鈴麻呂

50代サラリーマン。妻と、19歳の息子、16歳の娘、3歳のマルチーズと一緒に暮らしてま…

鈴麻呂

50代サラリーマン。妻と、19歳の息子、16歳の娘、3歳のマルチーズと一緒に暮らしてます。 大阪府吹田市在住。出身は愛媛(松山)です。

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コメディでホラーでリアルな現実…:読書録「養父母の介護」

・養父母の介護 著者:村井理子 出版:新潮新書 翻訳家で滋賀在住の村井さんによる介護報告エッセイ(?)。 村井さんのことは「滋賀でゴールデンリトリバーを飼ってる翻訳家」として知っててw、犬関係の著作を読んだことがあります。 村井さんは日記のようなものを連載されているので、そこから介護関係の記載をピックアップした感じでしょうかね。 義母の認知症が八年前に始まり、義父も五年前に脳梗塞で倒れた。 結婚以来そりが合わなかった姑と舅だが、「私がやらなければ!」と一念発起。仕事と家事

    • 前作と同じやなぁ…と思いつつ、引き込まれちゃいます。:映画評「search/#サーチ2」

      いなくなってしまった娘をネット駆使して探し出す父親を描いた前作 続編は失踪した母親を探す18歳の娘を描いています。 ネットやスマホを駆使するところをパソコンの画面でずっと見せる…と言うスタイルは前作を踏襲していますが、登場人物は全く関係ありません。 ロサンゼルスから遠く離れた場所で行方不明になった母を捜すくデジタルネイティブ世代 \> の高校生ジューン。 検索サイト、代行サービス、SNS... 使い慣れたサイトやアプリを駆使し、 捜索を試みる。 スマホの位置情報、監視カメラ

      • ファニーな日本表現は狙いでしょうね:ドラマ評「サニー」

        AppleTVオリジナルTVシリーズ。 近未来の日本/京都を舞台にしたサスペンス・コメディ…って感じかなぁ。 1話30分くらいで、全10話です。 日本の京都に住む、 あるアメリカ人女性の人生が一変。 彼女の夫と息子が不可解な飛行機事故で消息不明となってしまう。 そして、夫の電子機器会社が製造した新型の家庭用ロボット・サニーと暮らすことになる。 (AppleTVより) この主人公のアメリカ人女性をクインシー・ジョーンズの娘ラシダ・ジョーンズが演じています。 日本人と結婚して

        • #光る君へ第三十五回

          藤式部が書く物語が彰子の心を動かし、藤式部が後押しをする。 …が、いきなりの告白! ヲイヲイ…って感じだけど、結局は純情には敵わないってことかな。 ファイト一発! の御嶽詣。 まひろの夫・宣孝はド派手な衣装で詣ったはずですが、あんな格好で山登りできたんですかねw。 伊周・隆家兄弟のすれ違いもあり、なかなかドラマチックな展開。 そして「不義の子」に突っ込む道長。 気づいてたんちゃうんかい! …もう、気づいたよね?

        コメディでホラーでリアルな現実…:読書録「養父母の介護」

        • 前作と同じやなぁ…と思いつつ、引き込まれちゃいます。:映画評「search/#サーチ2」

        • ファニーな日本表現は狙いでしょうね:ドラマ評「サニー」

        • #光る君へ第三十五回

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          地味なランボー(第1作)?:映画評「レベル・リッジ」

          若手のイギリス人俳優アーロン・ピエールと、懐かしのマイアミ・バイス、ドン・ジョンソン主演のNetflix配信映画。 ドンパチアクション映画を期待して何の気なしに見始めたんですが、予想以上に地味な映画でしたw。 元海兵隊のテリーは、いとこの保釈金を払うために、小さな田舎町を訪れるが、警官に保釈金を差し押さえられてしまう。 不当な差し押さえとテリーは警察署長に訴えるが、警察署長はテリーを欺き、テリーの行動を妨害する。 その裏にはその町に蔓延る汚職の構図があることにテリーは気づく

