ガミガモ

アイコンは若かりし頃の自分です。パートを二つ掛け持ちしている男です。 小五の時に「ネ…

ガミガモ

アイコンは若かりし頃の自分です。パートを二つ掛け持ちしている男です。 小五の時に「ネス湖の恐竜見たいな、見たいな、あー見たい、絶対見たい」というふざけて書いた詩を担任の先生に絶賛されてから、詩を書くようになりました。

マガジン

  • 海の共同運営マガジン『海のイドバタ会議』

    • 2,891本

    【海好きさんあつまれ!】 海が好きな仲間のための共同マガジンです。目指すは 「みんなで海のあれこれを話して、ワイワイ楽しみましょ」 といったマガジンです。 【参加条件】 ・海に関わる記事であればなんでもOK! ・誹謗、中傷しない方であればだれでもOK! 【登録方法】 ・固定記事のコメント欄に「参加希望」と書いてください。 【#ハッシュタグ】 #海 #魚 #船 #漁村 #港町 #漁師 #船乗り #海水浴 #離島 #ビーチ #サーフィン #ヨット #ダイビング #ビーチクリーン #海洋生物 #旅行 #海の風景 といったハッシュタグをつけるような記事であればなんでもOKです。 みんなで素敵な、おいしい、楽しい共同運営マガジンにしましょ! ※気になる海記事があれば貼り付けてしまうので、ふさわしくないと思ったらご連絡ください。削除します。 ※詳しくは固定記事を見てください。

最近の記事

美味しい人②

プリンが美味しくなる間に 昼寝出来るなんて なんて幸せなんだろう 僕が小学生の頃は貧しくて プリンという存在は知らず 勿論エアコンもなく 夏休みには氷水に砂糖を溶かして 姉と二人で飲んでいた ひと口飲んだ時の一瞬の笑顔は 今思えば幸せだったのだろう 自分たちでは どうしようもない貧しさの中で 思いついた精いっぱいの甘さ ひとつの丼鉢を分け合って飲んで 最後のひと口をいつも 僕に譲ってくれたのは 姉としての振る舞いだったか

    • 美味しい人①

      この前は失敗したから 今度こそ成功させたいと言って まだ夏休み中の長男は プリンを作り始めた 静かになったと思ったら 冷蔵庫で冷やす間に昼寝するらしい エアコンのファンの音に誘われ 僕までソファで眠ってしまう 外は溶けるように暑い もしかしたら僕らもプリンと同じで 冷やされてる間に余計な熱が取れて 美味しくなっていくのかも 美味しい人ってどんなだろう 主張しすぎず 優しいけど甘すぎず 当たりが滑らかで 後味がすっきり プリンはまだまだ冷えていない

      • 午後10時半の情景

        夜道はもう 虫たちのもの 遠くで近くで足元で どんなに高級なヘッドホンでも この臨場感は出せない 背後から急ぎの足音 こんな時間でもトレーニングする人は 一定数いる でも追い越して行ったのは セーラー服の女子だった しかもかなりの速さ 何かから逃げているのか 何かを追いかけているのか 名月に照らされて走る女子に 虫たちの声が届いていますように

        • いつもと違う

          夕焼けを見つけて いつものウォーキングコースへ 開けた空まで急ぎ足 それでも間に合いそうになくて 歩いたことのない道へコース変更 ほんの十数メートル ずれただけなのに 景色が違う 匂いが違う 気配が違う 見たことのない人がやって来るし 見たことのない人に追い越される いつもと違う道は発見の宝庫 間に合ったのか 間に合わなかったのか 分からないまま見惚れて いつもと違う自分を見つけた

        美味しい人②

        マガジン

        • 海の共同運営マガジン『海のイドバタ会議』
          2,891本

        記事

          男と女の終わらない会話「私って」

          私って気がキツイのかな? そうは見えないな キツイじゃなくて ツヨイのかな カタイっていうか シッカリはしてないけど マザラないって感じで ドウデモイイように見えるけど ナガサレナイのは確か あ〜 そうそう そんな感じ 私はこのままで行くよ 変えられないし 今までのヒドイ男運は タマタマだったのかな シアワセになれるといいね 先のことはどうでもいいの 今が楽しいからそれでいい やっぱり・・・・ ツヨイのかな

          男と女の終わらない会話「私って」

          木漏れ日

          木漏れ日が揺れている でも揺れているのは木の葉の方だ 我が家の若者たちは 昨日の疲れか夜に備えてか 泥のように眠っている でももしかしたら眠っているのは 僕の方かも知れない 木漏れ日が催眠術になって 時間を忘れている 部屋の明かりがつくと みんな起き上がって 思い思いに動く 動き出しだ時間が カーテンを閉めて 木漏れ日を消した

          木漏れ日

          元気の源

          とっても元気な人が 体のあちこちを痛めて 「ちょっと働き過ぎじゃないですか」 「そんなことないよ、寝る前に蜂蜜を スプーン一杯舐めてるから大丈夫」 「えっ、それっていいんですか」 「いいよ〜、試してみて」 また一つ この人の元気の源を知った さっそく試してみようと思う 夜九時に寝て二時に起きるのは とても真似出来ないから

