千本松 由季
note 創作大賞2024 ミステリー小説部門応募作。皆、スキありがとう。できたら、もっとスキをして応援しよう! 9月までの限定公開です。今のうちに読もう。
note 創作大賞2024 応募作。皆、スキありがとう。できたら、もっとスキをして応援しよう! 9月までの限定公開です。
YouTube「百年経っても読まれる小説の書き方」のテキスト版です。YouTubeで放映できない本音もたくさん。
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ほんとの命日は十一月二十五日なんだけど、壮太は混雑を避けて、毎年その前日にここに来る。前日に来る人は、勿論いない訳じゃない。だから壮太もそこに長くはいられない。前日に来るような人には、どこか共通して思い詰めたようで、寂しそうで、突っついたら泣いてしまいそうな、そういう危うさがある。きっと壮太もそんな風に見えるんだろうな。 そんな訳ないのに、いつも三日前から、壮太に線香の匂いが付き纏う。どこから匂いがするのだろうと、犬みたいにあちこち嗅ぎ回って、やっとそれが幻覚だって気が付
数日前、私のYouTubeでやった書評、三島由紀夫の『憂国』だけど、話の流れがどういう訳か「国際ロマンス詐欺」になった。外国人の超美形の男女が、私達みたいな普通のおばさんやおじさんに、I love youなんて言う訳ないじゃないですか。なんでそんなことぐらい分からないんだろう。 ロマンス詐欺は世界中で問題になっているけど、調べると、日本の人口を考えに入れると、やはり日本はトップの国の一つだ。 私は、ぽーっとしているようで、常識はある。なんか、いつか、弟の同棲相手とかいう会
小説を書き終わったけど、どうもしっくりすっきりしない箇所がある。思い切って変えてみよう。 私の最新作『十字架とカモノハシ』がどう推敲されたか、その全てお見せします。 場面1、書き直す前の文章。 場面1、推敲した結果。 ポイント:車内に人がたくさんいる、という情景を付け足す。「辺りを見回す」=主人公の視線が180度回る。小説世界の空間を広げる。 場面2、書き直す前の文章。 場面2、推敲した結果。 ポイント:情景に深さを出している。小説世界をしっかり構築する。180
三島由紀夫ファンが泣いて喜ぶ『憂国』(1961年)です。「切腹」を美しく、美しく描いた小説。五年後に映画も創られ、三島由紀夫の、プロデュース、監督、主演。わー、と驚くヌードシーンあり。 熱く語っているので、ぜひ観てください。 253、『憂国』三島由紀夫。誰も言わない感想と文章の分析。 YouTube書評『憂国』の台本を公開。 *著作憲法を良く理解した上で教育目的に引用しています 三島由紀夫 1925年―1970年 三島由紀夫ファンが嬉しくて涙を流す掌編 三島由紀夫の「
こないだ、進路が決まらないのは世情に疎いからだ、と担任に指摘されて悔しかったから、朝の電車通学ではニュースを観ることにしていた。 急ブレーキで電車が止まる。いきなりだったから、車内いっぱいの乗客達の身体は、がくんと前にのめり、悲鳴まで聞こえた。聖華は座っていたから影響はさほどなかった。もし、何らかの事故があったら、ここにいる人達とは運命共同体なんだな。どんな人がいるんだろう、と聖華は辺りを見回す。車内アナウンスが流れる。「只今、停車位置の修正をしております……」。 ほん
読者が、おかしいな、と思う文を書くと、作品に説得力が無くなる。作者は一気に読者からの信頼を失う。 実際に誰かがここ数日に投稿していた文です。内容は変えてあります。 実際にこれを書いた人がいるんだから、この文章をおかしいと思わない人もいる筈だけど。私は何回も読んだけど、やっぱりおかしいと思う。 どう考えても、「毛布に包まる」のが先で、「壁に寄り掛かる」のが後でないと変だ。壁に寄り掛かってから毛布に包まれることはできない。 小説のこの先も読んだけど、第三者がいて、男を毛布
今日はこっちも暑かった。初めて三十度を超えたのかな? よく覚えていないけど。種を蒔いて育てている朝顔が寒い、と文句を言う。このランタンは私が働いている店で売っていて、可愛くて大好きだけど、なんか三ツ矢サイダーとか書いてありそうなもんだよね。ホッピーとか。 ことの発端は、私の働いているアートとクラフトの店にセルフレジが入り、今まで週に四日働いていたのに、それが週一日に減らされ、それは普通、四時間だ。週四時間というのは、餓死して死ねと言われている様なもの。餓死して死ぬのはトート
