「ふ〜ん、そうか〜。
何となくやけど、酒粕さんって、心の闇みたいなものを感じるんよな。」

やっちまった。つい先程の自らの発言を悔いた。面白くない話をしてしまったな。

自分
「あっ…。それって、SNSのつぶやきの内容、とかですかね?」

とぼけるにしても、あからさまだ。面白くない話を続けていることを申し訳なく思った。

玄人
「というよりは、こうして直接話してて、かな。
酒粕さんは、本当は人間が嫌いじゃないと思うねん。」


『本当は、人間が嫌いじゃない』…???

この1フレーズは、おそらく当人の想定よりも遥か深く、胸を突き刺した。
暫し思考が止まったのち、またもや悪態じみた言葉が脳内を駆け巡った。

〈いやいや、ずいぶん適当に言ってくれたものだな。玄人は、自分の何を知っている?
下の名前も知らないくせに。まるで全てを見透かしたかのように。
まあ確かに、所帯持ちの立場から見れば、自分はちょっとばかし心の余裕が無さそうにでも見えるのかな。知らんけど。〉

目眩く速さで駆けた思考は、この口下手な自分が、スルスルと言葉にしてくれるはずもなく。

自分
「えぇ?そうなんですかねぇ…?
そうだったら面白いですね、ははは…(苦笑)」

玄人は、余裕綽々とした態度で、四国の山中の空気を楽しみながら、穏やかに話を終わらせた。


「酒粕さん、バイクだいぶ上手なったなぁ。」


▷ 転 ー離れゆく心ー

承のエピソードの週末が明け、平日に舞い戻ってからも、頭の中は「本当は人間が嫌いじゃない」仮説に支配されていた。

人間が嫌いじゃない…そんなことはないはずだ。
そりゃもちろん、恩を感じている相手には誠意を持って接しているつもりだ。両親、兄弟、親友をはじめ、お世話になった先生や先輩や上司、親切にしてくれた店員さんなど。

しかし、自分にとっての快適な思考空間…特に聴覚と視覚を侵すモブ共は、こぞって煩わしい。
記事の中だから包み隠さず言おう。

  • 小さい子供は大の苦手だ。金切り声が耳に入るや否や、脳天に血が上る。閉口していたとしても、いつ喚き始めるか分からない時限爆弾を見ている気分になる。
    「お前も二十数年前はそうだった」理論は聞き飽きた。あくまでそれは「自分も幼少期に金切り声をあげて赦しを得ていた立場なのだから、同様の人間を見ても危害を加えてはならない」理由にしかならないだろう?不快だと感じる分には自由では?

  • 人間の群れを見かけると気が萎える。特にギャハギャハと楽しそうに笑う若者だと殺意さえ感じる。脳内で機関銃を暴発させるイメージが湧き上がり、間もなくして霧散する。心ばかりが疲れていく。だからこそ人の集う都会は苦手だ。

  • というか、知性を感じさせない人間の話し声そのものが不快だ。クソみたいなトークで我が思考にノイズを挟んでくれるな。

  • どいつもこいつも、何も考えてなさそうな間抜け面しやがって。そのヘラヘラした顔面に火炎放射器を向けるイメージを…


…あっ。

こんな話をされて気分が悪くならない人はいないから、人前では良い人を演出しようとしているんだ。
だから、人と一緒にいると疲れる。
親でも親友でも、あまりに長時間一緒だとやっぱり疲れる。

だとしたら、猟奇的殺人犯にも似通ったこの思考は、生まれついてのものなのか…?
いや、少なくとも数年前を思い返してみれば、ここまで酷くはなかった。
するとこれは、「ストレスを受け続けている結果、心の余裕を失っている」と考えれば筋が通る。

ならば、自分の心をここまで濁してきたストレスとは何なのか。
言うまでもなく、仕事だろう。
それ以外何も思いつかない。

今までは甘えだと思って避けてきた言葉を、ここに書いてしまおう。
おそらく、「自分は今の仕事に向いていない」。


仮に、自分が交通事故に遭って1年間入院するレベルの怪我を負ったとしよう。
血にまみれた自分は、息も絶え絶えになりながら「これで働かなくていい…アハハ…///」とぼやいている気がしてならないのだ。


去年の11月頃の話。

精神的に仕事に耐えられなくなり、しまいには帰宅しても突っ伏して風呂すら入れない状態になり、翌日に保健室に駆け込んで号泣したことがあった
2時間ほど泣き続けただろうか。鼻水を絡め取ったティッシュは山のようだった。
看護師さんだけではどうすることもできず、当時の上司を呼びつけて話し合うことになった。


