すーこ

ことばや四季折々の情景、人の心情、行間を大切にした小説、エッセイ、歌、ドラマ、漫画、ア…

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ことばや四季折々の情景、人の心情、行間を大切にした小説、エッセイ、歌、ドラマ、漫画、アニメ、ラジオ、詩歌・俳句・川柳、写真が好きです。 このnoteで表現することの楽しさ、感想をいただける喜びを知りました。 どうぞよろしくお願いいたします。 湯煙の地→関西の登山口→九州の玄関口

マガジン

  • ありがとうございます☺️

    私のことを取り上げてくださった記事をまとめさせていただいています。 話題にしてくださりありがとうございます☺️

  • シロクマ文芸部活動参加作🐻‍❄️

    シロクマ文芸部活動(部長:小牧幸助さん)に参加した作品をまとめます。

  • 詩歌・俳句・詞など

    詩、短歌、俳句、歌詞と、それにまつわるつぶやきをあつめました。

  • 作品語り

    自分の作品にまつわること、また参加させていただいた企画について語った記事を集めています。作品をお読みの上、もしさらにお時間許すようでしたら、覗いてくださると幸いです。

  • 日記・つぶやき

    日々のよしなしごとを綴っています。

最近の記事

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朝茶は七里帰っても飲め 一杯目

一杯目 お茶を濁す  パリーン。 「おい! 奴が窓から逃げ出した! 追え!」 「探せ! まだこのあたりにいるはずだ! 奴は手負いの身。そう遠くまで逃げられるはずがない!」  近くで叫び声が聞こえる。このトランクとこの身を渡すわけにはいかない。  数時間前、新緑のまぶしい八十八夜を迎えた日の夜のことだった。世間は大型連休真っ只中。ラボも私以外はみな有給休暇をとっており休みだが、私は一人、お茶を飲むのも忘れてお茶の研究を進めていた。焦げ臭いにおいに気づき、ドアのほうを向く。ド

    • 海の日をくらう夕暮れ 紅い日がのみこまれてゆく 魅せられた者の目がうばわれる 漏らした声がきこえる 騒がしかった声はしずまりかえる シャッター音だけがあたりにひびく 暗い海の底で日がねむる夜 灯台が海をてらす 眠る日におやすみをつげるように 船長は灯りを頼りにすすむ しんとした海をモーター音が切り裂く 泡はきえて海はしずまる 日の海をぬけだす夜明け 橙の日がこぎだしてゆく 魚を見ていた者の顔がうわむく 魚もはねて日をながめる 自転車や車の音がひびく 老若男女の喋り声が今日

      • 【悲報】プリンターに続きテレビが壊れた。急ピッチで部屋を片づけて買い換えねばならない事態に。こんなに突然とは。以前冷蔵庫とノートPC(ノートPCは高価な誕生日プレゼントとして)の買い替えを私がしたので、今回はテレビは妹が買い替えてくれることになった。せっかくのボーナス、すまない。

        • 朝茶は七里帰っても飲め お粗末様でした(あとがき)

           このたびは、こちらの創作大賞2024への応募作「朝茶は七里帰っても飲め」をお読みくださりありがとうございました!!  全五話、約三万字。今週毎日連載しておりました。毎日、ちょうど読み終わられた頃合いにスキをつけてくださる方、少しずつじっくり最後までお読みのうえスキをつけてくださる方、コメントまでくださる方、などなど。書く、推敲するほどに自信をぎゅーぎゅーと搾り取られる思いになりながらも無事ユウリたちとの今回の旅を一度終えられたのは、他ならぬそんな読者のみなさまのおかげです

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        朝茶は七里帰っても飲め 一杯目

        • 【悲報】プリンターに続きテレビが壊れた。急ピッチで部屋を片づけて買い換えねばならない事態に。こんなに突然とは。以前冷蔵庫とノートPC(ノートPCは高価な誕生日プレゼントとして)の買い替えを私がしたので、今回はテレビは妹が買い替えてくれることになった。せっかくのボーナス、すまない。

        • 朝茶は七里帰っても飲め お粗末様でした(あとがき)

