Small World

読書や音楽、映画等のことを気ままに書いてます。( プロフィールに記事一覧を掲載していま…

Small World

読書や音楽、映画等のことを気ままに書いてます。( プロフィールに記事一覧を掲載しています。) 80年代を10代で過ごした世代なので、その頃の関係記事が多めになってます。

最近の記事

ドラマに使われた洋楽について(90年代ドラマとともに..)

 今年投稿した「90年代の80年代アイドルたち」や「ダイアナ・ロスと映画主題歌」と地続きな記事です。    近年はリスナーの「洋楽離れ」が話題になることもありますが、自分が20代を過ごした90年代は、まだまだ洋楽が元気だった時代です。  その証拠に、90年代にはドラマ主題歌に使われた洋楽曲が大ヒットするってことがけっこうあったんです。  その先駆けとなったのが、TBS系:金曜ドラマで放送された『想い出にかわるまで』の主題歌で使われたダイアナ・ロスの「イフ・ウィ・ホールド

    • 秋刀魚に香母酢

       まだまだ日中は暑いんですが、食の方では徐々に秋を感じるようになってきましたね。  先日、我が家の食卓にも、庶民の ”秋の味覚"「秋刀魚」が登場したんですが、その時ふと思ったのが、全国の皆さんは、このサンマをどんな風に食べてるんだろうってことなんです。  ピンと来ない方もおられるでしょうが、私の場合、大分県に住んでるので、サンマと言えば  大根おろし+しょう油+カボス  なんです!  大分県の名産でもある「香母酢」  これが欠かせないんです。  それで、思ったんです

      • 時空系ミステリーはお好き?

         「時空もの」と称される作品たちがあります。  タイムトラベル/タイムスリップして過去や未来を訪れたり、死んだと思って気が付くと過去に戻っていたり、同じ日を何度も繰り返していたりなど… そんな時間と空間の関わりが、ストーリー上、重要な役割を果たしてるものを「時空もの」と呼んでいるのです。  小説や映画ばかりでなく、マンガやアニメ、テレビドラマなんかでも、繰り返し使われているモチーフですよね。  それだけに、設定やプロットに工夫され、様々なバリエーションがあるんです。  

        • 松本隆色の街並

           今回は、松本隆さんの歌詞世界に関する note です。  松本隆さんの書く詞は大好きで、これまでも自分の note で何度か取り上げことはあるのですが、あまりにも作品が多すぎて、その特色をまとめていくのは難しいんですよね。  特に はっぴいえんど がリアルタイムでない世代の自分としては、80年代のシティポップやアイドルポップの範疇での紹介となっていくのですが、それでも網羅するのは困難なほど松本ワールドは広く深いのです。  私が松本隆さんの歌詞世界に魅かれるのは、聴く側

        ドラマに使われた洋楽について(90年代ドラマとともに..)

        マガジン

        • 『音楽図鑑』
          261本
        • 『映像視聴室』
          83本
        • 『趣味倉庫』
          73本
        • 『読書日記』
          156本
        • 『私の小世界』
          57本

        記事

          村上春樹の6つの短編を元にしたアニメの話

           ちょっと前から話題になっていた、村上春樹原作のアニメ映画の話です。  先日、我が町でも公開されたので観に行ってきました。 『めくらやなぎと眠る女』 原題:SAULES AVEUGLES, FEMME ENDORMIE  監督:ピエール・フォルデス  2022年にフランスで制作され、いろんな映画祭で賞を取ったり、プレミア上映され話題を呼んだ作品なんですが、日本公開に際して、新たに"日本語版"も制作されています。  私が観たのも "日本語版" だったのですが、感じたことをつ

          村上春樹の6つの短編を元にしたアニメの話

          夏の日の「銀河鉄道999」

             お盆が過ぎると夏休みも終盤ですね。    私にはこの時期になると思い出す映画があって、それが劇場版「銀河鉄道999」なんです。  その理由というのは、この「銀河鉄道999」は、初めて一人で映画館に行って観た映画だからなんですよね。  多分、私と同世代の方にとって、初めて映画館に行った記憶は、親と一緒の「東映まんがまつり」や「東宝チャンピオンまつり」じゃないかと思います。  次に、子どもだけで観るようになるんですが、それが私の場合は小4の時の「スター・ウォーズ」なんで

          夏の日の「銀河鉄道999」

          ダイアナ・ロスと映画主題歌

           今回はダイアナ・ロスに関する"note"です。  もちろん、ダイアナ・ロスといえば、60年代は "ザ・シュープリームス" のメンバーとして、また、70年代以降もソロとして、モータウンの中心となって活躍したシンガーです。  米ビルボードチャートNo1ヒット曲が18曲(ザ・シュープリームス時代に12曲、ソロ時代に6曲)もある偉大なシンガーなんですよね。  ただ、80年代に洋楽を聴き始めた自分にとっては、60~70年代の活躍は知る由もなかったので、なんとなく、ディスコっぽい大

          ダイアナ・ロスと映画主題歌

          アートを記録するヴェンダースの新作(「アンゼルム "傷ついた世界"の芸術家」)

           私的に、今年になって復活したミニシアター熱は現在も続いてます。  といっても、月イチぐらいの微熱なんですが、アンテナを高くしつつ、無理なくやっていこうと思ってます。  そんな私が7月に観てきたのが ヴィム・ヴェンダース監督の新作ドキュメンタリー「アンゼルム "傷ついた世界"の芸術家」なんで、今回は、この作品について note していこうと思います。 +  +  +  +  +  + 「アンゼルム "傷ついた世界"の芸術家」 監督: ヴィム・ヴェンダース   ヴィム・

