紡ちひろ

小説とエッセイ。 別名義で、映画・映像作家としても活動。物語の作れる映画作家を目指し…

紡ちひろ

小説とエッセイ。 別名義で、映画・映像作家としても活動。物語の作れる映画作家を目指しています。

マガジン

  • 創作大賞、気になる作品

    創作大賞応募作から、個人的に応援したかったり、気になった方の小説やエッセイなど。

  • 【連載小説】週末はサーフィンする

    読むとサーフィンした気になる!ゆる〜い湘南ライフ物語。

  • 【創作大賞2024・小説】春、ふたりのソナタ

    創作大賞2024参加作品です。応援いただけますと嬉しいです🌸 あらすじ:星山真名の通う私立小町女子高等学校(通称コマ女)では、創立100周年記念行事として《校内文芸コンクール》を開催することになった。  ある理由から小説を書かなくなった真名だったが、コマ女の卒業生である大好きな作家が審査員であることを知り、久しぶりに小説を書いてみようと決意。しかし周りに知られたくなくて、早朝の教室で1人ひっそり書いていると、同じ時間に同じように秘密でピアノを弾いている少女・月代有希子と出会う。ふたりは秘密を共有し、仲を深めていくが、お互いにまだ秘密があって……。  鎌倉を舞台にした、ふたりの少女の青春と創作と恋の物語。

  • エッセイ

  • 誰かに紹介したいnoteたち

    noterさんたちのいいな、と思ったnoteをまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

連載小説 | 春、ふたりのソナタ #1

この作品は #創作大賞2024 応募作品です。 【ソナタ】  語源はイタリア語で「鳴り響く、演奏する」。  ソナタ形式の一つの特徴として、互いに性格を異にする複数の楽想による主題対比の原理がある。        ♦︎ ♦︎ ♦︎  「自分の言いたい事を書きなさい」と先生は言った。  2年生の春、新学期始まってすぐの国語の授業のこと。  明確に言うと、学校の先生ではなく、小説家の先生だ。この時、たぶんクラスで一番真剣に先生の話を聞いていたのはこの私に違いない。なぜならその

    • 「春、ふたりのソナタ」2話目アップしました。よろしくお願いします🌸 週に1本アップしていく!じゃないと間に合わない!頑張ります!

      • 連載小説 | 春、ふたりのソナタ #2

        この作品は #創作大賞2024 応募作品です。 《前回のお話》 「あー惜しい! もっかいやろ」  千景がスマホを構えると、私とやまちゃんと姫子は音に合わせて自分の指を逆さピースにして机の上を踊るように歩かせた。いま流行ってるフィンガーダンスってやつだ。指だけで踊れて手軽にできて楽しいから、うちのクラスでも結構流行っている。上手く撮れたらSNSにアップする。  新学期になってから1週間が経ち、私はクラスメートの友人たちと一緒に動画を撮るくらいには仲良くなっていた。窓の外の

        • 快適に文字を書くために新しいキーボードを買った話

           私はmacbookユーザーなんですが、去年あたりに「偏頭痛の原因は首なのでは?!」と天啓のように気づいて、そこからモニターの目線の高さを上げるためにパソコンスタンドをつけたのです。そうしたところ数年毎日患っていた偏頭痛はきれいにどこかへ行きました。体の仕組みを知るって大事。  偏頭痛はどこかへ行ったんですが、キーボードが斜めになって押しづらくなり、別のストレスができました。なので、ブルートゥースの持ち運べる小さな折りたたみキーボードを買って前に置いて使っていたのですが、キ

        • 固定された記事

        連載小説 | 春、ふたりのソナタ #1

        • 「春、ふたりのソナタ」2話目アップしました。よろしくお願いします🌸 週に1本アップしていく!じゃないと間に合わない!頑張ります!

        • 連載小説 | 春、ふたりのソナタ #2

        • 快適に文字を書くために新しいキーボードを買った話

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        • 創作大賞、気になる作品
          11本
        • 【連載小説】週末はサーフィンする
          9本
        • 【創作大賞2024・小説】春、ふたりのソナタ
          2本
        • エッセイ
          8本
        • 誰かに紹介したいnoteたち
          24本
        • 掌編小説
          1本

        記事

          酒本 歩先生の「プロットの書き方」が凄い

           これはもう酒本歩先生への感謝の気持ちで書いているのですが、先日の文学フリマで酒本先生とお会いした時に「プロットは【シーン表】で作ろう」という冊子を購入しまして、そこには小説家である先生が実際に使われている【シーン表】という小説執筆に役立つ技が丁寧に解説されていました。  参加されてる方多いかとおもいますが、創作大賞に私も参加しています。去年、サーフィンがテーマの小説で参加したのですが、結果的に間に合わずに終わってしまいとても後悔していたので、今年こそはという気持ちで創作大

          酒本 歩先生の「プロットの書き方」が凄い

          note創作大賞用の作品をアップしました!(遅くなりすみません🙏) タイトルは「春、ふたりのソナタ」 鎌倉の女子校で【校内文芸コンクール】をきっかけに始まる、創作をテーマにした少女ふたりの青春と恋の物語です。 よろしくお願いします!

          note創作大賞用の作品をアップしました!(遅くなりすみません🙏) タイトルは「春、ふたりのソナタ」 鎌倉の女子校で【校内文芸コンクール】をきっかけに始まる、創作をテーマにした少女ふたりの青春と恋の物語です。 よろしくお願いします!

