あの人は人生1回目だから
最近は訳あって、彼女の付き添いで毎週のように病院に行っている。こっちの病院はすごい。医療が発達しているとか、最新鋭の機械があるとか、そういうすごさではなくて、患者に対してとてつもなくドライなのだ。
小説家の西加奈子さんがカナダでガン治療をしていた時に「あ、ガンなんや。まあ頑張って治していこな」と他人事のように(確かに他人事なのだが)扱われたのが衝撃だったと言っていたが、それに近い感覚がオーストラリアにもある。日本のように、作ったような、同情を含んだ顔で見てくる看護師も医者もい