          地味なランボー(第1作)?:映画評「レベル・リッジ」

          #虎に翼

          #第二十四週 「原爆裁判」が終わり、この朝ドラも最終章に… って、尊属殺人、少年法厳罰化、ブルーパージと、仕掛かりのテーマは少なくない。 どう決着つけてくれるのかなぁ。(史実がどうなったかは分かってるんですが、ドラマとして…ですね) 今週はそれらのテーマを進めつつ、多岐川の死」を大きなトピックとしながら、女性たちの 「地獄の道を歩く」 覚悟を描いていました。 かつて寅子がお母さんに言われたことですね。 その覚悟を断言しながら、一度は諦め、それでも優三の言葉を旨に再び踏み込

          「信念のある政治家」ってのも、それはそれで…:読書録「笑うマトリョーシカ」

          ・笑うマトリョーシカ 著者:早見和真 ナレーター:蒼木智大 出版:文藝春秋(audible 版) テレビドラマ化されていますね。 そっちの方は見てなかったんですが、併せてオーディオブックにaudibleになったので、聞いてみることにしました。 かなり面白かったです。 サマリー 若き総理候補が誰かの操り人形だったら? 人の心の闇に迫るミステリー 有望な若き代議士の周りには彼を操ろうとしている人たちが。ニセモノが総理になっていいのか。 そう感じた女性記者が彼らの闇に迫る。 (

          「信念のある政治家」ってのも、それはそれで…:読書録「笑うマトリョーシカ」

          コレは続編はないかな:ドラマ評「掟上今日子の備忘録」

          映画「ラストマイル」公開後、ファンや脚本の野上亜紀子さんご本人がxでこのドラマの再放送or配信の希望を投稿されておられました。 その影響か、たまたまか分かりませんが、Huluでの配信が最近開始されたので、観てみることにしました。 史上最もキュートな美女探偵、掟上今日子。 ...またの名を「忘却探偵」。 寝てしまうと記憶が1日ごとにリセットされるため、 守秘義務は絶対厳守! どんな事件も1日で解決する最速の探偵! 彼女の体には忘れてはいけない大事なことが常にマジックで書かれて

          コレは続編はないかな:ドラマ評「掟上今日子の備忘録」

          コレ、主人公、倉島じゃないやん:読書録「暁光の街」

          ・暁光の街 公安外事・倉島警部補 著者:今野敏 ナレーター:浅木俊之 出版:文藝春秋(audible 版) 今野敏作品は「隠蔽捜査」シリーズをメインで追っかけながら、気が向いたら他の作品・シリーズも…って感じのお付き合いです。 しかし作品、多いですからねぇ。 で、audible でもフォローしようかな、とチョイスしたのがこのシリーズです。 公安外事・倉島警部補シリーズ。 …でもこの第一作の主人公って、倉島じゃなくて、殺し屋ヴィクトルですよね? サマリー 公安外事・倉島警部

          コレ、主人公、倉島じゃないやん:読書録「暁光の街」

          あ〜、面白かった!話はちょっと分からんけど:ドラマ評「アンブレラ・アカデミー season4」

          人気のNetflixオリジナルSFドラマシリーズの最終シーズン。 今まで10話だったのが、6話ってのはちょっと寂しいですね。 人気が翳った感じもないんですが、やっぱ製作費かなぁ。 妻を復活させるために別次元の世界を呼び込んだ義父・レジナルド。 アンブレラアカデミーのメンバーは能力を失い、新しい世界で自分の居場所を見つけていた。 だが異なる時限の存在を信じる団体キーパーズの策謀に巻き込まれ、アカデミーのメンバーは四度結集して、世界を救おうとする。 このシリーズ、「世界が破滅

          あ〜、面白かった!話はちょっと分からんけど:ドラマ評「アンブレラ・アカデミー season4」

          #光る君へ第三十四回

          興福寺の強訴は、「これくらい?」ってのが個人的感想w。 まあでも歴史的にはこういう流れから朝廷が武士を登用するようになって、そこから武力による権力奪取が…と「鎌倉殿の13人」につながっていくわけですな。 まひろによる彰子教育(?)が始まり、「源氏物語」が朝廷でベストセラーになるのと並行して、現地取材が作品に盛り込まれて行く様子が描かれています。 この時点で仕上がっているのは「空蝉」までかな? この世界線では「桐壺」から順番に書かれているようですから。 そして道長の贈り物(