          元気の源

          小雨の中を手ぶらで歩いた 西の空には太陽が 東の空には虹が出ていたから 点滅信号のボタンを押して 車を何台か止めた 横断歩道を渡って太陽を背に ゆるやかな上り坂を歩く 今確かに僕は 虹に向かって歩いている 我慢していた車がやっと動き出して 僕を追い越して行くけど あの虹は追い越せない その大自然の理に 太古の記憶が触れた気がした

          風呂上がりの飲み物

          風呂上がりに さて何を飲もうかと思案する アルコールの選択肢はない だからといって麦茶は味気ない かといってアイスコーヒーや オレンジジュースや 炭酸飲料でもない 夕暮れの空に驚いたのは あの穴から何かが 出現しそうだったから 誰が考えてもそれは ドラゴンだろうななんて思って 早足で帰った そしてドラゴンに似合うのはと考えて 冷たいルイボスティーにした ※ドラゴンの爪の味がしました。

          風呂上がりの飲み物

          三日月に誘われて

          夕暮れに 三日月を見つけていた 午後十時に 歩いてスーパーへ 急がなくてもいいけど あってもいい買い物を口実に 月を見ながら歩きたかった じゃあついでに飲み物をと頼まれ それとプリンもあれば嬉しいと 外に出ると空一面に雲 月は見えなかった 頼まれ物がなければ 引き返していた 最初の目的が変わってしまうのは 人生でもよくある 目的の中に プリンがあって良かった

          三日月に誘われて

          まだ見ぬ物語

          夕暮れのセピア色の 雑木林を歩く 色を失う前の 褪せた世界に魅入られ 空想に迷い込む あっ ついさっき観た ファンタジー映画の中に 足を取られている 急いでこの雑木林を抜けないと 大変な冒険に旅立ってしまう 枯葉に埋もれた道は柔らかく 地に足が着いてないのがよく分かる やっとアスファルトの道に出て 剣も槍も持っていない人とすれ違って ふーっとひとつ息を吐いた

          まだ見ぬ物語

          直方体

          カステラを食べた 胸がつかえている しっかり噛んだはずなのに カステラの形の直方体のまま 食道で止まってる気がする 頑張って五ヶ月で五キロ痩せた なのに周りの人は 年取って痩せると やつれて見えるとか 前の方が若かったよとか言って もっと太りなよと言う 確かにそうかもと思った僕は 直方体を二個も食べた だけど胸がつかえて苦しい 体が他人の意見を受け入れず 申し訳ないと謝罪のつもりで コップ一杯の牛乳を流し込んだ

          夕焼けの波打ち際で

          八年目の洗濯機が ゴウゴウと音を出すようになった 見てもらうと 修理に六万円かかるので 買い替えた方がいいのではと言う 夕焼けを見つけると 空が開けた場所を探すか 家に急いで屋上に上がる ほんの一分で表情が変わって ため息をついたり 膝に手をついたり ほんの一分で出した決断は 修理はせずに暫くこのまま使い 洗濯機の表情が一変したら 買い替えることに 夕焼けは 寄せては返す波のように 時を跨いでいく

          夕焼けの波打ち際で

          波の下で

          強い海風が 海面を撫で続け ささくれた波を隙間なく作って 何をも寄せ付けない 職場でずっと怒っている人がいる そのくせ褒めて欲しいと言い 嫉妬もすると言う 世界の中心に立とうとする人だ 周りの人は 少しずつ疲れ始めている 海の中では魚たちが 穏やかに泳いでいるだろう 本能的に一定の距離を 保っている人だけが 疲れを知らない幼子のように 自分の世界で無邪気に遊んでいる

          しまったああぁぁぁ〜

          痛恨の極みとはこのことか 気付いたのは夜の9時半 もっと早く気付いていれば 今日一日は全く違っていた筈だ なんと明日は有給休暇 休みだったのだああぁぁぁ〜 もしも昼に気付いていれば 今日の仕事はもっとハイな気分で 楽しく出来ただろうに なんて間抜けな野郎なんだ 憤慨している僕に長男は 「それは童心を失ってるよ 子供ならもっと間際の 当日の朝に気付いたら 最高にバンザーイってなるもん」 う〜ん そうなのか そうなんだろう 僕は小さくバンザイした

          しまったああぁぁぁ〜

          波打ち際で

          波打ち際でシーグラスを探した 五個拾ったら帰ろうと決めていた いきなり三個拾って 四個目がなかなか見つからない こんなことってよくある 幼子が肌着のままで 膝まで海に浸かって遊んでいる 傍で母が見守るけど 転んで波に拐われれるかも知れない もしもの時の為に手順を考える パーカーでは動きづらいから すぐに脱いでスマホもその上に置く 靴も脱いだ方がいいだろう 気になって四個目は見つからない 幼子は延々と遊び続け 疲れを知らない 海の楽しさを知っただろうけど 海の怖さはま

          波打ち際で