          アートを記録するヴェンダースの新作(「アンゼルム "傷ついた世界"の芸術家」)

          「百年の孤独」... みたいな本

           ガルシア=マルケスの「百年の孤独」が文庫化されたことが、イベント的に盛り上がってますね~  たしかに、20年ほど前に新装版(白地に黒のカバーデザインのやつ)が出たときも "文庫じゃないこと" が話題になったぐらいなんで、待望といっていい文庫化です。  あと文庫化が待ち遠しい作品と言えば、自分のフィールド内では、ジョン・アーヴィングの2000年以降の諸作品や、ウンベルト・エーコの歴史ミステリー「薔薇の名前」あたりですかね。  特に「薔薇の名前」の方は、舞台となる修道院内部の

          「百年の孤独」... みたいな本

          実在の人物が登場する歌

          (かなり渋めのラインナップですがご了承ください!)  松任谷由実さんが1981年にリリースしたアルバム『昨晩お会いしましょう』の8曲目に、「グレイス・スリックの肖像」という曲が収録されています。  タイトルに登場する グレイス・スリック はアメリカのシンガーで、ソロはもちろん、'65年に結成されたサイケデリック・ロックの雄:ジェファーソン・エアプレインに '67年から参加し、以降、→ジェファーソン・スターシップ → スターシップとバンドが変遷する中でも、ヴォーカルの一人し

          実在の人物が登場する歌

          私の映画の先生

           知らない映画を観にいくきっかけとして、何か参考にするものがあったりしますか?  予告編やCMなんかはもちろんですが、情報番組での紹介だったり、最近だとフィルマークスなどのWEB上の口コミが多かったりするのかもしれませんね。  もしかすると、この note での感想を読んだりということも…  知らない映画との出会いは様々ですよね。  私もそれなりに映画好きな人間で、特に10代の終りから20代の頃は、ほんとにたくさんの映画を観ていました。  その頃って、映画の情報を得る手

          私の映画の先生

          プロット万歳!(最近読んだ海外ミステリー)

           自分の読書の中で中心となっているのはミステリーで、特に本格ミステリー(探偵が謎を解くやつ)が大好きなんです。  その本格ミステリー小説を読む上で、いや、むしろ作家さんたちが本格を書く上でのポイントと言われてるのが、「トリック」、「ロジック」、「プロット」といった要素です。  その3つの要素は、何かで規定されてるわけではないんですが、私なりにいえば  という感じです。  古き良きミステリーで例えるなら、冒頭で示される一見不可能に見える犯罪の中核となるのが「トリック」で

          プロット万歳!(最近読んだ海外ミステリー)

          天に響く岩崎宏美の歌声

           私の note では、80年代ポップスや昭和歌謡をテーマにすることが多いのですが、その際は、一定の「カテゴリー」を意識しています。  たとえばそれが「シティポップ」や「80年代アイドル歌謡」、「ニューミュージック」だったりするんですが、時に、どのカテゴリーにも入れづらいシンガーがいるのです。  今回紹介する岩崎宏美さんも、その一人です。  70年代デビューのアイドルであると同時に、その類まれなる歌声により、シンガーとして長く活躍してるんで、カテゴリー分けするのは難しい方で

          天に響く岩崎宏美の歌声

          私の名犬メモリーズ..

           「犬」が出てくるドラマや映画は、これまでも数多く制作されていますが、皆さんにとって思い出深い「犬」がいたりします?  たとえば、ラッシー ?  カール ?  タロとジロ ?  ジョリイ ?  もしや、銀 ?  私が思い出すのは、自分が子どもの頃に観てきたドラマや映画、アニメなどに出てきた名犬たちです。  ただ、その中でも、ひときわ強く印象に残っているのは "リュウ" という犬なんです。  かなり昔のドラマなんですが、何のドラマだったか、皆さんは憶えてますかね?

          私の名犬メモリーズ..

          スキャットの女王

           考えてみると、最近、"スキャット" って、あんまり耳にしなくなった気がします。  突然変異的にスキャットマン・ジョンが活躍した1995年は置いといて、基本、 "スキャット" を生かした楽曲がよく流れていたのは昭和の時代だったと思います。  私が子ども時代だった頃も、自分たちが見ていた特撮ヒーローの劇伴等でもよく "スキャット" が使われていました。 「MATのテーマ」1971  作曲:冬木透  例えば、「帰ってきたウルトラマン」の中で、主人公が所属する防衛隊が出動する

          スキャットの女王

          同世代にお薦めのオースター本「ブルックリン・フォリーズ」

           この4月末に逝去したアメリカの作家ポール・オースターについての記事です。  note 内にも多くの追悼記事が投稿され、改めて、ファンの多い作家さんなんだと感じました。  自分自身としても大好きな作家さんなんで、ちょっとタイミングは逃してますが、私なりのお薦め本を紹介して追悼としたいと思います。 +  +  +  +  +  +  以前の記事にも書いたんですが、ポール・オースターを読むようになったきっかけは、村上春樹さん→翻訳家:柴田元幸さん→オースターみたいな流れです

          同世代にお薦めのオースター本「ブルックリン・フォリーズ」