青豆ノノ

小さなわたしの世界を、この“街“で育ててみようと思いました。 短編小説、ショートショー…

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小さなわたしの世界を、この“街“で育ててみようと思いました。 短編小説、ショートショート、日記、エッセイ、20字小説を書きます。 好物は豆です🌸 作品についてはサイトマップをご覧下さい→https://note.com/aomame_nono/n/n073dd36a34e6

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    創作大賞2024応募作「ソウアイの星」全16話とその関連記事を纏めます。〝推し活・恋・友情〟の物語です。

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創作大賞2024応募作&いただいた感想まとめ(みくまゆたん企画)

はじめに。〝みくまゆたん企画〟だなんて呼び捨てにしてすみません。 みくまゆたんさんって言うとアイドルプロデュースの炭酸飲料みたいではないですか。だからあえての呼…

青豆ノノ
7日前
83

最終日まで改稿作業に没頭します。
読みやすくしていた改行も無くして通常モードに戻したいと思います。
#ソウアイの星メンテナンス中 #加筆修正

青豆ノノ
2日前
80

ここにある すべて。

午後八時半。チャイムが鳴った。 誰か訪ねてくる予定はない。なにかネット注文していただろうかと考えたが思いつくものはなく、インターホン越しに要件を聞いた。 相手は…

青豆ノノ
4日前
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日記|これこれ!ってやつです。(生理用品レビュー)

テレビ見ない、YouTubeもほとんど見ない、世の中を知らなすぎる私に、友人が素敵なものをおすすめしてくれました。 先日、友人と赤羽に行きました。そこで友人が駅前のド…

青豆ノノ
5日前
74

青の襲来

 サブスクリプションは有料会員。聞くものは決まって青い音。それだけ。  青い音は、海。それも深海にある。  暗い底、不気味な目、そこに魅惑の発光器。それらは深くて…

青豆ノノ
6日前
75

日記|茄子と純喫茶

実は前から思っていたのですが、山根あきらさんのイラスト(見出し画像)は、たまに自分によく似ているものがあるのです。 no+eを見ている知人にも言われたことがあるので…

青豆ノノ
7日前
92

〝推し〟の声が出なくなった。

推しの声が出なくなった。 不調が出始めたのは、コロナで世の中が混乱するよりも前だったと思う。 声が出なくなる少し前、推しは肺腺がんを患った。 その時も、ヴォーカ…

青豆ノノ
8日前
106

青少年の夏の読み物におすすめな恋愛小説『ソウアイの星』完結いたしました。小学生から安心してお読みいただけます😚

お付き合いくださった皆様ありがとうございます°・*:.。.☆

夕方には『あとがき』のようなものを出します☺️
(写真:ラストシーンにも登場、井の頭公園音楽堂)

青豆ノノ
9日前
76

創作大賞2024 | ソウアイの星⑯(最終話)

《最初から 《前回の話   (二十一)  並んで歩く朔也と健から数歩離れて、わたしは華と歩いていた。 「やっぱり、音楽堂かな」と訊くわたしに「そうだろうね」と華…

青豆ノノ
9日前
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創作大賞2024 | ソウアイの星⑮

《最初から 《前回の話  (二十)  久々に集まったのは、梅雨入りする前の六月だった。朔也のリクエストで、吉祥寺駅から数分の焼き肉店に四人が揃った。  朔也の退…

青豆ノノ
10日前
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創作大賞2024 | ソウアイの星⑭

《最初から 《前回の話   (十九)  すぐ横の池でなにかが跳ねた。その音を聞いて、朔也が池を覗き込んだのをきっかけに、わたしたちはようやく互いの視線から離れた…

青豆ノノ
11日前
94

掌編小説|透明ドロップ|シロクマ文芸部

 夏は夜のうちに済ませたいことが多いのだと、本田は申し訳無さそうな、だけど見ようによっては嬉しそうな表情で言った。 「家に帰ってやることって? 金曜の夜だってい…

青豆ノノ
11日前
85

創作大賞2024 | ソウアイの星⑬

《最初から 《前回の話  (十八)  家を飛び出した。わたしは早足で歩いた。急ぐ理由はない、ただ、動揺から激しく鳴る心臓の音が不快で、それをかき消したかった。 …

青豆ノノ
12日前
129

日記 | これこれ! ってやつです。

Xを見ていたら、no+e公式のタグ紹介で 『#おすすめネイル』というのがありました。 ・ わたくしはポリッシュ派です。 気分によってコロコロ色を変えたい。 美容院に務め…

