青豆ノノ

小さなわたしの世界を、この“街“で育ててみようと思いました。 短編小説、ショートショー…

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小さなわたしの世界を、この“街“で育ててみようと思いました。 短編小説、ショートショート、日記、エッセイ、20字小説を書きます。 好物は豆です🌸 作品についてはサイトマップをご覧下さい→https://note.com/aomame_nono/n/n073dd36a34e6

マガジン

  • #シロクマ文芸部

    小牧幸助様が企画されている「シロクマ文芸部」への参加作品を纏めます。 お題によってエッセイ、ショートショートなど。

  • 青豆の『スキ』マガジン③

    『スキ』です。ともう一度伝えたくなる記事を集めさせていただきました。クスっと笑えるものや、熱いメッセージを感じた記事、などなど。私の心に残った素敵な記事をご紹介させていただきます。

  • おじさんマガジン

    長年の文通相手である「おじさん」に関する記事を纏めます。

  • 青豆の旅・お出かけマガジン『青tabi』

    主に旅(ちょっとおでかけ)に関する記事をまとめます。

  • 創作大賞2024応募作マガジン

    期間限定マガジンです。

最近の記事

  • 固定された記事

掌編小説 | 家族

 インターホンのカメラに映らないように顔を隠した。 「だれ?」と姉が訝しむ。 「わたし」とわたし。 「くだらないことやっていないで、上がってらっしゃい」  勝手に上がれないからインターホンを押したんじゃないか、とつぶやきながらエントランスのドアを通過した。  姉が住むのはマンションの三階フロアだ。廊下を歩きながら、ひとつひとつ、家の表札を読む。 「しばた…かなもり…にしだ…キム…さかもと……」  姉の苗字がなんだったかわからなくなってきた。姉は三回も離婚と再婚を繰り返している

    • 掌編小説 | ニセモノ | シロクマ文芸部

      金魚鉢、ではなくてホルマリン漬けの瓶だ。 生きた金魚を悠々と泳がせる、それこそが金魚鉢の役目であり、あるべき姿なんだ。死んだ出目金を晒す容器と一緒にしちゃあいけない。 だいたい、どうして古着屋にこんなに沢山の出目金の死骸を並べているんだろう。その前に、これは本物? それとも偽物なの? 「ナニコレって思ってるでしょ」 若髭のオーナーが声をかけてきた。若髭って言わないか。オシャレ髭? なにそれ。 「ホンモノ? ニセモノ?

      • AIに訊ねてもわからなかったので、どなたかお力をお貸しくだされば幸いです。 おじさんから葉書でクイズを出されました。 「私が育った田沢(秋田)では近所に遊びに行くと必ずかけてもらう言葉があります。それはなんでしょう」 〝○○会ったか?〟が答えだそうで、○○の部分を知りたいです💦

        • 文学フリマ東京38に初参加②〜尊敬するお二方と初対面〜

           色々ありながら、ようやく「吉穂堂」ブースにたどり着いたわたし。  ですが、恥ずかしがり屋の人間がいきなりブースに駆け込むはずもなく。ちゃんと後ろから観察していました。  わたしが背後にまわったとき、ちょうどブースにお客様がいらっしゃったようで、対応をされているお二人の姿が見えました。当たり前ですが、どちらが吉穂さんで、海人さんなのかわかりません。それは実際に対面を果たしても第一印象ではすぐにはわからなかったのですが、話してみたらちゃんとわかりました。  お二人共、note

        • 固定された記事

        掌編小説 | 家族

        • 掌編小説 | ニセモノ | シロクマ文芸部

        • AIに訊ねてもわからなかったので、どなたかお力をお貸しくだされば幸いです。 おじさんから葉書でクイズを出されました。 「私が育った田沢(秋田)では近所に遊びに行くと必ずかけてもらう言葉があります。それはなんでしょう」 〝○○会ったか?〟が答えだそうで、○○の部分を知りたいです💦

