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クラオタよ、「インバルは二流」にガチギレしてる場合か

あ、最初にお断りしておきますが、先ごろXで物議を醸した「インバルは二流」発言は私ではありませんので……😅

私はこの騒動?を見たとき、思わず笑ってしまいました。

「インバルは二流」

絶妙なとこ突いてくるなぁと🤣🤣🤣

これが

「ブロムシュテットは二流」
「デュトワは二流」

ならピンとこないんですが(私は、です)、「インバルは」と言われると全面否定はしがたい😁

だってインバルって日本でやたら評価高いけど、欧米ではそこまで評価高くないと思いますよ。

大友直人が自著で「サヴァリッシュの英語のプロフィールにN響のことは書いてない」って書いてたけど、我々日本のクラオタはクラシックの本場から遠く離れた極東の存在だと認識すべきです😅

インバルは都響との関係が深く、大昔から来日してるから日本でファンが多いけど、現在はどこかのポストに就いてるわけでもなさそうだし(名誉ポスト除く)、ベルリン・フィルやウィーン・フィルの定期演奏会に呼ばれてもいない。てか、呼ばれたことあるのか?(ウィーンは絶対なさそうだが……)

それを思えば、「一流」と呼ばなくても問題はなさそう。
私は何度か実演に接してるけど、インバルのよさって「街中華」みたいな感じ?と思った😅
いわゆる「B級グルメ」で、お客さんの胃袋を満たしてくれる手練の技はあるけど、別世界に連れていかれるような雰囲気ではなかったけどなぁ。
だから、あえて「○流」と言うなら「1.5流」くらいの認識ではある。

こんなふうに私としては「インバルは二流」発言に笑ってしまったのだが、Xでの反応を見るとガチギレしてる人が多かった。

つまんないオタクが増えたね😅

昭和のクラオタなんて

「カラヤンには精神性がない」

とか平気で言ってたからね😂

「メータのブルックナーなど聴く方がわるい」の宇野構文の人気も廃れるわけだ。

ガチギレしてるオタクの言い分は、

①指揮者を一流二流で語るべきではない
②インバルを生で聴いたが一流だと感じた

などいろいろあったが、まず②に関しては個人的所感なんでね😅

「実演で感動したかどうか」と「一流かどうか」は別の物差しで計るものではないだろうか。

一流の認定って、自分の評価だけじゃなく、客観的な評価(楽壇でのポストや待遇)も考慮すべきと思うんだけど。

残念に思ったのは①。

芸術家を「一流二流」で論じることへの怒りの表明である。

いつからクラシックは評価、批評の対象ではなくなってしまったのか。

「ミシュランガイド」なんか、毎年レストランの格付けして発表してるわけでしょ?

例えば地方に住んでいる超オムライス好きの女性がいたとして、数年ぶりに東京に来るので美味しいオムライスを食べたい!と思う。

そのときに、3番目に美味しいオムライスでいいや、って思います?😅

予約が取れるかとかそういう他のファクターは一切なしにして、味だけで選ぶなら東京で1番美味しいと言われるオムライスを食べたいに決まってる!

そのときに一つの指標になるのが「ミシュランガイド」であり、食べログやGoogleの口コミなわけです。

クラシックにはそれがない!

普段クラシック聴かない人がコンサートに行ってみたくなる。

せっかく「運命」を聴くなら、素晴らしい指揮者で聴きたい!
でも、それが誰かわからない!😂

よく聞く声です。

こういうときにガイドブックみたいな存在があればいいのにな、と思うのです(『ぶらあぼ』は情報誌であってガイドブックではないですからね)。

例えば、オーケストラの年間ラインナップにワクワクしないオタはいません。
あれを見ながら、これとこれに行こうと選ぶのもクラシック鑑賞の楽しみ。

最近気づいたのですが、クラシックコンサートに通う楽しみって、「骨董の鑑定」と「ギャンブル」に似たところがあるなって。

まず、コンサート一覧を見て、どのコンサートがよさそうか当たりをつける。オタクの審美眼や知識量が問われます。

そして、実際に行ってみて感動するかはまさにギャンブルの世界。
当たりだったら「オレ様の目利きは最高!」と自己肯定感は爆上がり。ますますコンサート通いがやめられなくなります。

この「自分が感動できそうなコンサートを選ぶ」作業が初心者のうちは非常に難しい。

せっかく身近に詳しい人がいたとしても、押しつけがましいオタクだったら、アドバイスにだんだん嫌気が差しちゃうでしょうし。

それで「名前を聞いたことがある人に行く」という現象が起きてしまうんですね(選挙カーの効果と同じですね😅)。

だから、私はクラシック版の「ミシュランガイド」に近いものがあっても面白いと思っています。

いまはコンサートを選ぶ指標がないんです。『レコ芸』でやってた名盤ランキングみたいに、全体の票数でランキングを出しつつ、個別の評者の意見も読めるのが理想です。

いまの音楽ライターや音楽評論家はアーティストにインタビューして宣伝記事書いたりもしてるので、完全に対象と切り離された関係性ではありません。
身銭を切って普段コンサートに通ってるクラオタだけでそういった冊子を作ってみたら面白いのでは?と思います。

賛同者の方、いらっしゃいませんかね😂

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