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映画の感想

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映画は週末に見ることが多いです。少し変わった見方をするのでご容赦を・・・。映画館に行くのは年に10回くらい。ネットフリックスをずっと使っていたが、アマゾンプライムをメインに変えま… もっと読む
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映画 ザリガニの鳴くところ

映画 ザリガニの鳴くところ

湿地の雰囲気がよく表現されていた。

しかし、出来は原作のまとめサイトみたいな感じでした。
ラストシーンの表現は秀逸でした。

原作者が動物学者ということで、ミステリーサスペンスの仕掛けに動物学的な知識が使われていたりします。

彼女の家は少し綺麗すぎないか?

湿地帯の小屋で一人で生活してる貧乏少女なのですが、髪の毛がツヤツヤ、服装もいけてるとかないでしょ

ダメです。

2024 1 2

映画 ホテルローヤル 

映画 ホテルローヤル 

原作を読み、映画と比較検討する企画です。

ほぼ、原作のダイジェスト版。
さすがに、僧侶の妻の話しは外されたみたいです。

注目は、原作では せんせぇ という短編の部分

先生役が岡山天音 女生徒訳が伊藤沙莉

見事に先生と生徒でした。
しかし、実年齢は同い年
無理ありそうですが、なかった。

つまり、伊藤さんの演技力の高さなのでしょう。

どんなにオリジナルが良くても、映画になると時間制約があり

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映画 そして、バトンは渡された。

映画 そして、バトンは渡された。

原作本と映画を比較して語る企画です。

とにかく、この原作本は素晴らしい。
映画は、それに比べると少し劣る。
それは長さ、語られた分量のせいなのかもしれない。

原作本にはなかったリカさんの言葉が好きだ。

だから彼女は、ヘラヘラ笑うんだけど、なんか笑顔が嘘臭かった。
だから、なかなか友達ができない。

原作本は、義父の森宮さんと彼女の場面が多い。
映画だと、その部分がカットされまくりになりちょっ

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感想 映画 『蜩ノ記』

感想 映画 『蜩ノ記』

原作との違いは、この映画には圧倒的な悪がいないということです。

監督の小泉堯史さんは、黒澤明監督のお弟子さんです。28年間にわたって助手を務めたというキャリアがあります。

ただ、黒沢さんのような圧倒的な何かはないです。

雨あがる(2000年 監督)
阿弥陀堂だより(2002年 監督/脚本)
博士の愛した数式(2006年 監督)
明日への遺言(2008年 監督)
蜩ノ記(2014年 監督/脚本

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映画 怒り 何か、すごかった。

映画 怒り 何か、すごかった。

原作読んで、映画と比較しようという企画です。

この映画は、原作のダイジェスト版という印象
目をひいたのは役者の演技力

宮崎あおい 森山未來 広瀬すず 綾野剛 びっくりしました。上手です。

最初の殺人現場のシーン。かなり陰惨です。

次に、強調されていたのはゲイの性描写

この2つは、原作はあっさりしていたと思う。

そして、泉役の広瀬すずが、米兵にレイプされるシーン
頑張りました。

これが

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映画『アイネクライネナハトムジーク』

映画『アイネクライネナハトムジーク』



原作と映画は少し違うラストが用意されていた。

原作のほうがいいが、2時間ではすべてのエピソードが紹介されないので、どうしても短くしてしまいダイジェスト版みたいになってしまっている。

この映画のいいところは、多部未華子の存在だと思います。

とにかくかわいい。

主人公の佐藤の優しいが優柔不断なところにイライラしながら、それでも時間をかけて受け入れていくところが良かった。それは最後のバスを追

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映画の感想 仮面病錬 

映画の感想 仮面病錬 

原作小説と映画を比較検討する企画です。
これは小説だけでOKです。

ほぼ、原作通りでした。

さて、何と囁いているのか?
これ大切。
口は災いの元です。
本当は、この看護師じゃなく、原作では若いほうが殺されます。
でも、江口さん演じるベテランが映画では殺されます。

こっちのほうがしっくりきます。江口さんの気だるい雰囲気が最高です。

原作と映画の違いはラストシーン。
原作は、エピローグとして、

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感想 映画 ドライブ・マイ・カー

感想 映画 ドライブ・マイ・カー

カンヌで賞を取ったと聞いたので見に行ってきた。

久しぶりにいい映画を見た。
村上春樹の小説が原作らしく、それっぽい雰囲気がある。奥さんの語る脚本がとても魅力的であった。途中で死ぬ浮気妻は霧島れいかがやってて、とても魅力的であった。大人の女性の魅力を十分に発揮していた。そして、彼女が作り出す やまが の物語。僕はあの話しが好きだ。

