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感想 となりのナースエイド 知念 実希人面白かったのだが、なんかバタバタしすぎていて、最後の宗教の奴らとのカーチェイスはアクション映画だつた。

色んな意味で詰め込み過ぎ、アクションあり、ミステリーあり、医療アリ。
よくわからないが、面白かったのだからいいのか。

最近の知念さんは少し迷走しているような気がします。
本作はテレビドラマ化もされたようですが、極めてエンタメ要素が強い作品。

ナースエイドという看護補助の女性が主人公。
わけありの元外科医です。

彼女のマンションの隣りに住む外科医竜崎は王様キャラ。この二人の漫才のような掛け合いが楽しい。

一番の盛り上がりは竜崎の知り合いの少女の患者が手術しないと死ぬという状況で、母親が手術は嫌ーーーと叫び拒絶するところです。
母親は熱心な新興宗教の信徒だったのです。

このままでは死ぬ、裁判所の決断が出るまで待てない。
そこで竜崎は母親を騙し手術をする。

目の前の生命を救えないなら、俺が医者でいる意味はないってカッコよすぎる。
この竜崎のポリシーが本書の魅力です。

後半、少女は宗教の奴らに拉致され、魂をもう一度入れるとかいう胡散臭い儀式に・・・。
そこに竜崎たちは助けに行くが、発狂した母親がボーガンで娘を、宗教の奴らは全員を殺害しなかったことにしようとする。そこでカーチェイスになり、まいて、少女を医療停止処分の竜崎が・・・。

医師免許はく奪されるのわかっていてもやる竜崎と桜庭澪。
この患者を救ってやるぜーーーという意思こそが本当の医師なんだと思いました。



2024 7 16


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