小林 英真(こばやし えま)

小学生2人の母/成城大学文芸学部卒/読書/朝活/創作大賞2024【エッセイ部門】応募/…

小林 英真(こばやし えま)

小学生2人の母/成城大学文芸学部卒/読書/朝活/創作大賞2024【エッセイ部門】応募/父をガンで亡くし、その事を文章にしたいという思いからnoteを始めました。自分の人生観も大きく変わりました。/死生観/エッセイと読書感想文をメインに発信。

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    私の創作大賞2024応募作品をまとめました。 たくさんの方に読んで欲しいです!

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    日々の読書の感想を、エッセイ要素を交えながら書きたいなと思ってます。

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84日間の記憶

2022年、9月4日。私が36歳の誕生日を迎える少し前、父がこの世を去った。 肺がんだった。 2024年5月の今日、なぜ私が父の死について書こうと思ったのか。 父の死が私に、もたらした影響や、病気を宣告されてから9月4日までの間の出来事を、その時の自分の気持ちを、言葉にしたいと思ったからだ。 生とはなんなのか、死とはなんなのか、父の人生はなんだったのか、私の人生はなんなのか。 父の死から、しばらくは、湧き上がってくるそれらの疑問に蓋をして、考えないようにした。 父のこと

    • 寝なきゃダメ。食べないとダメ。疲れたら休まないとダメ。

      『寝なきゃダメ。食べないとダメ。疲れたら休まないとダメ。』 何かの本を読んでいる時に見かけた、水木しげるさんの名言。 昨日子供達を見ていて、ふと、この言葉を思い出した。 夏休みを景気良く始めるべく、昨日はお友達家族と市民プールへ行った。 朝9時に開園と同時に入場。 1時間おきに訪れる10分の休憩タイムでは、お昼ご飯の時以外、一切休憩を延長することなく、休憩終了の笛と共に、プールに引き寄せられていく子供たち。 16時まで7時間ほど、遊び続けた。 帰ってからすぐにお風呂

      • あぁー..夏休み..

        ここのところ、小4娘がとても浮き足立っている。ソワソワとして、同じ話ばかりしてくる。 彼女の話題はもっぱら『夏休みについて』だ。 夏休みに行きたい場所、やりたいこと、食べたいもの...とにかく夏休みのことで頭がいっぱいの様子。 めでたく今日は終業式である... そして、終業式に先駆けて、2日前に給食が終了し、昨日から弁当生活が始まっている。(給食最終日の献立はカレーだったそう。) まだ始まってもいない夏休みだが、心なしか、私の方は、すでに疲れが出始めている気がする。

        • 育児と読書

          自分がいつから、スマホを使い始めたのか、もう覚えていないけれど、調べてみると2010年から2015年の間に急速に普及したらしい。 私は2015年に長女を出産した。 この時、確かにiPhoneを使っていた記憶がある。それまで使っていたAndroidスマホと比較して性能の良さに驚いた。 育児をしていると、自分の自由な時間が細切れにしか訪れない。 そんな隙間時間を埋めるのに、スマホはうってつけだった。 子供の頃から本を読むのが好きだったけど、これまで好んで読んできた、人間の闇

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        記事

          時間は命

          『Time is money 時は金なり』ではない。 『Time is life 時は命なり』だ。 『時間は命』という一文をこの数ヶ月で、何度も目にした。 図書館や電子書籍で無作為に選び、著者もジャンルもバラバラの書籍なのに、この言葉を何度も見るのだ。 私がそれを感じているから、無意識に選んでいるのか、あるいは引き寄せられているのか。 でもこれは私が、父の死を経て強烈に感じた人生の真理だと思う。 感じたという表現も、おかしいのかもしれない。 物理的事実だ。 人生=死

          『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか 熊谷徹』

          私は今まで『自分の自由な時間を持つこと』が自分にとって、どれほど重要かを理解していなかった。 小学校高学年の頃、毎朝学校に行きたくないと思っていた。今でも仲良くしている友人もいたし、勉強も嫌いではなかった。 でも何故か分からないけど、毎朝嫌だなぁと思っていたし、『6年って長過ぎだよな..』とも思っていた。 中学、高校は3年で終わると思うと、気が楽で小学校ほど嫌ではなかった。 大学では、ドラムを叩いてみたくてサークルに入ったが、ライブのビラ配りの為に下北集合!などと、練習

          『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか 熊谷徹』

          『あなたのお金はどこに消えた? 本田健』

          私は元々浪費家で、お金にあまり執着しないタイプだった。 でも最近、今更ながらお金について学ぼうと思い、様々な本を読んでいる。 本書のあとがきに興味深い一文があった。 夫とテレビか何かで、お金持ちとされる人の収入を見た時に、夫が『こんなにたくさん何に使うんだろう?使うところなくない?』 と言ったが、私は『生活の全部を少しずつランクアップさせれば、すぐ使い切るよ。』と答えた。 食材を買うスーパーを、高級スーパーやデパートに変えて、化粧品もドラッグストアではなく、デパートで購

          『あなたのお金はどこに消えた? 本田健』

          『ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方 久保田由希』

          私の父はデパートに勤務していた。 私が子供の頃は、水曜日が定休日だった。 でも、いつの間にかデパートに定休日はなくなった。 父が、あるデパートが定休日をなくして、毎日営業するようになったことで、他のデパートもそれに倣うしかなかったみたいな話をしていた記憶があるが、調べてみると大店法という法律の廃止が大きく関係しているようだ。 ドイツの閉店法という法律を知り、父の話を思い出した。 最近ではコロナ渦をきっかけに、お正月に休むスーパーなども増えてきたようだが、私は毎年スーパー

