見出し画像

あとがき | 週末はサーフィンする

 「週末はサーフィンする」を読んでいただきありがとうございました!

 書き始めたのは去年の4月。完結までだいぶ遅くなってしまい申し訳ないです……。
 私は去年からnoteを拠点に小説を書き始めたのですが、うまく創作と仕事、プライベートのバランスが取れず、なかなか書き上げることが困難でした。まさか1話書くのに1年もかかるとは……。
 自分でも驚いてしまい、しっかり執筆の時間を確保しないと小説は書き上げることができないのだな、と当たり前のことに気付かされました。
 ということで、自己管理用に手帳2冊を買いました。私はフリーランスなので、仕事時間の融通が効きすぎるというのが問題では?と。そこで手帳のログチャートというものを使って仕事時間とプライベート時間を正確に把握し、日々少しづつ創作の時間を作ることを目指しました。そのおかげで、最近コンスタントに書ける様になり、こちらの作品を終わらすことができた上、他に公募用作品も1本書けるようにまでなりました。手帳すごい。

 反省と手帳の話はここまでにして、拙作「週末をサーフィンする」について綴っていこうと思います。

 この作品はまずタイトルから思いついたものでした。
 運動不足の解消に、たまに海沿いをジョギングをするのですが、その日は春先で日差しが暖かい日でした。澄み渡る青空で、海はブルーで海面はきらきらと輝き、私は開放的な気分で走っていました。その最中に、この感情のような、爽やかで開放的でゆるやかな気持ちになれる、湘南を舞台にした作品が書きたいなと思いつきました。
 わたしが湘南に移住して感じたことや楽しいことを、読んだ人が体感でき楽しめるような作品が描きたいなと。
 そのまま走りながら、お話を空想し始めたところ、「週末はサーフィンする」というワードが降ってきました。ああ、サーフィンという題材は良いなと思いました。
 わたしは実はサーフィンはたまにしかやらないのです。でも移住したての頃は、毎日のように湘南のサーファーの友人に誘われ、初心者数人でシェアでロングボードを買い、月に数回はサーフィンをしていました。いちばん最初は先生に基本を教わり、小波なら立てるようになりました。そこからトレーニングをしたりする友人もいましたが、わたしはただ海に入って、波の上をぷかぷか漂っていたり、たまに来る小波に乗っているだけでも十分楽しめました。波のない日も友達と海に浮かんだままお話したり、(そういう時は波乗りしてる近くには危険なのでいかないようにしてます)ゆるゆるする時間そのものを楽しめるのもロングボードの魅力だなと思います。
 また、人生訓のようなものを学べることも魅力の1つです。
 一見サーファーとはゆるゆるしているように見えますが、実際に海に入ると「死」を体感することもあります。一度巻かれると強く体感するのが、「死ぬかも!」という恐怖。自分の力が及ばずコントロールできないことがこんなにも怖いとは…。わたしが初めて巻かれたのはハワイ島のビッグウェーブでした。地元の人が吹っ飛ぶくらい(笑ってるんですけどね)の見上げるほどのビッグウェーブでした。波の真下にいたため見事に巻かれ、息ができずにもがいてもがいて、いつのまにか浜に打ち上げられてました。そのあとは主人公と同じ様に、浜で体育座りして、呆然とし、しばらく海に入ることはできませんでした。笑 それでも後日やはり「楽しい!」が勝って海へ戻っていくんですけどね。
 そんな経験をすると、自然の中で自分がいかにちっぽけな存在なのかを感じることができます。海と向き合うことは自然と向き合うこと、それは人生に向き合うことに近いのかもと思います。
 わたしはハワイも好きでよくいくのですが、ハワイの人々は自然とともに生きていて、日本の人々、特に都会で生きる人々と価値観や考え方が違うと感じます。価値観って、合う合わないがあると思うのですが、たまには違う価値観に触れて、自分の人生について違う視点から考えてみることも私はとても大事だと思います。
この小説を読んで、そんなことを感じてもらえれば嬉しいです。

まとまったようでまとまってないような感じですが。笑
ここまでお読みいただきありがとうございました!

次回作もゆるゆる書きたいな。

紡ちひろ

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?