武藤吐夢

趣味は読書と映画・・・。 午後7時から10時くらいの3時間くらい平日は本を読むか映画を…

武藤吐夢

趣味は読書と映画・・・。 午後7時から10時くらいの3時間くらい平日は本を読むか映画を見るのが日課。 テレビとネットの時間を極力減らすように心がけています。 僕に好きしてくれた人を僕は好きなのです✨🙏🙏🙏🤣

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  • 映画の感想

    映画は週末に見ることが多いです。少し変わった見方をするのでご容赦を・・・。映画館に行くのは年に10回くらい。ネットフリックスをずっと使っていたが、アマゾンプライムをメインに変えました。みなさんの参考になればありがたいです。ネタバレ注意です。

  • しりとりエッセイ<18禁、おバカ、エロ、下品あり要注意!!>

    しりとりエッセイをしていきます。この雑文は、5年ほど前にやっていた<しりとりでエッセイ>の続きなので馬鹿丸出しです。基本成分は、エロと下品と恐怖と馬鹿です。学生時代に会った変な友達について書きます。たぶん・・・。真実なのか、それとも創作なのか。それとも真実を膨張させているのか。膨張しすぎた真実が爆発した欠片なのか。それは読み手に委ねます。笑ってくだされば幸いです。

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    何か気になったことを( ^ω^)・・・。

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    つい、出てしまう言葉の数々・・・

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6月の読書日記 おすすめ本をpickup

読んだ本の数:24 読んだページ数:8854 今月もいい本が読めました。 その中からいつものように五冊pickupし紹介したいと思います。 ヨルガオ殺人事件 上 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫) ヨルガオ殺人事件 下 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫) ・・・・本格的な二重構造のミステリー作品。 恋歌 (講談社文庫) ・・・樋口一葉の師匠である歌人中島歌子の半生を描いた傑作。 成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ ・・・とくかく面

    • 感想 未来 湊 かなえ 生きるとは、苦痛なのだと証明したいのか。この物語に救いはあるのか?。

      たぶん、モチーフは子供の貧困。 それはイジメと関係していて 主人公の少女は、ヤングケアラーでもある。 前半の少女の壮絶な半生。 精神を病んでいる母との暮らし。 暴力をふるう母の愛人の理不尽。 もし、未来からの手紙を受け取っていなかったら、果たして彼女は生きてこれたのかと感じてしまう。 共感する、もう一人の少女との共犯関係も魅力の一つだ。 不穏な前半のパートを。後半のパートは伏線を回収し 物語の骨格を組み立てていくような、読者にとってはわかりやすいが、激しい物語となって

      • 感想 西巷説百物語 京極 夏彦 靄船の林蔵がメインの短編集。関西の怪異にからめた短編ミステリー小説。完成度がこのシリーズは高く、今回はとくに鍛冶が嬶の話しが秀逸だった。

        舞台が関西になり、言葉も上方の言葉なので、いつもとは少し雰囲気が違う。 怪異にからめた短編ミステリー。 靄船の林蔵をメインにしたスピンオフ。 今回はとくに鍛冶が嬶の話しが秀逸だった。 本人には罪悪感がないというのが怖い。 やっていることはかなり残虐。 鍛冶屋が依頼人。 かなりの名人であるようだ。 女房が笑わなくなった。 怪異に取りつかれていると悩んでいる。 この男は常に女房のことを考えている。彼女の幸せだけを考えている。 だから、女房に害をなす乞食や親戚、友達などを排

        • 感想 日本怪異幽霊事典 朝里樹 これすごい。書かれている事例がすごく多いのだがわかりやすく、これ一冊で古代、中世、近世、近代、現在の怪異の変遷がわかる形になっている。面白かったのは読んでいて、幽霊という見方が昔と今では変化している点だった。

          本書は辞典の形をとっていて、さらに古代、中世、近世、近代、現代に分類されています。 その意図は、たぶん、時代による日本人の怪異についてのとらえ方の変化を身をもって読者に体験させようとしていたのではないかと思われます。 幽霊という言葉のとらえ方ですが、古代の平安時代の怨霊は、だいたい偉い人たちでした。 崇徳上皇や菅原道真などの高級官僚が不遇を怒り怨霊となったのです。 疫病をまき散らすなどの脅威でした。 そのため国家事業として祀ったのです。 中世の鎌倉などの武家社会になると