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        記事

          物書き変遷~小中学生:詩、小説(未完)、俳句、投書、ブログ@ノート、新聞、PC(ヤプログ)→高校生:ホムペ@ガラケー(peps)→社会人:諸々@スマホ時々PC(note、公募) ヤプログとpepsがサービス終了していて時の流れを感じる。昨日先輩とプリクラ話をして思い出した。

          物書き変遷~小中学生:詩、小説(未完)、俳句、投書、ブログ@ノート、新聞、PC(ヤプログ)→高校生:ホムペ@ガラケー(peps)→社会人:諸々@スマホ時々PC(note、公募) ヤプログとpepsがサービス終了していて時の流れを感じる。昨日先輩とプリクラ話をして思い出した。

          今年に入って突然ラジオでテーマメール(お題に沿った興味深い内容を書くことをめざすメール)が読まれることが数度あった。今週初めて、ふつおた(ふつうのおたより)が採用された。それが選曲にもつながり、何より思いが届いてそれが源さんを喜ばせた。うれしさを噛み締めているのでつぶやいちゃう。

          今年に入って突然ラジオでテーマメール(お題に沿った興味深い内容を書くことをめざすメール)が読まれることが数度あった。今週初めて、ふつおた(ふつうのおたより)が採用された。それが選曲にもつながり、何より思いが届いてそれが源さんを喜ばせた。うれしさを噛み締めているのでつぶやいちゃう。

          冬の短歌 一首 ~百人一首恋の巻【冬の部】~

          ひた走り耳赤くして帰り来むココアの香り君のぬくもり 【一首にまつわる想いやエピソード】 創作の一首。リアルエピソードは、恋愛ではなく、前の会社の同性の先輩との似たような思い出になる。前職では、冬が一番の営業期。売上の七割を占める冬営業だが、寒空の下、車で重いサンプルセットを準備して一日四取引先ほどを回ると、手はかじかみ、指先、耳まで冷えて赤くなる。真っ暗な道、車を走らせ職場に戻ると、残っているのは同性の営業の先輩だけ。あったかい缶ココアの差し入れと優しさが身に染み渡り、グッ

          冬の短歌 一首 ~百人一首恋の巻【冬の部】~

          一番になりたいけれど、めざすのはそこなのか?

           私がこれまでにnoteの公式コンテストでかろうじて棒に掛かることができたのは、「#未来に残したい風景」コンテストだけである。 ▼note×サントリー天然水の森「#未来に残したい風景」コンテスト、最終選考作品 ▼審査通過作品 ▼感想をいただいた記事  感想記事で通知をいただいたとき、本当にうれしかった。受賞はできなかったけれど、最終選考に残れたんだ、とマガジンを知って自信になった。プライベートでいろんなことがあり、noteとの向き合い方を模索している最中だったので、と

          一番になりたいけれど、めざすのはそこなのか?

          朝茶は七里帰っても飲め 五杯目(最終話)

          ←前話を読む 最初から読む 五杯目 良い茶の飲み置き  まだ夜明け前、カインが迎えに来て、私はこの五ヶ瀬荘を発つ支度をしていた。 「本当にもう行ってしまうのね」  アンナが起き出して声をかけてきた。 「すみません、いくら刺客の記憶を消しても、刺客から連絡のないことを訝しんだ者たちにばれるのは時間の問題ですから」  カインの言葉に、アンナは俯きながらも納得してくれた。 「わかった。みんなを起こしてくるね」  そう言ったアンナを止める。 「昨日、ちゃんと伝えたいことは伝えられ

          朝茶は七里帰っても飲め 五杯目(最終話)

          朝茶は七里帰っても飲め 四杯目

          ←前話を読む 最初から読む →次話を読む 四杯目 茶酒盛り 「嬉野ユウリはいない。こんな時間に非常識だぞ」  キリーさんがドア越しに、突然やって来た外の男性に言う。 「言ったはずです、隠しても無駄だと。調べはついています」  男性の冷たい声が聞こえる。小声でカセさんが言う。 「キリー、入れるなよ!」 「あったりめーよ!」  キリーさんが小声で返す。 「手荒な真似はしたくなかったのですが、仕方ないですね。入れてもらわないと埒が明かない」 「おい、何する気だ?」 「下がってく