この時負わされていた業務は、次年度の事業予算を確保するための資料作りと説明だった。
これが、中々一筋縄ではいかなかった
あくまで現状に合わせて、合理的な提案を持ち込んでいるはずなのに、ことごとく「その分量とする根拠は」「理由づくりは」「どういう筋立てで上の人に説明するのか」と指摘され続ける日々だった。

だんだん自分の手は動かなくなり、その尻拭きは後輩の役目となった。
情けなかった。後輩に申し訳なかった。

そして、組織体制そのものへの反感や、仕事への虚しさが膨らんでいった。

「自分は、事業を推し進めるためではなく、偉いさんにウンと言わせるために働いているのか?」


結局この時は、上司に宥められる形で特に長期休暇を取ることもなく、翌日には復帰した。
自分は元々担当していた業務に専念し、例の業務は後輩が背負うことになった。


あれから1年。

11月が近づく。社内で飛び交う言葉から、迫り来る「あの」業務を感じる。

一応断っておくと、先程言及した「組織体制」を変えるべきだと主張するつもりはない。
大勢の人員を集めて大きな事業を成し遂げるには、どうしてもピラミッド型の組織作りが必要なのだろう。ペーペーは駒のように手を動かし、上の人にウンと言わせて責任を負ってもらう。1つ1つの駒が好き好きに動いていては収拾がつかないため、お堅くルール作りや根拠整理を行うのだ。

とはいえ、1年前に流した涙の記憶は、今でも鮮烈に焼き付いている。
「ここから、また去年みたいに圧をかけられて、今年はちゃんと耐えられるのかな…」

でも、今となっては気付いてしまった。
時間をかけて積もり積もった仕事のストレスにより、醜く濁った心。
上司や先輩の姿を見て、自分がこのままこの会社に居続ける未来に、もはや希望など持てなくなっていた。

メールや資料、業務電話。
今までは読み解けた言葉の数々が、だんだん頭に入らなくなりつつあった。


承のエピソードの翌週末、九州住みの高校同期が四国旅行に来てくれた。
愛媛県で泊まった宿では、深夜1時過ぎまで延々と語り明かした。
…自らの仕事に関する話を。

友人からすれば、フェリーの深夜便に乗って申し訳程度の船中泊を経て、朝5時半起きで遥々やってきた身だというのに、夜遅くまで鬱々とした話を聞かされ、とんだ災難だっただろう。

どんな会話をしたかは詳しく覚えてないが、自分としては清々しいほどに、会社から心が離れた気がした。そして…
もし「人間が嫌いじゃない」自分がいるのなら、目覚めさせてみたいと思った。


▷ 結 ー崩れゆく心ー

高校同期が来てくれた後の週明け。本社への出張で、月曜から火曜にかけて四国を離れた。


思えば、ここ最近の週末は予定でいっぱいだった。
どこかへ行ったり、友人が遊びに来たり。
これまでは「週末の遊びが生きがい!」と腹を括ってこれたが、気がつけばそこにいたのは、「週末を楽しむことに対して強迫的になっている」自分だった。
まるで、止まったら死ぬような。生きる気力の自転車操業とでもいうべき状態だった。


大都会のオフィス街にある本社は、近づくだけで鬱になりそうだった。
用件は2日間とも会議だったが、自分は「心ここにあらず」そのものだった。
いやむしろ、暴れ回る心がここにあったのだろうか。
会議を聞いていると、奇しくも頭痛やふらつき、吐き気が襲ってきたのだ。

月曜の夜には懇親会があり、逃げきれず連れて行かれてしまった。
いつもはあんなに好きなはずの酒が、ほとんど飲めなかった。
2時間以上かけてビールとレモンサワーを何とか1杯ずつ飲みきり、しまいには「回ってしまいました…」とぼやいていた。

翌日の昼間も、食欲が起きなかった。
オフィス街の飯屋を探しに回る面々を横目に、自分はエナジードリンク味のグミを齧り、屋外のベンチに腰掛けながら、ビルの窓ガラスに反射する青空を眺めていた。


