冬の短歌 一首 ~百人一首恋の巻【冬の部】~
ひた走り耳赤くして帰り来むココアの香り君のぬくもり
【一首にまつわる想いやエピソード】
創作の一首。リアルエピソードは、恋愛ではなく、前の会社の同性の先輩との似たような思い出になる。前職では、冬が一番の営業期。売上の七割を占める冬営業だが、寒空の下、車で重いサンプルセットを準備して一日四取引先ほどを回ると、手はかじかみ、指先、耳まで冷えて赤くなる。真っ暗な道、車を走らせ職場に戻ると、残っているのは同性の営業の先輩だけ。あったかい缶ココアの差し入れと優しさが身に染み渡り、グッ