The Baddest Man on the Planet

小説 世界最凶の男マイク・タイソンの泪 Tears of The Baddest Ma…

The Baddest Man on the Planet

小説 世界最凶の男マイク・タイソンの泪 Tears of The Baddest Man on the Planet.

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  • マイク・タイソンの泪

    Tears of the Baddest Man on the Planet. 1988年3月21日 東京ドーム マイク・タイソン vs トニー・タッブス March 21, 1988 @TokyoDome Mike Tyson vs Tony Tubbs ボディーガードを務めた男の人生

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Tears of The Baddest Man on the Planet. 第一章

Michael Gerard Tyson. リングに立ち続ける、世界最凶の男へ敬意を込めて 神々の山と呼ばれる 三十の峰と岳から成る霧島連山 その麓に佇めば、海の向こうに今日も相変わらず煙を噴き上げている桜島が見えた 古政会・若頭・古川政成と呼ばれた男は、日本国で唯一、世界で一番強い男 マイク・タイソンのボディーガードを 務めた男である。 本名、板元悦夫は1952年、鹿児島県福山町(現、霧島市福山町)で 父・新一、母・貴恵の四番目の長男として生を受けた 家業は果樹園芸

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    • Tears of The Baddest Man on the Planet. 第十章 【完結】

      イライジャーとの友情が何年か続いた ある日 残念な話しだがと、前置をした上で イライジャーが言った 『政成、タイソンが逮捕されたよ・・・』 『タイソンが・・・ 何でだ? 何をしたんだ?』 『政成、俺の考えを話す。 実はあれからタイソンには、ニューヨークとロサンジェルスのマフィアから強力に誘われていて その話しをタイソンは上手くかわして 今まではそれで済んでいたが、あるマフィアが大掛かりな試合を組む計画を立てタイソンはモノの見事に断ったんだ。 それから先はタイソンが危険な立場に

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      • Tears of The Baddest Man on the Planet. 第九章

        その日の夜 19時からホテルの地下にある会場でタイソンが招待していた外国人達を招き、祝賀パーティーが予定されていた 俺は約束通りお母さんをエスコートしなければならなかった

        ¥450〜
        • Tears of The Baddest Man on the Planet. 第八章

          ホテル内には黒人マッチョ男に憧れを寄せる、所謂グルーピーと呼ばれる日本の若き女性達もたむろしていた どうにかしてタイソンチームの引き連れて来た若き練習相手。 ヘビー級のポープ達10人 やがてはその中からチャンピオンが出現するかもしれない可能性を秘めた男達に、グルーピー達は接触を求めて集まって来ているのだ その中の二人が終電に乗り遅れ、ホテル内の来客用ソファーで一夜を明かそうとしているので みかねた俺は声を掛けた 『こんな遅くにどうしたんだ』 『どうにかして黒人の男に会

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        Tears of The Baddest Man on the Planet. 第一章

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        • マイク・タイソンの泪
          10本
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        記事

          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第七章

          タイソンチーム30名が宿泊しているのは、新館38階にあるスイートルーム 部屋の前の通路には制服姿のガードマンが2人、立入禁止のロープを張って関係者以外誰も立ち入れない警備体制で 特に日本人で立ち入れる人間など誰一人もいなかった

          ¥300〜

          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第七章

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第六章

          会長の元で修行をして、良い事も悪い事も色々と経験した。 過ぎた話ではあるが双方様々な人間が関わっている事もあり、ここには書けないような企業を巻き込むお金の話や、人の生死が関係する事件が飛び交い 東京に出て来たのは失敗したのかなと、暫くは失意の状態で生活した事もあった。

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第六章

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第五章

          父ちゃんが死んでから俺は2回刑務所に入れられた 母ちゃんは俺が社会不在の間にヤクザ者と同棲を始めていた そのヤクザ者は東京の大親分の舎弟だった 俺は田舎に住んでいるので、その大親分の事は知らなかったけれどその舎弟は俺の前妻の叔父にも当たる人だったので良く知ってはいた その叔父は母ちゃんと一緒に生活している事実を早く俺に知らせた方が良いと思っていたそうで、 俺が出所を迎えて刑務所の門を出ると、そこに母と叔父の2人が迎えに来ていたので変だなとは感じたけれど、 叔父が差

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第五章

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第四章

          親分はあいにく不在で、1時間位だろうか家の前で佇み帰りを待った。 しかし親分は帰って来なかったので、兄貴分である先輩の家に行った 『どうしたんだよその手は』 『指詰めて親分の家に持って行ったら留守なのでこっちに来た』 『なんで指なんか詰めるんよ、堅気にでもなるつもりかそれとも何かあったんか』 『いや、堅気になる気なんか更々ないよ。 理由は何も言わず、指だけを親分に持って行ってよ。 俺は今から病院に行くわ』 『そうか、分かった。 指は預かって俺が持っていくよ、早く病院

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第四章

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第三章

          一週間後2人は相手側の家の前で、 俺は念の為にと思い、長ドスを取りに行った先で人相の悪い刑事さんにハイ御用 警察の門をくぐると出るわ出るわと、今までの悪事をまとめて用意してくれておった。 俺達は恐喝に傷害に銃刀法違反7つも8つも札が迎えてくれました。 そして3人共に刑を受け 俺は組に入った矢先の出来事でありました 鹿児島刑務所は 初入獄と呼ぶに相応しい場所だった 築百年明治年間に建てられた石造りのドイツ監獄 石・石・石・何処から集めて来たのだ此の石は 刑務官が誇らし

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第三章

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第二章

          やがて時は経ち、剣の舞・剣道の型・剣と手の突きをする、古川政成の姿があった 場所は、東京 ホテル ニューオータニ 1泊・40万  ・ スイートルーム 世界チャンプのボディーガードとして、米国シカゴマフィアの代表として来日した、Mr. Elijah 彼から『剣道を観るか?』と、耳打ちされたマイク・タイソンが『観てみたい』と返答し、 顔面にアイ・ライナーの刺青を入れた日本のヤクザは静かに気合込めて舞った。 孤独で培った剣の舞を目の当たりにした マイク・タイソンは痺れ 文字

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          Tears of The Baddest Man on the Planet. 第二章

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