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        6月の読書日記 おすすめ本をpickup

        • 感想 未来 湊 かなえ 生きるとは、苦痛なのだと証明したいのか。この物語に救いはあるのか?。

        • 感想 西巷説百物語 京極 夏彦 靄船の林蔵がメインの短編集。関西の怪異にからめた短編ミステリー小説。完成度がこのシリーズは高く、今回はとくに鍛冶が嬶の話しが秀逸だった。

        • 感想 日本怪異幽霊事典 朝里樹 これすごい。書かれている事例がすごく多いのだがわかりやすく、これ一冊で古代、中世、近世、近代、現在の怪異の変遷がわかる形になっている。面白かったのは読んでいて、幽霊という見方が昔と今では変化している点だった。

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        • しりとりエッセイ<18禁、おバカ、エロ、下品あり要注意!!>
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        記事

          感想 シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱   高殿 円 『シャーロック・ホームズ』シリーズをリスペクトした作品、キャラはいいし面白いがミステリーとしては微妙です。

          ホームズをリスペクトしているのはわかる。 現在に時代を移し、設定を女にしたのも面白いが、少しふざけすぎているし、ミステリーとしての質が軽視されているのも問題に感じた。 楽しいのは楽しい。だから、悪くはないが、殺人事件のトリックがあほすぎる。 タイトルは、緋色の憂鬱 だが、血色の毒入りタンポン事件でいいように感じる。 本書には、そのほうがお似合いです。 シャーリーホームズは心臓病で最先端の技術で生かされている。 そこにモリアーティー教授が関与しているのが面白い。モリアーテ

          感想 シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱   高殿 円 『シャーロック・ホームズ』シリーズをリスペクトした作品、キャラはいいし面白いがミステリーとしては微妙です。

          感想 かたちだけの愛 平野 啓一郎  愛を著者なりに定義したのはいいが、この恋愛物語にはちょっと違和感がある。

          平野さんぽくない作品です。 恋愛物語です。 美人の不倫女優の事故現場で、不倫相手の男に10万押し付けられ 後は頼むと依頼されたデザイナーの男。 彼女を助けます。 この男と、この女優の恋を描いた話しです。 女優は、足を切断し、彼はその義手のデザインをする。 なぜか、急接近し恋愛モードに。いくら恋多き女優でもないよ、この展開。 当然、不倫相手はブチ切れるのであり、ちょっと傲慢なこの男が物語を盛り上げてくれるのですが 大金持ちなのに、なぜか、彼女のヌード写真集を出して金儲

          感想 かたちだけの愛 平野 啓一郎  愛を著者なりに定義したのはいいが、この恋愛物語にはちょっと違和感がある。

          感想 空白を満たしなさい上下  平野 啓一郎 死者が蘇るという設定は面白い。しかし、分人にこだわりすぎで不快だった。

          平野さんというと分人という思想を思い出す。 この作品のモチーフもそれだ。 なんと、本作に100回くらい( ´艸`)、この言葉が出てくる。 さすがに、いい加減にしてよと言いたくなる。 ひつこい。 せっかく、死者が蘇る。その死因が自殺という面白い設定だったのに 後半の分人、分人、分人で台無しだった。 佐伯というキャラがいい。 こいつは、主人公を殺害したと疑われている警備員だ。 性格が悪く。 口汚い。 疲れまくっていた彼に、佐伯は、あなたの奥さんとSEXがしたいなどと軽口を叩く

