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ストレートなんだけど、気配りもされている:映画評「武道実務官」

ストレートなんだけど、気配りもされている:映画評「武道実務官」

Netflixオリジナル韓国映画。
性犯罪者等に電子錠を付けるってのは韓国ではスタートしているそうですが、この「武道実務官」ってのもあんのかしらん?

武道とeスポーツが得意な青年ジョンド(キム・ウビン)。
ある夜武道実務官が元犯罪者を逮捕するのを手伝い、保護観察課に勤めるキム・ソンミン(キム・ソンギュン)からスカウトされる。
ある日、 10人以上の女児を暴行したカン・ギジュンという男が出所する。

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前作と同じやなぁ…と思いつつ、引き込まれちゃいます。:映画評「search/#サーチ2」

前作と同じやなぁ…と思いつつ、引き込まれちゃいます。:映画評「search/#サーチ2」

いなくなってしまった娘をネット駆使して探し出す父親を描いた前作
続編は失踪した母親を探す18歳の娘を描いています。
ネットやスマホを駆使するところをパソコンの画面でずっと見せる…と言うスタイルは前作を踏襲していますが、登場人物は全く関係ありません。

ロサンゼルスから遠く離れた場所で行方不明になった母を捜すくデジタルネイティブ世代 \> の高校生ジューン。
検索サイト、代行サービス、SNS...

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ファニーな日本表現は狙いでしょうね:ドラマ評「サニー」

ファニーな日本表現は狙いでしょうね:ドラマ評「サニー」

AppleTVオリジナルTVシリーズ。
近未来の日本/京都を舞台にしたサスペンス・コメディ…って感じかなぁ。
1話30分くらいで、全10話です。

日本の京都に住む、 あるアメリカ人女性の人生が一変。 彼女の夫と息子が不可解な飛行機事故で消息不明となってしまう。 そして、夫の電子機器会社が製造した新型の家庭用ロボット・サニーと暮らすことになる。
(AppleTVより)

この主人公のアメリカ人女性

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#光る君へ第三十五回

#光る君へ第三十五回

藤式部が書く物語が彰子の心を動かし、藤式部が後押しをする。
…が、いきなりの告白!
ヲイヲイ…って感じだけど、結局は純情には敵わないってことかな。

ファイト一発!
の御嶽詣。
まひろの夫・宣孝はド派手な衣装で詣ったはずですが、あんな格好で山登りできたんですかねw。
伊周・隆家兄弟のすれ違いもあり、なかなかドラマチックな展開。

そして「不義の子」に突っ込む道長。
気づいてたんちゃうんかい!
…も

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地味なランボー(第1作)?:映画評「レベル・リッジ」

地味なランボー(第1作)?:映画評「レベル・リッジ」

若手のイギリス人俳優アーロン・ピエールと、懐かしのマイアミ・バイス、ドン・ジョンソン主演のNetflix配信映画。
ドンパチアクション映画を期待して何の気なしに見始めたんですが、予想以上に地味な映画でしたw。

元海兵隊のテリーは、いとこの保釈金を払うために、小さな田舎町を訪れるが、警官に保釈金を差し押さえられてしまう。
不当な差し押さえとテリーは警察署長に訴えるが、警察署長はテリーを欺き、テリー

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#虎に翼

#虎に翼

#第二十四週

「原爆裁判」が終わり、この朝ドラも最終章に…
って、尊属殺人、少年法厳罰化、ブルーパージと、仕掛かりのテーマは少なくない。
どう決着つけてくれるのかなぁ。(史実がどうなったかは分かってるんですが、ドラマとして…ですね)

今週はそれらのテーマを進めつつ、多岐川の死」を大きなトピックとしながら、女性たちの
「地獄の道を歩く」
覚悟を描いていました。
かつて寅子がお母さんに言われたこと

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コレは続編はないかな:ドラマ評「掟上今日子の備忘録」

コレは続編はないかな:ドラマ評「掟上今日子の備忘録」

映画「ラストマイル」公開後、ファンや脚本の野上亜紀子さんご本人がxでこのドラマの再放送or配信の希望を投稿されておられました。
その影響か、たまたまか分かりませんが、Huluでの配信が最近開始されたので、観てみることにしました。

