小説の面白さを感覚的に表現してみた

 気がつけば昨日で連続投稿100日を達成していた。

 いつか誰にも読まれなくなったらやめようと考えていたのに、脈絡のない与太話にビューやスキがつくのだから有難い話だ。やる気が続く限りは続けたいと思う。

 これまで私は、小説の「面白さ」という得体の知れない幽霊のようなものを、できる限り理詰めで素因数分解するように言語化してみたいと考え、記事を書いてきた。その集大成が『小説の書きかた私論』だった。

もっとみる
有難うございます! あなたに幸あれ。
29

【通信講座】 小説「ありは、人形」 講評

『【通信講座】 小説「サミダレ町スケッチ」 講評』で

わずかな枚数で作者独自の世界観を描破したモダニズム風の佳品。
稲垣足穂、内田百閒に比肩する奔放な個性が創造した
無時間、無国籍の小宇宙に魅了される。
ものうげな緊張感、しずかな焦燥、瞑想のような
祈りのような退屈さ。
一貫する奇妙な味の空気が見事。
趣向そのものは
あたらしいわけではないが
厳格な構成、抑制された文体、無駄のない描写に
ひさし

もっとみる

エッセイ60 この会話文を救え! 昔書いた小説をいじってみた。

長い会話文自体はイコール悪文ではありません。しかし、大抵は悪文です。それが成功している場合はまずないでしょう。会話だけを書きたいなら、脚本家になるのをおすすめします。でも脚本にだって会話以外のできごとが入っているはずです。小説という形にしたいなら、セリフ以外のなにかを間に挟む。これが一番簡単です。そしてセリフの間に時間の流れを入れ込みます。

これは私が3年くらい前に書いた、悪文です。恥ずかしいで

もっとみる

星新一 不眠症を読む

星新一は、1000をも超える短編をつくり、どれも面白い。

それを分析すれば、面白い短編ってのをみんな書けるんじゃね?ということを発端に、星新一のショートショートを調べるnoteである。

以下ネタバレ!!!!!!

約束は『ボッコちゃん』に13番目に収録されている。

結論 許される夢オチもあるのかもしれない。
   振り出しに戻る系の話

文字数 約2000字

コトバンクにはこう書いている。

もっとみる

星新一 猫と鼠を読む

星新一は、1000をも超える短編をつくり、どれも面白い。

それを分析すれば、面白い短編ってのをシステム的にみんな書けるんじゃね?ということを発端に、星新一のショートショートを調べるnoteである。

以下ネタバレ!!!!!!

猫と鼠は『ボッコちゃん』に12番目に収録されている。

結論 無限に続く系のオチで面白い 2/12で登場
   整形で、なりすましをできるようになった

文字数 約370

もっとみる

心の声を表現する4つの方法

「心の声を表現する4つの方法」としてツイートしたらそこそこ拡散しました。

そこで詳しい内容とそれぞれのメリット・デメリット、そして例文を急いで書きました。これまでの小ネタシリーズでも心理描写や自由話法などに触れてきたので、今回も似たようなテーマにはなります。ですが違う角度からの切り口となります。

まず前提として、多くの人が「心の声」として想定しているのはおそらく「声に出していない台詞」だと思い

もっとみる
ありがとうございます!リクエストも募集してます!
6

最初の一行に誠実に返していく

いらしてくださってありがとうございます(´ー`)

小説講座では、亡き講師のもとで一年、講師急逝後に引き継がれた新講師のもとで約一年、ご指導をいただきました。

亡き講師には10枚の作品を見ていただいており、新講師からは「もっと長いものを」と勧められ、10枚超の作品に挑戦しはじめたのですが、これがなかなかうまくいかなくて。だいたい30枚あたりになると、それ以上、物語を広げられなくなってしまって。

もっとみる
えへへ……うれしいです……^^
2

トレーニングの手順

先日からの形になっていないモヤモヤが、発酵途中のパンの種みたいにいまも頭の中で膨れている。
だからといって取り出す方法もなくて、しばらくはガス抜きをしながら置いておくしかないのだろうけれど、膨らむままにしていったらどうなるんだろうなという興味もちょっとだけある。

手に負えないというのは、得体がしれなくて怯んでいるからとも言えるけれど、根本的な原因は技術的なことで、パン種のようなモヤモヤを文章に置

もっとみる
貴重な時間をありがとう!
1

エッセイ55 エロティックな小説の書き方

私は村上龍を踏襲してるので、あのくらいまでのハードコアは書く。ソフトなのも書くけど、そういう時は精神的に狂っている風に書く。ハードコアでも精神的に狂ってるから、まあ狂い方はどっちにしろ同じ。そういうことは教えられるものではない。

私の嫌いな小説は気持ち悪い描写(どこどこに触ってあえぎ声をあげてどうとか)が入るやつ。私のはどこどこには触らないで直行で目的地にいく。あえぎ声無しで。あえぎ声ほど嫌いな

もっとみる

地下1階は満員だった

ストーリーを「創作」するのが、なんだかマーブリングみたいに水面に浮かんだ模様をすくい取ってるだけのように感じてしまっている。
「まず書いてから言えよ」という話なのは当然と思いつつ、物語を書くことなんてただの手段なんだから、目的や目標のないまま手段ばかり先に進んでも、行き場に迷うだけじゃないかと躊躇するのだ。
根幹に触れたり、自分なりの確信に近づけば、ストーリーなんて植え込みに投げ込まれていたビニー

もっとみる
気に入っていただけて嬉しい!