          感想 空白を満たしなさい上下  平野 啓一郎 死者が蘇るという設定は面白い。しかし、分人にこだわりすぎで不快だった。

          感想 となりのナースエイド 知念 実希人面白かったのだが、なんかバタバタしすぎていて、最後の宗教の奴らとのカーチェイスはアクション映画だつた。

          色んな意味で詰め込み過ぎ、アクションあり、ミステリーあり、医療アリ。 よくわからないが、面白かったのだからいいのか。 最近の知念さんは少し迷走しているような気がします。 本作はテレビドラマ化もされたようですが、極めてエンタメ要素が強い作品。 ナースエイドという看護補助の女性が主人公。 わけありの元外科医です。 彼女のマンションの隣りに住む外科医竜崎は王様キャラ。この二人の漫才のような掛け合いが楽しい。 一番の盛り上がりは竜崎の知り合いの少女の患者が手術しないと死ぬとい

          感想 となりのナースエイド 知念 実希人面白かったのだが、なんかバタバタしすぎていて、最後の宗教の奴らとのカーチェイスはアクション映画だつた。

          感想 呪詛を受信しました 上田 春雨 死んだ人から呪詛のメッセージが届く。すると、その人も死ぬ。主人公が腹黒。まったく共感できないのに、ストーリーは魅力的。

          こんなダークな探偵は見たことがない。 援助交際をしている家庭に難ありの人間不信の少女。ボイスレコーダーを常に持ち歩き証拠をおさえることで自己防衛をしている。 自分の利益しか考えず、人との関係は打算的でドライ。そのくせ寂しがり屋。 犯人はすぐにわかります。 その人しかいません。 問題はそれが罪に問われるかどうかでした。 死者から届く 死ね という呪詛の二文字。 受け取った人は動揺します。 そして、不審死をします。 その死んだ子が、次の人に呪詛のメッセージを。 そして、次も

          感想 呪詛を受信しました 上田 春雨 死んだ人から呪詛のメッセージが届く。すると、その人も死ぬ。主人公が腹黒。まったく共感できないのに、ストーリーは魅力的。

          感想 ドーン 平野 啓一郎読んでて気持ち悪くなってきた、著者の思想を押し売りみたいに押し付けられた気分だ。

          有人火星宇宙船ドーンの話し、地上では大統領選挙、そして、東アフリカの戦争。近未来小説です。 読んでて気分が悪くなってきました。 嫌悪感の最大の理由は、平野氏の主張する分人という思想を、この小説の中でまるで押し売りのように許容させようとするスタイルにあります。 人は、場面や相手により違う人格になりうる。 それが分人という考え方で、そういうのもありとは思うのですが、それがあるという前提で物語は展開しています。 他の分人を扱った話しはすんなり読めましたが、これはダメでした。 くど

          感想 ドーン 平野 啓一郎読んでて気持ち悪くなってきた、著者の思想を押し売りみたいに押し付けられた気分だ。

          感想 日蝕、一月物語 平野啓一郎 両作品とも文体に特徴あり、一月物語は神話風で面白かった。

          日蝕と一月物語という中編が二作品あります。 平野さんの初期の作品です。 日蝕 キリスト教の僧侶が、錬金術師に会いに行き、そこで彼の研究に接する。 彼を夜中に尾行するところが面白い。 森の中、美しい両性具有のホムンクルスがいた。 そのホムンクルスが、魔女として殺されるまでを描いた作品。 その処刑の時に、日蝕になるのが何とも味わい深い。 この小説は難解と思われがちですが、それは文体だけで 扱っているのは中世の宗教による一方的な道徳の浸透の怖さかもしれない。 ホムンクルスは

          感想 日蝕、一月物語 平野啓一郎 両作品とも文体に特徴あり、一月物語は神話風で面白かった。

          感想 夢を売る男 百田 尚樹 自費出版ビジネスの是非について問うた話し、それは悪徳な金儲けなのか、それとも夢を叶えるための仕事なのか?。

          本が売れない、書店が潰れているという話しを、東日本の震災あたりからよく聞くようになった。 よく通っていた地元書店も閉店した。電車の中で本を読んでいる人をほとんど見かけなくなった。 本離れはかなり深刻です。 本書は、そんな時代に産まれた新ビジネス。 自費出版の裏側に肉薄した物語だ。 主人公は、丸栄社の敏腕編集者牛河原という中年男だ。 最初、僕はこいつは詐欺師だと思った。 しかし、最後まで読むとそうではない。 タイトルの夢を売る男。そういう人なのだと感じた。 彼はこういう