この週の金曜日が祝日だったのが、辛うじて救いだった。
出張から帰ってきても体調不良が続き、木曜日の朝は原因不明の腹痛にうなされ遅刻した。

もうダメだ、と思った。
これぐらいなら耐える人もいるんだろうなと思ったが、これ以上我慢すると傷が深くなる気がした


金曜日からの3連休は、土曜日に高校同期の結婚式(過去記事にて言及)があるため実家へ帰省した。
実家に着くや否や、床に倒れ込み、しばらく動けなかった。
この精神状態で翌日の結婚式に行くのはまるで地獄のようだったが、ドタキャン人間にはなりたくない思いがあり、死んだ顔面をマスクで隠して何とか行くことにした。

出発の15分ほど前までベッドにこもり、その後はそそくさとスーツを纏い、寝癖を手ではたいて家を出た。

式場に着くと、高校卒業ぶりに顔を合わせる人もいた。
久々すぎる会話、テンションのぶち上がった人がいなかったのは救いだった。自分はただ、振られた会話に淡々と答えていた。

しかし、この調子で1日を乗り切るのも無理があるように思えてきた。
もういっそ、「バカになる」以外の得策が思いつかなかった…
ズバリ、アルコールに頼る

披露宴会場に着席すると、続々と料理が登場し、スタッフさんが酒類の要否を訪ねてきた。
スパークリングワインに赤ワイン、白ワイン、全部もらった。
だんだん笑顔が出るようになってきた。料理が美味しくなってきた。小ボケもかませるようになってきた。
さらに、新郎新婦のご両親がビール瓶を持ってやって来たので、笑顔で「いっぱい入れちゃってください!」と返した。あとはレモンサワーも追加で頼んだ。

同じ円卓の高校同期たちは、呑兵衛に成長したスーツ姿の人間を、にこやかに取り巻いていた…
…と思いたい。


バカになった代償は、後ほどたんまりと降りかかった。
第一に、披露宴終盤のムービーで感情が爆発し、周囲から引かれるほど号泣してしまった。
ムービーの内容は、今や何も覚えていない。

第二に、帰路の電車で眠りこけてしまい、終着駅で折り返し、乗った駅まで戻ってきた。
駅員さんに起こされて別の車両の隅の方に乗り換えたが、その後、何たる理由もなくひたすらに涙が溢れてきた。
他の乗客に勘付かれないのに必死だった。新品のスーツの腕が涙と鼻水でグショグショになった。


抜け殻のような状態で帰宅し、翌日の日曜日は二日酔いに臥した。
もちろん、精神面が改善するといったことはなく。

両親と相談し、職場には休職を願い出ることに決めた。

伝えたい内容はあらかじめ紙にまとめていたので、あとは月曜日に、上司と二人きりで面談できるタイミングを作ること。

本当におかしくなってしまう前に、「休もう」という判断をしたことは、きっと間違っていない。

日曜日の夜、実家を後にした直後は僅かに涙が流れたが、顔はしっかりと前を向いていた。


▶︎ おわりに

勢いで書いていたら、かなり長ったらしい記事になってしまいました。
本当は勤労感謝の日(11/23)に投稿したかったのですが、残念ながら当日はタイトルしか思い浮かびませんでした。3日後に一気に8割以上書きました。

タイトル「されど、ホワイト企業」の「されど」については、2つの意味を掛けてみました。

  • 1つ目は漢字にすると「然れど」で、「たかが1円、されど1円」といった使い方をするものです。
    この「されど」は「だがしかし」「とはいうけれど」という意味で、本記事のタイトルとしては「散々病んだとか何だとか言っているけど、会社自体はホワイト企業なのにな」という皮肉を込めました。

  • 2つ目は漢字にすると「去れど」で、「ホワイト企業を辞めて去ろうとしてるけど、今後の人生どうするの?」という皮肉を込めました。

あとはスカみたいなタイトルしか思い浮かばなかったので、これが自分なりの限界です笑

そして、こんな長ったらしい内容ながら、これは「前編」です。
以下のような構成で、あと2記事投稿しようと思っています。

  • 前編:遊離
    (会社から心が離れて病むまでの、目まぐるしい心の動き)

  • 中編:対峙
    (上司との面談から復帰までの日記のようなもの)

  • 後編:呵責 ←仮題
    (辞めると言い出せない葛藤を経て、退職するまでの回想)


ちゃっかり退職する前提の構成になっているので、本当に後編を「出せる」ことになるかどうかはまだ分かりません。
ひとまず、中編は年内に書きたいなと思っています。

これらはあくまで、病んだ経験をも人生の糧としたくて書いているつもりです。
ここまで読んでいただいた方には感謝しかありません。もしかしてファンでしょうか??
また、忘れた頃に覗きにきてください。お待ちしております。


以上、ありがとうございました。

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