史上最もキュートな美女探偵、掟上今日子。
...またの名を「忘却探偵」。
寝てしまうと記憶が1日ごとにリセットされるため、 守秘義務は絶対厳守!
どんな事件も1日で解決

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あ〜、面白かった!話はちょっと分からんけど:ドラマ評「アンブレラ・アカデミー season4」

あ〜、面白かった!話はちょっと分からんけど:ドラマ評「アンブレラ・アカデミー season4」

人気のNetflixオリジナルSFドラマシリーズの最終シーズン。
今まで10話だったのが、6話ってのはちょっと寂しいですね。
人気が翳った感じもないんですが、やっぱ製作費かなぁ。

妻を復活させるために別次元の世界を呼び込んだ義父・レジナルド。
アンブレラアカデミーのメンバーは能力を失い、新しい世界で自分の居場所を見つけていた。
だが異なる時限の存在を信じる団体キーパーズの策謀に巻き込まれ、アカデ

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#光る君へ第三十四回

#光る君へ第三十四回

興福寺の強訴は、「これくらい?」ってのが個人的感想w。
まあでも歴史的にはこういう流れから朝廷が武士を登用するようになって、そこから武力による権力奪取が…と「鎌倉殿の13人」につながっていくわけですな。

まひろによる彰子教育(?)が始まり、「源氏物語」が朝廷でベストセラーになるのと並行して、現地取材が作品に盛り込まれて行く様子が描かれています。
この時点で仕上がっているのは「空蝉」までかな?

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#虎に翼

#虎に翼

#第二十三週

今まで「虎に翼」は週末にダイジェスト版を見て、気になる回があったら、それをフォローする…って感じだったんですが、この週だけは月曜から各回を視聴していました。
「原爆裁判」判決の週ですから。
(なんちゃっての卒論を書く時に(テーマは「東京裁判」でした)ちょっと調べたことがあったんです)

最終回。
判決を読み上げるシーンは胸に詰まるものがありました。
これは「朝ドラ」ならでは…ですね

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#光る君へ第三十三回

#光る君へ第三十三回

みんな大好き「戦国時代」
…でも、その時代を生きる人にとっては<地獄>
そうならないために「政」はある。
政治家・道長の別の一面…って感じですかね。
ただまあ、すでに「政治」は朝廷に収まらなくなりつつもあるし、「外圧」もある。
その中で道長が取り得る道には限界もある…ってことかもしれません。

一方、宮中での生活に慣れないまひろ/藤式部も、彰子の隠された側面を垣間見ることによって、彼女を支えること

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#虎に翼

#虎に翼

#第二十二週

事実婚を選択することを提案して、先週爆上がりした星航一さん。
足元の自分の子供たちとの関係がガタガタやん!
…と株価大暴落w。
まあでも良い感じに落ち着きましたかね。
こんなに上手いこと行くかい…と思わなくもないけどw、ドロドロを見続けたくもないから、これはこれで。

今週の爆上げは小橋くん。

 「別に勉強しなくていいなら、働かなくていいなら頑張りたくないよな。そっち選びたいよな

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<ハリソン山中>、中毒になるw:ドラマ評「地面師たち」

<ハリソン山中>、中毒になるw:ドラマ評「地面師たち」

最近評判のNetflixオリジナルドラマシリーズ。
僕以外の家族が先に全員はまってしまい、僕が見たのが1番最後。
いやぁ、僕もはまっちゃいました。

2017年、再び土地価格が高騰し始めた東京。 伝説の大物地面師・ハリソン山中に誘われ地面師詐欺の道に踏み込んだ辻本拓海。 それぞれにプロフェッショナルな犯罪者数名で構成された地面師グループの彼らは、 緻密かつ周到な計画で大手デベロッパーに詐欺を仕掛け

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#光る君へ第三十二回

#光る君へ第三十二回

「お前が男であれば…」
という呪いが解かれる。
「おなごであって良かった」
まあ、社会(宮中)に出たまひろはそこで苦労することになるわけですが。

「呪詛も祈祷も人の心の有り様なのでございますよ。私が何もせずとも人の心が勝手に震えるのでございます」
まひろを縛った「呪い」がひとつ解かれるのと並行して、「呪い」の本質を明かし、脇役のはずの安倍晴明が怖ろしいまでの美しいシーンで息を引き取っていく。

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