青豆ノノ
12日前
90

創作大賞2024 | ソウアイの星⑫

《最初から 《前回の話  (十六)  朔也が退院するまでの二日間、わたしたちは何度もメッセージを送りあった。  数年ぶりのこの頻繁なやり取りは、出会った頃に戻っ…

青豆ノノ
13日前
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掌編小説 | クラリネット

 見てるよねえ。やっぱり。ほら、見てる。目が合うもの。嫌だあ。あなたの目って。血走っていて。今すぐにでも目薬を差したくなっちゃうよお? わたし。  子どもの目。…

青豆ノノ
13日前
85
創作大賞2024応募作&いただいた感想まとめ(みくまゆたん企画)

創作大賞2024応募作&いただいた感想まとめ(みくまゆたん企画)

はじめに。〝みくまゆたん企画〟だなんて呼び捨てにしてすみません。
みくまゆたんさんって言うとアイドルプロデュースの炭酸飲料みたいではないですか。だからあえての呼び捨てです。

自分の応募作を振り返ろうよ、というみくまゆたんの呼びかけです。
こちらの企画に参加します。

創作大賞2024には私もいくつか応募しています。
最近また〝おじさんエッセイ〟が読まれていたりするのでさらっとまとめてみたいと思い

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最終日まで改稿作業に没頭します。
読みやすくしていた改行も無くして通常モードに戻したいと思います。
#ソウアイの星メンテナンス中 #加筆修正

ここにある すべて。

ここにある すべて。

午後八時半。チャイムが鳴った。
誰か訪ねてくる予定はない。なにかネット注文していただろうかと考えたが思いつくものはなく、インターホン越しに要件を聞いた。

相手は聞き覚えのある声で「郵便局です」と言った。

こんな時間に郵便物が届くのは珍しい。だけど、これが朝の八時ごろであれば、送り主にだいたい察しがつく。

おじさんだ。

おじさんというのは私の長年の文通相手のことで、御年80歳。私が幼い頃住ん

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日記|これこれ!ってやつです。(生理用品レビュー)

日記|これこれ!ってやつです。(生理用品レビュー)

テレビ見ない、YouTubeもほとんど見ない、世の中を知らなすぎる私に、友人が素敵なものをおすすめしてくれました。

先日、友人と赤羽に行きました。そこで友人が駅前のドンキホーテに行こうと誘ってくれたのです。

実際はドンキの中を散歩しながら人生について語っていただけなのですが、ときどき、それはそれは唐突に友人が「これいいよ」って、いろんな商品レビューをしてくれました。

その中で一番のおすすめに

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青の襲来

青の襲来

 サブスクリプションは有料会員。聞くものは決まって青い音。それだけ。
 青い音は、海。それも深海にある。
 暗い底、不気味な目、そこに魅惑の発光器。それらは深くて淀んだ青の中にある。

 ひとたび青い音を聞けば指先から冷えていく。それは右斜め上から吹き付けてくる冷房の風のせいでもあり、青い音を溜め込んだ体内の変化でもある。
 冷えて膀胱が疼くのはいつものことで、体内の水分が急いて、早く青い音とひと

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日記|茄子と純喫茶

日記|茄子と純喫茶

実は前から思っていたのですが、山根あきらさんのイラスト(見出し画像)は、たまに自分によく似ているものがあるのです。

no+eを見ている知人にも言われたことがあるので実際似ていると思うのですが、この見出し画像は特に似ている気がます。(目元と髪型が)
なのでお借りしました°・*:.。.☆

なすやmさんの荒ぶるクッキングを真似たくて茄子を買ってきました。
茄子を丸ごとフライパンで蒸し、切って並べた結

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〝推し〟の声が出なくなった。

〝推し〟の声が出なくなった。

推しの声が出なくなった。

不調が出始めたのは、コロナで世の中が混乱するよりも前だったと思う。

声が出なくなる少し前、推しは肺腺がんを患った。
その時も、ヴォーカリストである彼は、どれだけの不安を抱えただろう。

2019年。わたしの推しバンドは『CROSS』というアルバムを、世界的音楽プロデューサーのスティーブ・リリーホワイトと共同で作った。その間も喉の状態は良くなかった。良くなかったどころか

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青少年の夏の読み物におすすめな恋愛小説『ソウアイの星』完結いたしました。小学生から安心してお読みいただけます😚

お付き合いくださった皆様ありがとうございます°・*:.。.☆

夕方には『あとがき』のようなものを出します☺️
(写真:ラストシーンにも登場、井の頭公園音楽堂)

創作大賞2024 | ソウアイの星⑯(最終話)

創作大賞2024 | ソウアイの星⑯(最終話)

《最初から 《前回の話 

 (二十一)