          創作大賞用の小説、明日の19時ごろ1話目アップします! 5月に沼に落ちて全く書けなくなってしまってたので、遅いスタートになってしまいました。力むと良くない……。 鎌倉の女子高生ふたりの青春と創作と恋の物語です。 最後まで頑張るので応援いただけますと幸いです🌸

          創作大賞用の小説、明日の19時ごろ1話目アップします! 5月に沼に落ちて全く書けなくなってしまってたので、遅いスタートになってしまいました。力むと良くない……。 鎌倉の女子高生ふたりの青春と創作と恋の物語です。 最後まで頑張るので応援いただけますと幸いです🌸

          「時給」という観念がなくなれば、もっと社会は良くなると思う。8時間働いててワークライフバランスって無理があると思うんだよね… 私はフリーランスなので、1日働く=4時間働くで十分と思ってる。会社員でも8時間働かなきゃ1日分の給料をもらっちゃいけないという強迫観念は無くしていくべき。

          「時給」という観念がなくなれば、もっと社会は良くなると思う。8時間働いててワークライフバランスって無理があると思うんだよね… 私はフリーランスなので、1日働く=4時間働くで十分と思ってる。会社員でも8時間働かなきゃ1日分の給料をもらっちゃいけないという強迫観念は無くしていくべき。

          三服文学賞に落選したので掌編小説をnoteへアップしました📕 幻想的な世界観の男同士の怪しい話を書きたかったので、雰囲気良くかけて気に入っています。個人的に温泉は書いてみたい題材でした。 お気に入りの作品なので読んでいただけると嬉しいです📗

          三服文学賞に落選したので掌編小説をnoteへアップしました📕 幻想的な世界観の男同士の怪しい話を書きたかったので、雰囲気良くかけて気に入っています。個人的に温泉は書いてみたい題材でした。 お気に入りの作品なので読んでいただけると嬉しいです📗

          掌編小説 | 冥泉

           男は夜の森を彷徨っていた。  月明かりの中、空まで届くような杉の木の間を這うように進む。ぬかるんだ地面は男の足どりを重くさせた。いつのまにか辺りは霧に包まれ、男は途方に暮れた。  はたと、霧の奥のオレンジ色の灯りに気付く。そこには、一軒の古い小屋が建っていた。黒い瓦屋根で立派な門構えだ。竹林が小屋の裏の敷地を囲み隠している。小屋の裏からは濃い霧が立ち上っていた。  霧じゃない。湯気だ。  男は強烈な硫黄の匂いで気付いた。この小屋の裏には温泉が湧いている、と。  男は疲れ

          掌編小説 | 冥泉

          花筏に出会う

          おひさしぶりです。 最近としましては、いま書いている小説が春をテーマにした女子高生ふたりのお話なのですが、春が終わる前に書き終えられるか不安で仕方ない、そんな日々です。2000字のショートショートのはずが、なぜか5000字にしてまだ序章という… だれかショートショートで良い教本がありましたら教えてください。 という訳で、noteの更新がなかなか出来ないので、代わりに日常の出来事でも記そうと思います。日常というか、仕事の話です。 わたしは本職は映像制作なのですが、最近フォト

          花筏に出会う

          次の小説のネタを考えてるんだけど、わたしは場所・舞台から考えるのが一番考えやすいかもしれない。好きな作家さんがわくわくする舞台設定をする人が多いのもある。

          次の小説のネタを考えてるんだけど、わたしは場所・舞台から考えるのが一番考えやすいかもしれない。好きな作家さんがわくわくする舞台設定をする人が多いのもある。

          昨日アップした「あとがき」があまりに勢いで書いて乱文・感情的になってしまいましたので、冷静になって全部まるっと書き直しました。 読んでもらった方すみません…!

          昨日アップした「あとがき」があまりに勢いで書いて乱文・感情的になってしまいましたので、冷静になって全部まるっと書き直しました。 読んでもらった方すみません…!

          あとがき | 週末はサーフィンする

           「週末はサーフィンする」を読んでいただきありがとうございました!  書き始めたのは去年の4月。完結までだいぶ遅くなってしまい申し訳ないです……。  私は去年からnoteを拠点に小説を書き始めたのですが、うまく創作と仕事、プライベートのバランスが取れず、なかなか書き上げることが困難でした。まさか1話書くのに1年もかかるとは……。  自分でも驚いてしまい、しっかり執筆の時間を確保しないと小説は書き上げることができないのだな、と当たり前のことに気付かされました。  ということで

          あとがき | 週末はサーフィンする

          連載小説 | 週末はサーフィンする #8 完結

          ▼前回の話 「大丈夫そうでしょうか?」  木本さんはパソコンを操作するおれの後ろで、強張った面持ちで覗き込んでいる。 「ええ、どうやらこのファイルは問題なさそうですね。新しいファイルなので、ウイルスチェックで警告が出てしまったということでしょう。セキュリティソフトでこのファイルはチェックの対象外に登録しますので、次からは大丈夫ですよ」 「よかった。ありがとうございます」  そう言って木本さんは胸を撫で下ろした。  午後の光がオフィスの窓際に置いた観葉植物を明るく照らしてい

          連載小説 | 週末はサーフィンする #8 完結

          三服文学賞応募しました!

          三服文学賞応募しました! 佐賀県の嬉野温泉の旅館さんが運営する、温泉などがテーマの2000字の短編文学賞です。 温泉を舞台に一度作品を描いてみたいという思いがあって、絶対出したい!と思い、今回応募しました。 5日間、集中して執筆。 しっかり最後まで書きあげ、推敲・校正もでき、はじめて賞へ出せたので自分を褒めてあげたいです。 去年の受賞者の作品はどれも文学として質も文章表現のレベルが高くで、「絶対わたしの書く作風や文章力じゃ賞取れないじゃん!」一度めげたのですが、パートナ

          三服文学賞応募しました!