小説❤︎春風に仕事忘るる恋天使 第十一話
「あら、可愛らしいお部屋。ピンクのカーテン、ピンクのぬいぐるみ」
「ピンクの部屋? いい年して乙女か? 乙女に憧れているのか?」
「いや〜、言わないでください〜」
「あら、洗濯物もピンクですね。可愛らしいピンクのブラ……」
「わー、わー、も、もういいですぅ、もうやめて〜」
本気で慌てて騒ぎまくる美香。ふん、色々勘繰られた俺の気持ちが少しはわかったか。そう思うと若干気分が晴れる。それにしても、ピンクのブランケットだと? 本当にとことんお子ちゃまだな。少しは大人になってほしい