「13歳からのアート思考」を読んで|読書感想文
著者の末永幸歩さんは美術の先生である。わたしがこの本を読みたかった理由はサブタイトルに惹かれたからだ。
自分だけ、自分さがし、自分らしさ、とかの言葉に反応してしまう。
感想
鮮やかなクロードモネの睡蓮のページではじまる。
美術館にいるつもりでご鑑賞くださいと書かれている。
4歳の男の子は絵をみて「蛙」がいると答えた。実際のところ、モネの睡蓮の絵には蛙は描かれていない。
男の子はそのあと、蛙は水にもぐっていると答えた。
小学校では図工が人気科目の第3位だそうだ。しかし、中学校になると美術はもっとも人気をなくす教科と本書で書かれている
たしかに思い出してみると、好きなように描いたり、作っていた図工は楽しい時間だった。美術に変わった途端、なんか小難しいものになった。
つまり、美術に対する苦手意識をもちはじめるのが13歳だと著者は仮説する。
この本でいうアート思考とは13歳の分岐点にもどり、自分だけのものの見方、自分の答えを生み出そうよ、ということ。
アート関連の本といえば、「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」があまりにも良過ぎて、本書はややまわりくどく感じた。
感想はここまで
アートに全く詳しくない私でも、お気に入りの絵画がある。
アートの記事だから好きな絵画を披露しちゃう。
ロンドンにあるテートブリテンという美術館にある絵画。
23歳のとき、この絵画に惹きつけられた。5年間ロンドンに滞在していた時は、何度も見にいってベンチにすわり眺めていた。
それから何十年たった今も変わらず好き。今年の6月もその絵に会いに行ってきた。素敵だった。
理由なんてない。ただ好き。それだけ。
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