        • 文学フリマ東京38に初参加②〜尊敬するお二方と初対面〜

        マガジン

        • #シロクマ文芸部
          35本
        • 青豆の『スキ』マガジン③
          119本
        • おじさんマガジン
          15本
        • 青豆の旅・お出かけマガジン『青tabi』
          7本
        • 創作大賞2024応募作マガジン
          4本
        • 青豆の自己満足
          77本

        記事

          文学フリマ東京38に初参加①〜熱いし暑いし大変です〜

           2024.5.19  行ってまいりました。初めての文学フリマです。  まずはこの度購入したものをご覧下さい。  小雨パラつく東京でした。  12時開始のイベントでしたが、最寄り駅の流通センターには11時半に降り立ちました。30分前です。  東京モノレールの車中はそれほど混み合っていませんでしたが、流通センターでほとんどの人が降りたのではないかというくらい、ホームは混み合いました。  そろりそろりと歩きながら改札を出ます。すると早速、「文学フリマへはこちらです」と案

          文学フリマ東京38に初参加①〜熱いし暑いし大変です〜

          日記 | 坊主とアニキとおしゃれ部屋。

           もうほとんどわたしの執筆部屋と呼べる存在になったカフェで、今日も長編の推敲に精を出していた。  このカフェは、平日であれば貸し切り状態。土日であっても席が足りなくなることはない。  流行ってはいないけど、自分の世界に没頭する人の拠り所となっていて、おしゃれなのに、長居が許される。  最近はどんなに空いている時間でも、ファミレスは長居禁止の札を立てられていてパソコンを開きづらい。ドリンクバーだけで何時間も居座る人よりはお金を使って、サクッと作業して帰るつもりだけど、毎度へん

          日記 | 坊主とアニキとおしゃれ部屋。

          掌編小説 | 白い靴

           白い靴を履いて出かけると、どこまでも行けるって噂だよ。 だけどね、そんな怪しい説を本気で信じるやつなんていないんじゃないか?俺以外には。だはは。  いやね、白い靴なんて履くのは本当に久しぶり。たぶん、ファーストシューズ以来じゃないかな。 それだって、写真に一枚残っているだけだし、嫌がって大あばれしていたようだから、履いていたかも定かじゃないよ。 だから、きっと、これこそがマイファーストホワイトシューズ。合ってる?  でね、ファーストシューズとホワイトシューズと聞いて思い

          掌編小説 | 白い靴

          小説 | プリズム

           目を閉じて、眠ったふり。  いつからだろう、頭の中に空洞ができた。そこに届いた光は、乱反射して暴れ回る。  頭の中はちいさな部屋のようになっていて、光があちこちぶつかると、嫌な音を立てて、不快な振動を起こす。それを感じるのが怖い。  だからわたしは、今日も目を閉じている。  上等なベッドでなくていい。  わたしが生まれた頃からそこにあって、形だけはなんとか保っているような、古いソファでいいから。だから、もう少しここで目を閉じていることを、怒らないでほしい。  時々、閉

          小説 | プリズム

          日記 | #わたしの色

          わたしが普段使いしている〝青〟を集めてみました。 〇筋膜リリースボール×2 〇いただいたタオルハンカチ 〇メガネケース 〇名刺入れ 〇自分の肌色に合ってるか合ってないか、いまいちわからないクッションファンデ 〇扇子 〇フリクションボールペン 〇ミンティア 〇スキンレスキューマスク 〇ディズニーランドへ行く前に、変なテンションになって買ってしまったバッグ もっとあるかと思いましたが、意外と少なかったです。 それでも青いアイテムは、持ち物の中では多い方かと思います。 皆さ

          日記 | #わたしの色

          掌編小説 | 銀ノ月 |#君に届かない

           せっかくの月夜にあなたは来てしまった。女はそう思った。  ひとり静かに湯に浸かり、ガラス窓越しに月を見ていた。それはそれは怪しい月だ。銀色の月。  そこに男の気配がある。女に近づいている。  バスルームのドアを開け、男が顔をのぞかせた。ついで男はゆっくりと歩き始める。すると女は僅かに落ち着きをなくした。しかし、実際はそれを少しも感じさせることなく、歩み寄る男を不敵な笑みで迎えたのだ。 「今夜、あなたに会えるなんて思わなかった」  男は女からそう言われると、満足気に笑った

