【政策起業家】 読書#144
みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
今回は、ちょっと政治っぽい話!
でも、ちょっと違う政治の話であり、まちづくりの話!
ヘッダーは、龍青山さんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!
目次
基本情報
駒崎 弘樹 (著)
筑摩書房 出版
2022年1月10日 第1刷発行
全275ページ
読書所要期間 4日
本書も、バリューブックスさんで購入しました!
私が本書に出会うきっかけ
率直に言って、不明であるw
なぜ本書を手に取ったのか・・・
しかし、私のクリエイターページには、次のように書いている。
そう、私は「まちづくり」に興味をもている。
本書はけっこう政治の話であり、つまるところ「まちづくり」・「社会づくり」の話である。
だからきっと、私の琴線に触れたのだろう♪
私が思う、この本の本質
政治家でも官僚でもないのに、法律の改正や新たな法律の制定に関わってきたという著者。
こうした人々を『政策起業家』と言うらしい。
著者は、目の前で困っている人々を、一人ひとり助けてきたという。
おそらく、これからもそうすることだろう。
しかし、著者一人ではいくら時間があっても、日本全体で困っている人々全てを助けることは、きっと不可能だろう。
そこで、そうした考え方の人々を増やし、制度面でこうした活動をしやすくできるように、日々様々な活動も実践する姿が描かれる。
本書のキーワードは『主体性』であると感じており、私はここに真の民主主義を感じてならない。
私が感じたこと
「保育園落ちた 日本死ね」騒動
この言葉、記憶に新しいとまでは言わないが、まだまだ鮮明に覚えている方も多いのではないだろうか。
「そうだったのかぁ〜、これは著者が書いたと思われたくらい、著者が本件に色々と関わっていたのかぁ〜」
という感想を持った。
今よりももっと待機児童が多かった当時は、社会問題化された一つのキッカケと言っていいSNS上での出来事だった。
元々色々動いていたのだろうが、この保護者の切実な叫びが、日本社会を動かした。
これは一つ、「SNSの力」と言って良い出来事であろうがしかし、一人の勇気ある、気迫のこもった力説がなした結果、つまり、声をあげたからこそ物事が動いた事例である。
ここに主体性と、その小さな声を汲んで動いた国の人々の行動もまた主体的であり、民主的な動きだったものと感じている。
翻って、そもそも「日本死ね」と言わざるを得ない状況がなぜ生まれたのか?
それは一つ、若者の選挙離れというものが見逃せない一つの側面としてあるのではないだろうか。
例えば、今回の衆議院選挙では、投票率が全体で53.85%という結果が発表されており、そのうち10代・20代の投票率は全体の投票率よりも低調というデータもある。
これでは若い人の抱える問題がクローズアップされにくい、つまり、若い人をターゲットにした公約を打ち出しても票が集まりにくいという結果を、若い人たち自身がつくり出していることになるだろう。
しかも、当事者たる世代の人々が立候補することもまた非常に少ないと言って良い。
この辺の主体性も、これから必要になるのだろう。
田舎の利点
本書第8章において、「多胎児家庭」について触れられている。
先日、出張で東京に行ったが、二人乗りのベビーカーを一生懸命に押しているお父さんの姿を見た。
一人乗りではあるが、電車にベービーカーを押しながら乗り込んでくる親子も大勢見た。
こうした家庭の方々の声が政治・行政に届き、少しずつではあるが改善していく姿も描かれる。
仮に少しずつではあっても、完全な満足のいく状況に一気にならなくても、それはとても素晴らしいことだ。
(進まないよりはという、比較論として良いという観点である。)
一方で、多胎児家庭には、田舎が向いているのではないかとも思う。
当然に、全ての方が田舎へ引っ越しできる状況でもなければ、都会の方がいいと考える方もたくさんいることだろう。
ただ、田舎に住む者として、田舎で子育てをする者として、田舎は子育ての適地であると感じている。
本書で描かれるような、私が目撃したような、公共交通機関での困り事などはそもそも生じないと言っていい。
なにせ、公共交通自体がそもそも少ないのだからw
田舎は、車が命であるw w
少し脱線したというか、冗談めいた書き方をしてしまったが、
迷惑をかける至近距離に人がいない!
車があまり通らないから、子どもと歩いていても安心!
近所の人々・地域の人々は、基本みんな優しい!
以上は、あくまで私の住む地域の話かもしれない。
そして、これ以外にも多胎児を育てる方々の苦労はあるだろう。
しかし、都会で生じるストレスが、 ”もしかすると” 田舎に行けば生じないかもしれない。
そんな期待を持って、田舎での暮らしをご一考いただければ幸いであるw
むすびに(まとめ)
「どうしたら、この困り事を解決できるのか?」
これはつまり、
・誰が、何に困っているのか
・その困り事をどこに対して表現するか
・その表現方法はどうするか
といったことを考えるということだと言えるだろう。
これを言い換えれば、
「自分の意見を持ち、それをしっかり周囲へ伝えることができるか?」
ということだろう。
これが『政策起業家』の原点だと私は考えている。
では、どうしたらこうした人々が世にたくさん出てくるのだろうか?
それは一つ、教育というものが大きな役割を果たすのだろうと私は考える。
そしてその教育とは、決して子どもたちだけでない。
学校のみで学ぶものでもない。
私たち大人を含めた人間一人ひとりが、一生涯を通じて学び続ける。
そして、実践し続ける。
その意味で、「生涯学習」と「政策起業」は常にセットで取り組まれるべき現代人の営みであり、循環なのかもしれない。
黙っていては、
・戦争は起こり続ける。
・地球環境は破壊され続ける。
・子どもたちは傷つき続ける。
要するに、全ての人々が生きにくくなる。
この状態は、誰かが作るのではない。
私たち一人ひとりの黙認がつくり出す。
あるいは、その不幸を望む者がつくり出す。
「私たちは、行動するべきだ!」
著者に、そう背中を押される気がする。
「私は、いったい何ができるのか?」
著者のように、国を動かし、法律を動かすようなことは、きっと私にはできません。
でも、私なりに思うことが私なりにできることを生み出し、行動させることにつながるのだろうと感じました。
どんなに小さなことでも、というかそもそも、主体的な行動という意味では、大きいも小さいもない。
そもそも、国を動かすことが大きいことだと定義している自分が、なんだか小さく感じるような気もしていますw
ちょっと、何書いてるかわからなくなってきたw w
今回は、この辺で!
本日も、ご覧いただきありがとうございました!!