          朝茶は七里帰っても飲め 四杯目

          朝茶は七里帰っても飲め 三杯目

          ←前話を読む 最初から読む 次話を読む→ 三杯目 茶碗の飯粒がきれいにとれたら雨になる  パリン。  手が滑り、昼食後に片付けようとして落とした茶碗が割れた。アンナとアンリちゃんに謝りながら、ほうきとちりとりを借りて処理する。嵐の前の静けさにも終わりが来る不穏さを感じ取る。  五ヶ瀬荘に転がり込んでから三日が過ぎた。アンナは毎日、献身的に看護してくれた。アンリちゃんはあれからすぐ元気になって、笑顔で癒してくれた。キリーさんは雨の日以外は川魚を持ってきてくれた。魚釣りが趣

          朝茶は七里帰っても飲め 三杯目

          本日午前休につき、明日以降の作品の推敲中です。次から次に直したいところが出てくるのでぐぬぬと直しつつ、とりあえず走りきりたいです。 今一番困っているのは、この期に及んで新しいお仕事ものの構想が昨日浮かんでしまい、プロットと人物設定ができ書きたい欲が膨らんでいることです…

          本日午前休につき、明日以降の作品の推敲中です。次から次に直したいところが出てくるのでぐぬぬと直しつつ、とりあえず走りきりたいです。 今一番困っているのは、この期に及んで新しいお仕事ものの構想が昨日浮かんでしまい、プロットと人物設定ができ書きたい欲が膨らんでいることです…

          朝茶は七里帰っても飲め 二杯目

          ←前話を読む 次話を読む→ 二杯目 茶漬けにひしこの望み  目を覚まして窓を見遣ると、まだ日は高そうだ。近くの衣装ケースの上に置かれた時計を見ると、十四時をまわったところだった。 「ユウリ、起きてたのね。あのトランク、どうしてお茶がいっぱい入ってるの? 薬を持ち歩くのはまだわかるけど」  アンナがこちらに来て、不思議そうに尋ねてくる。 「お茶は体に良いですし、好きなんです。飲み慣れたお茶がいつでも飲めるように、トランクに入れていたんです」  そうなんだ、と納得してくれたよ

          朝茶は七里帰っても飲め 二杯目

          ▼『朝茶は七里帰っても飲め』一杯目 お茶を濁す https://note.com/yokudashisuko/n/n43f6c3703e9a 固定記事はすぐには気づかれにくいかも、と思って念のため。今朝、意外と早起きできたので公開中です。明日からは出勤前にできるかな…?

          ▼『朝茶は七里帰っても飲め』一杯目 お茶を濁す https://note.com/yokudashisuko/n/n43f6c3703e9a 固定記事はすぐには気づかれにくいかも、と思って念のため。今朝、意外と早起きできたので公開中です。明日からは出勤前にできるかな…?

          【予告】 明日から5日間毎日(できれば朝)、 連載短編小説『朝茶は七里帰っても飲め』全5話 (読了目安:1話あたり約15分) をアップ予定です。 もしよろしければお読みいただけますと幸いです…! 楽しんでいただけますように。

          【予告】 明日から5日間毎日(できれば朝)、 連載短編小説『朝茶は七里帰っても飲め』全5話 (読了目安:1話あたり約15分) をアップ予定です。 もしよろしければお読みいただけますと幸いです…! 楽しんでいただけますように。

          百人一首恋の巻秋、投票始まっています!私もしてきました。 ▼投票所はこちら https://note.com/miwa_karasu/n/nb1e623be9072 高温多湿で頭痛が辛くて進捗が…ですが、小説はゆっくり進めています。書いていると想定外に動くため、一から直しています

          百人一首恋の巻秋、投票始まっています!私もしてきました。 ▼投票所はこちら https://note.com/miwa_karasu/n/nb1e623be9072 高温多湿で頭痛が辛くて進捗が…ですが、小説はゆっくり進めています。書いていると想定外に動くため、一から直しています