【読書感想文】鼻 芥川龍之介 ~時代に先駆けたショートショート~

夏目漱石にその才能を大絶賛された作品。

①あらすじ

禅智内供というお坊さん。
顎の下まで下っている程の長い鼻を持っている。
50歳も越えているので、このコンプレックスの鼻とのつきあいも長い。
ある日。弟子が鼻を短くする方法を聞いてきた。
その鼻を茹でたり踏んだりすると短くなるという。
早速、試すと、あら不思議。鼻は短くなった。
ところが、その短い鼻がかえって人々に笑われる。
どうしてだ?という

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小説の文章について 「羅生門」を例に

 小説の文章というやつは、どうやら三つの要素があるらしい。すなわち、場面・説明・描写。
 

 曰く、場面は、物語が今起こっているように伝える文章。文章の進行と物語の進行は同一。
 曰く、説明は、物語の大掴みを述べる文章。文章の進行は、物語の進行より広い範囲を扱う。
 曰く、描写は、物語の特定の部分を詳しく伝える文章。文章の進行は、物語の進行より狭くなる。物語の動きは全くない。

 
 なるほど。

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【読書感想文】蜘蛛の糸 芥川龍之介 ~あれ?なんか違うぞ的感想文~

みなさんお馴染みの「蜘蛛の糸」
一応。こんな物語です。

①蜘蛛の糸のあらすじ


お釈迦様が地獄を覗いてみると「カンダタ」という大泥棒を見つけます。
蜘蛛を殺さなかったという善行から「タンダタ」を助けてやるか。と
迦様は一本の蜘蛛の糸を地獄へ垂らします。


カンダタは天から下りてきた蜘蛛の糸を見つけて。
「これを登れば地獄から脱出できるぜ!」と必死で登り始めます。
でも、下から何百何千の罪

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朗読 「点鬼簿」

栄、覚えていてくれ

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自分用の朗読です。丁度、昨日が芥川の実母の命日だったので、「点鬼簿」の1、2章を朗読しました(本来は4章まであります)。

ありがとうございます。

私は「私」に嫉妬する

私の心は醜い。
北村薫著「六の宮の姫君」を読むと、毎回、そんな思いにさいなまれる。
それなのに、そのクリーム色の背表紙に書かれた
「六の宮の姫君」の文字を見ると、つい手にとってしまう。

「六の宮の姫君」は、女子大生の「私」と落語家の春桜亭円紫が、
日常の謎を解いていく、円紫さんと「私」シリーズの4作目だ。
大学4年生になった「私」が、芥川龍之介の作品「六の宮の姫君」に隠された謎について解き明かし

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有難うございます!嬉しいです!マウスで描いた猫と蝶ですw
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証言❹ 杣(薪)売り 『羅生門』(1950) 四コマ映画 その4 ネタバレ

🎉四コマ映画200本目🎊 イエ〜〜イ!!

『羅生門』四コマ映画 その4(ラスト)
http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2610

証言❹ 杣(薪)売り

「同じ出来事を複数の登場人物の視点から描く手法は、本作により映画の物語手法の1つとなり国内外の映画で何度も用いられた」とのこと。

『羅生門』その0(導入) → 『羅生門』

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ありがとうございます!ピーター・サースガードもきっと感謝しています!
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わたしの本棚52夜~「蜜柑」

 芥川龍之介の短編小説のなかで、一番好きな小説です。わたしが持っている文庫本は、表題作の「舞踏会」と「蜜柑」を含め16の短編を収めています。昭和55年1月発行の第18版で、値段はそのときの価格です。今では文庫本の紙がセピア色に変色してしまいましたが、「蜜柑」は何10回と読んだ小説です。

☆「蜜柑」芥川龍之介著 角川文庫 260円+税

 文庫本で5ページ足らずの短い掌小説です。横須賀発の列車に乗

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ありがとうです。嬉しいです(*^_^*)
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証言❸ 真砂 『羅生門』(1950) 四コマ映画 その3 ネタバレ

四コマ映画199本目

四コマ映画 『羅生門』 その3
http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2609

証言❸ 金沢(真砂の夫)

多襄丸にキスされた妻はなんかうっとりして完全にヤツに心奪われちゃって挙げ句の果てに妻は私を殺せと多襄丸に言い始めたからもう私もろもろイヤになっちゃって………

『羅生門』その0(導入) → 『羅生門

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ありがとうございます!イザベル・ユペールも喜んでいます!
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三人の文豪・敵討ち読み比べ

江戸時代の武士の敵討ち(かたきうち)の話題なんて、今時流行りませんかねぇ?

期せずして、敵討ちをテーマとした、三人の文豪の作品を続けて読むことになりました。

芥川龍之介「或敵打の話」

森鴎外「護持院原の敵討」

菊池寛「恩讐の彼方に」

そもそもは、青空文庫で芥川龍之介の大正九年の作品を読む、というミッションを自らに課している中で、まず芥川龍之介の「或敵討の話」を読みました。

次に、芥川龍

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ありがたくスキ頂戴いたします。
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