 並んで歩く朔也と健から数歩離れて、わたしは華と歩いていた。
「やっぱり、音楽堂かな」と訊くわたしに「そうだろうね」と華は言った。
 時々、じゃれ合いながら歩く前の二人を、わたしたちは「子供みたい」と言いながら眺めた。
「朔也くん、なんか緊張してるね」
 わたしの言葉に、華は黙って頷いた。
「集中してるのかもしれないけど、今日の朔也くんには今まで感じたこ

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創作大賞2024 | ソウアイの星⑮

創作大賞2024 | ソウアイの星⑮

《最初から 《前回の話 

(二十)

 久々に集まったのは、梅雨入りする前の六月だった。朔也のリクエストで、吉祥寺駅から数分の焼き肉店に四人が揃った。
 朔也の退院祝いという名目で集まったけれど、手術から半年が経っていたから本人は照れくさいらしく、乾杯の挨拶をしようとする健を制して、朔也自ら話し始めた。
「いいよ、そういうのは。なんか病人みたいじゃん。だけど、ありがとね、色々。皆には本当、感謝し

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創作大賞2024 | ソウアイの星⑭

創作大賞2024 | ソウアイの星⑭

《最初から 《前回の話 

 (十九)

 すぐ横の池でなにかが跳ねた。その音を聞いて、朔也が池を覗き込んだのをきっかけに、わたしたちはようやく互いの視線から離れた。
「人面魚かな」と朔也が言った。
「前に一緒にみた鯉のこと?」
 そうそう、と言いながら、朔也は柵に寄りかかって水面を凝視している。
「よく見えないな。暗くて」
「見えなくていいよ。あの人面魚、猿みたいな顔が付いてて怖かったもん」
 

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掌編小説|透明ドロップ|シロクマ文芸部

掌編小説|透明ドロップ|シロクマ文芸部

 夏は夜のうちに済ませたいことが多いのだと、本田は申し訳無さそうな、だけど見ようによっては嬉しそうな表情で言った。
「家に帰ってやることって? 金曜の夜だっていうのに。あんた、もしかしてダブルワークでもしてるの? それとも、私達といるのが面倒なだけ?」
 一件目の居酒屋で酔いが回ったマサエが本田に絡んでいる。
「僕は独り身なもので。週末に一気に片付けたいことが多いんですよ。また誘ってください」
 

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創作大賞2024 | ソウアイの星⑬

創作大賞2024 | ソウアイの星⑬

《最初から 《前回の話 

(十八)

 家を飛び出した。わたしは早足で歩いた。急ぐ理由はない、ただ、動揺から激しく鳴る心臓の音が不快で、それをかき消したかった。
 途中から小走りに夜の吉祥寺駅を目指した。駅に着くと、今度はその明るさに怯んで、逃げるように井の頭公園へ向かった。時刻は夜の九時を少し回っていた。
 歩きながらポケットからスマートフォンを取り出し、華に電話をかけた。幸い華はすぐに着信に

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日記 | これこれ! ってやつです。

日記 | これこれ! ってやつです。

Xを見ていたら、no+e公式のタグ紹介で
『#おすすめネイル』というのがありました。



わたくしはポリッシュ派です。
気分によってコロコロ色を変えたい。

美容院に務めていた頃は早めに店に行って、その日の服に合わせて毎朝違うネイルを塗ったりしていました。

だけどポリッシュは、速乾と言えどもジェルと違って寄れたり欠けたり。なかなか気疲れします。

そんな折出会ってしまったのがこちら。

ポリ

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創作大賞2024 | ソウアイの星⑫

創作大賞2024 | ソウアイの星⑫

《最初から 《前回の話

 (十六)

 朔也が退院するまでの二日間、わたしたちは何度もメッセージを送りあった。
 数年ぶりのこの頻繁なやり取りは、出会った頃に戻ったようで恥ずかしくもあり、懐かしい感覚を呼び起こした。
 この間、朔也もわたしも、友人としての距離感を大切にしながら接した。ルナも落ち着いていて、必要以上に朔也に話しかけることもなかった。穏やかな二日間だった。
 術後の痛みはほとんど無

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掌編小説 | クラリネット

掌編小説 | クラリネット

 見てるよねえ。やっぱり。ほら、見てる。目が合うもの。嫌だあ。あなたの目って。血走っていて。今すぐにでも目薬を差したくなっちゃうよお? わたし。
 子どもの目。そう、子どもの目を思い出して。濁りのない薄く青みがかった白目。大きな黒目は艶々光って、嘘みたいに澄んでいる。どうせなら、そういう目にみつめられたいねえ。だけど、その悲しげな眼差しは捨てがたいなあ。なんとも言えない悲壮感がある。繊細な人なのか

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