松本拓郎

30歳。NHK朝ドラの脚本家を目指し、執筆に励む毎日。最近は英語も勉強しています。20…

松本拓郎

30歳。NHK朝ドラの脚本家を目指し、執筆に励む毎日。最近は英語も勉強しています。2019年11月からオーストラリアに住んでます。Instagram→himejin

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  • オーストラリア🇦🇺ワーホリ

    2019.11月からのワーホリ記録

  • 朝ドラへのあくなき道

    NHK朝ドラの脚本執筆への道。会社員兼物書きとしての、日々の活動をまとめるマガジンです。

  • 小説コンクールへの挑戦

    2023年1月締切の「集英社オレンジ文庫大賞」に向けての執筆をリアルタイムでおとどけするマガジン。

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  • セブ英語学習記

最近の記事

体温

「世の中の体温をあげる」 これは株式会社スープストックトーキョーの企業理念である。この言葉を思い出すだけでグッと熱くなって、僕の体温は上がる。 昨年4月、スープストックは“炎上”した。理由は幼児向け離乳食を無料で提供するから、というものであった。 “着火側”の言い分を簡単にまとめると「大人が1人でゆっくり楽しむ場所なのに」ということらしい。 この件の賛否について僕からの意見はない。あーそうなんだという感じである。ただこの騒動を受け、株式会社スープストックトーキョーが公式に出

    • あの人は人生1回目だから

      最近は訳あって、彼女の付き添いで毎週のように病院に行っている。こっちの病院はすごい。医療が発達しているとか、最新鋭の機械があるとか、そういうすごさではなくて、患者に対してとてつもなくドライなのだ。 小説家の西加奈子さんがカナダでガン治療をしていた時に「あ、ガンなんや。まあ頑張って治していこな」と他人事のように(確かに他人事なのだが)扱われたのが衝撃だったと言っていたが、それに近い感覚がオーストラリアにもある。日本のように、作ったような、同情を含んだ顔で見てくる看護師も医者もい

      • ちびっこキャンプで盛大に漏らした話

        今の僕を形成した環境とか出来事は何だろうとたまに考えるが、やはり行き着くのは小学校1年生の夏休みの「ちびっこキャンプ」で盛大にうんこを漏らしたことだ。 人の性格は小学校高学年くらいの時点で決まる、というのは本当だと思う。テレビっ子でジャニーズが好きだった姉が熱心に観ていたドラマを、僕は何の気なしに眺めていることが多かったのだが、その一つ一つがどういうわけか今も胸に残っている。おそらく「ドラマとはこういうものだ」という、初めてもらう教科書のような役割を「ランチの女王」が、「愛

        • 今日、阪神は優勝する

          今日、阪神が優勝する。何年待っただろうか。最後の優勝、つまり金本が阿部のライナーを捕ってこっそりウイニングボールをポケットに入れたあの日が2005年だから、18年ぶりということになる。当時12歳だった僕は30になってしまった。その間に僕は、実家を出て大学を卒業し会社を辞め、いまはオーストラリアにいる。2003年や2005年当時、阪神の優勝特番で「世界のファン」という特集で、海外から喜びの声をあげる阪神ファンを見て、いろんな人がいるものだなと思ったものだがまさかその一人に自分が

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          無意味なURLを貼る人たち

          僕は寝つきが悪く、うまく入眠できないことは何度かこのnoteに書いてきたが、最近新たな事実が発覚した。僕はどうやら睡眠に繊細なのではなく、数字に繊細なようだ。 安心してください。説明いたします。 僕が眠れない時というのはだいたいが次の日の朝が早い時だ。今やっている仕事は朝4時起きなので、前日の夜は「起きなあかん」というプレッシャーや仕事が始まる憂鬱さなどを抱えながら目を瞑る。眠れない時、考えるのは「うわー、これ寝れんやつやん。いまが23時やから、24時に寝れたとしても4時間

          無意味なURLを貼る人たち

          そして今日もあきらめて布団に入る

          4月に入ったくらいからだろうか、英語学習にまた力を入れ始めている。僕は「漠然とした努力」ができない人間なので、とりあえずは年内にIELTS6.0を目指して勉強している。6.0というスコアは英検準一級レベルらしいので僕としてはちょうど良い。IELTSは海外の大学へ入学資格を得るために用いられることが多いテストだが、スピーキングやライティングも包括しているので、実践力を鍛えるにはもってこいのテストなのだ。何より、英検やTOEICよりも「IELTSのスコアしか持ってないんすけど、い

          そして今日もあきらめて布団に入る

          他のだれよりも

          これは今日中に書かないといけない気がするので急いで筆を執っている。少々雑な表現や、昨今の多様性への配慮を欠いた点などがあれば申し訳ございません。先に謝っておきます。 実はいま一時帰国をしており、日本にいる。3月5日に入国し、明日3月21日にオーストラリアへ戻る。一番の目的は高校の友人の結婚式であった。今回もスピーチをしたのだが、ウケた。はっきり言ってむっちゃウケた。前にいたおじさまたちの盛り上げが良かったのか、前回の反省を生かせたのか、とにかく役割は果たせたかなと思う。

          他のだれよりも

          どうしても言葉が当てはまらない日

          2022年が終わる。今年は年始に決めた「英語日記を毎日書く」がどうやら達成できそうだ。「毎日〇〇をやる」という目標を達成するのは初めてかもしれない。まあ懺悔しておくとサボった日は、ある。心が折れそうになった夜もあるし、何も書くことがなくてキーボードに手を添えたまま眠ってしまった夜もある。しかし昔偉い人が言っていた。「三日坊主になったとしても四日目でちゃんとやれば問題ない」と。そこからまた続けていけばいいのだ。この言葉は僕の中で結構大事にしていて、いつでも取り出せる位置にしまっ