「創作大賞2024」エントリー中の『アントライオンズ Antlions』(第1話~第3話、72,100字)に15秒のPVを創りました。 お父さんが「アントライオンズ」というロックバンドのボーカルをやっていて、アントライオンズはウスバカゲロウのことで、それは蟻地獄の親だ、という内容です。 大量のウスバカゲロウ達がカラフルに飛び回る映像。 マガジンに纏めました。
「創作大賞2024」エントリー中の『天使ってなんでデパートが好きなの?』(第1話~第3話、137,000字)に15秒のPVを創りました。 その異世界では、男の子がメイクをするのが流行っていて、みんなで一緒にデパートのメイク売り場に通う、という内容です。それから天使がいっぱい出て来る。 キューピッドが沢山いて、獲物を狙って飛び回る動画。 マガジンに纏めました。
「創作大賞2024」エントリー中の『皆で浴衣で盆踊り』(第1話~第3話、42,100字)に15秒のPVを創りました。 おばあちゃんの着物の中から、花や鳥や金魚が飛び出して、寂しかった主人公の友達になって、皆で浴衣で盆踊りをするという内容です。 可愛い金魚が泳ぎ、鳥が飛び、花が流れる動画。 マガジンに纏めました。
創作大賞2024の、ミステリー小説部門に応募した私の作品。私も付き合いがいいよね。三つの長編を出している。皆、スキをして応援しよう! 天使がばたばたばたばた飛び回る15秒の動画。ちょっと、この小説になにが書いてあるのか、少し抜粋してみます。 まあ、大体このようなことが書かれています。その異世界では、男の子が化粧をするのが流行っていて、皆でデパートのコスメ売り場に通っている。 プロモーションビデオにはずっとK-popを使ってきて、今回初めて卒業しました。二年くらい掛かった
252、『午後の曳航』三島由紀夫。誰も言わない感想と文章の分析。 三島由紀夫の小説を読んでいると、必ず感じる彼の気配。彼の顔や手や身体の存在。でも、例えば夏目漱石の小説を読んでいても、絶対漱石の顔は思い浮かばない。三島由紀夫の自意識は非常に強力。 『午後の曳航』では、他の作品と比べて彼の自意識が少し薄らいでいる。何故ならば、小説は三人称だけど、視点が頻繁に変わっていくから。 『午後の曳航』 三人の登場人物の視点の変化を書き出してみた。 ページ数は新潮文庫、令和三年十一月
携帯が鳴った瞬間、雷が落ちた。猛烈な雨が花壇の土をえぐる。 「誰……? ばあちゃん!」 「真澄? あんたなの?」 よく聞こえない。俺は電話に怒鳴る。 「そう! 俺!」 もう一度、雷が落ちる。大地が揺れるほどの。雷は近い。俺は窓を離れて、病室を抜け、廊下に走る。 「あんた、まだ入院してるの?」 「そう、大分いいけど」 俺はうつ病持ちで、もう二ヵ月ここにいる。入院した頃は毎日ずっと泣いていた。今でも泣いてるけど。俺、よく泣くんだ。いい年の男にしては。 「ばあちゃんね、コロナウイ
昨夜、必死に面接の練習をしていた時にとった音声です。今、面接から帰って来たんだけど、相手は非常に若いお兄さんで、パリから来たそうで、ノリは完璧フレンチで、私自身より私のYouTubeに興味があるらしかった。趣味の所にYouTubeと書いておいたので。決まったらいいな。前回は面接21回目でやっと決まった。今日はね、かなり喋り過ぎたな、という反省です。
書かなきゃいけないことが、ちゃんと書いてある。 1976年芥川賞受賞作品。 ポルノグラフィでありながら、なぜ純文学なのか? 暫らく前から気付いてはいたんだけど、私のShortsはかなり観られている。Shortsは15秒から1分の短い動画。世の中の人は忙しいから、あんまり長いのは観たくても暇がない。 こちらが今回の書評本編。18分3秒。かなり言いたいことが言えた動画だと思う。 ダイジェストの方は36秒で、この書評のいいところをバッチリ切り取っている。 それでね、問題
現代小説の危機 「説明」ばかりする小説、ネットに溢れているけど、その一番の問題は、本人が気付いていないことだと思う。 気付こう。 非常にありがちな「説明」だらけの小説を書いてみる。 ……延々と「説明」が続く。 「説明」を回避する簡単な方法はいくつもあって、例文付きで解説をするので、最後まで読んでください。 どうすれば「説明」化を防げるか? 視点と空間 一番単純なことを言うと、ずらずら「説明」をするのが好きな人は、「神視点=ナレーション=三人称」を止めてみる。「一