          『ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方 久保田由希』

          1996年ごろ

          小4の娘を見ていると、自分が小学校高学年だった頃のことをよく思い出す。 『愛していると言ってくれ』にハマり、翌朝は親友とトヨエツのかっこよさ、けんちゃんの切なさについて話すのが楽しかった。 (けんちゃんからの手紙を読んだ時は泣きそうになり、翌朝の感想はいつも以上に盛り上がった。) 1人っ子だったので、友達と遊ばない日は暇で、1人で祖母から誕生日にもらったショッキングピンクのラジカセに、カセットテープをセットし、華原ともちゃんをまぁまぁの音量で流して、歌いながら踊った。

          私は人間で、女で、日本人で、1986年生まれ

          私は人間で、女で、日本人で、1986年生まれである。 自分で選んだ訳じゃない。 でも変えられない事実だ。 母親であることも変えられないが、それは自分で選択したことなので、少し性質が違うと思う。 海外で暮らすことも出来るし、年齢より若く見えるように、努力することも出来る。 でも37歳の日本人であることは、絶対変わらない。 他に自分で決められないことと言えば、両親と出生地とか? 逆に言うと、それら以外のことは全部自分で決められるということでもある。 なぜいきなり、こ

          私は人間で、女で、日本人で、1986年生まれ

          『サハラ砂漠の王子様 たかのてるこ』

          私は子供の頃、たぶん砂漠に憧れを抱いていた。 ディズニー映画で1番好きなのは、『アラジン』でプリンセスの中でもジャスミンが1番好きだった。ペットに虎を飼ってるのもカッコ良すぎるし、衣装も顔立ちもセクシーで魅力的だ。 毎年見に行っていたドラえもんの映画の中でも、『ドラえもんのび太のアラビアンナイト』が1番好きだった。 『アラジン』はビデオを買ってもらい、何度も何度も見て、セリフを覚えてしまい、英語バージョンで見ても何を言ってるか分かるくらいだった。 アラジンの中で特に好

          『サハラ砂漠の王子様 たかのてるこ』

          毎晩『良い母親とは?』と検索していたあの頃の私 #7

          里帰り出産をすることになっていた病院は、母乳育児を推奨する病院だった。 実家から近く、設備のキレイな病院だったので、そこで出産することに決めた。 そもそも産婦人科がいくつもある訳ではないので、選択肢はほぼなかった。 私自身が絶対に母乳育児をしたい!と思っていた訳ではなかったが、初めての出産だから何も分からず、産婦人科の先生が母乳育児が良いと言ってるのなら、そうなのだろうと思った。 出産が差し迫り里帰りをして、通院が始まると、待合室には母乳育児の本がずらりと並んでいた。

          毎晩『良い母親とは?』と検索していたあの頃の私 #7

          毎晩『良い母親とは?』と検索していたあの頃の私 #6

          産婦人科の妊婦健診に通うようになると、待合室に掲示されている色々なポスターが目に入った。 『虐待防止』 『スマホに子守りをさせないで』 虐待なんて、もちろんしないけど、怒鳴ったりもしちゃいけない。 スマホやタブレットも見せない方が良いらしい。 ポスターの内容は定期的に見ていると、無意識に脳内に刷り込まれた。 今にして思うと、このようなポスターは実際の虐待の防止力になり得るのだろうか。 虐待やネグレクトをしている親がこのポスターを見て、いけない事だからやめよう!と思う

          毎晩『良い母親とは?』と検索していたあの頃の私 #6

          毎晩『良い母親とは?』と検索していたあの頃の私 #5

          社内で新しいプロジェクトを発足することになったという通知があった。 社長に呼び出され、「新規プロジェクトの立ち上げメンバーになって欲しい」と打診された。 仕事の内容には興味が湧いて、面白そうだとも思った。 しかしプロジェクト内容の説明の後、 「今までより残業も増えるし、休日出勤もあるかもしれない。軌道にのるまで1年以上はかかると思うから、出来ればその間は妊娠しないで欲しい。」と言われた。 それを聞いた時、もう私には家庭と仕事の両立は無理なのだと思った。 新規プロジェクト

          毎晩『良い母親とは?』と検索していたあの頃の私 #5

          毎晩『良い母親とは?』と検索していたあの頃の私 #4

          結婚生活が始まった頃、仕事がすごく忙しくなった。 帰宅は22時を過ぎることが多くなった。 帰ると「ご飯炊いておいたよー」と言って、私がおかずを作るのを待っている夫がいる。 休日は掃除や洗濯、買い物でほとんど潰れた。 ある金曜日、仕事から帰ってお風呂に入ろうと服を脱いだけど、お風呂まで辿り着けず裸のまま寝てしまい、気がつくと朝だった。 そんな私の様子は夫には見えていなかったのか、朝、朝食の準備をしていると「会社の人に、新婚なのに愛妻弁当ないの?って言われたー」と言う。

          毎晩『良い母親とは?』と検索していたあの頃の私 #4

          『時間革命 1秒もムダに生きるな 堀江貴文』

          大学生の頃、割と本気で『時間泥棒』が存在するのではないか?と思っていた。 退屈な時間と楽しい時間の過ぎ方があまりにも違うからだ。 つまらない講義やバイト中の1時間はとてつもなく長いのに、彼氏とのデートや、好きな本を読んでいる時間はビックリするほど早くすぎる。 通学電車で暇つぶしで始めたはずの読書で、夢中になりすぎて時間感覚がなくなり、乗りすごすことがしょっちゅうあった。 海外旅行に行き、初めての体験で埋め尽くされた5日間は日本で過ごす時間とは比較にならないほど短く感じ

          『時間革命 1秒もムダに生きるな 堀江貴文』