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『読書日記』

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読書に関して考えたことや、作家さんや本のことなどを書いています。
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自分らしい読書の記事について(投稿500記事の節目に…)

be one's self   自分の投稿も500記事を数えました。  "note" を書く中で、500記事はひ…

Small World
2年前
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本に呼ばれるということ②(シェルビー・ヴァン・ペルトの「親愛なる八本脚の友だち」…

 本屋のいい所は、意外な本との出会いがあるとこです。  以前にも書いたことがあるのですが…

Small World
2日前
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スペインのミステリー(ハビエル・セルカスの「テラ・アルタの憎悪」)

 自分のささやか読書趣向のひとつに、「読書を通じていろんな国を訪れる」というものがありま…

Small World
12日前
72

我が町のSF小説(間宮改衣の「ここはすべての夜明けまえ」に寄せて)

 ちょっと変わった読み味の本に出会いました。  それが、今作でデビューとなる間宮改衣さん…

Small World
1か月前
91

ディック短篇集ガイド(私の愛するディック本②)

 SF界の "鬼才" と呼ばれる作家、フィリップ・K・ディックに関する記事を書いています。 …

Small World
2か月前
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アーティストが手がけた絵本の話

 絵本って、見てるだけで楽しいんですよね~  もちろん「お話」の方も大事なんですが、”絵…

Small World
3か月前
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私の愛するディック本

 映画「ブレードランナー」や「トータルリコール」などの原作者として知られるフィリップ・K・ディックは、60年代を中心に多くの作品を残したSF作家です。  近年でも新訳や新装版がリリースされたり、フェアが組まれたりと、今でも人気の高い作家さんなのです。 代表作となると、やっぱ 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 ですね。  映画「ブレードランナー」の原作として有名ですが、その印象的なタイトルとともに、ディックの傑作と呼ばれていています。  …ただですね、  私に

今年読んだ「新作ミステリー」(読書回顧2023)

いつもながら、一年が経つのは早いです。  大好きなミステリー小説の年間ブックランキン…

Small World
5か月前
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ミステリと呼ぶ流れ(トム・ミードの「死と奇術師」)

 駄洒落なタイトルにしてすみません。  公開中の映画「ミステリと言う勿れ」に関する ”note…

Small World
7か月前
91

続々・厚い本の話(百鬼夜行シリーズの最新作に寄せて)

Thick Book Ⅲ  いまさら言うことでもないんですが、自分は "厚い本" が、けっこう好きなん…

Small World
7か月前
98

村上春樹クロニクル(時代設定と年齢等に関する備忘録)

The Era Setting of "HARUKI" World  2023年9月13日20時53分現在、"note" 内で「#村上春樹…

Small World
7か月前
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Qの9

 「Qの9」というふざけたタイトルですみません..  何のことはありません。  "特捜部Q" と…

Small World
8か月前
93

レイ・ブラッドベリ追想(40年ぶりに読んだ『火星年代記』)

 先日、すごく久しぶりに再読したのがレイ・ブラッドベリの『火星年代記』… 古典的SF…

Small World
8か月前
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ぜひ、続編の方も "なんとかしてほしい" 話(恩田陸の朝ドラ小説に寄せて)

 けっこう、付き合いの長い作家さんである恩田陸さんが昨年の11月にリリースした「なんとかしなくちゃ。」に関する記事です。  恩田陸さんについては、エッセイ以外の小説作品を全部読んでしまっているので、常に新作待ちの作家さんです。  比較的刊行ペースが早い恩田陸さんなので、首を長くして待ってるって感じではないんですが、やっぱり、リリースされれば、早めに手に取るんです。  そんな自分なのに、昨年の暮れにリリースされた新作は、あんまり魅かれなかったんですよね。  その新作と言う