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「教師」されてはったんやなぁ:読書録「往復書簡 限界から始まる」

・往復書簡 限界から始まる 
著者:上野千鶴子、鈴木涼美
出版:幻冬舎

<本書が男の読者に届くとはあまり期待できないけれど、男たちの感想を聞いてみたいものです。>(上野千鶴子)

畏れ多い。
とてもしっかりした感想を書ける気がしません。

元・AV女優、元・日経新聞記者にして、研究者・フリーライター鈴木涼美さんと上野さんの「往復書簡」。
確か林伸次さんのnoteで紹介されて、ブレイディみちこさん

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ひとが関係し合うということ:読書録「チェンソーマン」

一昨日、ネットで話題となってた短編漫画。
一読して、
「いや、スゲェ…」

作者を検索したら、「チェンソーマン」の作者なんですね、この人。
「チェンソーマン」
評判は知ってたんですが、ちょっと「グロ」そうで手が出なかったんですが、この短編のテイストからすると、行けるかもと思って、購入。

…「グロ」かったですw。

でも通じるところはあるかなぁ。

ひと(「チェンソーマン」の場合は「悪魔」だったり

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「個人」としてではなく、「社会」としてはどうやって対処していくのか?:読書録「他者の靴を履く」

・他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ
著者:ブレイディみかこ
出版:文藝春秋

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」で紹介された「誰かの靴を履く」=「エンパシー」と言う概念について、作者が標榜する「アナーキズム」と絡めながら論じた…というか、連載なんで、時事ネタも絡めつつ、ちょっとエッセイ風に…って作品。
「ぼくは〜」で多くの人がエンパシーについて感想で触れてたらしいんです

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回り道だけど正しい道…かもしれないけど:読書録「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」

・沖縄から貧困がなくならない本当の理由
著者:樋口耕太郎
出版:光文社新書(Kindle版)

Kindleのキャンペーンで安くなっていたので購入。
相変わらずAmazonに踊らされておりますw。

本書は金融畑から企業再生で沖縄に乗り込み、そこで人生を一変する経験をした作者による「沖縄の貧困」の原因分析とその解決策を提示した作品。

<沖縄の貧困に関連する問題は、数々のデータが示しているとおりだ

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コロナが「日本社会の老化」を加速させた:読書録「未来のドリル」

・未来のドリル  コロナが見せた日本の弱点
著者:河合雅司
出版:講談社現代新書

「未来の年表」シリーズの河合先生の新作。
「未来の年表」には物凄く感銘を受けたのですが、近作は、「フォローしなくてもいいかな」…とか思ってましたw。
でも「コロナ禍」がどういうインパクトを「未来年表」に与えたかってのは気になるところ。
久しぶりに読ませていただきました。

もちろん「未来年表」的には一番インパクトが

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ジャズレコード版を期待します:読書録「古くて素敵なクラシック・レコードたち」

・古くて素敵なクラシック・レコードたち
著者:村上春樹
出版:文藝春秋

クラシック・レコードを巡る、ちょっとオタクっぽいエッセイかなぁと予想してたんですが、結構ガチの音楽評でしたw。
手持ちのアルバムから97曲のクラシック曲をチョイスして、そのジャケットを並べつつ、そのアルバム曲を評するというスタイルで、プラス3人のピアニスト・指揮者を取り上げて、エッセイは100本収められています。

まあ、私

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なんか、一気に読んじゃいましたw:読書録「女たちのポリティクス」

・女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち
著者:ブレイディみかこ
出版;幻冬舎新書(Kindle版)

18年12月から20年11月まで「小説幻冬」に連載された文章をまとめた新書。
「幻冬舎?」
って違和感もあるんですがw、内容的には「ブレイディみかこ」、ブレはありません。(キッチリ「反・安倍」w)

「ちょっと長めの連載だし、中身が古くなってるかなぁ」
と思わなくもなかったんですが、

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「人間性」は暗黒森林に対抗できるか?:読書録「三体Ⅲ 死神永生」

・三体Ⅲ 死神永生<上・下>
著者:劉慈欣 訳:大森望、光吉さくら、ワン・チャイ、泊功
出版:早川書房(Kindle版)

いやはや、もうなんと言っていいのやら。
前作「暗黒森林」を読んだときにも、その壮大なスケールにタメ息をつくばかりでしたが、本作に至ってはもう…。
「このラストから<先>があり得るのか?」
前作を読み終えてそう思ったし、多分トーンの変わった続編になるんじゃないかなと予想してたん

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引越しできないご近所が抱えるリスク:読書録「『ネオ・チャイナリスク』研究」

・「ネオ・チャイナリスク」研究 ヘゲモニーなき世界の支配構造
著者:柯隆
出版:慶應義塾大学出版会

作者の柯隆さんは伊藤洋一さんのラジオ番組(Round up world now!)に年に何回かゲスト出演され、中国経済について語ってらっしゃいます。
そのバランスの取れた語りっぷりが好きなんですよね。
先日、番組の中で本書が紹介され、それで読んでみた次第です。

「チャイナリスク」と言う意味では、

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ほんと、酔狂な・・・w

大借金して数寄屋造りの家を建てた山下和美さんが、今度は洋館の家主に?
まだ借金も残ってる(らしい)のに。

う〜ん…。

個人的には、こういう歴史的建築物は残るものは残るし、失われるものは失われる…ってスタンスで、何でもかんでも「古いものは残すべき」って立場じゃないんですけどね。
失われるものには失われるだけの何かがあるんであって…。

まあしかし、こういう風に酔狂な人が絡んできて、「残す」ために

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