          #光る君へ第三十四回

          軽くかな…と油断してたら、重量級来ましたw:志の輔らくご in森ノ宮2024

          20240908森ノ宮ピロティホール 妻と来るのは2回目ですかね。「志の輔らくご」 チケット取れて良かった。 お弟子さんの一席の後、「試し酒」と飲みっぷりで魅せる演題で軽く。 …となると仲入り後は大ネタかなと思ったら、またお弟子さん。 4日連続だからな〜今回は軽めでいくのかな?じゃあ、新作落語から… と思ったらガツンと1時間「柳田格之進」をタップリでした。 充実してたな〜。 「柳田格之進」は春に公開された映画「碁盤斬り」の原作で、マクラは志の輔さんの新作落語を原作にした

          軽くかな…と油断してたら、重量級来ましたw:志の輔らくご in森ノ宮2024

          思い入れがそこまでない分、大胆に訳すことが出来たのかな:いま読む『源氏物語』

          ・いま読む『源氏物語』 著者:角田光代、山本淳子 出版:河出新書 大河ドラマ「光る君へ」の便乗って言うところはあるんでしょうけど、そもそもの対談自体は、角田光代さんが源氏物語を翻訳し終えてというのを契機としているようですね。 翻訳に当たって、角田光代さんが山本淳子さんの著作を参考にされていると言うのもあるようです 一番驚いたのは「源氏物語」を角田光代さんが翻訳したのは、角田光代さんの希望ではなくて、池澤夏樹さんの指名だったということ。 それまで角田光代さん自身はそれほど源

          思い入れがそこまでない分、大胆に訳すことが出来たのかな:いま読む『源氏物語』

          予想してたより、ずっと面白かったです:読書録「東京都同情塔」

          ・東京都同情塔 著者:九段理江 ナレーター:白妙あゆみ 出版:新潮社(audible 版) この作品が芥川賞を取った時、文章を生成AIで書いているっていうのが評判になったんですよね。 「それは面白そうだなぁ」 と思って読んでみようと思ったんですけど、著者のインタビューなんか読むと、作品の中で生成AIが回答をしている部分を、実際の生成AIの回答を使ったと言うだけだったんですよね。 それじゃあんまり意味ないなぁと思い、その時は読むのをやめました。 あまり純文学系の小説は読まなく

          予想してたより、ずっと面白かったです:読書録「東京都同情塔」

          #虎に翼

          #第二十三週 今まで「虎に翼」は週末にダイジェスト版を見て、気になる回があったら、それをフォローする…って感じだったんですが、この週だけは月曜から各回を視聴していました。 「原爆裁判」判決の週ですから。 (なんちゃっての卒論を書く時に(テーマは「東京裁判」でした)ちょっと調べたことがあったんです) 最終回。 判決を読み上げるシーンは胸に詰まるものがありました。 これは「朝ドラ」ならでは…ですね。 大昔に読んだことがある判決文がはるかに深く心を揺さぶりました。 どの登場人物

          ヒロインが間抜けすぎw:読書録「破斬 勘定吟味役異聞(一)」

          ・破斬 勘定吟味役異聞(一) 著者:上田秀人 ナレーター:茶川亜郎 出版:光文社文庫(audible 版) 上田秀人さんが初期から描き続けておられる「水城聡四郎」シリーズ第1作。 長いんで手を出しかねていたんですが、audibleで順次刊行…となったようなので、手を出してみることにしました。 時代は徳川家宣の時代。 柳沢吉保は隠居しているがまだ力を持っており、新井白石は盤石な権力をまだ握りきれていない…というタイミングです。 主人公は新井白石の引き立てで、柳沢吉保がバックに

          ヒロインが間抜けすぎw:読書録「破斬 勘定吟味役異聞(一)」