          どうしても言葉が当てはまらない日

          否定のできぬガレージで

          「自分には何もない! 俺は何者でもない! 私の代わりはいくらでもいる!」 そんな抑鬱的な状態に陥ることを「アイデンティティ・クライシス」と呼ぶらしい。おそらくこれはアラサーの僕らのような世代が感じやすい傾向にあるのではないか。 若いうちは「今は平凡だけれど自分は特別で、いつか人生が変わる瞬間がくる」と夢に焦がれる。自分は何にだってなれるんだと。 しかし年を重ね、髭が濃くなっていくうちに、あるいはシワやシミが出ていくうちに、徐々に僕たちは気づき始める。「あれ?自分はもしかして

          否定のできぬガレージで

          8ヶ月で小説を書く②

          拙者が5月に投稿したこんな記事をみなさん覚えているだろうか。 「1年で小説を書く」をテーマにした本を読みながら、自分も小説を書いてやろうと意を決した、「自分との約束記事」だ。文面からは、溢れ出る若い情熱がメラメラとしているのが分かる。スキは100を越えた。少なかれ応援してくれている人がいる。もう書くしかない。 8ヶ月で小説を書く宣言から5ヶ月が経った。残りは3ヶ月である。あれからどうなったのか。進捗経過を報告いたします。 全く書いてましぇーん!!本?英語難しくて読んでま

          8ヶ月で小説を書く②

          WDRシナリオ「チェリーパッキング」

          WDRというNHKさん主催のシナリオコンクールにて落選した作品です。 「続きが気になる、海外でも通用するドラマの冒頭部分」というのが与えられた命題でした。 すぐに読めますので、感想等あればコメントにてお伝えください。 ○ラブホテル・部屋・中(夜)    下着や服が散乱した部屋。    ベットで横になっている美森明日香(23)。    服を着ずにベット横で電話をしている高橋倫太郎(27)。 高橋「はい。はい。そうです。よろしくお願いします。ちょっと待ってくださいね」   床に

          WDRシナリオ「チェリーパッキング」

          あの頃のAKBにはもう会えない

          7月上旬に一時帰国していた日本を離れブリスベンに帰ってきた。そこからすぐにカブルチャーというファームの街へ引っ越し、そこそこ綺麗な家で彼女と住んでいる(いま「かぶるちゃー」と打って変換しようとしたら予測変換に「かぶるチャーハン」って出てきたMacBookかわいい)。 カブルチャーハンで何をしているのかというとズバリ、いちごパッキングをしている。作業自体は簡単だ。ベルトコンベアで流れてくるイチゴのトレーを取り、そこから良い感じのイチゴを選んで、プラスチック容器にいい感じに詰める

          あの頃のAKBにはもう会えない

          国ごと語る

          6月9日から7月5日の約1ヶ月間、日本に一時帰国していた。 6月、シドニーから羽田空港に着いた僕を待っていたのは、うだるような暑さの中マスクをしたジャパニーズたちだった。着用率は99%。マジだった。みんな律儀に鼻までカバーしながらマスクしてた。かと思えば、喫煙所にはぎゅーぎゅー詰めになって大人たちがタバコを吸っているではないか。どういうことだ。ジョージアのCMでよくある「この星の住人たちは……」気分である。 かと思えば僕の友達は着けている人が少なかった。類は友を呼ぶとはこの

          国ごと語る

          8ヶ月で小説を書く

          みなさまお久しぶりです。松本です。最後の更新が3月1日なので実に2ヶ月半に渡りこのnoteを放置していたということになる。「おい、早く新しい記事書いてくれよ」という声が熱狂的な読者からあったかなかったはさておき、この2ヶ月半は波乱であった。 まず3月に陽性になった。喉が尋常もなく痛かった。誰ですかオミは軽症で終わるって言った人。普通に分かりやすく寝込んだわ。しかしオーストラリア政府は寛大でした。「コロナなったよー」って軽く電話したら次の日に750ドル振り込まれていた。 そ

          8ヶ月で小説を書く

          世界を見る視力がありません

          2月は怒涛であった。 まず長編シナリオコンクールの対峙に忙しかった。テレビ朝日とフジテレビが共に2月末締め切りだったので、急ピッチで書き上げた。2月が28日で終わることを心底恨んだ。 テレビ朝日は半年以上にわたって書き続けた「死刑囚の葬儀を受注する葬儀屋の話」で、フジテレビは「真面目なOLがタトゥーを彫りたいと言い出し会社中が混乱に陥る話」と「大阪で生まれ育った運命を恨む女子高生の話」を出した。フジテレビのみ複数での応募が可能なのだ。 「次の一行で人生を変える」。という表

          世界を見る視力がありません

          コメント欄にてお会いしましょう

          今年は正月にたくさん目標を立てましたが、その中の一つに「マンスリーで毎日何かをやる」というものがあります。1月の目標は「毎日note更新」これは無事に達成できました。決めたことはやる男です。フォロワーさんもこの1ヶ月だけでたくさん増えました。毎日最低でも書くのに1時間はかかっていたので大変でしたがやってよかったです。 決めたことは絶対にやらないといけません。「英語日記を毎日書く」という習慣も今のところ継続できています。小さなことを積み重ねればとんでもないところにたどり着くと

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