          掌編小説 | 銀ノ月 |#君に届かない

          エッセイ| 下書きというよりは隠してる。

           隠している記事がある。  私は基本的に下書きはいつもゼロ。その都度書く。もちろん、続きものの小説を区切って出す時にはためておくけれど、それ以外はいつもその時の想いが新鮮なうちに、と思っている。  逆に、日記などはある程度時間が経過して鮮度が落ちたと自分で判断したものは下書きに戻す。  そんなことを繰り返している私のnoteで、初期の頃に投稿して、すぐに引っ込めた記事がある。新鮮なうちに下書きに戻した記事だ。  そしてそれは、今も私にとっては鮮やかなのだ。  なぜ下書き

          エッセイ| 下書きというよりは隠してる。

          エッセイ | おじさんと小説

           知人と久々にランチをした休日。出先でヤマト運輸から不在通知をメールで受け取った。  休日の朝、私のもとに届くゆうパックであれば、それは九割以上の確率で送り主はおじさんだ。だけど、今回はヤマト運輸からの荷物だったために、私はしばし考えてしまった。  ちなみに、おじさんというのはわたしの長年の文通相手のことで、御年80歳、血縁関係にはない。幼少期の近所付き合いから、住む土地が変わっても30年間文通を通じて、今も友人でいてくれる貴重な存在だ。 ・  出先から家に戻り、再配達

          エッセイ | おじさんと小説

          日記 | キャラクターシートを書いてみました。

          この度、初めてキャラクターシートというものを作成しています。 長編になると登場人物が多くて、細かいところの辻褄合わせのためにも、話に奥行きを持たせるためにも必要になりました。 canvaで作成しました。 一枚印刷した後に、「黄色のインクがもったいない」ことに気づき、2枚目以降は黄色い部分を白に変えてモノクロ印刷にしました。当然です。 今回、作中作で二つの世界を書いているので、キャラクターシートは10名+チョイ役2名分作ります。 今まで、登場人物の容姿にはっきりしたイ

          日記 | キャラクターシートを書いてみました。

          日記 | セルフプロデュースとだし巻き玉子。

          昔働いていた美容室の社長から言われたことを、ふと思い出した。 「セルフプロデュースをしなさい」 「半年間、同じスタイルを貫いて、半年後にガラッと変えなさい」 私にこう助言した社長本人は、確かにある一定期間、オールバックを貫いたり、ハットを被り続けたりしていた。 社長の顧客の多くは、半年間で3回ご来店くださる方々だったので、3回同じ格好の社長を見て、4回目でガラッと雰囲気が変わっていると喜んでいた……のだろうか。 確かに、同じスタイルを貫くと覚えて貰いやすくなるから、

          日記 | セルフプロデュースとだし巻き玉子。

          日記 | 今日の珈琲。

           突然話しかけられ、片方だけイヤホンを外した。今日もその瞬間まで彼女がいることに気が付かなかった。私は基本的に店員の顔は見ない。  私が聞きとれなかった言葉を、店員の彼女は笑顔で繰り返した。 女「今日の珈琲、美味しかったですか?」 青「あ、はい。美味しかったです……(?)」 女「その珈琲、わたしがいれたんです」 青「あ、そうなんですか。珈琲、いれられるんですね」 女「いれられないと思われてました?ハハハ」 青「何となく、役割分担してるのかなって」 ハハハ。 なんのは

          日記 | 今日の珈琲。

          掌編小説 | 未練

           床にころがる男と女。それから、壁に背をつけうずくまる若い女。三人は俺がよく知る人間で、死んでいるわけではなさそうだ。  どうやってここへ来たのだろう。狭い半地下の部屋だ。何もない。ただ真四角のこの部屋で、俺が過ごせる時間はわずかだろう。誰に言われたわけではないが、わかるんだ。これは現実ではないからだ。俺にとっての現実など、いまはどこにも存在しない。 「なあ、あんた」  俺とは対角に位置する場所に寝ている大男に声をかけた。 「起きてるか。いや、起きているわけないか。あんた

          掌編小説 | 未練