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『10、その文章、おかしいよ。百年経っても読まれる小説の書き方』

読者が、おかしいな、と思う文を書くと、作品に説得力が無くなる。作者は一気に読者からの信頼を失う。

実際に誰かがここ数日に投稿していた文です。内容は変えてあります。

男は石壁に寄り掛かったまま、毛布に包まれていた。

誰かの小説

実際にこれを書いた人がいるんだから、この文章をおかしいと思わない人もいる筈だけど。私は何回も読んだけど、やっぱりおかしいと思う。

どう考えても、「毛布に包まる」のが先で、「壁に寄り掛かる」のが後でないと変だ。壁に寄り掛かってから毛布に包まれることはできない。

小説のこの先も読んだけど、第三者がいて、男を毛布で包んだ、という事実はなかった。

「毛布に包る」を後に持って来たからと言って、それに文学的な効果があるとは思えない。毛布を強調したかったのかも知れないけど、強調する効果を感じる前に、あ、この文章どっか変だな、と普通なら感じると思う。




YouTube「百年経っても読まれる小説の書き方」
変な癖をうつし合うんだったら、御互いの作品は読まない方がいい。


一人称にしてみると、もっとはっきりすると思うんだけど。

私は石壁に寄り掛かったまま、毛布に包まれていた。

一人称にしてみた

やっぱりおかしいよね。私だったらどう書くだろう?

毛布に包まった男は、石壁に寄り掛かっていた。

私だったらこう書く

なぜこういう、おかしい文を書いてしまうのか? 知らないと、同じことを繰り返してしまう。大きな原因はと言うと……

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