          感想 夢を売る男 百田 尚樹 自費出版ビジネスの是非について問うた話し、それは悪徳な金儲けなのか、それとも夢を叶えるための仕事なのか?。

          感想 稲盛和夫明日からすぐ役立つ15の言葉  大田 嘉仁 伝説の経営者稲森和夫氏の残した言葉を元部下が思い入れたっぷりに解説した本です。

          少し感覚が古くないかと感じた。 稲盛さんはすごい人だ、しかしリスペクト過剰で自分の意見をそれに重ね合わせた本書は本当に稲盛さんの生の思想なのかと疑いたくもなる。 例えば、最初の七味の瓶の話し、突然稲盛さんから「なぜ、おれに七味唐辛子を渡さないんだ!」と怒鳴られた話しです。 それを著者は、自分が悪い。稲盛さんの気持ちを汲むべきだったみたいに話しを展開している。 自分の中に謙虚さが足りないとか、他人を思いやる気持ちが欠如していたとか、そういう感情が大切だつたとか話しを美化してい

          感想 稲盛和夫明日からすぐ役立つ15の言葉  大田 嘉仁 伝説の経営者稲森和夫氏の残した言葉を元部下が思い入れたっぷりに解説した本です。

          感想 本を守ろうとする猫の話  夏川 草介 本の大切さとか、本の今の立ち位置とかがモチーフのファンタジーです。

          夏川さんというと、神様のカルテシリーズ。つまり医療小説という印象が強い。それも平均点以上のハイスコアの書き手だ。 そんな夏川さんが、本をモチーフにしたファンタジー小説、さらに猫が出るとなると読んでしまう。しかし、これ・・・どうなのか?。 古書店を営む祖父が死に、学生の彼だけが残った。 失望している彼の元にしゃべる猫が現れて、本を救ってくれと頼むのだった。 そして、迷宮で四人の人に出会い。説得しなくてはならないという内容だ。 最初のコレクターの話しは、本とは何かという問いか

          感想 本を守ろうとする猫の話  夏川 草介 本の大切さとか、本の今の立ち位置とかがモチーフのファンタジーです。

          感想 新章神様のカルテ  夏川 草介 舞台が大学病院に移ります。個性的なパン屋というあだ名の准教授のキャラが際立っていました。

          新章、舞台が大学病院に移ります。 だから新しい章なのです。 当然、今までとは立場が違う。組織が大きいぶん、それだけ思うようにはなりません。 組織の歯車、中間管理職になるのです。 パン屋というあだ名の准教授のキャラが秀逸でした。 彼は大学の人的物的な資源をパンにたとえて、その配分が大切というのです。 ある患者を助けるため、ある患者は見捨てるという考え方ですね。 当然、一止はそんなへんてこな理屈を受け入れられない。彼の部下たちも反発します。 一止たちは、目の前の患者に全力投

          感想 新章神様のカルテ  夏川 草介 舞台が大学病院に移ります。個性的なパン屋というあだ名の准教授のキャラが際立っていました。

          感想 アフターダーク 村上 春樹 まるでフランス映画を見ているみたいでした。会話だけで、そこにいない姉の輪郭を描き出す手法は、かなり実験的。回想シーンばかりの映画みたい。

          本書の特徴は二つある。 時間軸が限定されている点と、会話が多いことです。 午後11時56から朝の7時くらいまでを描いた物語です。 マリとエリという姉妹がいます。 エリは家で寝ています。それをカメラで盗撮し、それを実況中継しているような不思議な視線と 深夜、町を彷徨い歩く妹のマイの視線が同時進行します。 深夜営業のファミリーレストランでマリは時間を潰していた。 たぶん終電を逃したのだと思う。 そこに姉の知り合いらしい。昔、一度だけ姉とその恋人と彼とマイの四人でプールに行

          感想 アフターダーク 村上 春樹 まるでフランス映画を見ているみたいでした。会話だけで、そこにいない姉の輪郭を描き出す手法は、かなり実験的。回想シーンばかりの映画みたい。