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[OldCityBoy的「映画」考察] タクシードライバー(1976) ➡思い描く自身のキャラクターと世間の認知にどう折り合いをつけるか
色々な切り口から語れてしまう名作です。 見る年齢によっても感じ方が異なるため、それも名作たる所以なのですが、自身が若いころ見たときは、 空気読めないパンク!!! と衝撃を受けました。 が、今の年齢になると 自己に対する自身の認識(だいたい理想化されている)と、世間の認識との違いに対して、どう折り合いをつけるか と、もう少し深い意図まで読み取れるようになりました。 具体的に、主人公は激しく空気が読めない痛々しいキャラで、周りと関係性をうまく築けません。 つまり、
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[OldCityBoy的「ファッション」講義] COMME des GARÇONS 2024-25 AW 立ち上がり:オーバーサイズの終焉?COMME des GARÇONS homme plusが示唆する次のトレンド
COMME des GARÇONSファンであれば待ち遠しい"立ち上がり"ですが、自身もご多分に漏れません。 いつもだと立ち上がりの1~2週間前に店舗に赴き、入荷するものを聞いて、気に入った商品を予約→立ち上がりに試着・購入、の流れになるのですが、この猛暑で外に出る気にならず… で、立ち上がりから少し遅れて店舗に訪れたのですが、今回は ・ ・ ・ 見送りました。 最近の自身としては、homme deux・Shirt、に回帰しており、それに伴い、また攻めた服を着たくなり
[OldCityBoy的「映画」考察] お早う(1959) ➡"芸術"から"日常あるある"までいっぺんに映像表現に混ぜれる大巨匠"小津安二郎"に感嘆する
この映画は凄いっす! 初見で衝撃を受けましたが、何が凄いか言語化できず、思わず連続して2回観てしまいました。 この映画を語る前に、 小津安二郎作品はちょいちょい見ていましたが、どーも好きになれませんでした。というのも、大人が理想化した女性像を押し付けられているようでなんだか…。 が、この作品はちょっと違う、との評判を聞いて、夏休みで暇だし観てみました。 で、驚愕でした! 何が凄いかというと、 "芸術"から"日常あるある"までいっぺんに一作品に混ぜ、エンタメとして成
[OldCityBoy的「映画」考察] スティング(1973) ➡知的で・ポップで・お洒落で・大掛かりな詐欺プロジェクト劇、で"オーシャンズ11"の元ネタ
"大掛かりな詐欺プロジェクト"という、今ではそれなり普及している分野における初めての映画ではないでしょうか。 詐欺なので犯罪ですが、悪党からだまし取る、という劇として観やすいストーリーにしてあり、エンタメの教科書的な作品です。 そして、音楽がなんともお洒落! あと、上手い役者さんを揃えすぎ! となってり、なんとも知的で・ポップで・お洒落な仕上がりになっています。 で、この映画を初めて見たとき、"オーシャンズ11"まんまやん!、とつぶやいてしまったのですが、勿論"オーシ