その物語は やまが の話しで,
やまが のことが好きな女の子が彼

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映画 シライサン これは原作より怖い

映画 シライサン これは原作より怖い



 原作を読んで、映画も見る企画なのですが・・・

 たいてい、原作と映画だと原作が勝ちます。文章で読むほうが好きというのもあるのですが、この映画は圧倒的に勝ち。映像化成功です。

 しかし、ホラーとして優れているというわけではなく、まぁまぁです。

 何が良かったか、それは2つあります。

 原作はラストがいけない。しかし、映画は原作がとても良い。

 記者の忍成 修吾さんが、自分を助けようと

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映画 アジアの天使 (2021年製作の映画)
上映日:2021年07月02日製作国:日本上映時間:128分

映画 アジアの天使 (2021年製作の映画) 上映日:2021年07月02日製作国:日本上映時間:128分



石井裕也監督のファンなので見に行ってきた。

反日感情の強い韓国に、韓国語がわからない日本人の小説家と息子が兄に呼ばれていくのだが、冒頭のタクシー運転手の態度や兄のビジネスパートナーの露骨な日本嫌いにへきえきさせられる。

元アイドルの女性は、完全に落ちぶれていて、その家族は貧窮状態。

この2つの家族が交わる旅の物語。

ヒロインの歌手役の韓国人の女優が魅力的。

このロードムービーは色んな

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映画 ホームステイ  原作は森絵都の「カラフル」。タイで映画化。なかなかいい。

映画 ホームステイ  原作は森絵都の「カラフル」。タイで映画化。なかなかいい。



死んだ男が、他人の身体にホームステイ

自殺した高校生に憑依。ころころ姿が変化する管理人に導かれ、彼の死因を探る100日間。

母親のエピソードと、恋人のパイのエピソードが良かった。

パイが、めっちゃかわいい。彼との花火デートのシーンが最高。これはある意味ラブストーリーかも。

ただ、何で日本の小説をタイで・・・とは思う。言葉がせかせかしてて、落ち着かない。

ラストの終わりは原作どうり。楽

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映画 デンデラ  有名女優に気を使いすぎて浮いてるシーンが・・・。

映画 デンデラ  有名女優に気を使いすぎて浮いてるシーンが・・・。



原作が素晴らしかったので期待したが、とってつけたような浮いたシーンが多く違和感を感じた駄作だと思う。

 主要キャストはイメージ通り、草笛光子さんの存在感は主役級。しかし、あの死ぬシーン。原作になかった雪崩のシーンは違和感ありまくりだった。有名女優に気を使いすぎです。

 そして、倍賞美津子さん。こっちも存在感ありまくり緊迫の演技だが・・・、しかし、死ぬシーン。罠に引きずりこんで火をつけられる

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映画 間宮兄弟 ちょっと幸せになれる時間・・・

映画 間宮兄弟 ちょっと幸せになれる時間・・・



30過ぎても兄弟で住んでて、いつも一緒にいる仲の良い兄弟 間宮兄弟。

原作のイメージぴったし。

母親は、この人・・・

中島みゆき

 母親の見守る中、中年のおっさんたちが海辺で水遊びをするシーンは、かなりやばい。

そして、兄弟が好きになるのは・・・

ビデオ屋でバイトする女の子 沢尻エリカ。妹は北川景子でした。

 とにかく、兄弟がやたらと仲良くて幸せ。一緒に思わずいたくなる、女の子た

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映画 ここは退屈迎えに来て  原作に忠実なのに、全く違う印象。

映画 ここは退屈迎えに来て  原作に忠実なのに、全く違う印象。



 

 原作に忠実にシーンを描いているのに、全く違う印象だった。地方の息苦しさがモチーフの原作に対して、過去の良かった思い出のノスタルジーというのか過大評価というのか。なりたいものになれなかった人が、過去を事実より良く解釈しているというのか、そんな感じに感じた。

 異彩を放っていたのは、同性愛者の赤毛の新保君だ。

 椎名を愛する、その気持は切なかった・・・。同じく彼に片思いの主人公の橋本愛

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