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こう言う文章は生成AIでは書けないだろうなぁ:読書録「さよなら、愛しい人」
・さよなら、愛しい人
著者:レイモンド・チャンドラー、訳:村上春樹
ナレーター:古屋敷悠
出版:早川書房(audible版)
「さよなら、愛しい人」
「さらば愛しき女よ」
…まあでも、
「Farewell,My Lovely」
には勝てませんな。
村上春樹訳では三度目?
もちろんオーディオブックでは初めてです。
オーディオブックで聴いて、
「いやぁ、この描写や表現はスゴいわ」
と改めて感心させ
「子育て刑事」シリーズとかになるのかなw:読書録「育休刑事(諸事情により育休延長中)」
・育休刑事(諸事情により育休延長中)
著者:似鳥鶏
出版:角川文庫
妻が警察庁のキャリア課長。
夫は巡査部長で、夫の方が育休を取得して1歳の息子の面倒を見ている。
…という設定の連作ミステリー。(4篇収録)
法医学者をやってる夫の姉がナカナカ飛んだキャラで楽しいです。
ミステリーはミステリーでしっかりしてるんですが、作品のテーマは
「日本における子育ての厳しさ」
にある感じかな?
そもそも作者
あの「上野千鶴子祝辞」を聞いた東大生たち…と言うのが興味深いw:読書録「東大生、教育格差を学ぶ」
・東大生、教育格差を学ぶ
編著:松岡亮二、高橋史子、中村高康
出版:光文社新書(Kindle版)
コロナ禍になって、個人的に「格差」の問題は気になるテーマになっています。
ある程度のことは知識としてあると自負していたのですが、現実はもっと厳しいのだと言うことを、ニュース・報道だけではなく、痛感させられることもあって…。
個人のアクションとしてはNPO法人への寄付くらいしかできていないのですが、知
志は高い本だし、岡田さんのスタンスは買います:読書録「教室を生きのびる政治学」
・教室を生きのびる政治学
著者:岡田憲治
出版:晶文社
「なぜリベラルは敗け続けるのか?」「政治学者、PTA会長になる」の岡田憲治さんの最新作。
バリバリ「リベラル」の岡田さんですが、立憲のテイタラクに悩んで書いたと思われる「なぜリベラルは〜」では「リベラル」の課題について論じ、「PTA会長になる」では、自分が主体的に関与したPTA活動の中から、組織活動の現状や課題について具体的に論じています。
「ミステリー」の部分は弱いけど、そこを楽しむ作品じゃないか:読書録「15歳のテロリスト」
・15歳のテロリスト
著者:松村涼哉 ナレーター:岩端卓也
出版:KADOKAWA(audible版)
「少年法」の厳罰化をテーマに展開するミステリー。
祖母と妹を殺された少年
兄が殺人を犯した少女
恋人を殺された記者
少年と記者の視点から交互に描かれるスタイルとなっていて、15歳の少年が「爆破テロ」を予告/実施する展開となります。
少年パートが「回想メイン」で、被害者家族である少年が<復讐>を
まだ日本はここまで極端なことになってはいないと思いたいけど:読書録「『傷つきました』戦争 超過激世代のデスロード」
・「傷つきました」戦争 超過激世代のデスロード
著者:カロリーヌ・フレスト 訳:堀茂樹
出版:中央公論新社(Kindle版)
岩田健太郎さんがFBで紹介されてたのを見かけて購入した作品。
「アイデンティティ至上主義」や「犠牲者至上主義」に対する強い危惧と批判を展開した作品です。
アイデンティティ至上主義・犠牲者至上主義
まあ、「マイノリティ」の立場や、「社会的不利益を被っている立場」を、その<立