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クラシック音楽が大好きな人。芸術は何でも好き。自閉スペクトラム症(ASD)という発達障…

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クラシック音楽が大好きな人。芸術は何でも好き。自閉スペクトラム症(ASD)という発達障害のあるゲイ寄りのバイセクシャル。芸術好きなゲイ(バイ)の人と知り合いたいです。

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カーチュン・ウォン/日本フィルのブルックナー交響曲第9番に感じた5つの不満

サントリーホールで、日本フィル定期を聴く。 ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB109 指揮:カーチュン・ウォン カーチュン・ウォンは好きな現役指揮者の筆頭である。生で6回くらいは聴いているはずだ。 一番感動したのはCD化もされたマーラーの5番。マーラーの3番もよかった(9番は聴けなかった)。 グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールの2016年の覇者で、日本フィルでは交響曲チクルスが進行中。 マーラーとの親和性を多分に感じる指揮者だけに、同じ手法でブルックナー

    • 純文学の水先案内人、福田和也さんを悼む

      文芸評論家の福田和也さんが亡くなった。 以前「私に影響を与えた有名人」というリストをXでポストしたときに福田さんの名前を挙げたら、「意外ですね」と言われたことがある。 私は保守の論客としての福田さんを支持していたわけではなく、読書の幅を広げてくれたことに格別の恩義を感じているのだった。 そのきっかけはこちらである。 2000年3月に刊行されたときはずいぶん話題になった。 というのも、現役の作家100人(純文学50人、エンタメ50人)の代表作3〜5作を100点満点で採

      • N響ほっとコンサートよりズーラシアンフィル

        昨日の「クラシック音楽館」の内容が対照的だった。 番組前半は「N響ほっとコンサート」。 厚切りジェイソンさんの司会、上手だったと思うけど、私はクラシック初心者に解説付きのコンサートはオススメしない。 日本人は美術展でも解説パネル真剣に読んだり、イヤホンガイド借りたり、非常に勉強熱心! 私は歌舞伎も好きだけど、イヤホンガイド借りたことないよ。役者のセリフが聞こえないじゃん😅 クラシックも、歌詞のない音楽だけを聴いて感動するのが大事! 以前も書いたけど、私は中学のとき

        • 中途障害を負うということ〜高山善廣さんの勇姿を見て

          Xで高山善廣さんの興行が話題になっていたので、Abemaの無料配信で見た。 9月3日に後楽園ホールで行われた「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」である。 高山さんは7年4か月前の試合で頸髄完全損傷になり、首から下が不随になってしまった。公の場に姿を現わすのはそのとき以来らしい。 7年も姿を見せていなかったとは思わなかった。 私は高山さんの闘病姿をテレビで見たような気がしていたのだが、そうしたドキュメンタリーがあったかもしれない。 プロレスを生で見たことがな

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          なぜ若者はクラシックコンサートに行かないのか

          最近クラシックコンサートに行って思うのは…… GGIばかり!😵 私も人のことは言えない中年ではあるが。 若者を見かけないのだ。 土日のマチネーはそうでもない。 平日夜のサントリーホールなんてジジイばかり! 無理もない。マチネーならランチや遊びのついでに来れるが、ソワレともなるとコンサートが終わったら即帰るだけ。ガチのオタしか来ない。 それに来ている若者層は学生オーケストラの団員だったり、楽器経験者が多そうに見える(たまに聞こえてくる会話によると)。 いわゆる聴く

          なぜ若者はクラシックコンサートに行かないのか

          ショルティの精神性

          サブスクをやっていていいなぁと思うのは、わざわざ買うまでもない音盤をすぐに聴けること。 サブスクやってないと、図書館で借りたり非常にめんどくさい😅 さて、宇野センセイに「カミナリ太郎」と命名されていたショルティの「運命」を初めて聴いてみた。 いまの時代の耳で聴くと、よくも悪くもオーソドックスな演奏である。 で、クラオタが大好きなワード「精神性」をそこに感じるかというと…… 微妙😂 全体的にフレージングが浅い気が。宇野センセイはよく「コクのある響き」という表現を用い

          ショルティの精神性

          あなたはマーラー派? ブルックナー派?

