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本の感想

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記事一覧

感想 家族解散まで千キロメートル 浅倉 秋成 仏像の盗難事件発生、神主が返したら罪…

引っ越しまで数日という日、倉庫から仏像が見つかる。 それは東北で盗難事件になり、今まさに…

武藤吐夢
1日前
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感想 闇に願いを   クリスティーナ・スーントーンヴァット〈闇に生まれた者は、か…

ニューベリー賞候補作となったファンタジー作品です。 「刑務所で生まれた」というだけで罪人…

武藤吐夢
4日前
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感想 鎮魂 染井 為人 後半から、かなり動的で楽しくなったが復讐の話しは好きではあ…

半ぐれ集団の面々が一人ずつ殺害されていく連続殺人事件を描いた物語。 当然、復讐なのですが…

武藤吐夢
6日前
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感想 悪い夏  染井為人 生活保護とは何なのか。それを問いかけてくる問題作。ラス…

これを読んで感じたのは、声の大きな者だけが得をするという日本社会の闇みたいなものだった。…

武藤吐夢
8日前
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感想 私たちの世代は  瀬尾まいこ コロナの時代に小学生だった二人の少女の物語と…

まるで血液型占いのように、世代によって、その性格を評されることがある。 昭和時代生まれは…

武藤吐夢
10日前
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感想 あいにくあんたのためじゃない  柚木麻子 切り口が斬新、展開も読めない。め…

独特の切り口の短編集。 もちろん、あたりとハズレがありました。 当たりがとんでもなく面白か…

武藤吐夢
11日前
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感想 人は見た目が9割  竹内 一郎 相手に自分の意思を伝達する手段として言葉が一番有効だと僕は考えていたが、本書を読み少し考え方が変化した。

本書は、数年前にベストセラーになった新書です。 タイトルを見ると、ルッキズムの話しかと思うのですが、そうではなかった。 人が誰かに自分の意思を伝達する場合、その手段として言語が一番有効だと僕のような言葉の力を知っている人間は思うのですが、本書ではそうではないということが示されています。 コルバート・アレービン博士の、ある実験結果を紹介しています。 人が他人から受け取る情報の割合についての実験です。 それによると、顔からが55%、声からが38%。 話す内容が7%。 つ

感想 ブラウン神父の童心 G.K.チェスタトン ミステリーの古典と言われている作品だ…

ミステリーの古典作品ということですが、さすがに古いし、謎解きというのか設定がちょっと無理…

武藤吐夢
13日前
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感想 禁じられた遊びふたたび  清水カルマ 映画化もされた禁じられた遊びの続編、…

はっきり言って駄作だと思う。 前作は、貞子とペットセメタリ―の融合みたいな世界観がうけて…

武藤吐夢
2週間前
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感想 方舟  夕木 春央 典型的なクローズド・サークルミステリー。謎解きも秀逸だっ…

ミステリー作品なので詳しくは説明できませんが、本書は、僕が今年読んだミステリー作品の中で…

武藤吐夢
2週間前
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感想 幻夏 太田愛 子供の時に発生した少年の失踪と、今、目の前で起きている少女誘…

「自白強要による冤罪」がモチーフです。 昔はよくあったみたいですね。 著者の処女作犯罪者…

武藤吐夢
2週間前
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感想 犯罪者上下  太田 愛 無差別殺人事件の生き残りが、犯人は違う人じゃないの…

今までに読んだミステリーと少し違う何かが、この作品にはあると感じました。 作者は、劇団の…

武藤吐夢
2週間前
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感想 スイス時計の謎  有栖川 有栖 表題作のスイス時計の謎は、ミステリーファン必…

有栖川有栖さんの作品で火村が出てくる作品群はかなり面白い。 その頭脳のキレは、アガサクリ…

武藤吐夢
2週間前
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感想 自分をよろこばせる習慣 田中克成どこにでもある自己啓発本だが、ビビったらGo。これには共感できる。

自己啓発本が好きで月一くらいで読んでますが、たいていは同じような内容です。 本書は、悦がキーワードになります。 喜びのことですね。 77のワードが紹介されていますが、その大半はどこがで読んだような内容でした。 朝日を浴びるとか、深呼吸するとか、ネガティブを書き換えるとか・・・。 これは面白いと感じたものをいくつか紹介します。 ですよね。わかっているのですが、ビビると待ってしまいます。 これは金言です。 ポリアンナ物語という小説に、良かった捜しというのがあります。毎日、