          あなたはマーラー派? それともブルックナー派? かつてはこんな単純な二元論が通用していた。 というのも、指揮者もマーラー指揮者(マーラーは積極的に振るがブルックナーはあまり振らない)とブルックナー指揮者(ブルックナーは積極的に振るがマーラーはあまり振らない)に分かれていたからだ。 前者はバーンスタイン、テンシュテット、バルビローリなど。 後者はチェリビダッケ、ヴァント、ヨッフムなど。 いまの指揮者は器用だから両方振る人ばかりになってしまった。 何度も書いてきたが、私

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          待てないのか待たないのか、それが問題だ

          いとすさまじきもの。それがフライングブラボー。 最近Xの感想でフライングブラボーの苦情が増えた。昔に比べて増えているのか? 「なぜあと少し待てないのか?」と書いている人がいる。だが、これは誤った認識である。 待てないのではない。待たないのだ。 ブラボー屋は静まり返ったホールに己のダミ声を響かせるのが快感なのだ。 「曲の終わりがわかっているアピール」という指摘もよく見かけるが、初心者向けコンサートならともかく、曲の終わりなんて大半の客はわかっている。 ではなぜ真っ先

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          #noteアプリ 古い記事をプロフィールページに固定しようとすると手動で遡らないといけません。 記事を検索したあとに固定できるようにしてください。

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          あるメンターとの出会いと別れ

          いまから15年ほど前の話である。 当時私は精神科病院に入院中で、タバコを吸わないものだから喫煙者同士のコミュニティには交じれず、病棟で話す人が限られてしまい寂しい思いをしていた。 そんな私の心の支えがmixiだった。当時はまだ招待制で、私は海外旅行先で知り合った日本人の友人から招待してもらった。 足跡機能もあった。私はクラシックの記事をよく書いていた。行ったコンサートのアーティスト名で検索して訪ねに行ったり、足跡を踏み返すとクラシック好きの人だったりした。 いまのXと

          あるメンターとの出会いと別れ

          豆苗って生で食べれるのね〜😅 レシピサイトに載ってた豆苗としめじのナムルです。

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          「最後の巨匠」は誰か

          クラオタ界でよく耳にする「最後の巨匠」。 この言葉はもはやクリシェと化していて、いったい何人最後の巨匠がいるのかわからない有様である。 いったい「最後の巨匠」は誰なのだろう? こういうことを書くと、最近の「白けオタク世代」は 「そんなの人によって違う。無理に決めなくていい」 とか言い出す。 こういう言説がクラオタ界をつまらなくさせているのだ。 クラシックに限らず、「史上最高の野球監督は誰か?」とか「史上最強の将棋棋士は藤井か羽生か大山か?」といった議論はオタク心

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          クラオタの盲点

          クラオタ歴28年の私が最近思うのは…… クラオタはスコア(総譜)を読まない! ということ😅 スコアとは指揮者用の楽譜のことで、全ての楽器の譜面が書かれている(反対にオーケストラの団員は自分の楽器のパート譜を見て演奏する)。 クラオタは聴き比べには興味があっても、スコアを読むのには興味がない。 ブルックナーの交響曲第8番が大好きで10枚20枚とCDを持っている人のいったい何人が、スコアも持っているだろうか? 私はクラシック鑑賞をラーメンの食べ歩きによく喩えるが、CD

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          忘れ去られた名盤ガイド

          名盤。 かつて日本中のクラオタたちが胸をときめかせた名盤。 侃侃諤諤の議論が巻き起こった名盤。 その名盤も、『レコ芸』が休刊になり、巷で話題に上ることが減ったような気がする。 飽きずに懲りずに「名盤300」といったマンネリ企画を繰り返していた『レコード芸術』。 はたしてその意義はいったい……? クラシックに限らず、世の初心者は取っ掛かりがわからない。「何から聴けばいいのかわからない」というやつだ。 そこで役に立つのが目利きのセレクト。ガイドブックはクラシックに限

          忘れ去られた名盤ガイド

          マーラー演奏の是非

          昨日のハーディング/都響の「巨人」の感想が賛否両論だ。 昔のTwitterに戻ったようで私などは歓迎なのだが、共感できない指摘もある。 「アンサンブルが荒い」……緊急地震速報のあと数分とフィナーレは確かにそうだったかもしれないが、全体的にはむしろ細やかだったと思う(第2・第3楽章なんか特に)。 「熱量が低い」……え!と思ってしまった😅 結構熱かったと思うが。 席によって感じ方が異なるのかもしれない。 そもそもマーラーの音楽に期待するものが人によって違う。 これはブル

          マーラー演奏の是非

          輝かしい若さの結晶 ハーディング/東京都交響楽団の「巨人」

          久しぶりのコンサート日記。 プライベートがバタバタし過ぎて、チケット買ってても行けないことばかり🥲 4/20のムーティの「アイーダ」以来ですよ、コンサート行けたの……。 全然コンサート聴いてないから偉そうにレビュー書くのもどうかと思うけど、まあそれも込みで楽しんでますので😛 今回も2部構成。愚痴を聞きたくない方は1部は飛ばしてください。 今日の「ダーウィンが来た!」 以前「コンサートホールは魑魅魍魎の館」という鑑賞マナーの悪い客の批判コーナーを設けていたが、最近の

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